パートから社長になった坂本玖実子の「雨のち晴れ」ブログ -4ページ目

パートから社長になった坂本玖実子の「雨のち晴れ」ブログ

株式会社クラスモア 代表取締役 坂本玖実子 公式ブログ

1日で3200万円の売上げたという話を
昨日は書きましたが、
関連したエピソードをもう少し。


お客さまの身になって心地よい生活をイメージすると、
さまざまな提案が浮かんできます。
時には相手が思いもよらないような提案も。

 

3200万円のお客さまに対してもそうでした。
私が、思いつかないような提案をいくつもするので、

「そんなものを置くんだ。あ、こんな向きで家具を置くの?」

などと言って面白がってくれました。

 


また、有名画家の絵をお持ちで

「この絵をリビングの一番目立つところに飾ってほしい」

と言われました。

そこで、部屋に入ったときに見える真正面の壁に

絵をかけることにし、

絵が引き立つように、両側にブラケット(壁付の照明)を
付け、
そのまた両側に
アメリカの高級メーカーの大きな飾り棚を
シンメトリーに

配置することを提案しました。

 

「同じ飾り棚を、2つも置くの?」

「はい、そうすると格調高くなり、絵がさらに引き立つんです」

「面白いね、じゃあ、それにしよう!」

 


「主寝室のデスクは、ホテル風に

こちらに向けて斜めに置きましょう」


「いいね、そうしよう!」

 


そんなやりとりをする中で、信頼が深まり

家具を選ぶ楽しさや喜びが生まれていったようでした。

 

ところで、
絵の両側に1台づつ配置することにした飾り棚ですが、

納品の際、配送員が慌てた様子で私に駆け寄り、
耳打ちしました。

「すみません、間違って同じ飾り棚が2台もあるんです。

 1台は持ち帰ります」

間違いではないことを伝えると、配送員は
目を丸くしてキョトンとしていました。

今でもクスッと笑ってしまう思い出です。

 




そうそう、
35話でお話した設計の先生ですが、
インテリアが完成した直後の新居でお会いしました。

 

「先生、いかがですか? 素敵になりましたよね」

笑顔をつくって穏やかにお聞きしたところ、

「ああ」と頷きながらも

何ともいえない悔しそうな表情をされて席を
立っていかれました。

 

胸のつかえが取れました。


・・・明日もまた読んでくださいね


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最初は断りから始まった超セレブなお客さま。
出会いから4ヶ月後、大邸宅が完成し、
とうとう商品を納品する日がやってきました。

 


私が勤めていた家具店は、契約した日ではなく、
納品した日に売上げが上がる仕組み。


売上額は、なんと3200万円!!


3200万円という金額がどんな数字かというと、
全店のトップセールスマンの1ヶに出す売上の
2倍以上に相当します。

また、私と同じパート社員と比較するならば、
1ヶ月の売上平均の約100倍に当たります。


そんなとんでもない売上数字を、
時給が1000円足らずのパートがたった1日で
上げてしまった・・・
周りから「前代未聞の数字」と驚かれました。

 

家を売ったわけではもちろんありません。

一軒の邸宅の家具、カーテン、照明、敷物、
インテリア小物、庭に置くものに至るまで、
ご提案したものをすべてご購入いただきました。

 

お客さまはなぜか、
一日ですべて納品し、
その日から暮らせるようにしてほしい」

と希望されました。
これだけの量をたった1日で納める・・・
普通はありえないことです。


搬入には配送トラックが15台以上並び、
配送スタッフは20名以上。


納品には17時間もかかり、
すべてが終わったのは、夜中の12時をまわって
いました。




私は安堵と充足感に満たされながら
帰途につきました。

 

インテリアの完成度についてですが、
奥さまのセンスの良さに助けられ、
たいへん素敵な住空間になりました。


インテリア雑誌やテレビの情報番組
にも取り上げられるほどで
お客さまにも喜んでいただくことができました。



あの時、お客さまは何故「1日ですべて納めるように」

と無理をおっしゃったのか分かりません。

 

しかし、十数年経って独立した今、
あのご要望のおかげで、
とても仕事がやりやすくなっているという
現実があります。

 

どういうことかと言うと、
起業した私をご紹介くださる方や、取材にきた方は必ず、


「あの大手家具店で、パートで1日に3200万円売上げた人」

と、まるで、キャッチフレーズのように言うのです。
お陰で印象強く覚えてもらえることが多い。

自分に都合よくとらえれば、お客様のあのご要望は、
神様からのプレゼントだったのかもしれません。

 


前代未聞の売上げ数字を上げた私は、
半年後にパートから初の
嘱託社員に昇格しました。

そして、そのまた3年後には、正社員に昇格し、
平社員から突然、人財育成部の管理職に
抜擢されることになります。

 

3200万円という一度だけの売上げが
それらをすべて引き寄せたわけでは
ありませんが、
きっかけとなったことは間違いないと思っています。


「ここでは買わないよ。家のすべてはアメリカの
デザイナーにすべて任せているから」と

初めは‟断り“から始まったお客さまでした。

あの時に諦めていたらどうなっていたでしょう。

 

営業も経営も諦めないこと。そして、
お客さまの幸せを最優先させることの大切さを
この出来事は教えてくれていると思うのです。


運が良かったからではなく、
「こころの営業」を
つらぬき通したからこその結果。

だから、私にだけでなく、誰にでも起こり得る。
このことを
一人でも多くの方に
受け取ってもらいたいと願っています。

 

次回もまた読んでくださいね

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「喜び」の後が「喜び」であればどんなにいいでしょう。
しかし、そうはいかないのが私の人生のようです。

 

超セレブなお客さま(ここではCS様と呼ぶことにします)
の豪邸を設計した先生から理不尽ないじめにあい、
男性のやっかみの怖さを知った話を昨日書きました。

しかし、その後も苦難は続きました。


CS様との最初の出会いから3カ月が過ぎ
家一軒分のインテリアも八
割方決まって、
あと一息ですべての商品が決まるという頃のこと。

ある日、CS様から店舗に電話がかかってきました。
しかし、私は土日勤務のため休みでした。

 


 

「坂本はパートなので土日しか出勤しません」

電話を受けた社員からそう言われたCS様は、

 
「おたくはパートに私の家をまかせているのか!?」

と激怒されました。

 

CS様の身になれば怒るのも無理ないことだと思います。

本来なら、数人でチームを組んで対応すべきお客さまでした。

 

今までパート社員がこれほどの商談を進めたことが
なかったこともあり、
会社の仕組みも追いついていませんでした。

 


私は誰にも頼らずに一人で商談を進めていました。
なぜ、一人でやっていたかというと、

私は自分の力(能力や運)を試してみたかった・・

 


自分がどこまでできるのかを知りたい、
そんな思いが湧いてきていたのです。

 

子どもの頃から何をやっても人並み以下で、

自分にまったく自信が持てなかった私。

コンプレックスの塊でした。

 

でも、40歳を目前にシングルマザーになってからは

子どもを育てながら、苦手なセールスの仕事を克服し、

難関の資格も独学で取得でき、

未経験で飛び込んだインテリアの仕事も結果を出せている。

  

『私だってやればできるんだ』

 

という自信が生まれ始めていました。

 

だから、この超セレブなお客さまを人の手を借りずに
何としても自分の力だけでやってみたいと、
そう思ったのです。




翌日、店長とCS様のお宅にお詫びに行き、
事なきを得ましたが、

大切なお客さまに不快な思いをさせてしまった
ことは申し訳なかったと思っています。


・・・・明日は奇跡の売上数字を上げた日の
ことを書きます。また読んでくださいね


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超セレブなお客さまに「きみにすべてを任せるよ」
と言っていただき、

家一軒分のインテリア提案をつくる日々が始まりました。

このお宅は2階建てで、
地下にはビリヤード室やバーもある大豪邸です。

今まで使っていた家具・インテリア類は処分して、

すべて新調されるとのことでした。

 

ご主人好みの大きなダイニングテーブルに合わせて
提案したシャンデリアも

ご夫妻はとても気に入ってくださいました。

ただ、かなり重量があるので、天井の構造が関係してきます。




そこで、建物を設計した先生に挨拶を兼ねて、
設計事務所に伺いました。

名刺交換をして
家具やシャンデリアの写真を見せながら
説明し始めたところ、

設計の先生は突然おっしゃいました。

 

「俺は、こんなデザインは大嫌いだ!」

 

にらみつけるような表情でした。

 


「こんな照明をつけるというのなら、あんたが家の中の

照明計画を配置から照度計算まですべてやり直せ!

俺はいっさい知らん!!」

 

腕を組んでプイッと横を向いてしまいました。

 

ショックを受け私は震えが止まらなくなりました。

 

『どうして? どうして? 
何でこんなに怒るんだろう・・・

お客さまが好んでくださっているものを何故、
嫌いなんていうんだろう。

建物の雰囲気とも合っているのに・・・』

 

『どうしよう・・・
こんな大邸宅の照明計画なんて私はできない』

『このことを知ったお客さまに不快な思いをさせてしまう。
そんなことになったらどうしよう』

 

混乱し涙を抑えて設計事務所を後にしました。

 

 

最終的には、設計の先生が照明計画をすべて
担当されたのですが、

この先生にはその後も泣かされました。


後で思ったことですが、

当初予定していたアメリカのインテリア会社は
この先生のご紹介だったのかもしれません。
当然紹介フィーが入るでしょう。

そう考えれば、この出来事も府に落ちます。


女ばかりの家庭で育った私は、
男性の怒鳴り声が必要以上に怖いです。
そして、専業主婦歴が長く、世間知らずだったこともあり、
男性というものは女性の頑張りを応援してれくるものだと
思っていました。

もちろん、応援してくれる素晴らしい男性もいますが、

成功とやっかみはワンセットであるということを学ぶ
最初の経験になったように思います。

・・・・明日も読んでくださいね


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「サンタさん営業」という営業メソッドが
ありますが、そ
こでも、

売上げをあげる最大のコツは、
営業マンがお客さまを好きになること!」

と教えています。

お客さまを好きになるという営業のコツは

・誰でも直ぐにできる
・確実に結果に繋がる
・一円も費用がかからない

 

なのに徹底してやっている人が少ない・・・

とてももったいないことだと思います。

 

お客さまにもいろいろなタイプの方がいます。

どんなタイプの方であっても

「数あるお店のなかから、
この店を選んでくださったありがたいお客さま」

と感謝の思いがあれば、相手のお客さまのことを
嫌いになることはありません。

 

「今日はよく来てくださいました。
精一杯ご案内させていただきます」

という、誠意は必ず伝わります。

 

もし、

「神経質そうだし、感じ悪い。
こんな人は嫌だから、早く終わらせよう」

などと思って接客すれば、顔ではどんな笑顔をつくってても、

その不快感はお客さまに伝わってしまうものなのです。

 

イヌは「嗅覚」を、コウモリは「超音波」を


人間は「悪者を見破る能力」

進化の過程で発達させ、
その能力の高いものが
生き残ってきたそうです。

人は初対面の人であっても人間性を見破る。

 

だから、言葉に出さなくても、
相手が自分に好意をもっているか、
嫌っているかは伝わってしまうのですね。

 

自分に好意をもってくれない営業担当に、
お客さまが好意をもつことはありません。

信頼関係を築くことができませんから、
商談がうまくいくわけはありません。

 

お客さまを好きになることが、
信頼関係を築く前提になるのです。

 


お客さまにもどんな方でも
私は好意をもつようにしていました。

 

すでに、アメリカのインテリア会社に頼んでいると聞いても、

「それでは、見込みがないから適当に相づちを打っておこう」
という考え方はできず、

「それでも、足を運んでくださったのだから、
誠意をつくして接客しよう」
と思いました。

「それでは」ではなく「それでも」と考えたのです。

奇跡のような売上数字の第一歩はそこにありました。

 



徳光和夫さんは、インタビューのコツとして

「相手を好きになる」ことと、もう1つ、

「聞くことをあらかじめ決めないで相手の答えから話を広げる」

とも言っています。

まさしく、これも営業にとって非常に重要なポイントです。

これについては、別の機会にお話しようと思っています。

 

・・・・明日は超セレブなお客さまをめぐって

経験したつらい出来事をお話します


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アナウンサーの徳光和夫さんは、
インタビュアーの心得として、

・相手を好きになる

・聞くことをあらかじめ決めないで相手の答えから話を広げる

ことを大切にしていると聞きました。



目の前の相手が、
自分に好意を持っているか嫌っているかは、
そこに流れる空気で分かるものです。

人は、自分を好きでない人に対しては心を開きません。

当然会話もはずみませんから、
いいインタビューはできません。



営業でも同じだと思うんです。

目の前にいるお客さまを好きになれるかどうか、
それが結果に大きく影響を与えます。

「人の第一印象は、出会いの3秒~10秒で決まる」
と心理学者アルバート・メラビアンが言っています。

たしかに私たちは、初対面でも、ひとめ見ただけでも、
よさそうな人、自分には合わない人などと瞬時に
判断することが多いものです。


会った瞬間に、

「いい人そうだ」

「話しやすそう」

あるいは、

「不機嫌そうに見える」

「苦手なタイプだな」

などとイメージします。


お客さまと営業担当との関係でも同じことがいえます。

お客さまも営業担当を、

「親切で人がよさそう」

「きちんとした性格で責任感が強そう」

「信頼できそうな人」

とか、逆に

「無理やり売りつけてきそうな人」

「だらしなくて、ミスを起こしやすそうな人」

などと、瞬時に判断することが少なくありません。



営業パーソンも目の前のお客さまに対して

「自分と相性がよさそう」

「楽しく商談できそう」

あるいは、

「気難しい性格のようだから、商談が難しくなりそう」

などと判断することがあります。

 

営業担当が、目の前のお客さまを嫌いと思って
いたら、どんなにニコニコと笑顔を作ったとしても
商談はうまく進みません。


営業においてもっとも重要なのは、

営業担当が目の前にいるお客さまを瞬時に
好きになれるかどうかなのです。

 

・・・・明日に続きます。また読んでくださいね


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「ここでは買わない」と言っていたお客さまの気持ちを

どうして変えることができたのか、自分なり分析してみると

次の3点が思い当たります。

1-必死だったこと

2-諦めなかったこと

3-信条を持っていたこと

1つ目の「必死だったこと」については、
昨日(30話)書きました。

二つ目の「諦めなかったこと」について。

すでにアメリカのデザイン会社に決まっていると聞いても、

「無理だろう」

「そんなすごいところが相手ではダメだろう」

という諦めの気持ちを持たなかったことも
大きな要因でした。

お客さまが足を運んでくださっているかぎり、

精一杯に対応しようと考えていました。

 



三つ目は、私が信条をもっていたことです。

私の仕事の信条は、

「自分の提案によって、ご家族がよりいっそう仲良く、

幸せになっていただく。

お客さまの幸せのお手伝いをすることが私の仕事」

というものです。

よい提案をするためには、
お客さまの暮らしや生活観を理解しなければなりません。

今回のお客さまのケースでも、ご家族一人ひとりの
暮らしについて
たくさんのお話をうかがいました。

実は、2回目に来店されたときに、
高校生のご子息もご一緒でした。

ご子息は歩きながらゲームをし続け、ご両親と
あまり会話をしていませんでした。

高校生ですから、ちょうど反抗期だったのでしょう、
笑顔も1度も見せませんでした。

 

新居では、そんなご子息が
自分の部屋にこもってしまうのではなく、
例え、ゲームをするにしても
ご両親のいるリビングに来て過ごしたいと思える、

そんなインテリア提案をしようと考えました。

家具、家具の配置、色彩などの計画で、
それも可能なのです。

インテリアというのは、
ご家族の関係性すら変えてしまえるものなのです。


そんなことについても
ご夫妻にさりげなくお話していきました。

このようなコミュニケーションから、
お客さまは徐々に
私にまかせようという気持ちに
傾いていったのではないかと思います。

 

今、こうして振り返って思うことは、
スキルを勉強し身につけること以前に

「情熱をもってことにあたること」

が、よい結果につながるということ。

相手を思い、情熱をもって接すれば、
人のこころは動くと確信しています。



・・・また読んでくださいね

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「きみにすべてのインテリアを任せるよ」


超セレブなお客さまにそう言われて、
喜びと同時に不安も生まれました。

インテリアの仕事経験はまだたった2年。
センスが特別良いわけでもない。
その上、パート社員の身です。


本当に私にできるんだろうか・・・・。
『君に頼んでよかったよ』と最後に
おっしゃっていただけるんだろうか?


考え出すと不安がますます膨らんでいきました。


 

お話したように、このお客さまは当初、
アメリカのデザイン会社でインテリアをトータルで
購入することにほぼ決まっていました。


どうして、その考えを変えていただくことができたのか。

自分なりに分析してみると3つのことが思い当たります。
ただし、それは営業テクニックと呼べるようなものでは
ありませんでした。


まずは、必死だったことです。

私は何としても子ども二人を養わなくてはならなかった。

業界に入ったときにはすでに40歳だったため、
できるだけ短期間で1つでも多くの経験を積んで
キャリアにしていかなければならないと思っていました。


実際、インテリアの仕事に就いてまだ日が浅く、
大邸宅のデザインをおこなうほどの実力は
ついていませんでしたが、

「できない仕事を天は与えない」

という言葉を何度も自分に言い聞かせました。


困難な仕事であっても、
「きっと私にできるから、きたんだ」
と思うようにして、とにかく誠心誠意、
一生懸命にやろうと心がけました。


すべての経験が自分の引き出しになるのだ、
当時はそういう意識を強く持って仕事に取り組みました。

すると、大変な仕事こそ、
ありがたくやらせてもらおうという気持ちになるのです。



そんな考えでいたので、どんなに辛いことがあっても
逃げませんでしたし、気分が滅入ることが起こっても、
すべてを「これは私に必要な経験だから起きてくれたんだ」
という考えに結びつけました。


涙が出るほど辛いこともありましたが、そんなときにも
「この経験は、これからどう活きるのかな」
と思っている自分がいました。


こうした考え方を、
陽転思考とかリフレーミングと言いますが、
とにかく短い期間で実力をつけていきたかったので、
積極的に何でも経験するようにしました。


このときもそうでした。




思えば、幼い頃から
苦難を「成長のため経験」と捉える癖がありました。


「この辛い出来事から、何を学べるんだろう」

苦しい中でも常に、そんな風に考える自分がいました。


プライドが高く傷つきやすい自分にとって、
そう捉えられなければ、
辛いことが多すぎて
生きてこられなかったように思います。


その考え癖が、
40代になった私に奇跡を起こしてくれました。


長くなったのでえ、二つ目と三つ目については明日書きます。

また読んでくださいね。

※文中の画像はあくまでもイメージです

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超セレブなお客様には会った直後に
「ここでは買わない」
と言われました。

しかし、店内をご案内している時に、ご主人さまが
あるテーブルの前で足を止めました。


「このテーブルいいね。俺こういうのが好きなんだよ」

 

 奥さまはちょっと意外そうな顔をされました。

聞くと、現在のご自宅は、奥様の好みで

モダンですっきりとしたインテリアにされているとのこと。


奥さまは大変センスの良い方でしたから、

インテリアはすべて奥さまにおまかせだったのでしょう。



ご主人さまが気にいったのは、

力強く粗削りで
男性的な印象のクラシックデザイン
でした。



もしかしたら、奥さまはこのとき初めて
ご主人さまの好みを
知ったのかもしれません。

 

お二人は、その日は店内をひと通りご覧になって
帰られましたが、

数日後に再来店され、私を指名してくださいました。

 

改めて家具を説明するなかで、
当社から購入するメリットについてもお話しました。

「私どもにご依頼いただければ、
カーテンから家具、照明まで、家全体のインテリアを
トータルでご提案いたします」

「アメリカのインテリア会社から家具が送られてきて、
もしそれが壊れていたら、またアメリカに送り返したり、
大変なことではありませんか? 当社でしたら安心ですよ」

「もしも万が一商品が壊れてしまったときでも、
すぐに係りの者がアフターメンテナンスに伺って
直しますし、長く安心してお使いいただけますよ」

 

そんな話をしていると、
「そうだよね」と、
徐々に気持ちが動き出した様子でした。


4回目くらいにいらしたときに、

「坂本さんの言うとおりだね。家具というのは、
やっぱり自分の本当に気に入ったものにしたいね」

とご主人が言われ、奥様も

「あなたがいいならいいわ」とおっしゃいました。

 

「坂本さん、きみにすべて任せるよ、
家一軒分のインテリアを提案してくれる?

アメリカのインテリアデザイナーは断るよ」

 

ご主人さまの言葉に
私は嬉しさと同時に不安になりました。

『本当に私にできるんだろうか・・・・』

 

 ・・・つづきます。明日も読んでくださいね
※文中の画像はあくまでもイメージです

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「申し訳ないが、僕たちはこの店で家具を買うつもりはないよ。

家具を含めたすべてのインテリアは、アメリカの有名な
インテリアデザイナーにお願いしているんだ」

超セレブなお客さまはきっぱりとおっしゃいました。

 

普通だったらここで諦めるのではないでしょうか。

私はインテリアの経験はたったの2年、
そのうえ週2日のパート社員だし、
正直いうとインテリアセンスも持ち合わせていません。

ただ「好き」というだけでこの業界に入った身。

アメリカの有名なデザイナーに敵うわけないのです。

 

しかし、私は諦めることができませんでした。

 

自信があったわけでも、

「大きな売上げを出して、会社に認められたい」

と思ったわけでもありません。

 

そのときこう考えたのです。

『アメリカのインテリアデザイナーは、

間違いなくかっこいいインテリアをつくるだろう。

しかし、このお客さまとは何回も会うことはない。
かっこいいだけの冷たいインテリアになるかもしれない。




そんななかで、お客さまが幸せに暮らせるわけがない。

 

私なら、このお客さまに何回もお会いして、

趣味嗜好だけでなく、夢や憧れ、ご家族の関係性、

日々の生活のことなどたくさんのお話をお聞きしたうえで

ご家族が笑顔の絶えない暮らしやすいインテリアの提案を

することができる。

お客さまを幸せするインテリア提案をできるのは私の方だ!』

 




加えて、私は家具が大好きだったので、
愛着を感じないまま家具を使ったら、
家具たちが可哀相だとも思いました。

 

だから諦めることができなかったのです。

 

それでお店を案内しながらお客さまに、

「家具というのは、
毎日座ったり触ったりして使うものですので、
本当に自分の体型に合っているかどうか、
座り心地はどうかなど、
実際に確かめたうえで買うのがよろしいかと存じます。

家具はカバンや靴のように簡単に買い替えられるものでもなく、
何十年も毎日使いながら家族の歴史が刻まれていきます。

写真を見ただけで決めてしまってはいけないと思うのです」

 

こんなことを、さりげなくお話しました。

すると、お客さまの表情が少し変わったように見えました。

 

店内をさらにご案内していくと

お客さまはあるテーブルの前で足を止め、

「このテーブルいいね。俺はこういうのが好きなんだよ」

 ご主人さまが奥さまにおっしゃいました。



天板が3メートル以上もあるスペイン製のテーブル。
無垢の分厚い一枚板を使った立派なテーブルでした。

 ・・・つづきます。明日も読んでくださいね
※文中の画像はあくまでもイメージです

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