主体性と自信の関係
■自信➡自主性➡主体性日頃から、研修などを通じて、企業の人事の方と接する機会が多いのですが、「うちの社員は真面目で言われたことはきちんとこなす反面、自分から率先して考えたり、動いたりする社員が少ない」という「嘆き」のような声を良く聞きます。でも、私からするとそれってムシが良いのでは?と思ってしまいます。なぜなら、トップダウンマネジメントに適した人を採用しているはずだし、今になってそれはどうなのかな?と思う気持ちもありますが、今、様々な企業が抱える共通の問題である事には間違いないので、主体性の眠った人たちにどう働きかければ、覚醒してゆくのか?を考えながら、なんとか企業に貢献してゆこうと思い、日々活動しています。で、多くのビジネスマンに接していて気が付くのは、「自分に自信がない」と感じている方が非常に多いという事です。そもそも、自信がない人が「自分で考え、決めて、責任を持って遂行する」という主体性を発揮できるわけはありませんし、決められたテーマに対し、率先して動く「自主性」も発揮できません。なので、全ての根源は「自信」を育ててゆく事なんです。前にもお話しした通り、自信はある程度自分で獲得しようとする意思と行動が必要ですが、周囲の人たちから与えてもらえるものでもあります。したがって、会社でやるべき事は、いきなり主体性を求めるのではなく、働く人の自信が育つコミュニケーションや関わり方ができる職場環境を創って行く事だと思います。主体性の前にまずは自信の育成から。そこに気が付き、腹を決めて取組を始めていただければ、自信を持った大人が増え、子供たちもあこがれるような大人を増やせるのではないかと考えています。