キャンピングカーのサブバッテリーは〇〇〇シリーズ第2回
前回、サブバッテリーをメンテナンス充電することで、サブバッテリー充電量が改善した事。
また、現状の車載している各種充電器での充電では満充電になっていないのではないか?という懸念を書きました。
その時のブログはこちら
キャンピングカーのサブバッテリーは満充電になってるの? パルス充電って効果あるの?
今回は、車載されている各種の充電システムに関して考えてみたいと思います。
その前にウチのキャンピングカー(日本特種ボディー NTB サクラ)の電装系の基本情報を。
いすゞビーカムのシャシーを使用しているため車両は24Vシステムとなっている。
オルタネーターは24V90A、サブバッテリーは24V380Ah (パワーソニックの12V190Ahを4基使って2直2並に接続)。
パワーソニックのディープサイクルバッテリーはAGMバッテリーで、満充電させるためには28.8V~29.4V(12V相当では14.4V~14.7V)が必要と書かれている。
他のバッテリーでは必要な充電電圧は異なってくるので注意してお読みください。
サブバッテリー容量の確認にはボトロニックの残量計を使用。
リセット後、車載の外部充電器により満充電させた状態で満充電を記憶させている。
電圧値や電流値の確認には上記のボトロニック、BAT-MAN、ソーラーコントローラーの値を読んでいる。
3つの値は同じ値であったり、若干の差が出ていることもある。
その時の差は0.1~0.2Vくらいで大きくは違わないのであまり気にすることは無いかな~
厳密に確認しようとすると大変だしね(^_^;)
またウチのキャンピングカーにはアイドリングストップキャンセラーを取り付けてアイドリングストップはさせていない。
アイドリングストップ中はサブバッテリーからも電力が供給されるため走行充電量が減ってしまう。
それよりも問題なのがアイドリングストップからの復帰時には、サブバッテリーからかなり大きな電流が流れている。
電子レンジやエアコンの使用よりもサブバッテリーの負担になるんじゃないかと思われる重大な問題です。
そのことに関しては過去ブログに書いたので気になる人はご覧くださいね~
<走行充電システム>
サクラの走行充電は、走行充電用のリレーによりサブバッテリーを直結させて充電している。
過去2年半の使用では走行により1時間当たり10~18%くらいの容量を充電(残量が少ない時ほど多く充電する)している。
そこら辺の事を書いた過去ブログ
しかし、改めて充電電圧を確認してみると
走行充電での電圧値は
サブバッテリーが減っている状態(サブ残量57%)では26.3V(12V相当では13.15V)
パワーソニックは低めの電圧でもガンガン充電する様で電流値は86.5A
その後充電量が増えてくると(サブ残量87%)電圧が上がっていき27.4V(12V相当では13.7V)
まだまだ充電していて、26A入ってます。
満充電状態(外部充電器で充電後 残量100%)だと、さらに電圧が上がり28.3V(12V相当では14.15V)
満充電にもかかわらず9Aを充電
しかしここまで電圧が上がるのは、サブバッテリーが満タン付近でエンジンをかけた時で、しかもこの電圧は長くは続かない。
だいたいエンジンスタートから開始から15分くらいの間だけでその後電圧は低下する。
しばらくすると電圧は若干下がり28.1V(12V相当では14.05V)
電流値も下がり2.6Aとなった。
その後、完全に電流値が0となるころの電圧は27.7~27.9V(12V相当では13.9Vくらい)となった
ソーラーが昼間にバルクまたはアブソーブモードとなっていると27.8~27.9V、夕方にフロートモードになっていると27.7~27.8Vとなっていたので、ソーラーの影響もあるかもしれない。
エンジン開始直後の電圧が28.3Vとなったのはガレージ内でソーラーは働いていないのでオルタネータでこの電圧が出ることも事実。
いままでの走行では何回か28.5Vとなっているのを確認している(上で書いたように、その電圧は長い時間は維持していない)。
外部充電をしない状態で数泊の旅に出ているときは、残量計が100%となっていても、走行中の電圧は27.4V~27.8V程度(12V相当では13.2~13.9V)となっていることが多い。
最近のクルマでは燃費を求められることから、オルタネータによる発電は制御し発電量を制限していると聞くがビーカムはどうなっているのかな?
冷凍車などに使用するオルタネータを取り付けているらしいのでそのような余計な制御はしていないと思うんだけど。
★結論
走行充電による満充電時の電圧は27.7V~27.9V程度(12V相当では13.8Vくらい)ではパワーソニックを満充電するのに求められる電圧28.8V(12V相当では14.4V)には足りておらず、満充電まで充電できるとは言えない様である。
しかしフロート充電(トリクル充電)による維持充電に必要な電圧26.8V~27.4V(12V相当では13.4V~13.7V)の上限は超えているのでほぼほぼ満充電に近いといえる状態だと思われる。
実際の使用時においても外部充電器での満充電に設定した100%まで充電するし、実使用で電力不足などは感じないのでほぼ満充電あるといえると思う。
他の充電方法に関しても書くつもりだったが、長くなったのでいったん切り次回に続きます。