卵の生産が残酷であることが、少しずつ知られてきているように思います。
同様に、残酷な強制換羽についてご存じですか?
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産卵を開始して約1年が経過すると、卵質や産卵率が低下し、不揃いな卵が生産されます。
この時点でと殺される場合もありますが、長期にわたって飼養しようとする場合には、強制換羽がおこなわれます。
強制換羽とは、鶏に2週間程度、絶食などの給餌制限をおこない栄養不足にさせることで、新しい羽を強制的に抜け変わらせることです。
換羽期に羽毛が抜けかわると再び卵を産むようになるという鶏の生態を利用し、卵の質を均一にし、生産効率を上げるために行われています。
ショック療法ともいえる強制換羽は、通常の鶏飼育時よりも死亡率が高いことが知られています。
日本の採卵養鶏の66.1%で強制換羽が実施されています。
強制換羽により死に至る原因は衰弱や餓死ですが、これは動物愛護法にも抵触します。
近年は「福祉的」という理由で低栄養飼料による強制換羽が行われる場合もありますが、鶏を飢えの状態におくことに変わりはありません。
季節の変化で自然に換羽する場合でも鶏にとってはストレスなのです。
それを強制的に行うことは鶏に大きな負担を与えます。
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写真は「強制換羽」中の鶏。
強制換羽中の鶏のストレスは大きく、体重が1kgを切ったり、一つの鶏舎で一日200羽ほどの死体が出ることもあります。
自然界でも鶏は換羽します。
しかし季節の変化で自然に換羽するのと強制的に換羽させられるのとでは全く違います。
強制換羽では餌だけでなく、水も絶たれることさえあります。
飢えて敏感になった鶏たちは、少しのことで怯えます。
人が鶏舎に入ってきただけで、むき出しになった肌をケージに叩きつけて隠れ場所を求めて逃げまどいます。
畜産業では、犬猫であれば虐待と言えるような行為が横行していますが、強制換羽もその一つ。
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日本の5%の採卵養鶏農家は、餌を止め絶食させるだけでなく、水までもを止め絶水させている。
絶食だけでも多くの鶏が死亡するのに、水まで?
絶食法も残酷だとされるなか、絶食絶水法はもはや最悪の動物虐待だ。
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この強制換羽を、ダイエット、などと表現している業者もありました。
生まれたヒヨコがオスであれば、シュレッダー、圧死、窒息死。
神経の通ったくちばしの切断。
1匹あたりA4サイズ程度の面積しか与えられないバタリーケージでの拘束。
1年に20個しか卵を産まないからだを、300個以上産む体に改造されている(卵は鶏の生理)。
強制換羽。
カゴにぎゅうぎゅう詰めにされたまま、と殺場で長時間放置。
生きたまま首を切られる。
どれか1つでも残酷ですが、これらが複数実施されるのが卵の生産。
卵を買うということは、お金を払ってこれら動物虐待、虐殺を頼んでいるのと同じことです。
こんなことをしてくれと頼んだ覚えはない、なんて言っても無意味です。
なぜなら、こうしなきゃ生産が追いつかないからです。
卵からしか摂れない栄養などありません。
まだ卵を食べ続けますか?