【高校入試2025】R6入学者選抜状況報告書の国語とスクールポリシー | ガクシンのブログ~札幌市西区の学習塾

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夏休み序盤の7月26日、道教委ホームページにふんわり入試報告書がアップされていました。

 

 

道コン直前なのであまりじっくり見る時間が無いのですが、毎年出題内容についてコメントしてくれる「学力検査問題等研究協議会における主な意見」ってのがあって、

ここから来春の出題にヒントが無いかどうかを探ってみるコーナーです。

 

一部引用します。以下、茶色の太字が引用文です。

 

🐏自己推薦(というかスクールポリシーについて)

中学校では、出願先高等学校のスクール・ポリシーを理解することが前提となったことで、

推薦考えている人は、スクールポリシーをちゃんと見ましょうということです。

 

生徒の自己理解など人間形成についての指導がしやすくなったり、意欲的に進路活動に取り組む生徒が増えたりした。

そうなんですね(サバの味噌煮)

 

高等学校では、自己推薦の導入が、合否判定基準 やスクール・ポリシーを見直し、

目指す学校像やカリキュラム・マネジメントについての教員間の共通理解を深める契機となった。

これ実は何気に大事なところなのかなあと思っています。

公立高校は「公立」だけに、基本的にはどの高校も平等であるというのがこれまでの教育だったと思うのです。もちろん義務教育ではないから、生徒の学力レベルというのはありますが。

スクールポリシーで「うちの高校ではこういうことをしますよ」という個性をある程度出して良いということになりました。

そのせいか、進路、大学受験の方針も変わっている気がします。学校使用教材も「ここがターゲットなんだ」って感じになってきましたし。

進路状況をみても、札幌市内の公立高校は、そこを選んだら行ける大学はこのゾーンってのがハッキリするようになりました。北大行きたいならこの高校、国公立に行きたいならこの高校みたいな。

逆に公立高校でのレベルアップが難しくなっている気がするんですよね。

僕自身が北広島高校から現役で北大合格できたのは、中堅高校でも結構上位教材をスパルタ的にやらせてくれたとことだと思っていますし。

今はそういうのが少なくなったでしょ。北広島や、手稲新川から北大は挑戦しにくくなってしまいました。

 

 

📚国語はいつもどおり

国語では、出題内容や難易度、配点のいずれも適切であった。

「適切」は次回もこんな感じでっていうサインだと僕は思っています。

 

得点分布はこちらです。

平均点は46.3点と中々低いのですが💦とてもキレイな山が出来ました。

だから適切なのかなあと。

 

今後は、思考する時間や記述する時間を考慮し、

「考慮し」ってのは改善点の要求サインだと思っています(笑)

たぶん解答時間が足りなかったのでしょう。

 

解答方式の「説明」正答率が20.8%だったことが原因なのかな。

 

新入試になってから、いわゆる長文読解問題(小説や説明文)が減り、

複数の資料を見て調べることとか、ポスターや掲示物の中身を解読する問題が多くなりました。

中身もこんなのありましたね。ちょっと凝りすぎな気がするのです。

 

長文読解問題は減りましたが、読んだり考えたりする量(というかストレス)は逆に増えています。国語はこの先も得点しにくい科目になると思いますので、日々の練習が必要です。

(当塾は2学期から鬼の添削タイムをする予定です)

 

出題形式や基礎的・基本的な問題と思考力、判断力、表現力等をみる問題のバランスを工夫してほしい。

「~してほしい」は強い要望だと解釈しています。ちょっと基礎問題が足りなかったのかもしれません。大問2の問3以降はほぼ思考力問題という分析のようです。

ただ国語の基礎問題となると、漢字の読み書き以外だと、文法(品詞とか)、熟語の構成、古文漢文の読み方、詩や俳句短歌の表現技法、文学史とか…これらが増えるのかなあ。

 

また、記述式問題の正答例と採点基準について一層工夫するとともに、

正答例と採点基準があいまいだということです。

 

中学校における学習の状況に応じた問題構成や古典の扱いについて配慮してほしい。

そもそも中学校で国語の勉強してますか定期テストは学校ワークからしか出題しないのに…って思ったのは当塾エリアだけなら良いのですが。

国語は5科目の中でも学校の定期テストと入試で差が出るのは仕方が無いです(学校は読んだことのある文章、入試は初見の文章)

正直、大問1みたいな話し合いの問題は要らないと思うんですよね。

国語ってか空気を読む問題、道徳みたいになっていませんか。

 

古典の扱いはどっちの意味なんでしょう。大問3の古文は例年と同じ出題形式に感じました。

もしかしたら大問2の文学的文章の中に古典知識があったから、このことを指しているのかもしれません。

 

この部分なのかも。

大問3を古文(漢文)にして、大問2の現代文の一部に漢文(古文)を挟めるとか、そんな出題形式も今後ありそうです。

 

来春はどうなるんでしょう

 

ちなみに前年の主な意見はこんな感じでした↓

 

国語では、出題内容や難易度、配点のいずれも適切であり、基礎的・基本的な知識及び技能を問う問題と思考力、判断力、表現力等を問う問題がバランスよく出題されていた。

今後も、思考力、判断力、表現力等を問う記述式の問題を一層充実させるとともに、

受検者が思考する時間と記述する時間のバランスを考慮した出題形式について工夫してほしい。

 

 

思考力の問題を充実させたら、バランス考えようという感じになったのか。

時間不足は毎年のことですね。やっぱり日ごろから読む訓練は大事です。

 

 

 

今回は以上です。長いので次回は数学と社会。

 

半値までは戻すよね。問題はそこから。