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 2004年12月初版の著作だけれど、この本のNESARAに関する経済的な内容は、アメリカの金融破綻を経過した今だからこそ、多くの人々の支持と共感をもって迎えられることだろう。日本はネオコン勢力の情報統制が強力に機能しているから、今でもNESARAについて知らない人々が多いけれど、北米やヨーロッパではNESARA実現へ向けてのデモ行動は頻繁に行われていることが書かれている。
 副題に 「アメリカ政府の陰謀が暴かれる」 とあるけれど、アメリカ政府による “9・11テロ” 自作自演の内容が詳細に記述されている。

 

 

【騙されてきたアメリカ市民?】
 FRB(連邦準備銀行)は公的機関などではなく、単なる私企業であることは、中丸薫さんの読書記録などを通じて何度も書き出しているけれど、単なる私企業が勝手にドルを発行してきたという変な状況が続いてきたのである。
 憲法第18条8節5項には、「合衆国議会のみが通貨発行権を有する」 と明記されており、FRBの存在そのものが憲法に違反しているのである。(p.20)
 今から98年ほど前の冬、通常ならば議会など行われないクリスマス・シーズンに、ロックフェラーやロスチャイルド系列の少数の金融資本家達が共謀して、抜け駆け的に 「通貨発行権をFRBに委譲する」 というような法案を成立させてしまっていたのだという。
 このような、金融資本家たちを恣に暴走させるための資金源となる組織(=FRB)の存在こそが、世界中の金融不安定や強烈な格差社会、そして戦争やテロを生み出す諸悪の根源となってきたのである。
 国がFRBに紙幣を発行させて、流通させるために年間2700億ドルもの金額を負担している。アメリカ市民が自分達の使う現金に対して借賃を支払っていることになる。その借賃額は、年間一人あたり約100ドルに及ぶ。(p.29)
 アメリカ国民がドルを使うために、憲法違反の私企業に毎年一人あたり1万円も払っているのである。馬鹿げている!!!  このようなふざけた存在であるFRBを解体し、人々の生活を守り平和を実現させるためにこそ、NESARAは考案された。

 

 

【NESARA】
 NESARAの概要については、下記のリンクを参照のこと。
   《参照》   『天と地と』  中丸薫  あ・うん

               【NESARA】 
 本書には、出所の異なる二つの NESARA のことが記述されている。
 一つは、シャイニ・グッドウィン氏が語る National Economic Security And Reformation Act
 もう一つは、バーナード博士が語る National Economic Stabilization And Recovery Act
 どちらも、非常に似た内容である。

 共通している点はある。それは次のことである。

①  FRBを財務省が吸収・国有化して、無駄な歳出を大幅に削減する。
②  本来違憲である所得税を廃止して、国家消費税(14~22%=生活必需品には適応されない)を採用することにより、公平で効率的な税収を得る。
③  金本位制を採用して、相場の安定をはかる。
④  貧富の格差を助長してしまう、現在のローン計算式そのものを変更する。(p.212)
 前者のNational Economic Security And Reformation Act には、
 銀行の不正により貧困を余儀なくされている大衆の救済策として、クレジット・カードやローンの負債を免除する。 (p.21)
 という21世紀の徳政令も含まれている。
 借金出来る額の大きさが信用となっていたアメリカ社会では、借金を梃子に借金を重ねるという日本では考えづらい生活形態が可能であったけれど、サブプライム破綻やリーマン・ショック以降、このようなシステムが仇となって破産してしまい、現在はトレーラー生活者となっている人々がテンコ盛りいる。そんな人々にとっては福音だろう。人は、借金に追われていては、精神的に成長できない。

 

 

【9・11テロが計画された理由】
 実は、2001年9月11日、まさにアメリカで同時多発テロが発生した日であるが、米国東部時間で午前10時にFRB議長アラン・グリーンスパン氏によってNESARAが正式に公布される予定になっていたとグッドウィン氏は主張しているのだ。9・11テロはその日の午前9時から始まった。(p.50-51)
 グリーンスパン氏に関しては、以下のリンクから2つ辿れば面白い。
   《参照》   『連鎖する大暴落』 副島隆彦 (徳間書店)

                【アイン・ランド女史】
 ネオコンを主要なグループとする国際金融財閥の財源であるFRB。その財源を停止させるNESARAの公布など、させてなるものか」 という魂胆が、見え見えである。

 『華氏911』 は、本書で描いたほど詳細に9・11テロの疑惑には迫っていないが、誠実さの欠けるブッシュ大統領によって、いかに世の中が狂い、無実の人々が命を落とすことになったのか、十分に訴えかけるものだった。(p.205-206)
 と著者自身が記述しているように、この本には、9・11テロが、自作自演であった証拠がワンサカ書かれている。

 

 

【カーライル社】
 ネオコンの中枢とも言える企業である
 謎を秘めたカーライル社であるが、役員名簿から下記の名前を見ることができる。
 ジョージ・W・ブッシュ - 元大統領 カーライル顧問
 コーリン・パウエル - 国務長官 元カーライル顧問
 ・・・(中略)・・・ 
 パク・テジュン - 元韓国大統領 カーライル顧問
 ・・・(中略)・・・ 
 バルク・ビンラディン - オサマ・ビンラディンの異母兄 サウジ・ビンラディン・グループ会長 元カーライル投資家(p.115)
 パク・テジュンは、キム・テジュン(金大中)の誤記だろう。
 カーライル社、CIA、KCIA、モサド、アルカイダと緊密に繋がっているネオコン派は、中央アジアや朝鮮半島を戦場にしようと、当時も今もいろいろ画策しているのである。
   《参照》   『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた (下)』 ヴィクター・ソーン  徳間書店

               【カーライル・グループ】
   《参照》   『中国バブル経済はアメリカに勝つ』 副島隆彦 (ビジネス社) 《前編》

               【尖閣諸島沖事件】 【韓国の哨戒艦沈没や砲撃事件】

 

 

【チャネリングによってもたらされるNESARA情報】
 主だった相手は、シリウス星、プレアデス星、銀河連盟などの宇宙存在である。(p.156)
 これらの存在たちが語る内容。
 NESARAが公布され、社会が改善すれば、大衆の生活水準が上昇することになる。NESARAは、いずれ我々が採用することになる宇宙の法である。ただ、権力にしがみつく者達によって、NESARA公布は妨害されてきており、公布の予定が伸びている。しかし、我々の意識が成熟したとき、NESARAは確実に公布・実現されることになる。 (p.156-157)
 この他にも、意味深な様々な宇宙存在からのメッセージが記述されているけれど・・・、
公布時期に関して、
 これまでのチャネリング情報で、筆者にとって興味深いと思われたのは次のことであった。
① NESARAが公布されるのは時期尚早である。
② 現在の政治体制の崩壊と陰謀の一掃が起こって初めてNESARAは実現する。
③ NESARAが公布される時期は2007年頃になる。(p.169)
 この本の出版は2004年だったのだけれど、2011年現在、まだ公布されていない。
 ②が起きるのは、2012年の12月末である。そして、その2012年12月は、不思議なことに、FRBの通貨発行権限が切れる時と重なっている。少し我慢して “天の時” を待とう。
   《参照》   『2012年へのカウントダウン 闇の権力 フリーメイソンの大分裂』 中丸薫 (KKベストセラー

               【FRB通貨発行権限の終了】

 

 

<了>

 

  ケイ・ミズモリ著の読書記録

     『世界を変えるNESARAの謎』

     『「粘土食」自然強健法の超ススメ』

     『超巨大[宇宙文明]の真相』  (翻訳)