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 表紙に書かれている副題について、その歴史的系譜も含めて、「闇の絶対支配者」が行ってきた一連の動きが分かりやすく記述されている。546ページもある厚い本だけれど、広瀬隆さんの『赤い盾』を読んでいた方々なら、時間がたつのも忘れて読み耽ってしまうことだろう。状況証拠と聖書の暗号が一致することで、「闇の支配者」の実態がよく分かるようになっている。2010年2月初版。

 

 

【消失させられた会計書類】
 911が偽装であったことは聖書の暗号にも出ているし、インターネット上にある数多の動画情報で周知のことだけれど、下記の記述は、911でツインタワーと同時に偽装爆撃されていた米国防総省(ペンタゴン)のこと。
 犠牲者が少なかったのは、この場所が、主に会計関係の書類倉庫に使われていたこととも関係している。じつは、この場所が会計書類の保管庫であったことは、後に911の謎を解く大きな手がかりとなってくるので記憶しておいてほしい。(p.56)
 ペンタゴンにあった会計書類がテロによって焼失してしまえば、テロ目的に会計予算が使われていた証拠が消せるのである。テロといっても軍事的なものばかりではない。長期計画の中には、生物兵器による人口削減計画もきちんと盛り込まれていた。

 

 

【ウーマン・リブ運動の企み】
 映画界のアーロン・ルッソ監督は、ニック・ロックフェラーから911が起こる11か月も前に、911は「対テロ戦争」を始めるために行われることを聞いていたという。そのついでに話したこと。
 彼(アーロン・ルッソ)はこのインタビューの中で、他にもウーマン・リブ運動が、それまで徴税の対象になっていなかった女性からも税金を搾り取ると共に、子供を母親(家庭)から引き離し、学校で自分たちの都合のよい教育、つまり洗脳することを目的としたロックフェラーの企みであったことを、ニックが述べたことも明かしている。(p.191)
 この内容は、下記の動画の中で述べられている。
    《参照》  「ロックフェラーの友は、911を事前に予告した」 アーロン・ルッソ (2 of 2)
             (1:35秒~)
 この企みは、周知のごとく日本においても深く確実に進行している。
   《参照》   『なぜ、脳は神を創ったのか?』 苫米地英人 (フォレスト出版) 《後編》
             【憲法の作為】

 大和撫子たちが賢明であるなら、天意に則した日本人女性の役割を知っているだろうけれど、そうでなければ「闇の支配者」の意向に則して、日本を衰退させるために恐ろしく愚鈍な役割を率先して担うのである。
   《参照》   『小室直樹の中国原論』 小室直樹 (徳間書店) 《中編》
             【宗族】
   《参照》   『神さまが教えてくれた幸福論』 神渡良平・小林正観 (致知出版) 《後編》
             【日本の役割】

 

 

【私の息子たちが望まなければ・・・】
 戦争で財をなしたロスチャイルドは、それがこの世でもっとも簡単に、そして多くのお金を稼げる手段であることを痛感したのであろう。 ・・・(中略)・・・ 。
 前出の 『ユダヤ・ロスチャイルド世界冷酷支配年表』には、このことを証明するものとして、次の一文が掲載されている。
 1849年、マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの妻、グートレ・シュナッパー死去。彼女は生前、こともなげにこう言ったという。「私の息子たちが望まなければ、戦争が起きることはありません」 (p.224)
   《参照》   『富の王国』 池内紀 (東洋経済新報社) 《前編》
             【プロシャ・フランス戦争】

 

 

【ロスチャイルドが支配するイルミナティ・フリーメーソン】
 イルミナティに関しては、学生時代にシュタイナー関連の著作で読んだのが最初だった。それらは正統な霊学的書として著されたものだったから、ロスチャイルドという固有名詞など出てこなかったと記憶しているし、もちろん邪悪と結びつくような記述はなかった。そしてその後、読んだ数々の陰謀史の著作を通じても、ロスチャイルドとイルミナティそしてフリーメーソンの関連がはっきり分からなかったのだけれど、この本には、その点が明確に記述されている。
 ロスチャイルドはなぜ、わざわざ資金を出して作り上げたイルミナティを僅か10年足らずで葬ったのだろうか。
 最初からこれが彼の計画だったのではないか、と私は考えている。
 つまり、彼は最初からフリーメーソンに入り込むことを目的に、その手段としてイルミナティを作らせたということだ。しかもこのイルミナティ創設に関しては、ロスチャイルドの存在は陰に隠し、すべてをヴァイスハウプトに集約させる。そして、フリーメーソンに入り込むことができたら、ヴァイスハウプトごとイルミナティを抹殺する。
 イルミナティをヴァイスハウプトごと葬れば、イルミナティの存在そのものを完全に世界の表舞台から消すことができるからだ。裏の存在として、フリーメーソンの名を使って実権だけ掌握することをロスチャイルドは目指したということだ。
 事実、ドイツでイルミナティが滅亡するのと入れちがいに、フリーメーソンは凶悪化していく。フランス革命以降のすべての戦争の陰には、フリーメーソンが暗躍していると言われているが、実際に計画を立て、儲ける算段をしたのはイルミナティの黒幕、ロスチャイルドだったと考えればその変化も納得できる。(p.227-228)
 こうして出来たイルミナティ・メーソンが、スコティッシュ・ライトと言われるメーソンなのだろう。
 これに対して、凶悪なことなどせず、正統な霊性を維持しているのはメンフィス・ライトと言われるメーソン。
   《参照》  『2012年へのカウントダウン 闇の権力 フリーメイソンの大分裂』 中丸薫
             【アメリカのフリーメイソン】~
             【「薔薇十字団」の伝統を失ってしまった「闇の権力」】

 

 

【建国の精神も虚しく支配されたアメリカ】
 思い出して欲しい、アメリカは建設当初、中央銀行、すなわちFRBの創設をかたくなに阻止しようとしていた。同じフリーメーソンなのに、である。
 この事実も、真正メーソンとイルミナティという構造で見れば、真実がクリアに見えてくる。FRBはイルミナティ・メーソンなのだ。(p.230)
 まったく、クリアに見えてくる。
 建国当時のアメリカは、ロスチャイルド支配下にあったイギリスの苛烈な税金取り立てを不服としてボストン茶会事件などを起こしていたほどだった。イギリスの支配を脱してアメリカ独立は達成された。しかし、130年ほどを経て、ロスチャイルドが支配するイルミナティ・メーソンに結局乗っ取られてしまったのである。
 そのエポックとなる事態が、抜け駆け的に法案を通過させてできた1913年のFRB設立である。
   《参照》   『地球維新2012』 中丸薫 (あ・うん)
             【かつての影の大統領 : バーナード・バルーク】

 しかし、FRBの権限が失効するのは、それから100年後の今年の年末。だから「闇の権力」はFRBの権限を維持し法案を再延長させるべく、国際金融不安を起こし、世界中の諸国家の財政が悪化した段階で、恐ろしく金のかかる第三次世界大戦を起こすことで、国際金融資本の絶対的必要性を顕現させ、諸国家と世界中の人間を支配下に治めるべく様々な陰謀をめぐらせているのである。
   《参照》  『2012年へのカウントダウン 闇の権力 フリーメイソンの大分裂』 中丸薫
             【FRB通貨発行権限の終了】
   《参照》   『世界を変えるNESARAの謎』  ケイ・ミズモリ (明窓出版)

             【9・11テロが計画された理由】

 

 

【ロスチャイルドとロックフェラーの結びつき】
 ロックフェラーは1860年代にオハイオ州クリーブランドのナショナル・シティバンクから初の融資を受けているが、この銀行の持主は、ロスチャイルド家なのである。この融資を機に、彼はJPモルガンなどロスチャイルド家とつながる人々とのビジネスを展開していくことによって、その後もビジネスを広げていったのである。(p.99)
   《参照》   『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた (下)』 ヴィクター・ソーン  徳間書店
             【ロスチャイルドとロックフェラー】
   《参照》   『この国を支配/管理する者たち』 中丸薫・菅沼光弘 (徳間書店) 《前編》
             【ロスチャイルドとロックフェラーの実力差】
 ここで注目すべきことは、この時期、ロスチャイルド系の資本を利用するには、ある秘密結社に所属することが求められた、という事実である。その秘密結社というのが、陰謀の噂の絶えない「フリーメーソン」なのである。(p.99)
 前述したように、このフリーメーソンとはイルミナティ・メーソンであり、メーソン内ではスコティッシュ・ライトと言われている連中である。

 

 

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