ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 -19ページ目

Musik am Hofe des Ludwigs XIV.

月曜日に
この秋2度目のプルハー女史のコンサートに行ってきた。
今回はラルペジァータでなく若いEUバロックオーケストラと歌い手たちを率いて
「ルイ14世の宮廷音楽」と題した1時間半でした。

タイトルといいバレエがフィーチャーされることといい
絢爛豪華なバロックの世界が繰り広げられるのかと思いきや
17世紀中後半のイタリア作曲家のアリアで占められ
10月の「愛の劇場」がそのまま延長されたような雰囲気。
何故に?と思いつつ、当時のフランス宮廷ではイタリア風音楽が流行したというし
リュリ以前の作品を並べたのだと解釈しよう。

ヘラクレスサールでのバロックものは
曜日といい季節といいマリヤーナ様の時同様、満席にはなるまいと予想。
やはり7割入ったかどうか・・というところかな。
皆さんお好きな方ばかりなんでしょうねえ(かく言うワタクシも・・・?)。

20代前半の歌い手さん5人はそれぞれに個性的な声の持ち主で
衣装や背景はないものの、セミオペラっぽく立ち回ります。
(PJ君とヌリア嬢の時と重なる曲があったのですが
やはり彼らは上手いんだなあ・・有名なのも分かると改めて思ったり)

中でもバレエも掛け持ちの男性二人がインパクト強だった。
バリトンのYannis Francois君はベジャールバレエ団出身のダンサーで
その美声に惚れ込んだ亡きベジャール氏が声楽も勉強するよう薦めたとか。
そしてこの夜一番の拍手喝さいを受けていたのがVincenzo Capezzuto坊でした。
(遠目に体つき風貌がチッチ坊にそっくりだったもんで・・ほんとは全然違いますね)
プログラムにコントラルティーノと記載されてますが、何なんでしょう、これ?
カウンターテノールの一種?一度聞いたら忘れられない摩訶不思議な声です。

目下聞き込んでる最中のVia Crucisの最終曲であるStu Criatoは
何の疑いもなく女性が歌っているのだと思い込んでたんです。
それで舞台でヴィンチェンツォの歌声で聴いて驚き桃の木。
帰宅してCDブックレットをチェックしてやっと初めて確認したという疑い深い私でした。
彼もプロのバレエダンサーで、普通のクラシックな役どころも踊るそうだけど
もう上半身裸・赤白はかま姿が刷り込まれてしまいましたわ。

キルヒ湖とビアガーデン

日曜日も引き続きフェーンで快晴、気温も18度くらいまで上がるというので
ミュンヘンの南・アルプス未満の田舎に足を伸ばす。
そんな近場遠足といえば、昔から私たちの定番はキルヒ湖(Kirchsee)。
山とミュンヘンの間には氷河期名残の湖や湿原が少なくなく、この小さな湖もその一つで
いわゆるMoorsee(湿原湖=腐植栄養湖というらしい)である。
バイエルンのまん真ん中、人里離れた湖の茶色を帯びた透明な水に
夏場は水浴び・その他の季節も散歩に訪れる人が多い。
それだけに駐車スペースも充実、そこからすぐの岸辺はハイシーズンなど相当混雑するらしい。
私たちのお気に入りはもっぱら南西側奥のブナ林。
こちらの方が水辺もずっと静かで、のんびりピクニックしながら泳いだり日向ぼっこしたりできる。
いきなり深くならず、小さい子供も短足ワンコも安心して水遊びができますし。

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ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

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ああ・・・空気が澄み、水面は波一つなく、遠方には青いアルプスの山々。
そして対岸の森の向こうには聖なるビールの丘・・・(えっ?また?)。
これはアンデックスならぬロイトベルク女子修道院と付属ビール醸造所であります。

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 Klosterbrauerei Reutberg→

キルヒ湖へはここのビアガーデンと抱き合わせで来る人が殆どでしょう。
案の定、お昼前なのにすでに修道院の駐車場はかなり混雑しているのが遠目に分かったので
では別のところにしましょうと予定変更。
11月だけどこんなお天気の日曜日だから、ビアガーデンはかきいれ時でしょうしね。

それで候補に上がったのは
アウトバーンはさんで反対側の村Valley(って英語みたいだけど、ヴァライと読む)のGraf Arco
この周辺は夫が若き頃親友が住んでいたとかで、何やら思い出深い土地らしくやけに詳しい。
アルコ伯爵家ビール醸造所のビアガーデンにも私も何度か連れてこられました。
久しぶりに来てみたら、ひなびたイメージだったお店は化粧直ししていて
お品書きも何だかイマドキの客層にあわせたようなラインアップだ。
近所のオヤジ相手だけではやっていけないと思ったんだろうとは夫の意見。
ビアガーデンに陣取るのも若い家族やサイクリング途中のカップルといったところだし。

ま、それは良しとして
帰り運転手を引き受けた私が飲んだノンアルコールビールがあまりに不味くて
これだったら水にしておけばよかったと大後悔。
その分、あさをつきまぶした焼きたてパンやシャキッと新鮮な野菜・チーズやハンバーグがのった
ピクニック盛り合わせがとても美味しかったー(8,90ユーロ)。

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しかし、Fitnesbrettl=フィットネスボードだなんて、媚びた名前でなくってもいいのに・・・。

ビールといい雰囲気といい、やはり次回は聖なるビールの丘かなぁ。
帰宅してからHPを調べたら、ロイトベルクの方はなんと秋休み中だったそうだ。
そういえばやけに道端を歩く人が多かったけれど
皆さん、仕方なく駐車場と湖の間を散歩していたのかしら。


風炎に誘われてサイクリング

いつ暗く寒くなるか分からない11月ですが
今日はバイエルン典型的現象フェーンのせいで太陽がまぶしいくらい。
Tシャツにジャケットという軽装でぐるっと一回りサイクリングしてきました。
万聖節の日にパスしてしまったお墓参りのために北墓地(Nordfriedhof)、
それから隣接する英国庭園内を走るというルート。
どうせ墓地内は犬散歩禁止なので、ワンコは同行できないし丁度よいわ。

北墓地や英国庭園は「ベニスに死す」の冒頭部分に登場しますが
最近ん十年ぶりに読み直して見たら、それが手に取るように分かって感慨深かったのですよね。
そんな小説の情景を思い浮かべながら、昨日の強風でお墓に舞い落ちた小枝や枯葉を取り払う。

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Aussegnungshalleは葬儀ミサが行われる建物。
ここの階段に立つ見知らぬ男の姿に旅心を触発されるというのが
主人公の運命を暗示するかのよう。。。

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我が家のお墓はこの蔦の絡まる木が目印。
万聖節の日でないので、訪れる人もまばらですが
ドイツの墓地って散歩したくなるくらい緑が多くっていい感じ。
最後のチャンスとばかりにエサ探しに勤しむリスがたくさんいるし、長閑だなあ。

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墓地内を貫く大通り(?)は「第三の男」のラストシーンみたいな並木道だ。
そういえば昔、オリジナルを求めてウィーンの中央墓地に行ったんですよね。
昔からミーハーな人間なのだよ、ワタシはドクロ
(わざわざ日本から若い女の子が何でお墓なんぞに行くんだ?と夫は不思議がっていた)

裏戸をくぐると英国庭園に出る。
ミュンヘンのオアシスは散歩・サイクリング・インラインスケートする人たちでいっぱい。
北のハズレにあるビアガーデン、アウマイスターもこの天気だから大賑わいです。
じゃ、ちょっと飲んで行こうか?ということになって
塩粒一杯ついたブレーツエを肴にラードラ(ビールのレモネード割り)で喉を潤す。
まだ3時前なのにお日様は大分低くなってきた。さすがに晩秋だけある。
少しほろ酔い気分で家までもう一踏ん張りペダルを漕ぎました。
(エッ?君、ビールはコップ一杯分もなかったでしょうが?=ワタクシ、すぐまわっちゃうんです)

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秋のリースを作ろう 追記

息子の秋休みが終わって(別に特別何をするわけでもなかったんだけれど)
気分的に解放されたので、ここらで秋のリース作りをしましょう。
昨日はアジサイを求めてヴィクトゥアリエン市場の花屋へ。
これがバカ高くって一瞬怯んだけれど、アジサイのリースをイメージしちゃったものでお買い上げ。
あとは全部庭や散歩道に生えてるもので済ませるわ。意地でもメラメラ

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今、ここ数年一緒に作ってるZwinkerさんの来訪を待ってるところです。
おっ・・・「これから出ます」のショートメールが入った。

今年のアドヴェントはすでに今月下旬から始まるので
それ用のリースも近いうちに完成させねば。
ああしかし、もうそんな季節なんだなあ。月日の流れるのが早くって怖いくらいだ。

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というわけで
今年のリース第一号が完成しました。
使った素材は、アジサイ・蔦の実・サンザシの朱色の実・セイヨウイボタ(というらしい・付け焼刃!)の黒い実。
針葉樹系はクリスマスの雰囲気なので敢えて避け、そうなると隙間を埋めるには何を使うか?
花屋のオネエサンはオリーブの枝とかお薦めよと言っていたが手持ちがない。
それで庭のラベンダーのシルバーグリーンな葉っぱ部分にしてみました。
香りも良いしね。

下の写真の色、両方とも実物と微妙に違いますが
サンザシがイマイチ浮いてて気に食わないけど
一作目はまあこんなもんでしょうか・・・もうちょっと精進します。。。

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作った後はお喋りに花が咲き(こちらも重要)楽しいひと時でございました。
次回はアドヴェンツ用リースですね、Zwinkerさん?

ロール牛肉煮込み

お肉屋さんでロール煮込み用の牛肉が特売になっていたので
週末、久しぶり~に作ってみようと思った。
普段は夜がメインの我が家なんですが
夫が「ロール煮込み!それなら日曜日のお昼のご馳走がいいなラブラブ」などと言う。
まぁいいでしょう・・・時間もあることだし。

我が愛用Basic料理本のロール煮込みの項に
サブタイトルとして”お袋の味”とあるところを見ると
その昔、日曜ミサの後のお昼ごはん時に、家族揃ってママの手料理に舌鼓を打っている
(又は、3人兄弟が我先にとエサの取り合いをしている)和やかな情景が浮かんだりした。

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ロール牛肉煮込み(Rinderrouladen)

材料 3人分:
ルーラーデン用薄切り牛肉 6枚
ベーコン 2~3枚
玉ねぎ 2個
キュウリピクルス 1~2本
人参 1本
セロリ 適宜
マスタード 適宜
塩、コショウ 各適宜
トマトピューレ 大さじ2
赤ワイン 1カップ弱
水 2カップ
ブイヨン 適宜
サワークリーム(好みで) 適宜

ロール煮込み用の牛肉は叩いて薄く伸ばしておく。
(お肉屋さんでは通常この処理はされていますが)
これにマスタードを塗り、軽く塩コショウしたら
細長く切ったピクルス・玉ねぎ1個・ベーコンをのせて
くるくると巻き込み端を楊枝で止め、全体に小麦粉をまぶす。

セロリ・人参・玉ねぎをみじん切りにする。
厚手ナベにサラダ油を引き、強火でさっとロール肉の表面に焦げ目をつける。
いったん肉を取り出し、野菜を軽く炒め
赤ワイン・水・ブイヨン・トマトピューレを加えて沸騰させたら
この中に肉を並べ、ナベにフタをして弱火で約1時間煮込む。

この間につけ合わせの用意とテーブルセッティングをします。
ちょうど残り物のシュペッツレがあったのでこれにしましたが
他に典型的なのはマッシュポテトやパスタでしょうか。

煮込みの方が1時間もすればホロホロに火が通り食べごろ。
再度お肉を取り出し、美味しい肉汁が入ったソースの味を塩コショウやサワークリームで調えます。
これにグリーンサラダと赤ワインで日曜日のご馳走メニューの出来上がり。
お料理に総計2時間もかけるとなると、やはり週末くらいしかできないことかもしれませんが
昔ながらのお袋の味・・・良いものですね。

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楊枝はやっぱり日本製が一番ですっ

冷え込む前に

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昨日今日と青空が広がって気持ちよかったミュンヘン。
枯葉がハラハラハラと舞い散って、隣の義父母や秋休み中の息子も一緒に庭仕事と相成りました。
週末は雨が降るかもしれないし、来週は気温がガクンと下がるらしい。
もしかしてそろそろ初雪になるのかな(ワタクシたちはすでに8月に体験済みですけどっ)。

というわけで、息子にタイヤ交換のアルバイトをさせた。
彼、最近やけに自動車・・特にオールドタイマーに興味津々なんですよね。。。
親方(=夫)が帰宅後点検してOKサイン。これで私は安心して買い出しできるわ。

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ちなみに
ドイツでは17歳から運転免許が取れるのだが、そんな急がなくてもね。
車ってお金かかるし、事故るんでないかという新たな心配が母にのしかかるだろうし。
それよりその前に、ちょっと遠いんだけど自転車で学校に行くようになってほしいもんだ。

ヴェックグラスで焼く長期保存ケーキ

先日のケーキ記事でちょっと触れたガラス瓶ケーキです。
数年前、アドヴェントの頃こんな菓子本を発見しました。
長持ちする上にプレゼントとしても素敵だし、早速トライしてみた次第でした。

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現在は右の新装版のみ販売されてるようです(レシピは多少違うのかも 4.90ユーロ)

さて
冷凍庫がなかった昔の人たちは
ジャムはもとより、野菜や果物も酢やお酒に漬けて長期保存したんですよね。
うちの地下室にも夫のおばあちゃんが使っていたであろう大きなガラス器が多数残ってます。

ドイツでは保存用ガラス器(Einmachglas)といえばヴェック社製のが代名詞的存在の最大手。
台所用品専門店やデパートのキッチンコーナーで入手できる他
直接メーカーのオンラインショップ→でも購入可です。
日本でも売ってるのかしら・・と検索したら、あるんですねええ、流石!
いろいろネット販売されてるようですが、例えばこちら→
(500ml容器が577円というのは、ドイツ国内では6個分の価格だけど
まあとんでもなく高くはないか・・・)

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このヴェックグラスに生地を入れてそのまま焼き
熱いうちにゴムパッキンつきフタをして密閉するというもの。
涼しい場所に置けば6ヶ月まで保存可能とあります。
まあそこまで食べずにいられたことはなかったので保障できませんが(爆)
少なくとも数ヶ月は大丈夫です。
厚みがあって素朴でちょっぴりレトロな感じのガラス器だから
リボンをつけたりラッピングするとプレゼントにも最適、
手作り+リサイクル可能で奇抜なアイディアだと思います。

今回作ってみたのは、菓子本24ページから・・・
チョコヌガークリームの帝王(?)ヌテラを使ったマーブルケーキです。
レシピは750mlのヴェックグラス3個分とありますが
3分の1強を500mlのグラス2個に入れ(何てことない、手元にこれしかなかったのよ)
残りはクグロフ型で焼いてみた。

材料:
室温バター 225g
砂糖 225g
塩 ひとつまみ
卵 5個
小麦粉 450g
ベーキングパウダー 小さじ山盛り2
牛乳 225ml
ヌテラ 180g
オレンジエッセンス 適宜
コアントロー 適宜(なくてもよい)

準備:
ヴェックグラスとクグロフ型はバターを薄く塗り小麦粉をまぶしておく。
(ヴェックグラスはフタをする部分にバターがつかないよう気をつける)
ゴムパッキンを水に浸けておく。

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バターと砂糖を滑らかなクリーム状にし、卵を分離しないよう少しずつ加える。
小麦粉とベーキングパウダーと牛乳も入れてまんべんなく混ぜ合わせる。
生地を半分に分け、一つにはオレンジエッセンス(とコアントロー)を
もう一つにはヌテラクリームを混ぜる。

オレンジ生地とヌテラ生地を交互に型に入れ、フォークでらせん状を描くようにそっとかき混ぜる。
重要!:ヴェックグラスは後でフタができるよう、半分よりちょっと多いくらいの量にとどめておきます。

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180℃のオーブンで35~40分焼く。
焼きあがったら直ぐに、水気をふき取ったゴムパッキンをはめておいたフタをかぶせ
ステンレスクリップをかけます。
十分冷めたらクリップは外してもOKです。

もちろん、この菓子本がなくっても
普通のケーキ生地(特にパウンド生地が失敗ないかと)で大丈夫。
大目に用意して半分をヴェックグラスで焼くのもよし
全部保存用に焼くのもよし、です。

メルヒェンに隠されたもの ルサルカ

万聖節の前夜であり、精霊が飛び交うハロウィーンでもあった日曜日に
何やらぴったりなオペラ「ルサルカ」を観てきました。

2011年からお隣のレジデンツ劇場監督に就任予定のマルティン・クシェイ氏(オーストリア)の演出とあって
演劇として「見ごたえのあるもの」になるとは予想していましたが・・・
すでにプレミエ前から、本物の鹿の屍を使われることに動物愛護協会からクレームがついた云々
各マスコミが騒ぎ立てたのも最高の宣伝になったか、軒並みソールドアウトだそうだ。
私たちの席は天井桟敷のほぼ正面2列目で39ユーロ。
今になってみれば、チケットが取れただけでもラッキーだったわけです。

さて、蓋を開けてみると鹿問題は二の次。
「人魚姫」や「ウンディーネ」とルーツを共にする、悲しくもロマンチックなチェコの民話を
メルヒェンの裏に隠されたドロドロした人間ドラマとして表現。
水の精ルサルカと仲間たちは、数年前オーストリアで発覚した近親相姦事件の如く
彼女たちの主であるワッサーマンによって地下室に囲われ弄ばれている。
そしてルサルカが憧れた人間界は、裏切りや嫉妬や淫猥が蔓延るところである。
狩人が鹿の皮を剥ぎながら姪っ子に悪戯する。
純白のウェディングドレスを纏った娘たち(女装男も混じってた)が鹿の屍を抱えて踊り
挙句の果てには血みどろになりながら、その臓を貪るシーンもおぞましくも圧巻だった。
同行した夫は「そんな大騒ぎするような演出じゃないよ。なかなかいいじゃないか」と言ってます。
確かに、ありきたりな人魚姫物語だったら面白みがなかっただろうしね。

魂(Seele)というものを持たないルサルカは
王子が情熱的な外国の王女に誘惑翻弄されるのを、為す術もなく傍観するだけ。
夢破れ、水の精に戻ることも死ぬこともできずに
この世とあの世の間をさまようのであった。
(あらすじはウィキ→を参照ください)



本番を見るまでは、クシェイ氏の解釈の方に関心が向きがちだったけれど
肝心の演奏は美しくかつ力強く素晴らしいものでした。
ドヴォルザークの音楽はワーグナーの様にドラマチックで
その中にスラブの民俗音楽を思わせる哀愁を帯びたメロディーがちりばめられ
どこか仄々と昔懐かしい気分になってしまった。
それだけに、ところどころクシェイ氏のシニカルな視点とチグハグな印象を持ったりもしました。

ルサルカはニーナ・シュテンメがこの役は現在の声の成長段階にそぐわないという理由で降板したため
ラトヴィア人ソプラノのクリスティーナ・オポライス嬢が受け持ちましたが
「飛び入り」という印象は全くなく、堂々とした歌唱と難しい演技もこなす役者ぶり。
金属的な響きのテノール・金髪長身のクラウス・フロリアン・フォクト
中間色のない二元的キャラの王子様役にピッタリでしたわね。
燕尾服姿も凛々しくってカッコよかったし。
(舞台後方で延々と王女様と濡れ場を演じなきゃいけなくって気の毒だったな・笑)

天井桟敷からは判断しにくいけれど
細かい仕草や表情にも色んな意味が込められていたのだと思う。
もし映像化されるんだったら、ぜひじっくり見てみたいです。

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Musikalische Leitung Tomáš Hanus
Inszenierung Martin Kušej

Der Prinz  Klaus Florian Vogt
Die fremde Fürstin  Nadia Krasteva
Rusalka  Krístīne Opolaís
Der Wassermann  Günther Groissböck
Die Hexe  Janina Baechle
Der Förster  Ulrich Reß
Der Küchenjunge  Tara Erraught
1. Waldnymphe  Evgeniya Sotnikova
2. Waldnymphe  Angela Brower
3. Waldnymphe  Okka von der Damerau
Ein Jäger  John Chest

黄金の晩秋

バイエルン州の学校は明日から1週間秋休みです。
今年は11月1日の万聖節(Allerheiligen)が月曜日にあたったので大人も3連休。
おまけに秋晴れが少なかった10月を帳消しするようにいい天気でうれしいな。
黄葉が散ってしまう前に、明日あたりどこか田舎を歩いてみようか。

黄色といえば(・・と無理やり関連付けるワタシにひひ
今週末はひとかたまり残っていたホッカイドーカボチャでケーキを焼きました。
ネットでレシピ検索して、テキトーに香料を追加。

カボチャパウンドケーキ

材料(直径18~22センチ型)
カボチャ 250g
室温バター 100g 
砂糖 80g
卵  2コ
小麦粉 100g
ベーキングパウダー 小さじ1
シナモン、ナツメグ、ラム酒 適宜

カボチャは種を除いてから茹で(少し歯ごたえがある位の固さに)
熱いうちにフォークでざっくりとつぶし冷ましておく。
バターと砂糖を滑らかなクリーム状にし、卵を少しずつ加えよく混ぜ合わせる。
カボチャ、小麦粉、ベーキングパウダ、シナモン、ナツメグ、ラム酒も加える。

バターを薄く塗り小麦粉をまぶしたケーキ型にケーキ種を流し入れ
180℃のオーブン中段で30~40分で焼き上げます。
カボチャは完全にムース状でなくゴロゴロ入ってるのが好き。
ほんのり甘くしっとりしてて、ホッコリ風味です。日本茶にも合うと思う。
マフィン型や長期保存用ガラス瓶で作ったら季節のプレゼントにも良さそう。
ガラス瓶ケーキは面白いので次回ぜひ紹介したいです。

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ところで・・・
今日、Presto Classicalに注文していたCDたちがやっ~と届いた。
すでに先週末に発送されたのに、いったいどこでどうしてこんなに時間がかかったんでしょうね。
もう少しで問い合わせメールを書くところだったわ。

ケルメス姐さんのが未だドイツ発売されていないのを理由に
プレストに注文しちゃったんだけど
総計すれば送料無料のアマゾンDEの方が安かったんだから、あと2週間待ってればよかったかなあ。
Via CrucisもDVD付きじゃないと今発見(ま、別に映像はなくてもいいのだが)。

とにかく、穏やかな秋の午後にピッタリな音楽をこれからじっくりと堪能します。

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DFB杯観戦中につき(追記あり)

ここ数日朝の冷え込みで
車のガラスが凍結するようになりました。
ただ今、国内サッカー下克上杯ことDFB杯のバイエルンブレーメンをテレビ観戦中。

こんな寒い夜でアリアンツアレーナに行かなくってよかったわ。

おっと~っ!?シュバイニが2点目ゴール入れちゃったじゃないの。
これで2-1。ああ気分が悪い。やっぱりFCBって嫌いだっ。
さっき明らかなヘディングゴールが認められなかったブレーメンよ、頑張ってくれい・・・。

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ブレーメン、負けてしまったなあ。
バイエルンはロッベン&リべりがまだ復活していないためとはいえ
前季の圧倒的強さには程遠い状態なので、ブレーメンは勝てる可能性が高かっただけに残念。
こういう試合を逃していると、あとで痛い目にあうものだと思います。
目下不調と言われ続けてるバイエルンもそろそろ目を覚ますんではないかと油断大敵(笑)。
何せ、まだ10月下旬ですから。去年も確か最初のノリが悪かったし。
ブンデスリーガ上位の皆さん、気をおつけあそばせね。

サッカー話題のついでに・・・
先のW杯の行方を操った?かのタコのパウル氏が老衰でお亡くなりになりました。
遺体は火葬され、その骨壷(又はタコ壷)はオーバーハウゼン水族館に安置されるそうです。

それから、Mevさんが下のコメントに書いてくださってますが
年間最優秀選手賞であるバロンドールの候補に
ドイツの選手が5人も入ったというニュースも。
シュバイニ・ラーム・クローゼ・ミュラーのバイエルン組とエジル(今ではマドリッドで大活躍中)ですって。
選ばれるかどうかは別にして、これだけ選手個人が評価されるというのはドイツサッカーには新しいことだ!
W杯の大躍進以来ドイツのサッカーに関心が高まってる証拠でもありますね。