これを一番先に書いておかなければならなかったなぁ……などと今更ながらに思っておりますが、なんのことかといいますと、束脩のことです。

 束脩というのは、古代支那王朝において、主君に仕えるとき、主君になる人に贈った礼物です。

 脩は乾し肉のことで、修の彡の部分が月(にくづき)になっています。脩を十枚重ねて束にしたものを一束といい、束脩は、家臣になるために贈り物をして、自分の有能さが解るまで置いてください……と願い入れた習慣です。

 古代支那王朝時代の家臣というのは住込みが多く、食事の面倒も主君が見なければなりませんから、束脩を渡すことで、置いてもらった訳です。

 主君は当然衣食住から素行・言動も責任を負いますので、この様な習慣が生まれたのでしょう。

 この習慣は、学問や武術などの師弟関係でも行われました。この束脩が現在の入門料や入会金・入会費です。

 こうして考えると、諸葛亮に三顧の礼を行った劉備が如何に奇特な人であったかわかります。

 それはさておき。
 師匠となる方のところへ初めて伺うときには、一ヶ月分の月謝を束脩として持っていくのが一般化したのは江戸時代のことです。束脩はお金でなくとも良いとされますが、下手なものでは相手に気に入ってもらえず、入門を断られたり、特に茶人の場合は既に持っているものよりも価値の低いものを贈ってしまう場合もあり、お金が無難ということなのでしょう。

 そして、束脩を受け渡すには台が必要です。茶道では、こういうときに扇子を用いますが、本来それは長幼の序を除いた対等な関係である場合に用いるもので、師弟関係では失礼に当たります。

 台の定番がお菓子です。が、これも茶人に持っていくのは難しいんですね。特に和菓子は茶道に使えないものも多く、あらこんなもの……などと思われてしまうこともありますので、前情報で、紹介者などに聞いておくのが良いでしょう。お酒好きな方なら好きなお酒を持っていくなんていうのもありですよ(笑)台の相場は1000~3000円。もちろん、束脩が高額になる場合は、それに応じて台も増額しないといけません。

 この束脩は、代替りした場合を除いて師匠が変わる度に必要で、初めて伺う際にお渡しします。

 またら月謝制となっているお教室は、束脩と月謝の他に中元と歳暮が習慣としてあります。中元も歳暮も前に記事にしてますので、読んでみてください(^_^)

 こちらも相場は月謝一ヶ月分です。

 面倒臭いなぁ~と思わず、古き良き日本の伝統と思って、やってみてくださいな♪( ´▽`)



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