現在では千家が主流のため、左につける人が多い帛紗ですが、室町当時は右につけていました。


 これは当時、左に刀を差していたからなのです。


 太刀をしていては点前がしにくいですが、小刀の類は差したままだったかも知れません。


 客も刀を持って入るのが普通で、当時は当たり前に唐物を持っていましたから(現代よりも遥かに数が多い)、普通は広間の茶室だったのです。


 江戸期にも広間には刀を差して入り、脇に並べて置いたため、武士は畳一畳一人が当たり前だったそうです。


 これは石州流怡渓派の方から聞いた話ですが、宗旦が小間で左に付けたのを見た弟子たちが広間でもやるようになって広まったという話があるそうです。


 先日も歴史小説で信長の時代に「茶室で刀を差しているのに違和感を覚える」という文章を書いている人が居ましたが、茶室に刀を持ち込まなくなるのは秀吉の天下になる少し前、山崎城の茶室に利休が躙口と刀掛けを取り付けてからのことです。


 これ以後、草庵の茶室には躙口と刀掛けが付くようになりますが、広間には相変わらず持って入っていたことが江戸期にもその習慣があることで分かります。


 つまり、茶室に刀を持ち込まぬのは、草庵の茶室に限ることで、書院のような広い茶室には制限されていたことではない……となります。


 歴史は正しく読み解かないと、大怪我をするものですね(苦笑)

 

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「抹茶は甘い飲み物です」

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 お抹茶に抱くイメージってどんなものがありますか?
 お茶会ってどんなところでしょ?
 茶道ってどんなことしてるんでしょ?

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 実は、お茶会って愉(たの)しいところなんです!

 一般的なイメージだとしゃべっちゃいけないみたいな感じですかね?

 でも、本当はそんなことなくて、正客と亭主の会話の邪魔をしなければ、話していいんですよ。雑談はダメですけどネ(笑)

 そして、抹茶はとても甘い物なんです。

 苦い抹茶は「安い抹茶」とか「点てる人が下手」ということ。上手な人は甘い抹茶を点てられます。

 さらに、自分たちだけのために用意された小さな美術館として、日本の伝統工芸に身近に触れられます。陶器、漆器、指物、竹工、金工、羽細工、鋳物、織物、染物、建築、造園、書や香などが所せましとそこにあります。

 そして着物で出掛ける場所としてこれほど相応しい場所もありません。

 月桑茶道教室では、そうしたお茶会へ行くための心構えや喫(の)み方、お菓子の頂き方など、様々なシチュエーションで体験いただけます。

 ご興味ございましたら是非お出掛けください(*˘︶˘*).。.:*♡

 コロナ対策は手洗いの徹底、マスクの着用にて各自お願いいたします。当日発熱の方はご参加をお断りすることがございます。予めご了承ください。
 

 6月22日は旧暦五月廿七日、端午は過ぎておりますが、端午の設えでお迎えいたします。

 

 

 また、会終了後はおしのぎがございます。

 お時間の許す方はお召し上がりくださいm(_ _)m

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 濃茶 
 薄茶 


 定員5名(別途手伝い枠3名)
 

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■日時
 令和7年6月22日(日)
 濃茶:13:00~14:30
 薄茶:15:00~16:30
 

 開始15分前までにお越しください。
 時間はあくまで目安です。時間通りに終わるとは限りませんのでご理解ください。
 茶事終了後、お時間のある方はお残りください。簡単な酒席がございます。
 

※濃茶【こいちゃ】
 本来のお茶。一般的に思い浮かべる抹茶よりもどろっとして濃い抹茶。菓子は上生菓子を添える。
 

※薄茶【うすちゃ】
 一般的に抹茶といわれると思い浮かべる抹茶。菓子は干菓子または半生菓子を三種以上添える。
 大寄せでは上生菓子にてお出しすることも多いです(笑) 
 

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■会費
 5000円(濃茶・薄茶)
 会費は当日封筒に入れてお出しください。
 

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■参加方法
下記予約ボタンより予約をお願いいたします。

 

STORES 予約 から予約する


■申し込み締め切り
 定員になり次第募集終了です。
 また、菓子の都合もありますので、一週間前には締め切らせていただきます。ご注意ください。
 加えて、キャンセルもそれまでの受付とさせていただきます。キャンセル料は全額お支払いいただきますので、ご了承ください。


■ご新規さまへのお願い
 当日キャンセル後、ご連絡取れない方が多いため、ご新規さまにつきまして会費の事前振込をお願いすることになりました。何卒ご協力おねがいいたします。


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■服装
 洋装OKです。
 ただし、できるだけゆったりとした【外出着】でお越しください。ジーンズやミニスカートはお控えください(できるだけ膝丈より長いもの)。カジュアルすぎる物はお避け下さい。
 男性は七分裾などの短いものはNGです。
 また、当会はお稽古会ですので、お着物の場合は小紋、浴衣、絣など普段着や紬などの普段着・お洒落着(無紋の訪問着)でOKです。
※通常のお茶会は色無地紋付以上の礼装となります。

 

■ご用意いただくもの
・懐紙【かいし】
 お菓子を頂いたりする際に用います。
 

・菓子切り【かしきり】
 菓子を着る金属や竹などでできた楊枝です。金楊枝ともいいます。
 

・扇子【せんす】
 茶道用の扇子です。礼をする際などに必要です。五寸、五寸五分、六寸、六寸五分があります。
 

・帛紗【ふくさ】
 茶道用の帛紗。点前をする際に亭主が腰につけ、道具を清めるのに用います。
 ※習われている方以外は不要です。
 

・小帛紗【こぶくさ】または出し帛紗【だしぶくさ】など
 茶盌(ちゃわん)が熱いときや道具を拝見する際に用います。濃茶には必須です。
 ※お貸しいたします。
 

 以上のものにつきましては、
 ・薄茶席の方はできるだけお持ちください。
 ・濃茶席の方はお持ちください。
※ご用意のない場合はお貸しいたします(未経験の方)。
 

・替え白足袋または白靴下
 足袋カバーをお脱ぎいただいても構いません。洋装の方は履き替えていただきますので、必ずご持参ください。
 

・封筒
 会費は封筒に入れてお名前をお書き添えの上、ご持参ください

 

 

購入元:ヤフオク
購入額:★★★★★
 
 初めて見る形の肩衝です。
 形の一覧表で確認すると、該当はないのですが、強いて言うなら頸長茶入。
 
 甑が高い茶入としては日野肩衝がありますが、この肩衝は裾が日野肩衝ほど緩やかじゃありません。

 

 

蝋燭手というには胴に膨らみがあり、頚長というには胴が長いのです。

 

 形としては鏃に似ていますかねぇ。
 平根(ひらね)または剣尻(けんじり)という鏃の形が似ている気がしますので、銘は「平根」か「剣尻」がいいかもしれません。

 

 そしてこの茶入を入手したかった最大の理由が仕覆です。

 

 こちらは「法隆寺獅子狩文錦」という珍しい裂地です。

 別名、四天王獅子狩文錦。

 

 ちょうど、宗旦四天王の一人・藤村庸軒好写の茶桶棗と原叟四天王の一人・吉見喜斎の茶杓を取り合わせていますから、四天王獅子狩文錦がピッタリ!

 

 さあ、来年の初風炉に使いましょうか♪

※茶入はこれじゃないかもですがw

 本日は、旧暦五月十日。二十四節気の第九、芒種(ぼうしゅ)です。

 芒種とは読んで字のごとく「芒(のぎ)の種」のことで、コメやムギなどのイネ科の植物の小穂を構成する鱗片(穎)の先端にある突起のこと。

 芒は禾とも書き、穀物のことを意味し、この頃に種まきをすることが多かったことから、二十四節気の一つに数えられています。

 日本においては、実のところ芒種よりも早く田植えなどが始まるため、実際の農暦とはずれが生じます。これは二十四節気が支那生まれであるので仕方ないことかもしれませんね。

 芒種を漢詩でひくと、「北固晩眺(竇常)」という漢詩にあるそうで、「水国芒種後、梅天風雨涼」という一説があります。「水郷地帯では芒種(陽暦6月6日頃)を過ぎ梅雨空だというのに風雨はまだ涼しい」という意味だそうです。「梅天風雨涼」だけ引いて、御軸になったらいいかも。

 芒種はだいたい新暦6月5〜6日頃で、雑節の入梅が6月11日ですので、ほぼ梅雨と重なります。

 着物は最後の褝(ひとえ)の時期で、夏至を過ぎると薄物に変わってしまいます。雨の日は褝でも過ごせますが、五月晴れの日などは褝だと大汗を掻いてしまうこともあります。

 着物では早取は御洒落とされますから、一足先に夏物というのもよいのではないでしょうか(天候によりますけれども)。

 この時期のお軸としては「耕雲種月」「牀脚下種菜(しょうきゃっかになをうう)」などでしょうか。もうすぐ入梅ですので「白雲流水清」と流れを感じさせるものもいいかもしれません。


購入元:ヤフオク
購入額:★★

 楪子【ちゃつ】五客揃×二箱を落札。

 本膳家具がこれでほぼ揃いました。

 本膳家具では、向付の代わりに、楪子と豆子が付きます。楪子は菜を載せて出す浅い端反りの木皿に高台が付いたもので、現在の銘々皿の元になったものです。銘々盆とも言います。

 菓子を載せることもありますが、御成などでは、干し海鼠の戻したものや干し鮑の戻したもの、海老、蒲鉾、湯葉などの珍味を少量で一〜三品載せられており、現在の向附であったことが分かります。

 現在でも精進料理で用いられています。

 和え物を入れる豆子とセットで使います。