枕元の常夜灯 (風水) | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “中国国内では一〇年間にわたる「文化大革命」のため、中国古代文化に対する破壊という害毒は今に至るまで消えず、迷信の疑いをかけられることを怖れるのも無理はない。そこで、風水鏡を使わずに同じ効果を得る手段としては、窓ガラスに金紙や銀紙を貼ってミラー・ガラスにする方法がある。もし商店の入り口であるならば、明るいアルミニウム板やブリキ板などの上に風水鏡と同様にS字曲線や八卦図を釘で打ち付けるとよい。これならば風水に暗い人にはわからず、迷信のレッテルを貼られることもない。

 「常夜灯」を付け加えるのも人目を引かない良い方法である。入り口に取りつけて日夜明かりを灯す。ランプのほや(かさ)にめでたい縁起のよい言葉が書かれていれななおよい。ふつう、数ワットの壁掛け式の灯でかまわない。もし明るくて目を刺激し、睡眠に影響するならば、光を遮るものを取り付けて暗くしてもよい。この方法はことに室内のある場所が凶位であることがわかっていながら、環境の制限から、避けることのできないところに使われる。ふつう多くベッドに使用される。

 枕元に、「常夜灯」を取り付ける方法は、非常に効き目がある。昔の人は経験上からそのまま用いてきたのにすぎない。現在では、科学的な証明が得られている。

まず、『中国科学報』および、『中国気功科学研究会会刊』総第三〇期に転載された「体内に存在する光導システム」という記事を紹介しよう。

 「ソ連科学アカデミー・シベリヤ分院臨床実験医学院において、ある不思議な現象がはじめて観察された。入射光線はつねに照射を受けた人の体の各部分の表皮と垂直の方向に貫いて入っていくというものである。研究者をさらに驚かせたことは、ときには光源から一〇センチメートル離れた光を通さない表皮の部分も、人体の皮下組織を通過した光信号を記録することができるというものである。このことは人間の体内にある種の光導現象が存在していることを物語っている。

 実験においてさらに以下のことも明らかになっている。人体において光を感じることができる表皮の部分は、経脈(経絡のこと)上の穴(つぼ)にしか存在しない。しかも光は経脈上の任意の二カ所の穴(つぼ)を自由に通過することができるというものである。ソ連の科学者は以下のように指摘している。光が動物の器官のある位置を通るとき、特定の経路に沿って異常なほど長い距離を通過することができる。そこで、この実験にみられた現象から、動物の器官の中には光導システムあるいは光導繊維が存在しているのではないかと推測される。

 中医学の研究では以下のことが明らかになっている。昼は人の陽気は盛んで、夜は弱まる。子の刻(二三時から一時)はもっとも弱い。いわゆる「陽生」である。陽気はゼロから次第に増大しはじめ、陽気が弱いため「霊現象がみられる」というのは、大部分がこの時刻に起こるものである。

 もしこの時刻、暗闇の中に一筋の光があれば、経絡の光導効果のおかげで、光が経絡を通り、助陽生長の効果がたいへん盛んとなる。また子の刻に「胆経」を通るために、人の胆を強くし、避邪の作用を達することになる。こうして、枕元に常夜灯をつけて魔除けとする迷信は、科学によって明らかにされたのである。”

 

(張惠民「Q&A気功でわかる風水術」(荒地出版社)より)

*この本の著者である張恵民先生は、山東省のご出身で、幼少の頃から山西省五台山の高僧・中空法師について気功を学ばれ、さらに中医学や易哲学などを学ばれるとともに、北京広播電視大学を卒業した電気技師でもあり、科学的な見地から気功や風水、東洋哲学などについて述べられた著書や論文を数多く書かれています。さらに気功専門雑誌『中国気功』の副編集長(当時)であると同時に、中国気功科学研究会の名誉理事、伝統医学研究室などの各種団体の役員をも兼任されておられる方です。この本「Q&A気功でわかる風水術」は、つまり実際に気の流れが分かる気功師の方が書かれた風水の本であり、邪気除けにサボテンを利用することなど、一般の人が簡単に実行できる方法も載っており、「望気法」の具体的な訓練の仕方なども紹介されています。張先生の本で日本で入手できるものとしては、他に「中国気功法」(徳間書店)がありますが、この原著「気功療法趣談」は湖北中医学院の教科書にも転載されたもので、こちらもかなり濃い内容で非常に勉強になります。

 

*常夜灯は健康に良いだけでなく、お年寄りなど夜中に目が覚めてトイレに行かれる方には安全のためにも必要です。魔除けにもなるのなら、霊媒体質の方には金縛りを防ぐ効果もあるはずです。また、これは推測ですが、喘息の発作は夜間に起こることが多いようですが、常夜灯によってそれを軽減することができるかもしれません。

 

*張先生によると、「宅(いえ)が小さく人が多いのは吉」「宅が大きく人が少ないのは凶」です。特に寝室の大きさは、たとえ歴代の皇帝であっても一般人とさほどかわりなかったらしく、これは大きすぎる部屋だと気が散じてしまうのでそれを恐れたからだそうです。多くの方は広い大きな家に住むことを望まれますが、それは風水的には決して良い家というわけではありません。もちろん小さな家、狭い部屋で、風通し(気の流れ)が悪いのは良くありませんが、家族の人数に比べて広すぎる家や高層住宅の高い階の部屋では、気が散じてしまうために住人の生命力は徐々に消耗してしまいます。あと、別に詐欺にあったわけでもないのに、せっかく建てたマイホームが思っていたよりも小さいとか部屋が狭いとかで嘆いておられる方もいらっしゃるようですが、嘆いてばかりでは運勢は低下するばかりです。たとえ理想とはほど遠くても、むしろ家が持てることを感謝し、現状を受け入れて今の居場所が現時点では自分にとって最も適しているのだと納得するなら、たとえ辛い状況であっても我慢して、常に正しく生きることを心掛けていれば、易でいう「受け身の徳」を積むこととなり、運も開けるものだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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