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 2012年のイベントについて、確信的な記述の著作を矢継ぎ早に送り出している中丸薫さんである。この著作のまえがきには、
 『フリーメイソンは、しばしば 「闇の権力」 との関係が取り沙汰されてきた組織です。しかし、このたび、このフリーメイソンの中から、「心の浄化」 を目指して私の 「光の戦列」 に加わりたいと申し出てきたセクトが現われました。私はすぐに、ローマへ飛び、このセクトの人たちと腹を割って話し合いました。(p.3)』 
 と書かれている。2011年3月10日初版。
 2012年の年末まで、世界は、人為的災害あるいは自然災害によって、様々な困難に遭遇することになる。東北大震災は、単にその第一弾である。《後編》に、それらのことを一部書き出しておいた。

 

 

 

【アメリカのフリーメイソン】
 アメリカの歴代大統領の多くはフリーメイソンのメンバーだったということは、昔から多くの著作に書かれている。ドル紙幣の図案に託されたものや、首都ワシントンDCの都市構造に秘められた術に関して、フリーメイソンとの関係は頻繁に語られている。
   《関連》   『秘密結社の1ドル札』 デイヴィッド・オーヴァソン (学研)
 ヨーロッパやアメリカでよく知られたフリーメイソンはスコティシュ・ライトというセクトに属するのだという。
 今回の訪問で、この、スコティッシュ・ライトに属するフリーメイソンが、表の大統領を立てながら、「影の政府」 として君臨してきたことが、そのセクトと対立する立場をとるメンフィス・ライトの人々との交流を通していよいよ明らかになりました。(p.20)

 

 

【スコティッシュ・ライトの最高位階33級のオバマ大統領】
 私は、オバマ大統領は、最初は立派な人格者だったのに、だんだんおかしくなって、外交政策、金融政策いずれをとっても明るい見通しが立たず、2010年1月の中間選挙で参拝を喫することになったのは、共和党を支持する保守派の巻き返しに対応できなくなったからだ、と思っていましたが、そうではありませんでした。メンフィス・ライトの幹部の話では、オバマ氏も、スコティッシュ・ライトの最高位階33級の地位にあるのだといいます。(p.20-21)
 えぇ~~。

 

 

【 「薔薇十字団」 の伝統を失ってしまった 「闇の権力」 】
 著者をメンフィス・ライトに導いた レオ・サガミ氏との対談 が、著者のホームページに掲載されているけれど、この中でザガミ氏が語っていること。
 問題はロスチャイルド家やロックフェラー家などの人々が、時間の経過とともにイルミナティにおける精神性とのつながり、つまり先ほどお話した 「薔薇十字団」 の伝統を失ってしまったことです。この断絶が、目に見える有形の物質のためだけに生きるという幻想をつくり出してしまったのです。(p.57)
 イルミナティや薔薇十字団というのは、フリーメイソンの前身となる精神母体のこと。
 下記の著作にあるフリーメイソンやイルミナティは、スコティッシュ・ライトに属する人々ということになる。
   《参照》   『日本人が知らない「人類支配者」の正体』 太田龍・船井幸雄 ビジネス社
             【秘密結社:破壊の宗教】 【サバタ・ツヴィ】
             【イルミナティによる中国支配】 【イルミナティによる日本支配】

 

 

【キリスト】
 これもザガミ氏の語りから。
 キリスト自身がイルミナティだったからです。キリストは真のイルミナティにおいて全ての錬金術師の頂点に立つ人物であり、指導者であると考えられていました。キリストは自らを犠牲にして新しい文明を創造しつくりあげたからです。
 これは非常に重要なことであり、キリスト教という宗教の基盤となっている考えです。真のキリスト教は真の仏教などの信仰と何の違いもありません。問題なのはバランスをとることなのです。私たちはこのバランスを見つけ出さなければなりません。(p.67)
 シュタイナーなどの神智学関連の著作 を読んでいる人には、何の違和感もない記述だけれど、偏狭な宗教観・霊学観をしている人には、馬鹿げた話にしか聞こえないのだろう。(一番最後に、シュタイナーの読書記録をリンクしておいた)

 

 

【民主主義を一掃する】
 上記の記述に続いて、バランスを見つけ出す方法を語っている。
 いま私が考えているのは、すべての民主主義を一掃する必要性を人々が理解することによって、可能性を見い出すことです。(p.67)
 民主主義を一掃した後、どうするのか? 権力を持たず民衆に尊敬される人を中心を据えるのである。祭祀王ダビデが統治した古代ユダヤ、ないし、戦後民主主義以前の天皇制国家・日本の統治形態こそが理想に最も近しい形態だったのである。
   《参照》   『天皇祭祀を司っていた伯家神道』 船井幸雄・推薦 〈七沢賢治〉 (徳間書店) 《後編》
               【カミ・キミ・オミ・タミ】 【望ましい社会形態】

 闇の権力(=スコティッシュ・ライト)に属する人々が、西欧で王政を倒して民主主義をつくり、ロシアで王政を倒し共産主義を根付かせ、戦後の日本で天皇制を形骸化させて民主主義を根付かせてきたのである。
 こういったことについて、著者が別の著作(『宇宙のニューバイブレーション』)の中でも言及していた、モルデカイ・モーゼ著の 『日本人に謝りたい』(日新報道)という著作の内容が一部掲載されている。
 いまだに天皇制廃止を叫んでいるのかどうか知らないけれど、そうだとしたら日本共産党のみなさんはちょっと頭が悪すぎるし(失礼な表現で恐縮ですが、事実なのであえて・・・)、歴史認識が余りにも杜撰すぎるから、モーゼさんのこの本を読んで、ちゃんと勉強して下さいね。

 

 

【FRB通貨発行権限の終了】
 FRBという 「中央銀行」 は、1913年に、ドルを印刷する権利をアメリカ政府から移譲されて成立したものですが、その契約期間は99年です。2012年12月には契約が切れる計算になります。(p.184)
 この記述は、人類の新しい時代を創出する上で非常に重要な役割をもつNESARAに関わるポイント。
   《参照》   『世界を変えるNESARAの謎』 ケイ・ミズモリ (明窓出版)

 

 

【日本が持つアメリカ国債の対処法】
 日本が引き受けているアメリカ国債の額は7700億ドル(700兆円)にも達します。これを売却できれば、国の借金も相当軽くなるはずですが、そんなことをすると、アメリカが破綻するかもしれないので、日本政府も財務省も(日本銀行も)、考えもしないでしょう。じつは、もっと穏健で巧妙な手段があるのです。専門家は知っていて、国会議員にも智恵をつけているはずですが、代議士も腰が引けてしまってどうしようもありません。(p.185)
 紙幣は日銀券なのだけれど、貨幣に関しては政府が発行できる特権が現行法の中で保障されている。これを用いれば妙手が打てるらしい。その具体的方法が10ページに渡って詳細に記述されている。
 アメリカ発の金融危機、ドル体制崩壊につき合うことはありません。この状況を乗り切るためにも政府貨幣の発行を考慮すべきです。(p.194)
 “一蓮托生の日米経済、抱き込まれ心中必然の日米経済” にならずに済む方法があった!のである!!