全国で、高病原性鳥インフルエンザの感染が止まりません。
ニワトリ、アヒル、ダチョウなどの鳥類の家畜を、家禽(かきん)といいます。
農林水産省によると、今月だけでこれだけの家禽が殺処分対象です。
今シーズンだけで、約1235万羽が殺処分の対象になっています。
鶏たちはどのようにして殺されるのか。
殺処分が決まった鶏たちは、職員によって、ケージから順に取り出され、
ポリペール(ゴミ箱)のようなものに詰め込まれ、
二酸化炭素ガスを注入され殺されます。
奥には大量の鶏の死体が転がっています。
殺した鶏たちは袋に詰められ、埋められます。
アヒルも同様です。
言うまでもないはずですが、二酸化炭素ガス殺は安楽死ではありません。
https://www.youtube.com/watch?v=nXWbZJaYxLA
安楽死などと思っている人は、以下の動画の8:40あたりを再生し、犬がもがき苦しむ様をしっかり見ましょう。
まさか、鳥は苦しまないとでも言いますか?
昨年は、アメリカのノースカロライナ州立大学で、
鳥インフルエンザなどの際に、家禽を大量殺処分するための実験が行われました。
換気を停止し、熱と二酸化炭素を加え、窒息死させるというものです。
鶏はハアハアと喘ぎ、
もがき苦しみ、
力尽きます。
このような拷問、大量殺戮を生み出しているのが、卵や肉を食べる人たちなのです。
近年になって、なぜ世界中で、高病原性鳥インフルエンザが猛威を奮うようになったのか?
59:26頃から。
****************引用****************
2005年1月から2022年4月までに、鳥インフルエンザの発生が原因で殺された家禽は、世界で3億3600万羽。
鳥インフルエンザ(オルソミクソウイルス科)は、元々鳥類の自然宿主。
低病原性鳥インフルエンザとして体の中に持っていて、それほど影響なく過ごしていけるのが、鳥インフルエンザの元々のあり方。
これが高病原性鳥インフルエンザ、家禽を殺してしまうウイルスに変わってしまうというのが、この30年くらいで起きている。
毎年違う形の鳥インフルエンザが流行する。
多くがH5N1、H5N8などが流行している。
こういったものが再集合して、さらに次のウイルスを作り、変異を続けている。
中には人間に危険なものもある。
低病原性鳥インフルエンザは水鳥の中で循環しており、
家禽に感染すると、低病原性から高病原性に変異する。
そして今度は、高病原性に変異した鳥インフルエンザが、野鳥に逆流する。
逆流して高病原性にかかった野鳥が、世界中に感染を拡大させる。
野鳥が悪いのではない、人間が悪い。
人間が家禽を作り出したため、いわば人工的に作ったウイルスを自然に放ってしまった。
一部の野鳥種は、高病原性にかかっても病気のようには見えない。
だからこそ、余計に多く広がってしまう。
低病原性から高病原性に変換させてきたのは、基本的に工場畜産である。
1959年から2015年の間に転換した39の事例を調査したレポートによると、
小規模養鶏はわずか2例で、残りの37例は工場畜産の密飼いで起こったものであることが分かった。
鶏は紀元前から飼育されているが、高病原性が猛威を奮っているのは今、この数年だけ。
工場畜産が発生してきた今だからこそ、恐ろしい鳥インフルエンザが発生してきている。
長い歴史の中で、これまではなかった。
もう後戻りはできない。
工場畜産が続く限り、新しいウイルスは発生し続ける。
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高病原性鳥インフルエンザを生みだしたのは、工場畜産。
つまり、人間が生みだしたのです。
工場畜産で、不自然なほど過密で不衛生な状態にして家禽を閉じ込めたことにより、自然ではありえないウイルスに変異してしまいました。
そして、家禽の高病原性鳥インフルエンザが、野鳥に感染し、野鳥が世界を渡り、世界中に拡散されてしまいました。
もう元に戻ることはできません。
全て人間の責任です。
人間による失態にも関わらず、家禽たちは鳥インフルエンザ発生の度に大量に殺され、人間は家禽の飼育をやめることはありません。
理由はお分かりですね?
あなた方が、卵や肉を食べることをやめようとしないからです。
戦争反対? 世界平和?
家禽たちに起きている事は、戦場となんら変わりません。
美味しいという欲のためだけに、この大量殺戮に加担しておきながら、どの口が言うのでしょうね。
養鶏業界では、鳥インフルエンザによる殺戮は、残酷な裏側のごく一部でしかありません。
採卵鶏は、主にバタリーケージという、非常に狭いケージの中に、ぎゅうぎゅう詰めにされて一生のほとんどを過ごします。
1匹あたりA4サイズ以下の面積で、拘束されます。
このように、隙間に挟まったまま、動けなくなる鶏もいます。
不衛生で、病気になりやすく、
骨折や脱臼に苦しみます。
死ぬことは日常茶飯事です。
90%以上の養鶏場で、この虐待飼育を行っています。
鶏は本来、一日に15000回地面をつついて過ごす生き物です。
しかしケージ飼育のせいで、その欲求を満たすことができず、その欲求不満が仲間をつつくという行為に発展します。
そのため 生後10日までに、デビークといって、くちばしの先を切断されます。
クチバシには神経が通っており、当たり前ですが痛みを感じます。
— キリ (@Kiri36268982) September 28, 2021
その後も、慢性的に痛みが継続します。
日本の養鶏場の80%以上で、この虐待が行われています。
鶏は本来、年間に数10個しか卵を産まないのですが、
品種改良により、300個以上産む体にされてしまっています。
卵は鶏の生理です。
年中、生理がくる体にされているのです。
鶏たちは1日がけで卵を産んでいます。
人間は食べる数分のために、この卵を何個も使います。
何個も生む体にされた影響で、卵巣か卵管に疾患を抱える子が多くなっています。
卵管と卵巣の使い過ぎで、きちんとした分泌も排泄もできず卵管に卵材料がたまってしまうことがあります。
卵にカルシウムを奪われ、どれだけカルシウムを摂取しても、カルシウムの備蓄機能がうまく働かなくなってしまうこともあります。
廃鶏の約9割は卵巣か卵管に疾患があります。
以下は、卵詰まりを起こして死亡してしまった鶏。
以下は、腹部に液体の溜まった鶏。
卵管に黄身や白身が詰まっているか、卵管に腫瘍ができている可能性があります。
品種改良の問題は、 平飼いにしても、放牧にしても一切解決しません。
採卵鶏(卵を産む鶏)は、産卵を開始して、約1年が経過すると、卵質や産卵率が低下します。
この時点でと殺する養鶏場と、
強制換羽を行って、さらに長期利用しようとする養鶏場があります。
強制換羽とは、2週間程度、絶食などの給餌制限をおこない栄養不足にさせることで、新しい羽を強制的に抜け変わらせることです。
換羽期に羽毛が抜けかわると再び卵を産むようになるという鶏の生態を利用し、
卵の質を均一にし、生産効率を上げるために行われています。
ショック療法の強制換羽では、死亡率が上がります。
さらに5%の採卵養鶏農家は、絶食させるだけでなく、絶水までさせています。
このような方法を行って、最大2年くらいまで卵を産ませ、と殺します。
卵をひなへと孵化(ふか)させる農場を、孵化場といいます。
孵化場は、孵卵機という人工的に卵を孵化させるための機械を使って、卵を温めます。
http://takakis.la.coocan.jp/fukuzaki-k02.htm
そして、ヒヨコを孵化させるのです。
孵化場で孵化したヒヨコは、全国の養鶏場へ出荷され、養鶏場で人間が食べるための卵が生産され続けます。
採卵鶏の卵を孵化させたとき、生まれたヒヨコが、オスかメスかを選別されます。
人間が食べる卵を産むのは、メスだけです。
オスは卵を産まないので、業者にとって利益になりません。
そのため、オスの雛は生まれて間もなく殺されます。
日本での殺し方は、袋に入れて窒息死
圧死
生きたままシュレッダーで粉砕などの方法で殺されます。
孵化場で、ヒヨコが機械で運ばれる際に、
機械のローラーなどに巻き込まれ、体に傷ができたり、ちぎれたり、死ぬことがあります。
メスであっても、弱っている子や、起立困難な子は、処分されます。
採卵鶏のオスが殺されている数は、世界では、毎年およそ60億羽。
日本だけで、毎年およそ1億羽です。
オスの処分の問題は、 平飼い卵を選択しても、放牧卵を選択しても一切解決しません。
どんな卵であろうと、卵を買って食べる以上、生まれたてのオスのヒヨコを残虐に殺しているのと同じことです。
また、農場内では、多くの鶏たちが死んだり、殺されたりしています。
奇形、歩行困難、病弱の鶏や
卵詰まりや成長不良などで卵を産まない鶏は、養鶏場にとって金にならないため、殺します。
殺し方は様々で、このように隔離して、水も餌も与えず、餓死、脱水死、衰弱死させることもあります。
これを業界では、淘汰、などという言い方をしていますが、
要するに金にならない鶏を、人間側が意志を持って殺しているだけであり、自然淘汰とは全く意味が違います。
このような処分を回避して生き残ったとて、採卵鶏の一生は苦しみばかりであり、
1~2年で産卵率が落ちると、食肉処理場へ出荷されます。
物として扱われる鶏たちは、出荷の際、以下の動画のように詰め込まれます。
このように、多くの鶏たちは、乱暴に、雑に、叩きつけられながら、詰め込まれた鶏たちは、
食肉処理場までそのままの状態で、長距離・長時間運ばれるのです。
食肉処理場についても、と殺が翌日に行われる場合は、
ぎゅうぎゅう詰めにされたまま、夜間、放置されることがあります。
当然、餌も水も与えられません。
どうせ殺すわけですから、生きてようが死のうがどうでもいいわけです。
品種改良によって卵を産む機械とされた彼女たちは、この状況でも卵を産みます。
下にいる子達は、卵で体が汚されていきます。
何も身動きができませんので、ただじっと耐えるだけです。
痛かろうと苦しかろうと、ただただ惨めにうつむき、耐えるしかありません。
そして最後は、足を吊り上げられ
麻酔なしで首を切られ、出血多量で死亡します。
鶏は、日本だけで、1日あたり約175万羽が屠殺されています。
しかし、上記はあくまで屠殺数でしかありません。
先ほどに述べた通り、それ以外にも多くの場面で、数えきれないほどの鶏が卵や肉のために殺されています。
こうした、数々の苦しみと、犠牲のもとに生みだされたのが、卵です。
日本人はすぐに、感謝していただいています、とか言いますが、
このような悲惨な一生を送っても、感謝されたら許しますという変人の方がいらっしゃったら、ぜひ申し出てください。
感謝とか、いただきますなんて、誰でも言える中身のない建前の言葉であり、
そんなセリフを言ってる時点で、思考停止であり、感情のある命と何も向き合っていない証と言えるでしょう。
鶏も、犬猫や我々と変わらない、感情も個性もある命です。
人間は、卵を食べなくても生きていけます。
・ 菜食の始め方
・ 人間の体と食べ物
以下、卵風料理、代替卵の商品をまとめておきました。
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