卵は鶏の苦しみの産物です。
バタリーケージに関しては広まってきたように思いますが、問題はそれだけではない、ということがまだまだ広まっていないように思います。
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卵を総排泄口に詰まらせ、排泄もすることができず、やせ細って死んだあとで、廃棄。
卵をたくさん産むように育種「改良」されてきた鶏は、カルシウム不足の骨折、そして生殖器系の多くの障害を抱えています。
卵つまりもその一つ。
写真は日本。
本来ならここまで苦しませる前に淘汰(殺処分)すべきですが(養鶏で一羽一羽の治療は行われません。赤字になるので。)、
一人で10万羽近くを管理するいまの養鶏では見つけ出して殺してあげることさえもできないのが現実です。
これは平飼いにすれば解決する問題ではありません。
動物の苦しみの無い畜産物はないのです。
消費を減らす、食べないという選択を考えることはとても重要です。
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鶏たちは、本来は年間数十個しか卵を産みませんが、品種改良により 年間300個以上産む体に変えられてしまっています。
卵は、鶏の生理です。
>一羽の鶏が一個の卵を産むのに、要する時間は24時間。
卵を産むのは楽ではないのです。
品種改良により、様々な弊害が出ており、投稿の卵詰まりはその1つになります。
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廃鶏を診察した獣医師は大学時代、殺処分される150羽ほどの採卵鶏(廃鶏)を解剖したことがあるということでした。
そのうち約9割は卵巣か卵管に疾患があったそうです。
卵詰まりを起こしている鶏もいたし、卵巣嚢腫のような状態の鶏や、卵管に腺がんがあった鶏もいたそうです。
また、骨折や骨密度が低い採卵鶏の、カルシウムの問題についての話もありました。
ほとんどの動物の血中カルシウム濃度は一定に保たれているそうです。
しかし採卵鶏はカルシウムを動員して卵を作ります。
卵の殻のためのカルシウムを使った後で今度は卵管を動かすためのカルシウムを血液中のカルシウムを使ってしまうそうです。
これらを繰り返した結果、餌からきちんとカルシウムを摂取していたとしてもカルシウムを出し入れする機能が狂ってしまうのだろう、ということでした。
鶏は本来ならば一年間に20個程しか卵を産まない生き物です。
それを、よりたくさん卵を産ませようという品種改変の結果、年間300個以上という生き物に変えられてしまっています。
その結果、卵管と卵巣の使い過ぎで、きちんとした分泌も排泄もできず卵管に卵材料がたまってしまうこともあります。
また、卵にカルシウムを奪われ、どれだけカルシウムを摂取してもカルシウムの備蓄機能がうまく働かなくなってしまうこともあります。
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この通り、卵を大量に生むように改造された鶏たちは、ただ生きているだけで苦しみを感じています。
バタリーケージが苦しみに拍車をかけているのは確かですが、平飼いにしたから解決できる問題でもありません。
段階的措置として、よりアニマルウェルフェアにのっとった卵を摂るようにするのはアリだと思いますが、最終的には卵を食べない、というところをゴールに見据えなければ、鶏たちの苦しみは終わることがありません。
卵がなくても人間は生きていけます。
たった一時のおいしいという欲のために、鶏たちに苦しみの一生を与えるのは、もうやめにしましょう。