ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 -21ページ目

秋の味覚シュタインピルツ

イタリア食材スーパーSpinaと隣の八百屋さんは
我が家からそう遠くないので時々利用している。
普通のスーパーの画一商品と違って、やや高めながら南欧産をはじめとした新鮮な野菜果物が手に入るのが良い。
昨日はブドウ目当てに立ち寄ったら、なんとバイエルン産のシュタインピルツがあるじゃないか。
日本のマツタケ的存在で珍重される美味なキノコ。
通常は乾燥ものでもマッシュルームの隠し味として十分役に立ちますが
今はやはり旬・しかも地元産ときたら心が揺らぐもの。
100g2.99ユーロってのもやけにお安いし。
今夜はキノコ料理だっ!と、急遽その場で献立が成立した次第。

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 シュタインピルツ=ポルチーニ

定番クリームベースもいいけれど
ニンニクとオリーブ油で炒め、醤油と酒で味付けたサッパリしたのが好き。
七面鳥肉のソテーとフェットチーネ(きしめん!)と合わせました。

種無しブドウと洋ナシも沢山買う。
洋ナシコンポートを作って例の洋ナシタルトにしよう!


10年生は最初の決断の時?

学校が再スタートして3週間が経とうする今日
息子たちのクラス担任から直々に今年度第一回目父母会のお知らせが届いた。
学内新聞もメールで送られてくる昨今でも、ドイツ語・歴史・哲学が専門の彼はお手紙派らしく
各家庭それぞれ個人的に招待されているという感覚を与えて好印象であります。

シュタイナー学校は12年間一貫教育でクラス替えもなく
勉強得意不得意いろんな人間がいて当たり前の「小さな社会」が育つものですが
今回の父母会はプロローグとして、中卒を真剣に考える生徒とその家庭を対象に説明会を設けるという。

公立校ならば中卒コース(ハウプトシューレ)の9年生の最後に
終了試験(Qualifizierende Hauptschulabschluss 通称:Quali クアリ)を受けるところ。
シュタイナー学校では授業のアプローチが全く異なるから、頭を切り替えてそれ相当の準備が必要なはずだ。
それは今後アビトゥア等全ての卒業資格試験に共通するわけで
6歳の頃からずっと彼らの成長を見てきただけに
「ああ、もうそんなテーマが登場する学年になったのだなぁ」とちょっぴり感慨無量であります。

しかし、先生のお話では
極端な例では11年生(高2)になってからようやく勉強に目覚める子供もいるとか。
夫が在学してた時代には、多くのクラスメートが早期に社会に出たそうだけど
(そして20代後半で大学に入りなおすケースも)
今はどんな職業でもできるだけアビトゥアがあった方が有利というご時世だし
余程のことがない限り、中卒で学校を去る生徒はそう多くないのではないかな。
ギムナジウム8年制だ大学の短期詰め込みバチェラー制度導入と、何ごと早く早く終わらせる風潮がある中
せめてこの学校の12年間カリキュラムは全うしてほしいと思うのであった。







寒い土曜日に

とあるクラシックコンサート招聘事務所の年間アボを持つ義父母から
この土曜日は都合が悪いので、もったいないから代わりに行く?と回ってきたチケット。
オペラはいいけどコンサートは眠くなるというフトドキ者の夫は無視して
音楽に詳しいお友達Zwinkerさんをお誘いして行ってきました。

早めに落ち合った私たち。
雨が時折降るド寒い午後とはいえ、ビール祭りや週末買出しのせいか大層な人出である。
私たちはコンサート会場であるヘラクレスサールからあまり遠くならないよう
マリーエン広場とオデオン広場の間あたりをぶらぶら。
小奇麗なアーケード街Fünf Höfeあたりを目指す。

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記
ブティックや飲食店、アートギャラリも入ってるお洒落空間

アーケード内の無印良品の隣、サラダ&軽食バーDean & Davidで軽く腹ごしらえ。
私が食べたオリエンタルサラダはチキン入りグリーンサラダに
ブドウとマンゴの仄かな甘みが加わって意外な美味しさだったが
定番サラダの他にも、好みのサラダを組み合わせられるのが売りらしい。

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

この後まだ時間があるので
コーヒー飲みにタンボジ(Cafe Tambosi)に行く。
オデオン広場を目の前にホーフガルテンを背負ったこのカフェは
外の席で日向ぼっこする人たちの写真が新聞などによく登場する。
どうだっ、ミュンヘンって素晴らしいだろうぅって感じで(笑)。

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 ロケーション最高で観光客にも人気

内部はカフェというよりバーとかパブみたいな穴倉感覚で居心地がよいんです。
我が友Zwinkerさんの提案で(と人のせいにする)、デザートにアプフェルシュトゥルーデルを注文。
アイスとホイップクリームがのった暖かいシュトゥルーデルを2人で突付きながら
べらべらべらとお喋りが続き・・・やっとお時間となりました。

本日の演奏はグルジア出身ミュンヘン育ち在住のリサ・バティアシュヴィリ
ドイツ室内フィル・ブレーメンのコンサート。
(注:Werderブレーメンにあやかって緑色にしました。念のためにひひ
名前を目にしたことがあったくらいで初めて演奏を聴くリサ嬢ですが
華奢な女の子風井出達ながらベートーヴェンのヴァイオリンコンチェルトを大熱演し
現代音楽っぽいカデンツァが超カッコよかった。
拍手が鳴り止まないスタンディングオべーションなんてめったにない光景でありました。
室内フィルもコンパクトにまとまり活きがよくて好印象。
コンサートの様子はZwinkerさんがちゃんとしたレビュー記事をアップするかもしれませんので
そちらをご参照くださいませ。
とにかく、美しい調べながら甘すぎず、やはりベートーヴェンは良いなあと思った次第。

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 CDも出てるのね・・・

楽しい夕べが終わり、地下鉄に乗ったのは10時半くらい。
車内には酔っ払いがワンサカで、ひたすら早く降りたいとドアのところに張り付いてました(苦)。
それにしてもサッカーファンの気配がないなあ・・・
こんなに静かってことは、もしかしてFCBはマインツに負けたのかも?と楽しみに(わる~)帰宅すると
やっぱり負けたんですってよ。
マインツは今シーズン無敗で、2年前のホッフェンハイムの如く爆走中。

サラ様からケルメス姐へ鞍替え

来春2月にコンセルトヘボウで
ジョシュアお姉さまとヘンデルデュエットを歌う予定だったサラ様。
こんな機会はもうめったにない!と思い切ってアムス行きを計画しておりました。
すでにチケットも航空券も宿も手配して楽しみにしていたのに・・・

昨日、何気にコンヘボのHPを開いてみたら
ローズマリ・ジョシュアの名前がない。
ふんふん・・・代役が立つのね、と詳細をクリックすると
なんとなんとっ、演目まで全く変更になっているではないか。
しかもパーセルの・ディドとエネアスに!

念のため招聘事務所のサイトを開くが
そこにもヘンデルの姿は忽然と消え、”クリストファーマルトマン共演でディド”とある。
早速レイネさんにメール書かなきゃと思うまもなく、そのレイネさんからメールが届いた。
時を同じくしてこのニュースをキャッチしていたという不思議。
それはそれで驚きなのだが、さてどうしよう。

ディドは
さんざんCDを鑑賞し
昨春ロンドンまで遠征して生体験し
DVD映像はYoutubeで見られたし
ラストナイト@プロムスでも歌ってたし
アムスではやっぱ凛々しい男役のサラ様を見たかった聴きたかったのですよ。
で、ショックで呆然する中(ホント?)、勢い航空券と宿をキャンセルしちゃいました。
もう一回ディドのためにわざわざ飛ぶ気持ちになれないワタシをお許しください。
レイネさんとの初対面がまた先に伸びてしまった・・・それがとても残念です。
ごめんね~レイネさん。

というわけで
アムス・トリップがおじゃんになったので
その一週間前にあるケルメス姐のコンサートに行くことにした(懲りないヤツ?)。
こちらは意外やすでに2階席は全席完売、平土間も残り半分という結構な売れ行きです。
でもなあ、地元ならばたとえ何があってもリスクは少なくて済むもの。

航空券代はもちろん全額返金にならないし
これからコンサートチケットの処分を考えなければならないし
自業自得だけど、無駄が多くて気分がスッキリしない金曜の朝であった。

オクトバーフェストビール

今週はまるでオクトバーフェストと示し合わせたように
爽やか快晴最高お天気。
さぞかしお祭り会場は盛り上がっていることでしょ。
昨日町に出た際も、ビール目当ての観光客がうようよしてましたっけ。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 会場: 今では町のまん真ん中のテレジェンヴィーゼも
ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 200年前は町外れのまさに原っぱ=ヴィーゼ(右上あたり)だった・・・

ちょうどビールのストックを切らしたのでお酒屋さんに行ってきた。
普通のヘレス(ラガービール)と黒ビールのほかに
せっかくだから、この時期販売される「オクトバーフェストビール」も。
アルコール分もやや高めの6%
これをいい気になって何マスも飲んでると、でれんでれんに酔っ払ってしまうで要注意。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 ビール3種の奥のレモネードをビールと割ると
軽いお飲み物ラードラ(Radler)に変身。

そうだ、今夜はビールに合わせて
手抜き主婦の友・レバーケーゼ(Leberkas ミートローフ風食べ物)にしようっとひらめき電球

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 スライスしたものをフライパンでこんがり焼いて・目玉焼きをのせて

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 ブレーツェやラディ(Radi=大根)のサラダなどを添える
サラダったって、スライスした大根に塩をかけただけです。


ケルメス姐さん再び

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 赤毛が爆発

パンクっぽい過激さと限りなく透明感のあるソプラノが魅力の(?)
シモーネ・ケルメス姐さんの新譜Colori d'amore が10月にリリースされるそう。
秀作・溶岩アリア集→に引き続きClaudio Oselele指揮le Musiche Noveとの共演で
愛の色模様をテーマに、再び世界初収録のバロック・アリアの数々を歌っております。

曲目その他の情報はPresto Classicalのサイト(こちら→)で。

話題の一つは
後年ヘンデルによってアレンジし直された、ボノンチーニの「セルセ」からオンブラ・マイ・フでしょう。
ワタシは知らなかったのですが、二つのオペラを聞き比べしてみたくなりました。



久しぶりにケルメス姐さんのこと調べていたら
何と、来年早々1月にミュンヘンでもコンサートするらしいじゃないの。
「溶岩」プラス「愛色」かな。行けるんだったら行きたい~。
でもチケットはすぐには売り切れにならないと予想して
とりあえず様子見ることにした。
まずはCDから。

今年もまた・・・

今年もオクトバーフェストが始まりました。
1810年、バイエルン王太子ルートヴィック(ル2世のおじいちゃん)と
サクセンのテレーゼ姫のご成婚を祝ったお祭りも200年目。
当時の会場を再現したり特別企画も盛りだくさんらしい。
Maß Bier(1リットルのジョッキ)の値上がりは毎年のようにスキャンダル?になってまして
今回は何と8.30~8.90ユーロ!
それでも本番は止まることを知らない大繁盛振りであります。

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 
ジョッキ一気担ぎは体力が勝負だけど、ウェイターでなくウェイトレスであるのが正しいビアホールの掟ビックリマーク

余談ですが
このマスジョッキはもともとビールの量を測るためのサイズで
バイエルンでは正確にいうと1.069リットルだったそうです。
マスと升って偶然の一致?それとも関係あり?ご存知の方いらっしゃりますかね?

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開催中は世界中からの観光客で溢れかえるミュンヘンですから
一年間で一番のかきいれどきでしょう。
この時期はホテルも便乗して倍額にしちゃうんだって。
とんでもない話だ!

ブンデスリーガでもFCバイエルンの試合がある週末は
アウェーのサポーターたちはオクトバーフェストと抱き合わせでお楽しみ。
今週はポルディ王子のケルンとの対戦で、今息子が友達と見に行ってます。
2年前に買ったユニフォーム姿で出かけたけど
あれ、まだ着られたのね。。。
背中には「ヤンセン」のネーム入り、そういえばあの頃はFCBでプレーしてたんだなあw。

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

アリアンツアレーナは素晴らしいけど
アンチFCBのワタシは観戦するんだったら
やっぱりブレーメンとかいいカードがいいんだよね
が・・・それと比例してチケット価格がぐ~んと高くなる仕組みがイジマシイ。
ちなみに10月にあるDFB杯の対ブレーメン戦も心が揺らいだが
平日だし夜だし寒いだろうし(苦)、それにテレビ中継もあるだろうし
という軟弱なファンでございます。ほほほ。


スト(U2+FCB)=??

昨日の交通機関24時間ストライキは
前夜のニュースでさかんと騒いでいたのに惑わされ
家族全員、自転車利用(ワタクシはただの私用で中心街に行っただけ)。
でも表通りに出たとたんに、バスがぼんぼん走っているではないの。
結局たいした話ではなかったらしい。
まあ、いい運動になりましたってことで・・・。

オデオン広場で
お友達のZwinkerさんと1ヶ月半ぶりの再会を果たす。
さっそく気になるカフェへ向かいます。
今月リニューアル・オープンになったというカフェ・ルイトポルト→を試してみたかったのよね。

ルイトポルトは創業1888年の正統派カフェで
義母曰く、夫のお祖母ちゃん世代にはすでにお馴染みなお店だったそうです。
カンディンスキーたちの絵画グループ「青騎士」はここで結成されたとも(ウィキより)。
改装なった店内はウィーンのカフェハウス的表情を残しつつも、モダンでシックでお洒落な雰囲気。
ケーキコーナーなどは遠目にブティックと言われても分からないくらい。
私たちは奥に進み、高い天井がガラス張りの明るい温室エリアに座ろう。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

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お菓子のショーケースには
よくあるドイツケーキ(チーズケーキ、ベリー系ケーキ、クグロフ・・・)だけでなく
ここはパリかウィーンかという感じの美しくて繊細なトルテもズラリ。
その横にはクロワッサン等焼き菓子やサンドイッチが続く。

目移りしちゃって仕方ないので3種類選んじゃう。
ケーキのおかわり! あ~これだから女同士って楽しいのだ

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記
ズッパロマーナ(左) 表面のマジパンにもかかわらず繊細で軽い味わい
パッションフルーツのムース(右) しっかり酸っぱくてコクがあっておいしい
カフェドパリ(奥) コーヒー風味のガトー これはちと甘かった

Cafe Luitpold
Brienner Strasse 11
80333 München

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Zwinkerさんと別れた後、ロールカーテン用の布地を探しにRadspielerに行く。
もう、ここになら一日中いても飽きない、という素晴らしいお店。
膨大な種類の美しい布がひしめき合ってます。
他にもコマゴマと必要なものを調達して昼過ぎには帰宅しました。

街中には相変わらず観光客が多い気がした。特にイタリア人。
というのも、今夜はチャンピオンスリーグのFCバイエルン対ASローマの試合、
そしてオリンピックスタジアムではU2のコンサートも予定されているのだ。
大きいイベントが重なった夜にストライキだなんて、と危惧する声もありましたが
ほぼ普通運行でカオスは生じなかったと今朝のニュースが言っていた。
しかし、今週末から開催されるオクトバーフェストの期間中にもストの計画があるとか。
雇用側よりもダメージを受けるのは定期券支払済みの利用者で
これではストの意味半減じゃないか、とは夫の意見。ほんとだなあ。

チロルの山小屋日記 最終回は食べ物の話

自炊ヒュッテ(Selbstversorgerhütte)という名の通り、ほとんど外食なしで終わった一週間。
持ち込んだ食材は基本的なものばかりで、あとは土地の産物を買い足して料理していました。
そりゃあ、せっかくアルプスに来たんだから、和食もエスニックも似合わない。
スープや焼ソーセージやジャーマンポテト。パスタ。
それにメールシュパイゼ(小麦粉を使った一品)などが続き・・・

火が赤々と燃えるカマドでカイザーシュマルンを豪快に作るなんて理想です。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 ソーセージ入りレンズ豆のスープ

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 パン団子サワークラウト添え

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 カイザーシュマルンには牛乳が合う

なんだかカロリーの高そう~なものばかり。
でも毎日沢山歩いたのでいいことにするにひひ

ちなみに里のスーパーでは
野菜もお肉も加工品もお菓子もオーストリア産の食品が殆どだったのが驚き。
フランクフルター(ドイツでいうウィンナー)を始めとするソーセージ類はぎゅっと締まって美味しかったなあ。
アルプバッハ谷のチーズも匂いはキツイが旨味満点。
飲み物はもっぱら赤ワインと冷たい湧き水。

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旅の土産:

今年は谷川の水の量が一段と多いそうで、地盤が緩んでるのかもしれない。
ある日、なんと小屋の近くで小さい地崩れがあった(底なし沼だけでは済まないのかい)。
早速見に行ってみると、ゴロゴロと転がる粘板岩(Schiefer=スレート)の中に
金色にキラキラ光る黄鉄鉱(Katzengold・猫金?)を発見。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記     ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

イン谷北側の地質は明るい石灰岩であるのに対して、南側は粘板岩が主だという。
そういえば向こうの山は白灰色、こちらは緑がかった黒。
当たり前だけど、石質が異なればそれぞれに山の色も形も異なるのだなあ。面白い。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

それから
クリスマスリースの材料として貴重なコケ探しもしました。
木に纏わりついてるコケは空気の清んだ山でないと見つからないのよね。
コケといえばコケモモもあったし、キノコも生えてたのだが
そこまで手が回らずに終わってしまった。

チロルの山小屋日記 雪中彷徨

水曜日は前日と打って変わって青空が広がり
雪山が朝日に輝く素晴らしいお天気です。

目の前にどんと構えるヴィーダースベルガーホルンは
アルプバッハからリフトで中腹まで上り(=ゲストカードのお陰で無料)
そこから高度差300m程で頂上に行ける。
ん・・・山頂部分はまだまだ真っ白だけど・・・何とかなるでしょう?

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 右矢印右矢印 ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記
ヴィーダースベルガーホルンは尾根に沿ってずうっと歩けそう(雪がなければっ)

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 右矢印右矢印 ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記
こちらは私たちがマッターホルンと呼んでたガルテンベルク(Galtenberg 2425m)
この美しい山は往復9時間かかるので今回はパス。いつかそのうち。。。

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雪といっても、まだ8月。
陽光ですぐ融けるだろうと思ったのですが、山の上はやはり侮れない。
リフトの山駅を降り立つと、白銀の世界はまるでスキー場。
皆さん駅に隣接するカフェテラスで日向ぼっこしているばかりで、山頂目指す人は皆無だ。
歩き出したはいいが、積もった雪は15センチ程度ながら除雪してない道なので一苦労、
目の前には誰もいない=ワタクシたちが除雪作業してるようなものよ。
おお・・・短足ワンコはお気の毒にいちいち溺れかかってるじゃないか・・・。
いよいよ勾配が急になるあたりで、ワンコ愛に溢れる夫が「可哀想だからここで待ってて」と言い出し
彼と頂上制覇に燃える息子が先に進むことに。

後ろから短パンにスニーカーという井出達のカップルが(ちゃっかり)続くが
しばらく登ったところで4人とも立ち往生している。
何度も腰くらいまで深みにはまったらしく、ましてや片側の急斜面を踏み外しては危ないということで引き返し。
その後もいくつかグループが挑戦していたけど、みんな同じところまでで先に進まず。

遠くから見る分には、大したことなさそうな雪も
何しろ登山道では深さがところによって異なるので
実際歩いてみるともの凄く大変なのだと思い知った次第でした。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記     $ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

やけになって雪山写真を取りまくる。
私たちの山小屋はあそこだな~

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

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こうして不完全燃焼に終わったワタクシたちは
翌日も懲りずに裏山その2・ヨエルシュピッツェ(Joelspitze)に挑戦する。
こちらは近場だし標高も1964mと前日より低め。
しかし依然として雪はなかなか融けないものですね。
もちろん除雪なんかしてないもんだから、途中から登山道を見失っちゃう。ここは八甲田山か?
なだれなんかになったら怖いので木立を選んで急斜面をよじ登るうちに
ズボンの裾も靴下もびちゃびちゃに濡れつつも、未だにどの辺なのかさっぱり分からない。
ワンコはすでに腹ばい前進状態。
何とか高台に登りつめるとヨエルシュピッツェがやっと見えた。
スキーがあったらどんなに楽だったでしょう。

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ホントなら何てことない山・ヨエルシュピッツェ   水が滴る靴下を脱いでピクニックだっ

これだけ体力消耗した後のピクニックは涙が出るほど有難い。。。
素晴らしい青空と山パノラマもご馳走です。

下りはなだらかな(本来は)牧草地を通過して林道に出れしまえば小屋までは簡単。
が、この牧草地が最後のとどめにハードな区間なのでありました。
ここは湿地らしく、ところどころ沼っぽいところは板が施されているだが
雪で覆われてハイキング道がどこなんだか分かんないのだ。
ストックで足元を叩きながら確認して進むので、やけに時間がかかる。
ここ危ないぞ~っの声を聞く間もなく、ズボッッ!!!はまりました、ワタクシ。
もがけばもがくほどに深みにはまる底なし沼?
土なのか牛の糞なのか不明のドロに膝まで浸り泣きたい気分です。
少し先でも再びズボボッッ!!!! ううう。。。。。゚(T^T)゚。

ちょっと裏山までのつもりが、実に6時間も彷徨っていたわけ。
今日の消費カロリーは相当だろうな。
金曜日は何もしない日に決め~。しかし、雪の山はほーんと侮れませんわ。