ヴェックグラスで焼く長期保存ケーキ | ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

ヴェックグラスで焼く長期保存ケーキ

先日のケーキ記事でちょっと触れたガラス瓶ケーキです。
数年前、アドヴェントの頃こんな菓子本を発見しました。
長持ちする上にプレゼントとしても素敵だし、早速トライしてみた次第でした。

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現在は右の新装版のみ販売されてるようです(レシピは多少違うのかも 4.90ユーロ)

さて
冷凍庫がなかった昔の人たちは
ジャムはもとより、野菜や果物も酢やお酒に漬けて長期保存したんですよね。
うちの地下室にも夫のおばあちゃんが使っていたであろう大きなガラス器が多数残ってます。

ドイツでは保存用ガラス器(Einmachglas)といえばヴェック社製のが代名詞的存在の最大手。
台所用品専門店やデパートのキッチンコーナーで入手できる他
直接メーカーのオンラインショップ→でも購入可です。
日本でも売ってるのかしら・・と検索したら、あるんですねええ、流石!
いろいろネット販売されてるようですが、例えばこちら→
(500ml容器が577円というのは、ドイツ国内では6個分の価格だけど
まあとんでもなく高くはないか・・・)

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このヴェックグラスに生地を入れてそのまま焼き
熱いうちにゴムパッキンつきフタをして密閉するというもの。
涼しい場所に置けば6ヶ月まで保存可能とあります。
まあそこまで食べずにいられたことはなかったので保障できませんが(爆)
少なくとも数ヶ月は大丈夫です。
厚みがあって素朴でちょっぴりレトロな感じのガラス器だから
リボンをつけたりラッピングするとプレゼントにも最適、
手作り+リサイクル可能で奇抜なアイディアだと思います。

今回作ってみたのは、菓子本24ページから・・・
チョコヌガークリームの帝王(?)ヌテラを使ったマーブルケーキです。
レシピは750mlのヴェックグラス3個分とありますが
3分の1強を500mlのグラス2個に入れ(何てことない、手元にこれしかなかったのよ)
残りはクグロフ型で焼いてみた。

材料:
室温バター 225g
砂糖 225g
塩 ひとつまみ
卵 5個
小麦粉 450g
ベーキングパウダー 小さじ山盛り2
牛乳 225ml
ヌテラ 180g
オレンジエッセンス 適宜
コアントロー 適宜(なくてもよい)

準備:
ヴェックグラスとクグロフ型はバターを薄く塗り小麦粉をまぶしておく。
(ヴェックグラスはフタをする部分にバターがつかないよう気をつける)
ゴムパッキンを水に浸けておく。

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バターと砂糖を滑らかなクリーム状にし、卵を分離しないよう少しずつ加える。
小麦粉とベーキングパウダーと牛乳も入れてまんべんなく混ぜ合わせる。
生地を半分に分け、一つにはオレンジエッセンス(とコアントロー)を
もう一つにはヌテラクリームを混ぜる。

オレンジ生地とヌテラ生地を交互に型に入れ、フォークでらせん状を描くようにそっとかき混ぜる。
重要!:ヴェックグラスは後でフタができるよう、半分よりちょっと多いくらいの量にとどめておきます。

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180℃のオーブンで35~40分焼く。
焼きあがったら直ぐに、水気をふき取ったゴムパッキンをはめておいたフタをかぶせ
ステンレスクリップをかけます。
十分冷めたらクリップは外してもOKです。

もちろん、この菓子本がなくっても
普通のケーキ生地(特にパウンド生地が失敗ないかと)で大丈夫。
大目に用意して半分をヴェックグラスで焼くのもよし
全部保存用に焼くのもよし、です。