戯曲
演劇の台本のこと。それ自体が文学的価値を持つことがよくある。また、上演を目的としない戯曲形式の文学作品を、レーゼドラマ(Lesedrama)と呼ぶ。
ちょっと詳しい解説
戯曲というのはですね、簡単に言うと演劇の台本のことです。戯曲の作者として一番有名なのはなんと言っても、シェイクスピアでしょう。
基本的には、戯曲は読むよりも、実際に舞台で観た方がベターではあります。
戯曲はセリフとト書き(人物の動作や、演出上の説明などが書かれた文章)で書かれているので、小説に比べて読みやすいですが、大抵の戯曲は、小説よりも登場人物が多いんですね。
しかもそれが一度にたくさん出てくるので、舞台で観る分には問題はありませんが、文字媒体として読むと、キャラクターの違いが把握しにくいことがあります。
舞台を観ずに戯曲を読むということは、映画を観ずにシナリオを読むのと同じで、やはり演出上の効果は理解しきれない場合が多いです。
しかしながら、舞台を観に行くのはなかなか敷居が高い上に、特にギリシャの古典劇などの場合は、演出の方法が失われてしまっているものもあって、現代で演じられているものが、そのまま正解と言えないのもまた事実です。
実際に舞台に観に行くのがベターではありますが、興味のある戯曲はぜひ読んでみてください。文字媒体には文字媒体としての魅力があるのではないかとぼくは思っています。
昔は名作の戯曲もなかなか手に入れづらかったのですが、ハヤカワ演劇文庫ができて、かなり入手しやすくなりました。
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