卵を食べる方は以下の動画をご覧ください。
動画を見ると、何やら機械が映っています。
白い部分はローラーで、ここから何かが流れて来るようです。
その下は、絶えず刃のようなものがいくつかグルグル回転しており、
流れてきたものを裁断、粉砕する構造になっており、グラインダーと呼ばれています。
人間は紙を粉砕したいときにシュレッダーを使用しますが、あれと同じですね。
さて、それではローラーから流れてきたものは何のなのか。
ヒヨコです。
生まれて間もないヒヨコたちは、下に落ち、
粉砕されていきます。
次から次へと、ヒヨコたちは運ばれ、
粉砕されていきます。
ヒヨコのミンチ肉が周りにこびりついています。
数えてはいませんが、この10分ほどの動画だけでも、300匹以上はゆうに粉砕されていると思われます。
これは日本を含め、卵の生産において必ず行われるオスの雛の殺処分方法の1つです。
卵をひなへと孵化(ふか)させる農場を、孵化場といいます。
孵化場は、孵卵機という人工的に卵を孵化させるための機械を使って、卵を温めます。
http://takakis.la.coocan.jp/fukuzaki-k02.htm
そして、ヒヨコを孵化させるのです。
ヒヨコが孵化すると、オスとメスの選別作業が行われます。
人間が食べる卵を産むのはメスだけです。
オスは卵を産まないのでお金にならず、人間にとって存在価値はありません。
そのため、オスの雛は生まれて間もなく殺されます。
殺し方は、袋に入れて窒息死させたり、ガス殺したり、
袋やゴミ箱に入れて、圧死させたり、
生きたままシュレッダーで粉砕など、残酷な方法で殺されます。
孵化場では、ヒヨコが機械で運ばれる際に、機械のローラーなどに巻き込まれ、
体に傷ができたり、ちぎれたり、死ぬことがあります。
メスであっても、弱っている子や、起立困難な子は、処分されます。
採卵鶏のオスが殺されている数は、世界では、毎年およそ60億羽。
日本だけで、毎年およそ1億羽です。
冒頭の動画は、オーストラリアのSBA孵化場の映像でした。
日本では、主に窒息死か圧死によって殺されていますが、
アニマルライツセンターによると、1つの孵化場ではシュレッダーを採用しているところがあるそうです。
ひどいと思うかもしれませんが、その孵化場がシュレッダーを採用した理由はなんだと思いますか?
それは、シュレッダーの方が苦しむ時間が少ないから、です。
我々人間からすれば、見た目のインパクトは、シュレッダーの方がきついですが、
窒息死や圧死は苦しむ時間が長く、じわじわ死んでいくため、痛みや苦しみが短いシュレッダーの方がマシ、と考えたわけです。
これがもし正しい考え方だとすれば、日本が主に行っている窒息死、圧死は雛が最も苦しむ方法を採用していることになりますね。
冒頭の動画のタイトルは、「放し飼い卵の標準業務(雄ヒナのマセラシオン)」
つまり、放し飼い卵の養鶏場であっても標準的に行われていることであるということです。
マセラシオンとは、食品を柔らかくしたり砕いたりするプロセスのことを指します。
バタリーケージがひどいからという理由で、平飼い卵を選択する人が多いですが、
平飼いの養鶏場も、上記の孵化場から仕入れていますから、残虐な農場に変わりはありませんよ。
バタリーケージ問題を知る人は、オスの殺処分問題を知っている人が多い気がしますが、
平飼いの養鶏場の人たちは優しいから、オスの殺処分をしないとでも思っているのでしょうか?
それとも食べたいから目を反らしているのでしょうか?
彼らの多くは、オスを殺しまくった孵化場から仕入れており、
仮に孵化場を併設している平飼い養鶏場があったとしても、そこでもオスは殺されまくってますよ。
メスと同じ数だけオスが生まれるのに、どうやってオスを終生飼育していくんですか?
そんなことをしていたら、孵化すればするほど赤字になり、あっという間に廃業です。
自分の都合を中心に物事を考えるのではなく、仕組みをしっかり勉強し、行動しましょう。
また、日本のとある畜産の大学では、バケツにヒヨコを入れて、蓋をして学生が踏みつぶすこともあるそうです。
虐待だらけの畜産を学ぶ場が、農業高校であったり、大学の畜産学部や畜産学科です。
実習で、虐待行為を行うことを公開しています。
https://na-nagaoka.jp/archives/9021
https://www.instagram.com/p/CWcytsVPcB2/?utm_source=ig_web_copy_link
孵化場で孵化したヒヨコは、全国の養鶏場へ出荷され、養鶏場で人間が食べるための卵が生産され続けます。
採卵鶏は、主にバタリーケージという、非常に狭いケージの中に、ぎゅうぎゅう詰めにされて一生のほとんどを過ごします。
1匹あたりA4サイズ以下の面積で、拘束されるのです。
狭いし やることは何もありません。
これが一生続くのです。
バタリーケージは鶏にとって、危険が多く、
このように、隙間に挟まったまま動けなくなってしまう鶏もいます。
ケージはホコリや糞尿にまみれ、不衛生で、病気になりやすく、
骨折や脱臼に苦しみます。
死ぬことは日常茶飯事です。
90%以上の養鶏場で、この虐待飼育を行っています。
鶏は本来、一日に15000回地面をつついて過ごす生き物です。
過密飼育では、欲求不満から仲間をつつくという行為に発展します。
↑↓ともに、平飼い養鶏場の鶏が仲間につつかれ、腫れた時の写真です。
これを防ぐために、生後10日までに、デビークといって、ヒヨコのくちばしの先を切断されます。
クチバシには神経が通っており、当たり前ですが痛みを感じます。
その後も、慢性的に痛みが継続します。
日本の養鶏場の80%以上で、この虐待が行われています。
メス鶏が卵を産む行為は、人間の女性でいう生理と同じです。
鶏がたった1個の卵を産むのに、要する時間は24時間です。
鶏たちは1日がけで、苦しい思いをしながら卵を産んでいます。
鶏は本来、年間に数10個しか卵を産まないのですが、
品種改良により、300個以上産む体にされてしまっています。
年中、生理がくる体にされているのです。
女性の方はよく生理痛に悩むと聞きますが、ご自身はその痛みが辛いと言いながら、鶏にはそれを押し付けているわけです。
もちろん、平飼い養鶏場の鶏たちも、同じ品種の採卵鶏が使われています。
卵の殻にカルシムを必要とするため、大量に卵を産みだす体にされた採卵鶏はカルシウム不足となり、骨からカルシウムを移動するようになってしまいます。
そのため、骨粗鬆症になり、骨がもろく折れやすくなっています。
2004年には、80~89%の採卵鶏が骨粗鬆症で苦しんでいると推定されました。
採卵鶏は、卵を繰り返し産まなければならないことで、生殖器にダメージを受ける鶏が多くなっています。
キューピーへの卵の納入業者は、鶏たちを生きたままゴミのように捨てる
卵の産みすぎで、卵詰まりを起こして死亡する鶏もいます。
卵管と卵巣の使い過ぎで、きちんとした分泌も排泄もできず卵管に卵材料がたまってしまいます。
また、卵巣ガンも多発します。
人の卵巣ガンの研究の実験動物として利用されているほど、卵巣ガンになりやすいのです。
いずれの場合も、腹水がたまり、腹部が膨張する原因となります。
以下は、腹部に液体の溜まった、保護された廃鶏。
以下は、腹部が膨張し、卵を産めなくなったため淘汰された鶏。
廃鶏の約9割は卵巣か卵管に疾患があります。
卵にカルシウムを奪われ続けた影響で、どれだけカルシウムを摂取しても、カルシウムの備蓄機能がうまく働かなくなってしまう鶏もいます。
採卵鶏は、品種改良によって卵を産むマシーンと化し、結果、病気のリスクが増大した鶏という事です。
こうして苦しい思いをして産んだ卵が、最高値と言われる今でも、
1個あたり、たったの26.8円。
https://www.youtube.com/watch?v=6Q8cDaO_uS0
人間は数分程度の食事のために、この卵を何個も使い、値段が高いと文句をつけているの
です。
卵の価格が上がった原因は、飼料高騰と、そして鳥インフルエンザ。
鳥インフルエンザが発生し、殺処分され、埋められる鶏たち。
令和4年度の鳥インフルエンザによる殺処分対象の鳥は1771万羽でした。
高病原性の鳥インフルエンザが発生した原因は、養鶏場の過密飼育です。
つまり、安い卵を食べながら、鳥インフルエンザで死ぬ鶏たちを可哀相などと言う人がいますが、
その可哀相の原因を作っているのは、まさにあなたなのです。
ちなみにですが、鳥インフルエンザがなくとも
養鶏場での鶏の殺処分は、日常的に行われています。
奇形、歩行困難、病弱の鶏や、卵詰まりや成長不良などで卵を産まなくなった鶏は、
と殺場に送ることなく、職員自らが農場内で殺します。
その殺処分方法の1つが、頸椎脱臼といい、
鶏の首をひねって、頭蓋骨と脊椎を分離させ総頚動脈を切断・破裂させて殺すというものです。
以下は、頸椎脱臼によって殺される鶏の映像です。
職員が、鶏の首をひねりました。
この子は、頸椎脱臼が行われてからも、ピクピクと足を動かしており、動かなくなるまで2分もかかりました。
全く安楽ではない頸椎脱臼ですが、養鶏場の殺処分方法の中では、まだ苦痛の少ない方だと言われています。
採卵鶏(卵を産む鶏)は、産卵を開始して、約1年が経過すると、卵質や産卵率が低下します。
この時点でと殺する養鶏場と、
強制換羽を行って、さらに長期利用しようとする養鶏場があります。
強制換羽とは、2週間程度、絶食などの給餌制限をおこない栄養不足にさせることで、新しい羽を強制的に抜け変わらせることです。
換羽期に羽毛が抜けかわると再び卵を産むようになるという鶏の生態を利用し、
卵の質を均一にし、生産効率を上げるために行われています。
ショック療法の強制換羽では、死亡率が上がります。
さらに5%の採卵養鶏農家は、絶食させるだけでなく、絶水までさせています。
このような方法を行って、最大2年くらいまで卵を産ませてから殺すのです。
これらの苦しみを経て、1~2年で、生産率が落ち、使い物にならなくなれば、カゴに詰め込まれます。
動画の通り、乱暴に、雑に、叩きつけられながら、詰め込まれます。
仕事を早く終わらせるべく、詰め込むことしか考えていない従業員たちは、
作業が雑になり、鶏たちは様々な事故にあいます。
このように、コンテナとコンテナの間に、首がはさまってしまったり
コンテナとコンテナの間に、足が挟まり、足がもげてしまうことがあります。
そして、ぎゅうぎゅう詰めにされ、トラックで屠殺場へ運ばれます。
と殺が翌日に行われる場合は、ぎゅうぎゅう詰めにされたまま、夜間、放置されることがあります。
当然、餌も水も与えられません。
どうせ殺すわけですから、生きてようが死のうがどうでもいいわけです。
品種改良によって卵を産む機械とされた彼女たちは、この状況でも卵を産みます。
下にいる子達は、卵で体が汚されていきます。
何も身動きができませんので、ただじっと耐えるだけです。
痛かろうと苦しかろうと、ただただ惨めにうつむき、耐えるしかありません。
これが1~2年もの間、人間が欲する卵のために、体を酷使し、尽くしてきた鶏たちへの最後の扱いです。
そして最後は、足を吊り上げられ、首を切られて殺されるのです。
日本での鶏のと殺は、一般的に、気絶処理なしで麻酔なしで首を切ります。
卵を食べる方、鶏肉を食べる方は、しっかり映像を見て、鶏たちの最後を見届けてください。
あなた方には、その責任と義務があるはずです。
鶏は、日本だけで1日あたり約175万羽が屠殺されています。
しかし、上記はあくまで屠殺数でしかありません。
それ以外にも、
採卵鶏のオスの雛の処分、農場での淘汰、品種改良による淘汰。
他にも、PSのオスの処分、GPのオスの処分、それらの淘汰。
多くの場面で、凄まじい数の鶏たちが、人間の欲のために殺されているのです。
こうした、数々の苦しみと、犠牲のもとに生みだされたのが、卵です。
日本人はすぐに、感謝していただいています、とか言いますが、
このような悲惨な一生を送っても、感謝されたら許しますという変人の方がいらっしゃったら、ぜひ申し出てください。
感謝とか、いただきますなんて、誰でも言える中身のない建前の言葉であり、
そのようなセリフを言ってる時点で、思考が停止しており、感情のある命と何も向き合っていない証と言えるでしょう。
消費者の安く食べたいという欲が、暴力と虐殺を生みだしています。
鶏たちの環境は、奴隷承認と同じ、戦場と同じです。
彼女たちは機械ではありません。
犬猫と同じ、感情も個性もある生き物です。
人間は、卵を食べなくても生きていけます。
・ 菜食の始め方
・ 人間の体と食べ物
以下、卵風料理、代替卵の商品をまとめておきました。
たまごサンド? | チロ・ツグミ・メリーと 動物問題 ~ ヴィーガン ~
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