ベルトルト・ブレヒト『三文オペラ』 | 文学どうでしょう

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三文オペラ (岩波文庫)/ベルトルト・ブレヒト

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ベルトルト・ブレヒト(岩淵達治訳)『三文オペラ』(岩波文庫)を読みました。

こちらは戯曲です。演劇の台本という形式。ぼくにとって、読みやすいと同時に読みづらいのが戯曲です。新訳らしいです。歌の部分は基本的に意訳ですが、直訳バージョンも載っています。

演劇を見ていないので、なんとも言えないんですが、まあとりあえずざっくりまとめてみます。

重要な人物は、メッキースという男です。盗賊団一味のボスです。これさえ覚えておけばなんとかなります。

物語にはまずピーチャムという男が登場します。ピーチャムは乞食の元締めみたいな男。乞食の衣装を貸して、乞食をする場所を指定する。そのピーチャムの娘にポリーという少女がいるんです。

そのポリーが親の反対を押し切って、結婚式をあげることになる。その相手がメッキース。メッキースは悪者なんですが、ブラウンという親友がいて、このブラウンが警視総監なものだから、何をやっても捕まらないんです。

ピーチャムは娘を奪われたのが悔しいから、警察にメッキースを捕まえさせようとする。そしてメッキースは娼婦に裏切られて、捕まっちゃうんです。

ブラウンの娘のルーシーもメッキースの情婦らしく、妻であるポリーと愛人ルーシーが揉めたりして、物語はドタバタ喜劇みたいになってくる。

囚われのメッキースの運命はいかに!?

とまあそんな話です。メッキースさえ覚えておけばなんとかなります。

戯曲だけ読んでもそれほど面白いものではないですが、興味のある方はぜひぜひ。