こちらの書籍を読了。
普遍な組織に関する悩み、その処方箋について書かれています。
組織のトップであるリーダーシップチームをいかに機能させるかが鍵ですが、上位になればなるほど自分の島を守っていく必要があり、協調が難しくなります。ヘルシーコンフリクト前提の組織マネジメントの意識が必要だと思います。
人材の獲得と育成について、やはり組織のブランディング、マーケティングが重要かと思います。私はチームに組織全般を見る組織開発のチーム、マネージャーとは別に一人ひとりを把握するピープル担当を配置し、新卒・経験者採用したメンバー含めケアする体制を取っています。そういう体制をしっかり認知させ、ブランド化していくと自ずと人は集まります。育成はまだまだ課題も多いですが、経験学習論に基づき、目標設定し、学び、行動し、振り返り、また行動する。インプット、アウトプットをいかに繰り返すか、その習慣をつけるかではないかと思います。
組織文化は前回も投稿しましたが、勝ち続けるマインドセット、お互いをリスペクトするカルチャーをいかに創れるか。バスケットワールドカップ日本代表監督 トムホーバスさんのスタイルは学びになると思います。信じること、仕事をしっかりすること、コートの5人でなく12人また落選した選手の気持ちを汲んで戦うこと。剛柔のマネジメントの必要性も感じます。
本書では、下記の10の組織法則を実現するための5つのステップ=処方箋が定義されており、迷ったらその原理原則に従っているか確認するような使い方もありかもしれません。
1.Aspire(志す):どこをめざすか?
2.Assess(診断する):出発の準備はできているか?
3.Architect(設計する):到達には何が必要か?
4.Act(実行する):どのように進んでいくか?
5.Advance(前進する):どうすれば継続して改善を続けられるか?
第1編 人材とチーム
・第1章 秀でた人材を獲得し、定着させるには?
・第2章 勝つために必要な人材を育てるには?
・第3章 潜在能力をフルに引き出すためには、どのようにパフォーマンスを管理すればよいか?
・第4章 どのように最高のパフォーマンスを上げる経営トップチームを創ればよいか?
第2編 意思決定と組織設計
・第5章 意思決定の質とスピードを高めるには?
・第6章 大きな価値をより速く創出するために必要な組織再編の方法は?
・第7章 間接費を持続的に削減するには?
第3編 組織文化と変化
・第8章 組織文化を競争力にするには?
・第9章 どうしたら組織全体を変革できるのか?
・第10章 リーダーの移行を成功させるには?
こちらの書評がきちんとまとまっています。
