しばらく前に、かなり遅ればせながらキリル・ペトレンコ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のチャイコフスキー交響曲第5番、第6番、ベートーヴェンの交響曲第7番などを続けて聴きました。どれもが、目が覚めるような、と言うかそれまで断片的にしか見たり聴いたりしていなかったこの指揮者、やはり凄いな、と感心させられる演奏でした。
それが刺激になり大好きなチャイコフスキーの交響曲第5番を色々な指揮者、オーケストラの演奏で聴いてみたくなりライヴラリーの中の音源やYouTubeで見つけた音源などあれこれと聴きまくったのです。
チャイコフスキーの交響曲第5番についてはこのブログに今までも随分記事投稿しています。
(随分記事投稿しています、と書きましたが8記事の内3つがモントゥー指揮北ドイツ放送交響楽団の演奏を取り上げたものですから、ちょっと偏りすぎかもしれませんね(笑))
今回は今まであまり聴いていなかった演奏を中心に聴きましたので、あっ、いいな、と思う演奏もいくつかありましたし、昨日はそのどれかをテーマに記事を書こうと思っていたのですが、何だか言葉があまり浮かんでこない状態、あれれ、記事にならないなあ、などと焦ったりして……(笑)(別に何時だって深い内容の文章が書けるているわけではないのですから、何も真剣に考えなくても構わないはずなのですけれど(笑))
そんなわけで昨日は途中で方向転換。関係ない内容の記事を投稿。その後、気持ちを改めて……、何か聴こうと見つけたのが冒頭にリンクした音源でした。
ヴィルヘルム・シュヒター指揮NHK交響楽団の演奏するチャイコフスキー交響曲第5番。1959年のライヴ録音のようです。
ヴィルヘルム・シュヒターについても以前記事投稿しています。
1959年から1962年までNHK交響楽団の常任指揮者を務めた、N響の大恩人の一人とも言える指揮者です。上記の記事にも書きましたようにまだあまり多くのレコードなどを買うことができなかった、クラシックを聴き始めたばかりの私が最初にベートーヴェンの第9交響曲を知った時の指揮者でもありその第9のレコードほど繰り返し聴いた音源は他にあまりないくらいだったかもしれません。
シュヒターの名前を見てすぐにこのチャイコフスキー交響曲第5番を聴き始めました。
最初はあまり期待していなかったのです。N響、とは言え1959年の日本のオーケストラってどんなレベルだったのだろう、と言うような半信半疑の気分で聴き始めた、と言っても良いかもしれません。
でも、そうした気分は良い意味で裏切られました。
第一楽章は少し速めのテンポ、引き締まった表現。大袈裟な身振りなど少しも無くとても好感の持てる演奏です。オーケストラが上手いか下手かなど私にはよく分かりませんが、しっかりと音楽を捉え真っ正面から取り組んでいるというのは分かります。そしてゆったりとしたテンポで始まった第二楽章。ホルンのソロに思わず惹き込まれてしまいます。うわっ、なんて心地の良い……。指揮者はテンポを揺らし私はますますそこに惹き込まれ……。第三楽章のワルツの優雅さ、そして激しく厳しい最終楽章。
とても素晴らしい演奏でした。この指揮者、もっともっと長生きしてほしかったものです。残されている音源、もっと探して聴いてみようと思いました。
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー 交響曲第5番 ホ短調 作品64
指揮:ヴィルヘルム・シュヒター NHK交響楽団
細部にわたるまで一切の妥協を許さない非常に厳しい訓練を楽団員に施し、N響を一流のオーケストラに育て上げた、ヴィルヘルム・シュヒター(1911~1974)がN響の常任指揮者に就任したのは1959(昭和34)年のことでした。この演奏はその就任した年に行われたものですが、その練習の厳しさが想像できるような、一糸乱れぬ完璧なアンサンブルを聴くことができます。N響はこの翌年、日本のオーケストラとして世界初めての海外演奏旅行を行い、岩城宏之の指揮でこの曲の大変な名演奏を成し遂げましたがシュヒターのもとで行ったこの時の演奏がその礎となっていたであろうことは想像に難くありません。
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二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ
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