マルタ・ロバンの予言 | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

*マルタ・ロバンについて、Wikipediaの説明。

 

 “マルタ・ロバン(Marthe Robin、1902年3月13日 - 1981年2月6日)は、カトリック教会信者および神秘主義者である。長期にわたって飲食物を摂らず、聖体を摂取するのみで生き続けたとされ、身体に聖痕が具現化していた。黙想所「愛と光の家」(Foyer de Charite)の創始者でもある。

 

生涯

 フランス南東部の小村シャトーヌフ=ド=ガロール (en:Châteauneuf-de-Galaure) の農家に生まれ、学校を卒業した後は畑仕事を手伝ったり、家畜の世話をしたりして暮らしていた。16歳のときに健康を害し、徐々に病状が進行して21歳のときには寝たきりとなった。このような苦境の中でも神に対する信仰心は増してゆき、23歳となったロバンは、自分の持っていたすべての能力を主へ捧げることを決意した。アメリカのカトリック教会系ケーブルテレビEWTN(en:Eternal Word Television Network)によると、彼女は多年にわたって聖体以外の飲食物を摂ることはなかったという。 また、睡眠をとることもなく、約50年にわたって毎週イエス・キリストのアゴニア(臨終の苦しみ)を追体験していた。

 1928年、フランシスコ会の第3会(在俗会)に入会した。1936年には「愛と光の家」を創立した。ロバン自身は、シャトーヌフ=ド=ガロールから一生涯離れることはなかったが、「愛と光の家」は、指導司祭や協力者たちの助力を受けて、世界の60以上の国に広まった。死後の1986年に列福調査が開始され、2014年、「英雄的聖徳」が認められ「尊者」となった。”

 

*ここには書いてありませんが、彼女は全身不随の状態で、筋肉をまったく動かすことができず、飲食物を飲む込むことすらできませんでしたが、胃ろうなどの医療的な措置はとられていませんでした。彼女の舌の上に置かれた御聖体(ホスチア)は、ドイツのテレーゼ・ノイマンがそうだったように、嚥下の動きが認められないにもかかわらず、消失した(おそらく体内に吸収された)ことが確認されています。

 

・ジャン・ギトンとの対話 

 

 “当然のことながら、わたしはマルトに、人類の将来についてたずねた。しかし、かの女はいつも、この好奇心をそそる問題を避けた。

 

 それでも、かの女がわれ知らずもらした考えをいくつか書きとめることができた。「数年のあいだ、悪の勝利が強まるばかりでしょう。ドイツをご覧なさい。その将来をロシアの側に探すと思います。アメリカ人はあまり遠くにはなれています。それに、かれらは不確実です。それで、ロシアの方に向かうでしょう。そして、わたしたちも、きっと同じようにするでしょう」

 一九六八年五月の事件にあたって、マルトは次のように語っている。「わたしがどんなに祈ったか、一滴の血も流されないように、軍が介入しないように、どんなに嘆願したかをご存じでしたら!わたしは軍の介入を大変恐れていました。将軍が軍の支持を取りつけに行ったとき、わたしは軍が出動してパリを包囲するのではないかと心配していました。そのとき、わたしは嘆願しました。わたしは神に身をささげました。わたしは、それしかできません。身をささげること、苦しむことしかできません。しかし、わたしはいつも、フランスが危機の極限に達したとき、神の介入がおこなわれるという考えを抱きつづけました。あの原子爆弾!そのうち小国もこれを保有すると考えますと!すべてを破壊するには二人の狂人で足りると思いますと!わたしは、自分の上に世の罪を負いたいと努めています。この罪は恐ろしいものです。人間が自由をどんなに使ったかを考えると、恐ろしくなります。神はどんなにご不満でしょう。それはいつまでつづくのでしょうか」。

 「わたしは、あなたが考えることがおできにならないほど、わたしの精神のなかで、わたしの体のなかで苦しんでいます。わたしはまた、恐ろしい誘惑にかられます。わたしは、病人の夜間用テーブルの上に毒をおいてはいけないことを、よくわかります」。

 

 この同じ日ではなかったであろうか。マルトが決してその名を言わないなぞの者について語ったのは。かの女はわたしに、つぎのように言った。「ありがたいことに、わたしはあの者を知っています。いかにも利口な者です。それに、大変立派です。見せたいくらいです。神はかれにその美、その偉大さを残しました。かれはずるがしこい者です。かれを一方から探すと他方からやって来ます。しかし、かれが負けるのはたしかです。たしかに、かれの仕事はたいした興味のあるものではありません」。

 

わたし

 それではマルト、あなたはかれと関係を持っていますか。

 

マルト

 関係というほどのものではありません。かれの攻撃を受けるだけです。ときどき、その顔を見ました。かれは立派だと言いましたが、それは本当です。しかし、その顔ははっきりしているわけではありません。むしろ、まばゆいと言うべきでしょう。かれはいつも怒っています。しかし、聖母マリアがあらわれますと、聖母マリアに対してはなにもすることができません。聖母マリアは大変きれいです。お顔だけでなく、お体全体きれいです。かれはなんでもまねすることができます。ご受難さえもまねします。しかし、聖母マリアをまねすることはできません。聖母マリアに対しては力がありません。聖母マリアがあらわれると、ひっくりかえります。それを見たら、あなたは笑い出すでしょう。

 

わたし

 それでは、天使たちはどうですか。

 

マルト

 天使たちですか。ミカエルを見ます。かれは剣を帯びています。ガブリエルも見ました。かれは大きいです。”

 

(ジャン・ギトン「マルト・ロバンの面影 一女性の不思議な生涯」(中央出版社)より)

 

*ジャン・ギトン(1901~99)は、カトリックの哲学者で、ベルグソンの高弟であった人物です。第二次ヴァチカン公会議に唯一の世俗者として参加しています。

 

*この本が出版されたとき、まだソビエト連邦は存在していたとはいえ国力の著しい低下は明らかでしたので、とてもドイツやフランスが自ら進んで彼らの側につくとは思えませんでした。その後ソ連邦が崩壊して冷戦が完全に終結したとき、共産主義が世界を制覇するという予言が実現しなかったことに安堵しておりましたが、近年の西側諸国でのリベラル派の台頭、中国の国内での人権侵害、尖閣などでの挑発行動、急激な軍備の増強、そして今回のロシアによるウクライナへの軍事侵略で、それらの予言が思いがけない形で着々と実現しつつあるのを目にし、言い知れぬ不安を感じます。これまで拙ブログで紹介させていただいたように、祈りによって戦争を回避することは可能だと信じてはおりますが、戦後にチベット民族に起こったことなどを考えると、彼らが祈らなかった、あるいは彼らの中に義人と呼べる人物がいなかったなどとは考えられず、またメジュゴリエは旧ユーゴスラビアにありますが、聖母マリアのご出現後に巡礼地となってから内戦が勃発しており、どうやら避けることのできない運命、神の摂理というものもあるように思います。とはいえ、最終的にはロシアも中国も敗北するはずなのですが、いったいそれまでにどれだけの被害がでるのか想像もつきません。昨日、ロシア軍がウクライナの原子力発電所を攻撃したというニュースが入りましたが、これはウクライナ国民の生活にダメージを与えると共に、今後のエネルギーをロシアの石油、天然ガスに依存させるという目的以外に、場合によっては核攻撃も辞さずというロシアの意思表示だと思います。いずれにせよ。世界平和のため、最悪の事態を防ぐために、神は祈ることを命じられたということですので、それは実行されねばなりません。

 

(1936年2月10日 フィネ神父との会見)

 “フィネ神父は彼にとって忘れがたいこのときのことを幾度も語っている。多くの文書にある話を総合して、彼の話を再現しよう。
 「初め1時間、マルタは私に、聖母についてしか話しませんでした。マリアについての講話をよくする私は、聖母についての彼女の話し方にすっかり心を奪われてしまいました。彼女は聖母を『私の大好きなママ』と呼んでいました。そこで私は、聖母と彼女とは非常に深く知りあっているのだなと推測したのです……」
 「2時間目に彼女は、これから繰り広げられるであろう重大な事がらについて話しました。そのうち、あるものは非常に大変なことで、あるものはとてもすばらしいことだろうとのことでした。実際にこの話の段階で彼女は私に『新しい愛の聖霊降臨が起こり、信徒の使徒職を通して教会が若返るのです』と言ったのです。このことについて彼女はよく話してくれました。そして彼女はこうも言ったのです。『信徒は教会の中で、非常にたいせつな役割をもつようになるでしょう。たくさんの人が使徒として召し出されるでしょう』と。ずっとのちに教皇ピオ12世、ヨハネ23世、そしてパウロ6世が『教会の春』とか『新しい愛の聖霊降臨』と語られたのを聞いたときに、私はたいへんな衝撃を覚えました。それをマルタは、なんと1936年に私に言ったのですから。彼女はまた、教会は全面的に刷新されるでしょうと私に言いました。彼女が話していたのは公会議のことだったのです。彼女はさらに、信徒を養成するために多くの方法があるでしょうがとりわけ、愛と光の家が多くできるでしょうと付け加えました。私には彼女の言いたいことがよくわかりませんでした」
 「そこで彼女は私に言いました。『これは教会にとって全く新しいことですね。いままで決してなかったことでしょう。修道会ではなく、聖別された信徒から成るのです』彼女はつづけて言いました。『愛と光の家は、父親である一人の司祭の指導のもとに、自分を奉献した信徒で成り立つのです。これらの愛と光の家は、全世界の中で輝かしい影響を与えるでしょう。これらの家は人々の物質的敗北と悪魔的な誤謬が生じたのちに、イエズスの聖心からの答えとなるでしょう』
 さらに彼女は言いました。『消え去ってしまう誤謬の中には、共産主義や世俗主義およびフリーメーソン結社があるでしょう』彼女は私に、特にこの三つをあげました。それは1936年のことです。


 『ですがそれは、聖母の介入ののちに起きるでしょう』

 

と彼女は言いました。……」”

       (レイモン・ペレ「マルタ・ロバン 十字架とよろこび」愛と光の家より)

 

*マルタ・ロバンが聖母マリアから「時代の終末」の備えとして設立を指示された「愛と光の家」は、今や全世界に拡がり、アジアでは日本、インド、ベトナムにあります。日本の「愛と光の家」は、大阪府の茨木市千提寺にあり、定期的に黙想会が開かれ、カトリック信徒でなくとも参加できます。

 

・ガラバンダルの聖母のメッセージ (以下は「ガラバンダルの聖母」のHPから)

 

1982年10月19

質問:警告に先立つとされる共産主義者による抑圧について聖母がおっしゃったことを覚えていらっしゃいますか?

マリ・ロリ:あたかも共産主義者が全世界を支配したかのようになり、司祭がミサを立てたり、人々が教会の扉を開くといった宗教行為が非常に困難になるでしょう。

質問:この現象は人々が宗教上の教えを実践することをやめてしまうからではなく、共産主義者の迫害によって起こるわけですね?

マリ・ロリ:はい。とはいえ、多くの人々が宗教から離れるでしょう。宗教上の教えを実践する人は誰でも隠れなければならなくなるでしょう。

質問:こういうことが起きるのはヨーロッパだけですか。それとも、あなたはここアメリカでも同様とお考えですか?

マリ・ロリ:わかりません。と言いますのは、当時の私にとってはヨーロッパが世界の全てだったのです。私は単純にそのように受け止めただけです。聖母は具体的に地域を限定されませんでした。私には世界中のことのように思えました。

質問:あなたは司祭がミサを捧げることが困難になるとおっしゃいましたね。これは聖母が語られたことですか。それとも、あなたご自身が共産主義者の抑圧を顧みて思ったことですか?

マリ・ロリ:記憶をたどれば、聖母がおっしゃったことのように思います。

質問:そして、世界はあたかも教会が消えてしまったような様相を呈するとおっしゃったのは聖母ですね?

マリ・ロリ:はい。

質問:聖母はかつて、警告の時には教皇がローマを離れなければならないというようなことをおっしゃいましたか?

マリ・ロリ:いいえ。けれども、どのような感じに見えたかと申しますと──おそらくその時の私は自分が見ているものと聖母がおっしゃることとの間で混乱をきたしていたかも知れません……もうかなり昔のことですから──教皇様はローマにいられない状態のように見えました。私の言わんとすることがわかりますか。教皇も公然と活動できないというか……。迫害されて、他の人と同じように身を隠すのを余儀なくされて。

質問:警告は風が吹き荒れるような音を伴いますか?

マリ・ロリ:当時の私が見た感じでは、むしろ不気味な静寂がありました。空虚感のような。全てが森閑としています。そんなふうに見えました。

 

 

質問:大規模な艱難、共産主義に関して、記憶に残っていることはありませんか?

ハシンタ:はい。侵略でしょうか。そうですね、私には侵略のようなものに見えました。共産主義が暗躍する巨悪というか。けれども、今となっては具体的にどの国、どの地域が被害に遭うのか思い出せません。聖母は強調して祈ることを命じられました。(最悪の事態を防ぐため)これらの艱難は警告の前に起きます。警告は最悪の状況の時に発生するわけですから。

質問:あなたは共産主義者による艱難を表して、「侵略みたいな」という言葉を使われました。あなたはこの侵略のヴィジョンを見たのでしょうか?

ハシンタ:時折、私は侵略と迫害とを混同します。

質問:あなたは「警告は最悪の状況の時に起きます」ともおっしゃいましたね。どうしてこれがおわかりになるのですか? 聖母が語られたのですか。それともあなたがヴィジョンのうちに見たのですか?

ハシンタ:聖母は「警告は世の中の状態が最悪の時に起きる」と告げられました。それは単なる迫害とも違います。多くの人はもはや宗教の教えを実践しませんし。

質問:警告が起きると、それは地球の全ての人々が見て感じることになりますね。それには、まだ理性をもって行動する年齢に達していない幼い子どもたちも含まれるのでしょうか?

ハシンタ:はい、だからかわいそうなのです。とにかく恐ろしい体験となりますから。

 

 

 また、第三次世界大戦の危機は訪れるのだが「警告」によってそれが回避されるという可能性もあり、それは少女たちが言った「警告の前には、最悪の事態にある」という言葉にあたる。

 前述のドイツ語の本(訳注:ウェーバー著『ガラバンダル・神の御指』と思われる)の第二版から抜粋しよう。

 そこで、クリスティーヌ・ボカベイユ夫人がマリ・ロリに尋ねた。
 「警告の正確な年を言うことが許されないのなら、それがいつ頃起こるのか、大体でいいので教えてください」
 「そうですね、世界が最もそれを必要とする時にです」
 「それはいつ?」
 「ロシアが予想外に、突然、自由世界のかなりの部分を侵略し、制圧する時です。神はこれがすぐに起こることは望んでおられません。いずれにしても、ミサ聖祭をもう自由に祝うことができなくなった時、「警告」が来ます。その時こそ、世界が神の介入を最も必要とする時です」

 

元記事:フェイスブックのプライベート・グループ、”Message of Garabandal”のファイル”Mary:No World War 3″

 

 

*聖母マリアのメッセージの中には、今日のカトリック教会の腐敗堕落について述べられた、「多くの司祭や司教がその使命を裏切り滅びの道を歩み、信徒たちをも道連れにする」という予言もあります。しかし、だからといって「教会から離れなさい」ではなく、聖母は「教会のために、彼らの回心のために祈りなさい」と言われています。これは他の宗教においても同様だと思います。

 

 

 

 

 

 

 


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