キユーピーが、代替卵を開発したそうです。
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キユーピーが、大豆が原料のスクランブルエッグのような「代替卵」を発売することがわかった。
「ほぼたま」と名付けられた商品は、見た目も食感も卵の味わいを楽しめるということで、植物性由来の食べ物を好む健康志向や、家畜の飼育による環境への負荷を懸念する声が高まっていることに答えたものだとしている。
6月末に業務用として発売し、ファストフードやホテルなどでの需要を見込んでいる。
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キューピーは、卵不使用のマヨネーズも出してますよね。
今回は代替卵とのことで、大手が動物性不使用の商品を作ってくれるということは喜ばしいことではあります。
ただ スクランブルエッグもどきであれば、豆腐で作れてしまいます。
なので、開発された代替卵のクオリティとお手軽さと値段次第で、買いか そうでないかが変わりそうですね。
企業は、代替肉とか、今回の代替卵などの開発の理由を述べるときは、必ずといっていいほど、環境のため、健康志向のため、を理由に、あげます。
動物福祉のためとか、倫理のためとは、まず書きません。
書いても売り上げにはつながらないので当たり前なんですけどね。
卵の生産は、殺すわけではないからかわいそうではない、と思っている人がいらっしゃるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
採卵鶏において、卵を産むのはメスです。
オスは卵を産まないので、養鶏業者からすれば、存在するだけで赤字になる邪魔者です。
大量にいるオスのヒヨコを、一匹一匹里親を探して、譲渡・・・・するわけがありませんね。
当然のことながら、殺します。
殺し方は、袋に入れて窒息死
圧死
生きたままシュレッダーで粉砕など、残酷な方法で殺されます。
私は、このシュレッダーの粉砕の事実を知ったときが、人間は金のためなら何でもする、ということを痛感したときでしたね。
また主に、バタリーケージという非常に狭い金網の中に、鶏を閉じ込めて飼育します。
1匹あたりA4サイズ以下の面積で、鶏たちは一生のほとんどを拘束されます。
日本で90%以上の養鶏場が、バタリーケージ飼育を行っています。
鶏たちは何もやることがない退屈な日常を、窮屈なケージの中で延々と過ごします。
加えて、足元が荒い金網のため、常に足に痛みを伴います。
さらに、卵を転がすために床が傾いているため、踏ん張る必要もあるのです。
運動不足、ストレスなど様々な原因から、多くの鶏たちは健康的な問題を抱えています。
羽が抜けてボロボロになる鶏は珍しくありません。
脱臼や骨折も非常に多いのです。
健康状態が悪くなっても、足や羽が金網に絡まって動けなくなっても誰も助けてくれません。
そのときは、鶏たちはただゆっくりと死を待つのみです。
養鶏場で働く人の朝の仕事は、鶏の死体の処理から始まります。
生後10日までに、デビークといって、くちばしの先を切断されます。
くちばしには神経があるため、切られれば激しい痛みを伴い、出血します。
その後も、慢性的に痛みが継続します。
デビークを行う理由は、鶏たちがつつき合いするのを防ぐため、としていますが
そもそもつつき合いをする理由は、何もやることがない狭い場所に閉じ込め、多大なストレスを与えているからです。
勝手に閉じ込め、苦しめ、つつき合いをするような状況下を作っておきながら、それを正そうともせず クチバシを切って 痛めつけて対処しているということです。
卵質や産卵率が低下した際に、約2週間、絶食させ栄養不足にさせる、強制換羽が行われることがあります。
強制換羽を行う理由は、換羽期に羽毛が抜けかわると再び卵を産むようになるという鶏の生態を利用するためです。
当然のことながら、強制換羽では、死亡率が上がります。
時には、水まで絶たれます。
この苦しい一生の最後も、さらなる苦しみが待っています。
と殺前は、コンテナにぎゅうぎゅう詰めにされ、夜間の間、そのまま放置されることがあります。
当然、餌も水も与えられません。
どうせ殺すわけですから、生きてようが死のうがどうでもいいわけです。
仲間の卵で体が汚されても、何も身動きができませんので、ただじっと耐えるだけです。
平飼いだろうと、放牧だろうと、鶏たちの最後はこの屠殺場です。
そして、この苦しみの後、麻酔なしで首を切られ、出血多量で死亡します。
鶏は本来、年間に数10個しか卵を産まないのですが、品種改良により、300個以上産む体にされてしまっています。
卵は鶏の生理です。
年中、生理がくる体にされているのです。
簡単に考えている人が多いでしょうが、鶏たちは1日がけで卵を産んでいます。
卵を産むことは、楽ではないのです。
その影響で、卵巣か卵管に疾患を抱える子が多くなっています。
卵詰まりを起こして、死亡する子もいます。
推定2才の「あおい」。
左足が動かず、体のあちこちの羽根が折れ、皮膚が露出。
動かない左足だけでなく、両方の上腕骨(羽の部分)も骨折跡が複数あり、治療がされなかったため、誤った方向に骨が固まってしまっていた。 他のニワトリと同年齢と思われるが、体重が異常に軽く、体も小さい。 また、レントゲンを撮っても骨がほとんど映らないほど骨密度が低いとのことだった。
推定2才の「メイ」。
腹部が大きく腫れている状態。
腹部には液体がたまり、その中に何かが浮いていることが分かった。
卵管にレントゲンでは写らない黄身や白身が詰まっているのかもしれず、卵管に腫瘍ができている可能性もある。
腹圧を取らなければ呼吸が苦しくなり、放っておくと死んでしまうこともあるが、手術した場合、麻酔や手術時間に耐える体力、回復する体力が必要になってくるため、体力負けで死んでしまう可能性もある。
左尺骨(羽の部分)に骨折跡があり、すでに誤った方向に固まってしまっていた。
推定2才の「梅」。
両足とも動かず、寝たきりの状態。
右足は関節脱臼、左足は骨折しており、左足の骨折部分には内出血が見られた。
それぞれ誤った方向に固まってしまっており、骨折跡を治そうとすれば全身麻酔でもう一度骨を折るという処置が必要になるため修復は困難とのことだった。
また、レントゲンで、異常なカルシウム沈着が見られたことからカルシウム代謝に異常の可能性を指摘された。