2022年の締めの鉄道旅も、いよいよ大詰めの様相を呈してくる。
やっぱり見えてきた鉄道趣味者の自分勝手極まる嫌な部分に苦虫を噛み潰しつつ、自分としては
会津田島で“あるミッション”を遂行するために知恵を絞らせていく。
なによりもそれが、今回の旅の大義名分となっていたことであった。
さて、16:11の臨時普通列車発車前に改めて周りを撮り回り…
61103Fが新藤原に向けて発車した後は、気持ち静寂を取り戻した会津高原尾瀬口駅構内。
鉄道趣味者が来ることによって、普段の穏やかな空気が掻き乱されることがあってはならない。
さあ、旅を再開。
日が暮れるにつれて、また雪の勢いが増してきた南会津路を駆けていく。
…とはいえ。
6年前に初訪問した最初からそうだったが、このあたりはただ乗っているばかり。
万が一途中の無人駅で取り残されでもしたら、リスクがとんでもなく大きいからである。
まして雪の降る中なんて、ちょっとした遭難と同じになりかねない。
そんな中、16:21に会津荒海に到着。
ここではようやく列車交換のため、4分ほど停車となった。
会津荒海駅の構内も、ほんの1時間ほどですっかり雪は増えていた。
でもこんな画こそが、冬の6050系らしくていいなと改めて感じ入る。
こんな光景が今や、臨時列車の運転の時にしか見ることができない。
つくづく2月に、さらにはその前に訪れていて良かったなと思うし、またこうして再会する事が
できたというのは、今回臨時列車を設定してくれた野岩鉄道と会津鉄道には感謝なのである。
…それだけに、その恩を仇で返すような行動は厳に慎まなければならない。
それが鉄道趣味者の責任、責務であると、ここでは今年も語気を強くしてでも訴えていく。
だんだん暗くなってくる空に気を揉みながら、待つ事暫し…
ディーゼルエンジンを響かせて、会津高原尾瀬口行きが到着。
意外にもここで6050系と気動車との交換は見たことが無かった。
感慨に耽かけたが、そろそろ発車の時間になるためそこそこ最低限の記録をして電車に戻る。
まだこれくらいの雪で済んで良かったか…
そう思いながら、また北へ向かい…
なんて考える余裕はそこまでなく、急いで一度改札を出る。
実は今回最大のミッションは、
会津の地酒を買う
ことだったw
正月のお屠蘇として、たまには自分も呑みたい。
そんな考えが、今回のミッションとなった。
ところが、とにかく折り返し時間が9分しかない。
一目散に構内売店に赴き、数言店員さんと会話を交わして即、購入!
結局買ったのはこちら。
フルーティーな味わいで呑みやすく、正月一日であっという間に瓶を空けてしまったw
…そして、4分ほどですぐにまたホームに戻る!
だがこの時、駅構内のグッズ売り場で大きな見落としがあった。
買っていなかったアイテムに気がついてアッ!となったのは、旅から帰ってからだった。
それでもこの時は、まず“1回目の訪問時に撮っていなかった画角”を撮るのに必死だった。
短い折り返し時間の中で、足を滑らせないように気をつけながらシャッターを押していた。
気がつけば、周りも散り散りに思うがまま撮影していた。
ただ会津高原尾瀬口駅でのような醜態はここではなく、まだ穏やかだったのは幸いであった。
そのあたりはまだ、抑速ブレーキが雪にも負けずに効いていてくれてたというところか。
とにかく忙しなかった会津田島の滞在も、そしてこの旅の目的もそろそろ終わろうとしていた。