《前編》 より
【人間の外部環境とのつながり】
実は、人間は、外部環境と直接的に関わることはしていないのです。
どういうことかというと、人間と外部環境の間には、一種のバッファゾーン(緩衝地帯)ともいえる中間領域が存在するのです。
そこを通してでしか外部環境を認識できないような仕組みになっています。
それが、言語空間という仮想世界(仮想空間)です。
私たちは、言語によって外部世界にあるものやことを認識しています。ということは、言語が持つ認識世界(概念や質)が違うと、外部世界の認識そのものも異なってくるというわけなのです。言語によって、同じ世界を見ているようで、実は異なっていたってびっくりですよね。(p.194-195)
これは、極めて重要な記述なのだけれど、多くの人々はこのことをキチンと認識していない。比較文化論の中ですら異文化の根底にあるこの事実が明確に意識されていないことが多いので、日本語の凄さを理解してもらうために、あえていくつものリンクをつけておきます。
《参照》 『伝統の逆襲』奥山清行(祥伝社)《後編》
【「ミリ」がわからず、「美味しい」がわからないアメリカ人】
○《繊細さ》それは日本語の中に生きている〈横〉の秘儀である○
【現実世界での日本の優位性】
【道を極める】
《参照》 『本を読まないとバカになる。なぜか。』池ノ上直隆(日新報道)
【創造力は言語を扱う能力】
下記リンクのコメントでは、坂口安吾の日本語論に嚙みついている。
【日本語の多様性は・・】
《参照》 “日本語”に関する引用一覧
【言葉の始まり】
言葉が持つ本質的な姿は、「模倣」にあります。
自然界にある森羅万象のありようを、あるがままに捉えて「音声化」しようとする働き―――つまり、声帯や口、舌や歯を使って模倣(仮想的に同じ働きをする口腔内の身体表現)することによって、外界環境を捉えようとしたのが、言葉の始まりとなったのです。(p.195-196)
【日本語の母音は宇宙五元素と一体】
上記リンクの内容を踏まえるなら、「日本語=宇宙共生原音」であるといえるだろう。
《参照》 【宇宙共生原音】のブログ記事検索結果
●《言霊》それは日本語の中に生きている「縦」の秘儀である●
【精神(霊的)世界での日本の優位性】
【母音語族と子音語族】
さて、あなたは世界の言語を音節から見た場合、2種類に分類されることをご存じでしょうか?
それは母音からなる母音語族と、子音中心の子音語族です。
世界に6000~7000種類はあるといわれている言語の中で、母音語族は日本語とポリネシア語のみ。
母音というのは、息を制動せずに、声帯振動だけで話す自然音です。
母音語族は、母音の他、子音も必ず母音がセットとなって発生されます。(p.206)
最後の一文は、日本語の五十音をローマ字で書いてみれば、良く分かること。
下記リンクにある日本語の言語特性は、母音語族か子音語族かの違いが基となっている。
■ 日本語と日本人の脳の特異性 ■
【母音】
自然発生音である母音は、潜在意識下(部位は脳幹)において、他者(対象物)と融合していこうとする性質を持ちます。
こうして、情緒と論理が混じり合ったまま自然の中に、他者や自分を溶け合わせて、含ませてしまうという意識を無意識下で有してしまうということになります。
そのため、「話せばわかる(あるいは言わなくてもわかるでしょといった感覚)」や、白黒はっきりさせずに曖昧なままで、というふうになりやすいのですね。(p.208-209)
母音語族に分類される日本語は、母音特性によって “融合” する性質を持っている。“融合極性” があると言い換えてもいい。
下記リンクは、直接的な母音特性由来ではないけれど、“融合極性” に関連するので付けておきます。
《参照》 『なぜ「日本人がブランド価値」なのか』呉善花(光明思想社)《前編》
【主語の有無:分離と融合】
さて、視点は変わるけれど、『ガイアの法則』によると、日本国が位置する東経135度は、地球上でもっとも “融合極性” の高いエリアなのだという。だから “融合極性” のある日本語が涵養された。
《参照》 『ガイアの法則』 千賀一生 (徳間書店) 《前編》
【経度0度と経度135度の文明的特徴】
日本という国土に住み、日本語を話す日本人の “使命” を考えたことがあるだろうか?
下記リンクでは、「融合」の代わりに「一体意識」や「統合」という表現で記述されている。
《参照》 『ギャラクティックファミリーと地球のめざめ』ジャーメイン&サーシャ(リサ・ロイヤル)《後編》
【一体意識への先導役】
【日本人:地球を統合する使命】
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