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コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

外資系IT企業で働くコンサルタント&プレイングマネージャーのブログです。日々の雑感や読書日記を紹介します。

ニューヨークの美大で教鞭を振るう著者。デザインの学び方について、丁寧に書いてくれています。

冒頭、「デザインを学ぶ一番良い方法は、とにかく手を動かしてデザインしてみることです。少し乱暴に聞こえるかもしれませんが、見様見真似で形を作っているうちにデザインできるようになる、というのが本当です」とありますが、合点です。とにかく練習して、実体験する。経験する。私の仕事であるコンサルも、もしくは起業もそうかもしれないですが、人間は経験して、初めて上手になる生き物かなと思います。

視覚リテラシーの構成要素も下記シンプルですが、私がシンガポール大留学時代に学んだコミュニケーションモデルと似ているなと思いました。


昨日は私が関わっているデジタル人材育成をテーマとする学会の年次の研究発表会。私もDAO=自立型分散組織 というトピックで事例発表をさせていただきました。朝9時から16時まで計11つのの研究、事例発表をお聞きし、やはり学びの集積地、共有地=学会の重要性を感じます。私も今年は発表の立場になったことで、より学ぶ機会をいただきました。感謝です。




先日万世橋のエキュートに行ってきました。

昨年もブルーボトルコーヒー目当てで行ったのですが、少しノスタルジーを感じられる好きな場所です。


今回は夏の終わりに川を見ながら、クラフトビール片手に読書。こちらで紹介した本を読んでいました。



コロナの影響か、ブルーボトルコーヒーはじめ好きな感じのお店がいくつか閉店。

立地の影響もあるのと思いますが、行きたいときに行かないと悔いが残りますね。

川沿いの本当に素敵な場所。昔の駅の写真を見るとより歴史を感じられてよいです。






一昨日はお墓参りで宮城へ。

一泊して鎌先温泉に寄ってきました。


8月と比較して、大きな課題も一旦落ち着いて、薬湯に浸かりながら、ゆっくりしました。


大体自分のお仕事は三週間から一ヶ月サイクルで組織内、横断の課題を解決していく仕事。その合間に戦略や組織開発のための施策、メンバーとの対話、事業管理を行う仕事。この辺はプラクティスマネジメントという形でまとめていきたいと考えています。


こうやって仕事を振り返られるのも、旅をして雄大な自然を見て、ボーっとする時間を作れるからかなと思います。




今日の日経新聞「カイシャ脳を鍛える時代」を読んで、昔からコンサルティングファームでは資産とされてきたナレッジデータベース、ナレッジマネジメントがAI特に生成AIの進化でますます重要になってくると思います。


テクノロジーの進化に加えて、社会的背景として、great resignationつまり大退職時代において、人にジョブをつけて会社組織を動かすことはサステナブルでなくなり、ジョブに人をつけるまさにジョブ型マネジメントでないと成り立たなくなります。


よって生成AIを活用し、会社全体の脳みそを鍛え続けて、ある程度の仕事は誰がやっても再現できるような環境にしないといけない。ここに活路があるのではないかと思います。


私もコンサルティング事業の組織長の端くれですが、育成した若手・中堅世代が転職をしていくのが当たり前の業界。一方で学生の方々からはDXトレンドで一定数入社してくれ、育成に投資をしています。


コンサル分野と生成AIの共生は個人的には可能と考えており、お客様へのサービス品質の一定レベルの維持、またコンサルならでは価値を届けるためにも、まずはコンサル会社自身がカイシャ脳を鍛え続けることが重要と考えます。


日経新聞記事 2023.09.07

カイシャ脳を鍛える時代


 「21世紀の石油はデータ」。この10年ほど繰り返されてきたフレーズだ。確かにGAFAMなど有力テクノロジー企業は膨大なデータをテコに巨大な富を手に入れた。一方、その他多くの企業にそこまでの手応えはないだろう。

 データがないわけではない。米デル・テクノロジーズが従業員250人以上の企業と公的機関1000組織を調べたところ、管理するデータの量は2022年で平均9.8ペタ(ペタは1000兆)バイトに達した。16年の7倍近い。

 文字や画像、音声と形式はさまざま。顧客や財務の情報など中身もいろいろだ。整理されたものも、されていないものもある。すべてフル活用とは言いがたい。

 だが、生成AI(人工知能)の台頭が転換点になるかもしれない。多様なデータを学習し、巧みな文章や凝った映像も生み出す技術は、企業が情報資産からより多くの価値を引き出す力を秘める。

 だから経営の重要テーマとして浮かび上がるのは、各社が「カイシャ脳」とでも呼ぶべき独自のAIをつくりデータで鍛えることだ。経営版の「脳トレ」といえる。

 

 そんな企業同士の新たな競争を見すえた試みが始まっている。

 スタートアップのRevComm(レブコム、東京・渋谷)が目をつけたのは口頭でのコミュニケーションだ。電話やオンライン会議、対面での会話が生む音声データをむだにせず集め、企業が経営に役立てるのを助ける。

 同社のサービスを使うと、取引先や顧客とのやり取りは音声解析される。発言と沈黙の割合、話す速度のほか、話し手の感情がポジティブかネガティブかも推定してパソコンに表示する。営業効率や顧客満足度を高めるヒントになるが、それだけではない。

 どんな案件に、どんな対応をしたら、どんな結果になったのか。それがわかる会話データが大量にたまれば、その会社のAIにとって貴重な教材になる。営業や商品企画、人事などに関する意思決定の場面で有用な助言をするカイシャ脳の実現に近づく。

 「いずれ企業間でAIの貸し借りが起きる」。会田武史代表取締役はそう予想する。国境をまたぐM&A(合併・買収)の経験が豊富な大手商社のAIを、海外進出をねらう中小企業が1時間30万円で借りて戦略を練る。そんなイメージだ。各社独自のAIが経済活動を回すキーファクターになる。

 企業とデータのつき合いは古い。歴史と会計の専門家ジェイコブ・ソール氏の著書「帳簿の世界史」によると、例えば18世紀に誕生した陶磁器ブランドの英ウェッジウッドは、生産時間や賃金、原料費などを綿密に計算した創設者が成功の土台を築いた。数字という定量データを経営に生かそうと企業は長く知恵を絞ってきた。

 いま生成AIを携えた企業は、言葉という定性データにも分け入って本格活用する入り口に立つ。「(経営の様子が)複合的に見える化される」とコンサルティング大手ベイン・アンド・カンパニーの安達広明パートナーは話す。

 

 すぐれたカイシャ脳をつくりたければ、自社の姿を正しく示すデータをAI学習のために用意しなければならない。企業にはなすべきことがまだまだある。

 従業員たちは、この会社でどのくらい働きがいや一体感を感じているのか――。クラウド型財務・人事サービス大手の米ワークデイは、企業が高い頻度でエンゲージメント調査ができるしくみを提供する。世界で1500社が使う。

 ワークデイ自身も利用者だ。週1回、1万7800人の従業員に5つの質問がメールで届く。選択式で答え、コメントも書ける。所要時間5分。回答は匿名だが、従業員の思いがつかめ職場改善などの手がかりになる。

 エンゲージメントの高低は企業の生産性を左右するといわれる。経済や働き手の意識の変化は速く、半年~1年に1回といったペースの調査では従業員の新鮮な声を聞きのがす。ラグー・プラサド副社長は「従業員が何を考え、何をしているか。日常的に知るデータがいる」と訴える。

 企業が世に送り出す商品の動きにかかわるデータも、活用は道半ばだ。小売業で在庫の徹底管理はイロハのイのように思えるが、現実は必ずしもそうなっていない。

 例えばアパレルや化粧品の売り場だ。帳簿のうえでは在庫があるはずの商品なのに、盗難にあって実際には無いといった事態がままある。倉庫からの品出し漏れもある。商品一個一個のありかをリアルタイムにつかむデータなしに機会損失は防げない。

 

 改めて注目されるのが、無線自動識別(RFID)タグだ。目新しい技術ではないが、段ボール箱に入ったままの商品も一度に複数のデータを読み取れる利便性から需要が膨らみ続ける。その数は世界で年300億枚以上とされる。

 RFIDの米大手エイブリィ・デニソンの場合、この事業の売上高は5年で3.2倍になった。「企業に見えていない世界が多くある」。データはまだその本領を発揮していないと同社幹部は語る。

 8月28日、米オープンAIは代表的な生成AI「Chat(チャット)GPT」を安全に使うための大企業向けサービスを発表した。企業がAIを深く経営に埋め込むひとつの契機となりうる。

 データが質、量ともに充実し、頼りになるAIを訓練できるだけの環境が整っているか。経営者は総点検のときを迎えている。

他人時間ではなく、自分時間を意識しようという、そこにトランジション=移行していこうというメッセージ。

著者は戦略デザインコンサルタントで、デザイン思考関連で有名な佐宗邦威氏。
著者自身がライフステージの変化で移住し、このトランジションを楽しんでいる。

下記はまさに資本主義の一面をきれいに切り取ったテキスト。
——
僕はかつてサラリーマン時代、 品川訳で降りて、 毎日、 同じ時間にオフィスへ向かって出勤していたが、 そこでの光景はまさに「他人時間」を生きる人の象徴だったように思える。 数百メートルもの長いコンコースに、 通勤のための長蛇の列がで
きる。顔色ひとつ変えずに、 似たようなスーツに身を包んだサラリーマンが、 同じ歩調で歩く。 僕は、 その中に混じりながら、 自分が資本主義の 「部品」になったような感覚を味わっていた。

24時間働けますか?ーという宣伝コピーに象徴されるように昭和の時代は、他人の時間で生きることが当たり前の時代だった。だが、 時代は変わった。
——

私自身もこの資本主義の部品になりたくなくて、あがらっているのかもしれない。それは資本主義の本質を掴むことが必要であるし、覚悟も必要なのだろう。

自分時間を取ろうという意識、また自分時間を他人のためにどれだけ使えるか。そこが本質なのかなと感じた。



こちらの書籍を読了。
普遍な組織に関する悩み、その処方箋について書かれています。

組織のトップであるリーダーシップチームをいかに機能させるかが鍵ですが、上位になればなるほど自分の島を守っていく必要があり、協調が難しくなります。ヘルシーコンフリクト前提の組織マネジメントの意識が必要だと思います。

人材の獲得と育成について、やはり組織のブランディング、マーケティングが重要かと思います。私はチームに組織全般を見る組織開発のチーム、マネージャーとは別に一人ひとりを把握するピープル担当を配置し、新卒・経験者採用したメンバー含めケアする体制を取っています。そういう体制をしっかり認知させ、ブランド化していくと自ずと人は集まります。育成はまだまだ課題も多いですが、経験学習論に基づき、目標設定し、学び、行動し、振り返り、また行動する。インプット、アウトプットをいかに繰り返すか、その習慣をつけるかではないかと思います。

組織文化は前回も投稿しましたが、勝ち続けるマインドセット、お互いをリスペクトするカルチャーをいかに創れるか。バスケットワールドカップ日本代表監督 トムホーバスさんのスタイルは学びになると思います。信じること、仕事をしっかりすること、コートの5人でなく12人また落選した選手の気持ちを汲んで戦うこと。剛柔のマネジメントの必要性も感じます。 

本書では、下記の10の組織法則を実現するための5つのステップ=処方箋が定義されており、迷ったらその原理原則に従っているか確認するような使い方もありかもしれません。

1.Aspire(志す):どこをめざすか?
2.Assess(診断する):出発の準備はできているか? 
3.Architect(設計する):到達には何が必要か? 
4.Act(実行する):どのように進んでいくか? 
5.Advance(前進する):どうすれば継続して改善を続けられるか?


第1編 人材とチーム 

・第1章 秀でた人材を獲得し、定着させるには? 

・第2章 勝つために必要な人材を育てるには? 

・第3章 潜在能力をフルに引き出すためには、どのようにパフォーマンスを管理すればよいか? 

・第4章 どのように最高のパフォーマンスを上げる経営トップチームを創ればよいか? 

第2編 意思決定と組織設計 

・第5章 意思決定の質とスピードを高めるには? 

・第6章 大きな価値をより速く創出するために必要な組織再編の方法は? 

・第7章 間接費を持続的に削減するには? 

第3編 組織文化と変化 

・第8章 組織文化を競争力にするには? 

・第9章 どうしたら組織全体を変革できるのか? 

・第10章 リーダーの移行を成功させるには?


こちらの書評がきちんとまとまっています。




今日は私が関わっているグローバルリーダー育成講座の卒業生組織の1 Dayの学びイベント。毎回夏に実施することから、Summer Campと称しています。2019年以来ひさびさに母校に戻り開催。久しぶりの顔も見えて嬉しかったです。


今回は母校の夏季大学講座も同日開催で、そちらの好きな講座に参加し、その振り返りや学びのジャーニーをデザインするプログラム。私も一参加者として学ばせてもらいましたが、いいコンテンツでした。


母校の夏季大学講座は初回から50年目の節目。改めて伝統を引き継ぐことの大切さ、重要さを確認する1日でもありました。


生涯発展途上。よき学びを続けることで社会は必ず変わると思います。







今年読んだ本の中で5本の指に入る脳みそが揺れ動かれた本でした。


「仕事」を社会学的現地から捉えていく本ですが、個人的に仕事とは何かを考えている最中でしたので、いいインプットになりました。


冒頭本書について「技術にイノベーションを可能にし、社会を発展させる自由主義経済を前提としつつ、そのバグをいかに修正して持続可能なものにしていくかという問題への関心をベースに書かれています」。という文章に心を掴まれました。我々が前提としている制度は、人間が作ったものであり、システムエラーがあることは当たり前であると。仕事についても生産性、効率性の観点で分業や過多のサービスなど、これらが本当に良いかは批判的に考える必要があるのだと思います。


仕事の意味については、社会学者の尾高邦雄を引用し、1. 生計の維持、2. 個性の発揮、3. 役割の実現 であると書かれています(p24)。社会の構成員という自覚を持つ時に、その仕事へのやりがいを改めて感じられるのではないかと思いました。


一方で「やりがい搾取」という言葉が出てきます。



確かに自己実現を欲する今の青年世代においては労働課題の一つなのでしょう。その処方箋として

組織人vs職業人というキーワードが出てきます。自身はキャリアとして組織の構成員として成果を出すのか、職業というプロフェッショナルとして貢献するのか。著者は職業人を目指すべきという主張です。


個人的にはどちらかでも、どっちでも良いのだと思います。ただ組織も個人も、その人の特性を掴み、いかに、仕事の意義である1. 生計の維持、2. 個性の発揮、3. 役割の実現

を達成するのかだと思います。


最後に本書の中で「ハドソン川の奇跡」という映画が紹介されています。有名な話ですが、まだ見たことがないので鑑賞したいと思いました。



昨晩は仕事終わったあとに夜の最終回で、キングダムの最新版を鑑賞しました。

昨年もPart2を福岡旅行中に観て、すっかり内容忘れていましたが、映画を見出すとおもしろいことに記憶が復活しました。



ネタバレしない程度に、本編はリーダーとしの決意、決断を帝、総大将、百人将という様々な側面で考えることができるストーリーです。


私自身は今百人将に近い立場で、一人ひとりのメンバーの顔が見える。映画の主人公も仲間の顔が見えるからこその苦悩やそれでも大きな勝利のために突き進む意思決定の大事さを説いています。短期決戦のためには自身が先頭に立って闘い、情熱と電光石火のスピードを持つことが必要であることがわかります。


一方で総大将は数万人を率いる。全体を鳥の目で見て、全体戦略を実行する中で、劣勢になっても冷静に対応することの重要さ。先読みとリスク思考を駆使していることがわかります。そして信頼する若いリーダーとその仲間を動機づけしていくことが印象的でした。


そして帝は戦乱をなくし、天下統一の大義を持って突き進む。周りの忠誠心のある、またはなくとも能力のある部下と議論しながら、国のために攻め、守る。時に距離のあるリーダーを動かすために、自己開示をし、大義を共有する。ビジョンと目的意識の共有、対話の必要性を感じました。


少々論じてしまいましたが、エンターテイメントとしても素晴らしく、映画館でみるのがおすすめです。