・志望動機
もともと、大学を卒業したら地元の栃木県に帰りたいと思っていました。県庁は、広いフィールドで様々な仕事が体験できる点を魅力に感じました。また、説明会等で職員の方々が生き生きと仕事をされている姿を見たことも大きな理由です。
・勉強を振りかえって
CSSに入校したのは大学3年の4月でしたが、勉強に本腰を入れたのが他の人と比べ遅かった(年末くらい)ため、「本当に試験に間に合うのか?」とずっと焦っていました。ただただ、がむしゃらに勉強していたらいつの間にか試験当日だった、という感じです。
・CSSでの受講を決めた理由
先生方と生徒の距離が近く、面倒見がよさそうと感じたことが大きな理由です。私はサークルが忙しく、勉強が遅れてしまうのでは、と不安でしたが、CSSなら個人の事情に合わせて相談に乗ってくれて安心だと感じました。
・学習モチベーションの維持について
勉強に疲れたときは、一緒に勉強していた友人と問題を出し合ったり、面白い語呂合わせを考えたりしていました。
・スランプ脱出法
私は、民法の基礎を理解しないまま、スー過去を解いていました。そのため民法の点が伸びず、特別区の試験は悲惨な結果に終わってしまいました。その後、思い切って基礎的な参考書からやり直したところ、今まで意味不明だった問題が分かるようになりました。周りが問題演習をやっているときに基礎をやるのは勇気が要りますが、時には思い切って基礎に戻ることも必要だと思います。
・教養科目の学習方法・教養択一対策
私は専門が苦手だったため、教養にはあまり時間を割けませんでした。範囲は膨大ですが、頻出範囲は限られてくるので、効率よく勉強することがカギだと思います。
数的処理:公務員の勉強を始めた頃からずっと継続して勉強はしていましたが、ちょっとした合間の時間に問題を解くなどしていて、特別にまとめて数的を勉強する時間は取りませんでした。3月頃に開催される実戦トレーニングでかなり鍛えられ、得意科目になりました。
文章理解:過去問などを何回か解いてコツをつかめば得点源になります。実際の試験では、英語に深入りして時間を取りすぎないように心がけました。
時事:『速攻の時事』を読んで勉強しましたが、普段からニュースを見る習慣があればもっとスムーズに勉強できたのかな、と後悔しています。
人文科学:本格的に勉強を始めたのは4年の4月頃です。高校の頃世界史・日本史は得意科目だったので、DVDを見て、忘れたところを思い出す&知らなかったことを補充&頻出範囲を把握→問題演習という感じでやっていました。地理は初学だったのであまり深入りせず、簡単な問題を確実に取れるようにしました。思想・芸術は深い理論は考えず、人名とキーワードの組み合わせをひたすら暗記しました。
自然科学:3月頃から勉強を始めました。生物はセンター試験で使ったので、DVDで復習し、問題演習をしました。物理・化学はDVDを見て暗記で解けそうな簡単な分野は勉強しましたが、他はほとんどやりませんでした。本番の試験でも選択できる場合は物理・化学は選択しませんでした。
・専門科目の学習方法・専門択一対策
専門はかなり苦手でした。勉強時間の8割は専門に費やしたと思います。どの教科も並行してやり、10月頃から、溜まっているDVDをひたすら見る→12月頃からスー過去に取り組むという感じでした。DVDを消費することに必死になりすぎて、復習をちゃんとやらなかったことが反省点です。
法律系:憲法は得意だったのであまり時間をかけませんでした。判例と結論はしっかり覚えました。民法はかなり苦手(問題が言っている意味が分からないレベル)でした。上述の通り、分からないのにだらだらとスー過去を解くのではなく、さっさと基礎に振り返っていればよかったなと思います。行政法は問題を解いて間違えたところを復習するようにしていました。特別区が終わってから労働法も勉強しました。
経済系:ミクロもマクロも最初は難しく感じましたが、何度もスー過去を回すことで問題のパターンがつかめるようになりました。地上の経済は難しい、と聞いていたのである程度解けるようになったらスー過去に載っている難しい問題にも挑戦しました。また、3月頃から財政学も勉強しました。
学系:『パスワード』で用語を確認し、スー過去で問題を解き、間違えたらパスワードで復習するということを繰り返しました。経営学も3月頃から勉強しました。
・教養論文対策
特別区の前に2回、栃木県庁の論文試験の前に3回ほど論文を書き添削してもらいました。内容ももちろん大事ですが、文章構成もかなり大事だと思います。読む人に分かりやすいような文章を心がけました。また、自治体のことを知らないと書けないので、自治体が取り組んでいる政策やその成果、自治体の抱える問題点などを事前に調べました。
・面接対策
とにかく場数を踏むことが一番の面接対策だと思います。模擬面接を繰り返すことで、「こういう返答をすると圧迫になるんだな」「こういう返答をすると自分の強みをアピールできるな」ということが体で分かってきますし、想定外の質問をされたときも冷静に対処できるようになります。スポーツと同じで、いくら理論が分かっていても実際に体を動かさないとできるようにはならないと思います。私は20回くらい模擬面接をしていただきました。また、新聞を読み気になるニュースを見つけて、自分はそれについてどう思うか、受験先の官庁とはどういう関係があるか、などまとめていました。
・内定先対策について
栃木県庁は2回面接がありますが、1回目の面接が、事前に提示された議題について面接官と討論するという変わった形式でした。議題について詳しく調べ、模擬面接でも何度も討論をしていただきました。議題についての自分の意見を伝えるということはもちろんですが、面接官からどんなに厳しい反論をされても、心が折れたり黙り込んだりしないように練習しました。本番の面接でもきつい反論がありましたが、とにかく黙らないように、必死に返答しました。2回目の面接は通常のコンピテンシー面接だったので、自分の強みと地元愛をアピールしました。
・併願について
日程的に受けられるところはすべて受けました。絶対受からないと思ったところでも案外受かったりするので(私の場合は裁判所事務官がそうでした)、安易に棄権せず受けることをおすすめします。
・受験生へメッセージ
公務員試験は長くて地味で、嫌になることもたくさんあると思います。どこも受からないんじゃないかと思って眠れなくなることもあると思います。しかし、公務員試験は努力すれば必ず報われる試験です。自分を信じて、時には周りの人を頼って、合格を勝ち取ってください。