少し前、生クリームスコーンのレシピをアップしていたりしたら、ブログにアップし損ないましたが、ブルブルギニョンを作りました。その残りは一人分にしては多過ぎ、二人分にしては少な過ぎたので、とりあえず２つに分け、私のランチ用に冷凍しておきました。
ところが、毎日なにかしら前夜の残りがあるもんで、そのビーフシチューを食べる機会を逸してしまったの。冷凍庫の整理続行中の今、それを解凍し、二人で分けても十分お腹が一杯になるようなお料理にリメイクしてしまいました。
以前キッシュをブログにアップした時だったと思います。「アサヒさんのアルミ皿レシピ本が出たら買いますよ！」ってコメントして下さった方がいます。いいなぁ．．．私もそんな本が出版したい！
夕べのリメイク料理も、そのアルミ皿が大活躍！
ビーフシチューパイ
１００均のBBQ用品売り場や、一般のスーパーの日用品売り場で必ず見かける、直径がせいぜい１２、３ｃｍ位のタレ用アルミ皿。今回はこれを利用して一人用のパイを焼きました。
パイの下の部分はタルト生地で、蓋の部分は下の写真の業務スーパーで売っているリトアニア産の冷凍パイシートを使いました。
この冷凍パイシート、ファットスプレッドで出来ているのでバターの香りは一切しません！
が、タルト生地に目いっぱいバターを使っているので、これだけを使って作った時と違い、お料理はバターの風味も豊かでなかなかいけましたよ。
そして何よりも、タルト生地のビスケットのような食感と、冷凍パイシートのサクサク食感が一度に楽しめるのが良い！
アルミ皿２つ分のタルト生地の分量は、こんな感じ．．．
薄力粉．．．１５０ｇ（深いアルミ皿に生地を貼るのが不安なら強力粉と薄力粉半々で！）
砂糖．．．小さじ１
塩．．．小さじ１／２
バター．．．７５ｇ
水．．．大さじ３～４
粉類を合わせ、そこに角切りにしてキンキンに冷やしたバターを加え、ペーストリーブレンダー（パイブレンダー）でそぼろ状になるまでバターを粉類に擦り込みます。
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水を大さじ１ずつ加えながら生地をまとめ、ラップに包んで最低３０分冷蔵庫で冷やし、グルテンを一杯生成させて破れない扱いやすいタルト生地にします。
２つに分けて麺棒で延ばしアルミ皿に貼ります。この時絶対に下から上に引っ張らないようにします。どんなに工夫して焼いても、タルト生地はバターが溶けると縮みます。生地を下から上に引っ張ると、オーブンに入れると必ずその部分はドラマティックに縮みます！
アルミ型の円周外側に沿ってナイフで余った生地を切り取ります。縁の部分に貼った生地は、縮んだ時良い塩梅に盛り上がり、後程冷凍パイシートを張る時ののりしろ部分になってくれます。
フォークでぶすぶす底面と側面に空気穴を何か所か開け、これで一度冷凍庫に入れて凍らせます。凍らせることでバターの温度が下がるので、空焼きの時縮み難くなるのです。
オーブンを１９０度で予熱し、予熱が終わったら手で揉んでくしゃくしゃにしたクッキングシートをまず生地に被せ、その上に更にアルミフォイルをすっぽり被せて、あればパイ用の重石、なければ米や豆などを適量載せて２０分焼きます。
２０分焼いたらオーブンから取り出し、よく溶いた卵白をタルト全体に厚塗りします。私はパイ蓋には卵黄を塗りたいので余った卵白を塗っていますが、溶いた全卵をパイ蓋に塗る場合は、全卵溶き卵の一部をタルトに塗って下さいませ。
これでもう一度オーブンに戻し５分焼いたら、完全防水のタルトの出来上がり。焼きたてはヤワヤワなので絶対に触らない。完全に冷めてから次の作業です。
完全に冷めたタルトに残ったビーフシチューを入れます。市販のルーで作ったビーフシチューでも、デミグラスソースで作ったビーフシチューでも、あるいはクリームシチューの残りでも、なんでもよいんです。 あまり上ぎりぎりまでシチューは詰めないようにね。
業スーの冷凍パイシートをパイ１つに付き１枚使い、こちらのブログで紹介しているように、長方形を正方形にして真ん中に十字の切れ目を入れ、水を薄く塗ったタルトに被せ、今度はアルミ型の円周内側に沿ってナイフでパイシートを切り、指でしっかりタルトに貼りつけます。
これで即焼きたいところですが、今度は冷蔵庫で最低３０分冷やします。即焼くと、合わせ目がぽっかり開く原因になります。
卵黄にほんの少し牛乳を加えて溶き、たっぷりパイ蓋に塗ります。再び１９０度で予熱を済ませたオーブンで４０分ほど焼いたら、ビーフシチューパイの出来上がりです。
美味しそうに焼けました。アルミ皿にはバターやオイルを塗る必要はありません。小さ目のフライ返しを縁から差し込んで持ち上げると、破れることも潰れることもなく綺麗に取り出せます。
クリーミーなマッシュポテトとたっぷりの茹でグリーンピースが最高の副菜です。ポテトもグリーンピースもシチューを絡めながら食べると、めっさ美味しい！
ナイフをパイに刺して割ると、中からトロトロアツアツのシチューが登場。 もち、タルトもパイシートもこのシチューをたっぷりつけていただきましたよ。
冷凍庫で放置されていた中途半端に残ったブフブルギニョンとは思えないご馳走になり、旦那も大満足。おひとり様お昼ご飯に食べてしまわなくてよかったワン。
ちょっと手間のかかるシチューリメイク料理ですが、昼の内に冷凍パイシートを貼るところまで済ませて冷蔵庫に入れておくと、夕飯の支度がめさ楽だし、合わせ目がぽっかり開くなんて問題も全くなし。綺麗なパイに焼き上がります。
高価なタルト型をわざわざ買わなくても、アルミ皿で十分キッシュやパイが焼けます。洗って再度使えるしね。正直、深さの無いフラン型より、アルミ皿を使うと食べごたえのあるキッシュやパイが焼けるので、私は気に入っています。
今日もまたまたアルミ皿で今度はスイーツを作っています。上手に焼けるか知らん．．．焼けたらまたブログでご紹介します。
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