前投稿「双葉町の井戸川町長、さっさと帰ってしまった枝野・細野両大臣の席に背を向けて発言続行」で、双葉町の井戸川町長が掲げていた5月11日の毎日新聞朝刊(Web版では8日と9日に関連記事)、なぜぶらさがり記者クラブの毎日新聞の記者が署名入りで暴露記事を書けたんでしょう。マスコミ各社、電力総連や電事連のために必死度が増してる今。
まず、福島の原発立地自治体の首長が集まった会議で、井戸川町長がすがるように話しかけている相手、斑目に変わって委員長となった原子力安全委の近藤俊介ですが、その議案隠しを7日に否定したことが8日の記事に載ってるんです。(11日朝刊は隠蔽認める、ということなので、Web版9日の記事と一致している模様。)
それが翌日9日に一転して、議案隠しがあったことが報じられ、11日の朝刊にも載った。
この報道に裏がなければ、毎日よくやった、でいいですが、なんかしっくりきません。経産省の汚さがこんなにすっきりわかるように書くって東京新聞くらいだと思ってました。
記事を署名入りにするというのはそれなりに意味があるのでしょうが、このまま信用していいのか。で、この8日と9日の記事、実は結論の付け方が違うだけで、内容はほぼ一緒。攪乱してるだけにもみえます。8日が推進派用で9日が脱原発派用、という感じで。(安全委など誰も信用しないから、委員長否定=ウソに決まってると思われるかもしれませんが、意外と無関心層は組織名の区別がついていないんですよ~。)
”内閣府原子力政策担当室の中村雅人参事官によると、議案書「原子力利用の取り組みと国民・地域社会との共生に向けて」を4月19日夕、電事連、経済産業省・資源エネルギー庁側に提示した。”
と、丸飲み読者でも怒るような癒着をあっさり暴露させ、
”伴英幸・原子力資料情報室(CNIC)共同代表は9日の策定会議で事務局19人全員の解任を要求する方針だ”
とまで書いてます。
CNICは反原発のカリスマ、故・高木仁三郎氏の置き土産で、反原発派が信頼する組織であり、これまで形だけ行政主催の会議に入れられたものの、主張はいつもコケにされてきたのを我々はIWJのUst中継などでも見てきてます。マスコミの御用報道は5日の泊3号停止で42年ぶりの原発ゼロの日を迎えた頃から、脱原発イベントは黙殺し、推進派御用報道が勃興で、胸が悪くなるような中、これはできすぎ。
毎日新聞は改心したんでしょうか?それともガス抜き?いずれにしろ報道が多少頑張っても、その陰で、利権層の優先順位に従って事は進み続け、亡国の一歩手前で即時停止派の我々みんなで踏ん張っている気がします。
と思って調べてみたら、別件ではありますが、利権層にとってもっと重要な事を進展させる為に、同時期に経産相自身のリークでマスコミ報道が同時進行中でした。(毎日はこの件では5月10日付で政府に批判的な立場で書いていますが。)
こちらの、現代ビジネスの町田徹氏の記事、
東電の「総合特別事業計画」にまつわる隠ぺい工作と情報操作。 新聞やテレビが報道しない3つの大間違い
の2ページから3ページに掛かるところに次の記述。
”そして、この問題に関連して、もうひとつ奇妙な現象が起きている。
それは公表されていないはずの総合特別事業計画の提出の翌日、新聞各紙が判で押したように、「東電、事業計画を提出」という趣旨の見出しを付けて、その中身を大きく報じたことである。
このリークの情報源は、経済産業省や機構の関係者とされる。事実とすれば、公表を差し止めて蛇口を絞っておいて、総合特別事業計画のうち世論の反発を和らげるのに役立ちそうな部分を見繕って、各紙にリークした疑いも出てくる。”
テレビや新聞系の大手マスコミが殊勝な記事を書くときって、こういう裏があるんじゃないでしょうか。記者らには良心があったとしても。
20世紀に自己増殖しまった金食い虫の大奥、「霞が関」とそこに巣食う連中、なんとかしたいですね。
田原総一朗責任編集 決別!日本の病根 古賀茂明(オフレコ!BOOKS)
↑編集者の名前を見て怒り狂う人が出そうですが、田原総一郎って一応、長年反原発だったんですよね。
まず、福島の原発立地自治体の首長が集まった会議で、井戸川町長がすがるように話しかけている相手、斑目に変わって委員長となった原子力安全委の近藤俊介ですが、その議案隠しを7日に否定したことが8日の記事に載ってるんです。(11日朝刊は隠蔽認める、ということなので、Web版9日の記事と一致している模様。)
それが翌日9日に一転して、議案隠しがあったことが報じられ、11日の朝刊にも載った。
この報道に裏がなければ、毎日よくやった、でいいですが、なんかしっくりきません。経産省の汚さがこんなにすっきりわかるように書くって東京新聞くらいだと思ってました。
記事を署名入りにするというのはそれなりに意味があるのでしょうが、このまま信用していいのか。で、この8日と9日の記事、実は結論の付け方が違うだけで、内容はほぼ一緒。攪乱してるだけにもみえます。8日が推進派用で9日が脱原発派用、という感じで。(安全委など誰も信用しないから、委員長否定=ウソに決まってると思われるかもしれませんが、意外と無関心層は組織名の区別がついていないんですよ~。)
”内閣府原子力政策担当室の中村雅人参事官によると、議案書「原子力利用の取り組みと国民・地域社会との共生に向けて」を4月19日夕、電事連、経済産業省・資源エネルギー庁側に提示した。”
と、丸飲み読者でも怒るような癒着をあっさり暴露させ、
”伴英幸・原子力資料情報室(CNIC)共同代表は9日の策定会議で事務局19人全員の解任を要求する方針だ”
とまで書いてます。
CNICは反原発のカリスマ、故・高木仁三郎氏の置き土産で、反原発派が信頼する組織であり、これまで形だけ行政主催の会議に入れられたものの、主張はいつもコケにされてきたのを我々はIWJのUst中継などでも見てきてます。マスコミの御用報道は5日の泊3号停止で42年ぶりの原発ゼロの日を迎えた頃から、脱原発イベントは黙殺し、推進派御用報道が勃興で、胸が悪くなるような中、これはできすぎ。
毎日新聞は改心したんでしょうか?それともガス抜き?いずれにしろ報道が多少頑張っても、その陰で、利権層の優先順位に従って事は進み続け、亡国の一歩手前で即時停止派の我々みんなで踏ん張っている気がします。
と思って調べてみたら、別件ではありますが、利権層にとってもっと重要な事を進展させる為に、同時期に経産相自身のリークでマスコミ報道が同時進行中でした。(毎日はこの件では5月10日付で政府に批判的な立場で書いていますが。)
こちらの、現代ビジネスの町田徹氏の記事、
東電の「総合特別事業計画」にまつわる隠ぺい工作と情報操作。 新聞やテレビが報道しない3つの大間違い
の2ページから3ページに掛かるところに次の記述。
”そして、この問題に関連して、もうひとつ奇妙な現象が起きている。
それは公表されていないはずの総合特別事業計画の提出の翌日、新聞各紙が判で押したように、「東電、事業計画を提出」という趣旨の見出しを付けて、その中身を大きく報じたことである。
このリークの情報源は、経済産業省や機構の関係者とされる。事実とすれば、公表を差し止めて蛇口を絞っておいて、総合特別事業計画のうち世論の反発を和らげるのに役立ちそうな部分を見繕って、各紙にリークした疑いも出てくる。”
テレビや新聞系の大手マスコミが殊勝な記事を書くときって、こういう裏があるんじゃないでしょうか。記者らには良心があったとしても。
20世紀に自己増殖しまった金食い虫の大奥、「霞が関」とそこに巣食う連中、なんとかしたいですね。
田原総一朗責任編集 決別!日本の病根 古賀茂明(オフレコ!BOOKS)
↑編集者の名前を見て怒り狂う人が出そうですが、田原総一郎って一応、長年反原発だったんですよね。