ファッション都市論
「ファッションは”いま”しか認めない」らしいのだが
「J文学の旗手と目される阿部和重」(142ページ) と2004年になって
書くような人に説かれる「ファッション都市論」。
#J文学とは河出書房の「文藝」が90年代末に苦し紛れに打ち出すも
とっくに敗北した商業キャンペーンである。
ロラン・バルト、ジャン・ボードリアール、ヴァルター・ベンヤミンが
まったく無意味に引用されている。
【車窓からの眺めの方がまし】 2004年
「J文学の旗手と目される阿部和重」(142ページ) と2004年になって
書くような人に説かれる「ファッション都市論」。
#J文学とは河出書房の「文藝」が90年代末に苦し紛れに打ち出すも
とっくに敗北した商業キャンペーンである。
ロラン・バルト、ジャン・ボードリアール、ヴァルター・ベンヤミンが
まったく無意味に引用されている。
【車窓からの眺めの方がまし】 2004年
- 南谷 えり子, 井伊 あかり
- 東京・パリ・ニューヨーク ファッション都市論
キーワードで読む現代建築ガイド
日経新聞などに連載された建築物コラムをまとめたもの。
1回につきワンテーマと建築物ひとつ。
新書サイズにおまけにモノクロなのがもったいない。
(初出は新聞だからもっと悪条件だが)
妹島和世によるガラス張りのパチンコ屋・金馬車日立銀座店
(茨城県日立市鹿島町1-13-3)と同氏による調布駅北口交番
(東京都調布市小島町1-39)を周辺の風景込みでの見え方を
見に行きたくなる。
幕張ベイタウンパティオス11番街(千葉県千葉市美浜区打瀬2-14)
熱海の海峯楼 も 一度行って見たい場所ではある。
【暇つぶしにはGOOD】 2003年
1回につきワンテーマと建築物ひとつ。
新書サイズにおまけにモノクロなのがもったいない。
(初出は新聞だからもっと悪条件だが)
妹島和世によるガラス張りのパチンコ屋・金馬車日立銀座店
(茨城県日立市鹿島町1-13-3)と同氏による調布駅北口交番
(東京都調布市小島町1-39)を周辺の風景込みでの見え方を
見に行きたくなる。
幕張ベイタウンパティオス11番街(千葉県千葉市美浜区打瀬2-14)
熱海の海峯楼 も 一度行って見たい場所ではある。
【暇つぶしにはGOOD】 2003年
-
- 飯島 洋一
- キーワードで読む現代建築ガイド
取調室の心理学
痴漢冤罪などの「なぜ認めてしまったのか」の取調室の心理学かと
思いきや まったく違う。
供述分析(供述調書の分析)を行っている心理学者による。
帝銀事件・野田事件(*)についての供述分析がなされる。
ところが供述分析の概論がないので ただの読み物になってしまう。
同じ読み物ならジャーナリストが書いた方が多角的で面白かろう。
こういうのはちゃんと編集者がコントロールしないといかんのではないか。
書名も適切ではない。
野田事件(再審請求中)に関しては 障害者差別や村八分など
この本旨の外に深い闇が見え隠れする。
(*)野田事件
http://club.pep.ne.jp/~h.atuta/aoyama.htm
(「ザ・スクープ」 http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/update/special_back/20020119_010.html )
【暇つぶしには】 2004年
思いきや まったく違う。
供述分析(供述調書の分析)を行っている心理学者による。
帝銀事件・野田事件(*)についての供述分析がなされる。
ところが供述分析の概論がないので ただの読み物になってしまう。
同じ読み物ならジャーナリストが書いた方が多角的で面白かろう。
こういうのはちゃんと編集者がコントロールしないといかんのではないか。
書名も適切ではない。
野田事件(再審請求中)に関しては 障害者差別や村八分など
この本旨の外に深い闇が見え隠れする。
(*)野田事件
http://club.pep.ne.jp/~h.atuta/aoyama.htm
(「ザ・スクープ」 http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/update/special_back/20020119_010.html )
【暇つぶしには】 2004年
- 浜田 寿美男
- 取調室の心理学
ヘッジファンド
97年のアジア通貨危機とヘッジファンド、その代表格たる
ジョージ・ソロス、それらの正体やいかに!
という体裁をとりながらも、結局はヘッジファンドもソロスも
正体はわかりません、との結論に至るという、恐ろしく出来の
悪い書物。
【車窓からの眺めの方がまし】 1999年
ジョージ・ソロス、それらの正体やいかに!
という体裁をとりながらも、結局はヘッジファンドもソロスも
正体はわかりません、との結論に至るという、恐ろしく出来の
悪い書物。
【車窓からの眺めの方がまし】 1999年
- 浜田 和幸
- ヘッジファンド―世紀末の妖怪
大型店とまちづくり
2ちゃんねるの一般書籍板「新書8」に紹介されていて
それに惹かれて、久方ぶりに岩波新書を読む。
へび ◆avhs6rL9G6氏による
同スレッド>>533 >>540をコピペする。
________________________
533
欧米はこの10年で大型店の郊外立地などの規制を強化
してる,日本もなんとか汁! と いう趣旨の本なのだが,
むしろ本書でいう「焼畑商業」,とりわけウォルマートの
「貧困を持続させ」「アメリカを第三世界化する」といった
エグい商法の紹介が面白かった。
540
「焼畑商業」というのは,郊外に建設費を極力抑えた1階
建ての 「ビッグボックス店」を出して,安売りで周辺を制圧し,
売上げが落ちてくるとそこをスクラップして他の場所に
新規に出店, 収益を確保していく戦略らしい。
閉店跡地は放置されて「グレイ・フィールド」となる。
________________________
本旨から外れるが「インビジブルホワイトによる階級支配」なるもの
が紹介されている。米国の下請け工場の経営者には韓国系が多く、
そこの労働者はヒスパックや黒人で低賃金で雇われているために
韓国系に憎しみを抱いている。しかし最低価格生産を韓国系の
経営者に強要しているのは白人が経営するメーカーであった。
そのメーカーをこれまた支配するのがウォルマートなど巨大小売り
チェーンであるのだ。
「米国で規制が進む 日本は遅れている」がこの著書の本旨である。
しかし米国には<地元の野菜を地元の小売りが扱いそれを消費する>
との願望・理想が本書によると米国にはあるらしい。
そこは根本的に日本とは違う。 よって米国を参考にする意義は希薄。
【通勤用にはGOOD】 2005年
それに惹かれて、久方ぶりに岩波新書を読む。
へび ◆avhs6rL9G6氏による
同スレッド>>533 >>540をコピペする。
________________________
533
欧米はこの10年で大型店の郊外立地などの規制を強化
してる,日本もなんとか汁! と いう趣旨の本なのだが,
むしろ本書でいう「焼畑商業」,とりわけウォルマートの
「貧困を持続させ」「アメリカを第三世界化する」といった
エグい商法の紹介が面白かった。
540
「焼畑商業」というのは,郊外に建設費を極力抑えた1階
建ての 「ビッグボックス店」を出して,安売りで周辺を制圧し,
売上げが落ちてくるとそこをスクラップして他の場所に
新規に出店, 収益を確保していく戦略らしい。
閉店跡地は放置されて「グレイ・フィールド」となる。
________________________
本旨から外れるが「インビジブルホワイトによる階級支配」なるもの
が紹介されている。米国の下請け工場の経営者には韓国系が多く、
そこの労働者はヒスパックや黒人で低賃金で雇われているために
韓国系に憎しみを抱いている。しかし最低価格生産を韓国系の
経営者に強要しているのは白人が経営するメーカーであった。
そのメーカーをこれまた支配するのがウォルマートなど巨大小売り
チェーンであるのだ。
「米国で規制が進む 日本は遅れている」がこの著書の本旨である。
しかし米国には<地元の野菜を地元の小売りが扱いそれを消費する>
との願望・理想が本書によると米国にはあるらしい。
そこは根本的に日本とは違う。 よって米国を参考にする意義は希薄。
【通勤用にはGOOD】 2005年
代議士のつくられ方
96年総選挙の東京17区(葛飾・江戸川)で平沢勝栄が
初当選した。本書では選挙区の事情を説明したうえで
平沢が支持基盤を確立していく過程が精緻に書かれている。
東京は匿名性が高く、近所の目を気にする必要がないために
共産党と創価学会が強い。と同時に排他的でないために
落下傘候補(平沢は岐阜出身)も戦いやすい。
そうした地で平沢は共産党・創価学会・労働組合以外の
すべてのコミュニティに接触しては支持基盤を作り上げていく。
また区議会議員の取り込みなどまで取材されている。
その際に大きな力になったのが宗教団体である。
反・創価学会ということで1000人以上の信者をもつ宗教団体が
14も平沢の運動を支えた。
もともと自民党の支持団体のうち10万人以上の党員がいる団体は
特定郵便局の団体・旧軍の恩給関連の団体、日本遺族会、
そして宗教法人の世界救世教である。
公明党と連立を組み、靖国問題を生じさせた今日に 多くの
宗教団体はどのように2005年の選挙と関わったのかを
知りたいところ。
選挙戦・選挙PRに関するものは多いが 日頃の基盤固めに
関するものは少なく、そういう点においても良書であり労作である。
【書物としてGOOD】 2000年
バク・チョルヒー
代議士のつくられ方―小選挙区の選挙戦略
初当選した。本書では選挙区の事情を説明したうえで
平沢が支持基盤を確立していく過程が精緻に書かれている。
東京は匿名性が高く、近所の目を気にする必要がないために
共産党と創価学会が強い。と同時に排他的でないために
落下傘候補(平沢は岐阜出身)も戦いやすい。
そうした地で平沢は共産党・創価学会・労働組合以外の
すべてのコミュニティに接触しては支持基盤を作り上げていく。
また区議会議員の取り込みなどまで取材されている。
その際に大きな力になったのが宗教団体である。
反・創価学会ということで1000人以上の信者をもつ宗教団体が
14も平沢の運動を支えた。
もともと自民党の支持団体のうち10万人以上の党員がいる団体は
特定郵便局の団体・旧軍の恩給関連の団体、日本遺族会、
そして宗教法人の世界救世教である。
公明党と連立を組み、靖国問題を生じさせた今日に 多くの
宗教団体はどのように2005年の選挙と関わったのかを
知りたいところ。
選挙戦・選挙PRに関するものは多いが 日頃の基盤固めに
関するものは少なく、そういう点においても良書であり労作である。
【書物としてGOOD】 2000年
バク・チョルヒー
代議士のつくられ方―小選挙区の選挙戦略
スポーツは「良い子」を育てるか
スポーツをスポーツとして楽しみたいのは子供だけで、
親も指導者も勝利至上主義で、挙げ句はビジネス化さえして
しまう。そんな子供のスポーツの現場を論考。
発売中の「新潮45」で野村サッチーが高校野球の暴力事件に触れて、
池田高校野球部監督であった蔦監督の「レギュラーになれない子も
社会に出ればレギュラー」という言葉を紹介している。
蔦監督の言葉は教育者らしい素晴らしい言葉である。
しかし野球エリートは野球で高校進学・大学進学・就職と進んでいく。
いわばプロである。そこでは「野球で負けても勉強で」とはいかない。
野球で負ければ進学でも負ける。そういう馬鹿げた環境が高校・大学
の運動部員の犯罪の根底にあろうか。
【つまみ読みにはGOOD】 生活者新書 2004年
親も指導者も勝利至上主義で、挙げ句はビジネス化さえして
しまう。そんな子供のスポーツの現場を論考。
発売中の「新潮45」で野村サッチーが高校野球の暴力事件に触れて、
池田高校野球部監督であった蔦監督の「レギュラーになれない子も
社会に出ればレギュラー」という言葉を紹介している。
蔦監督の言葉は教育者らしい素晴らしい言葉である。
しかし野球エリートは野球で高校進学・大学進学・就職と進んでいく。
いわばプロである。そこでは「野球で負けても勉強で」とはいかない。
野球で負ければ進学でも負ける。そういう馬鹿げた環境が高校・大学
の運動部員の犯罪の根底にあろうか。
【つまみ読みにはGOOD】 生活者新書 2004年
-
- 永井 洋一
- スポーツは「良い子」を育てるか
都市の魅力学
東京の一極集中は たんに地方がつまらないからで おまけに
その割に地価が高いからであると説く。
1)都市の発展と停滞の考察 2)東京の考察 3)地方の発展を
阻む税制 の三段立て。最後のは「高度経済成長は復活できる」
の理解を助ける。
こちらはさしずめ「税源移譲で地方は都市化できる」といったところ。
1)で面白いのは京都について。
例えば。長年修学旅行客を相手にしてきた。大量の客を効率的に
泊まらせれば済み それで低いサービスだろうが文句も出ない。
そのためにホテルのグレードをあげようという考えもなく 2000年の
「ダイタモンド」誌のホテルランキングには20位までにひとつも京都の
ホテルは登場しない有り様。 これのどこが観光都市なのか。
2)「東京を分散させるためには、地方都市が都市の本当の魅力で
ある匿名性と機会性を獲得することが必要」。
3) 地方が中央からの補助金で支えられているのは周知だが
そのために地方が実力以上の地価となる。すなわち割高である
ために公共投資以外の投資が集まらない。そのため一向に発展
せず、その反面 地価が高いので物価も高くなる。
結果、地方なのに何もいいことはない。 これは面白い視点・論法。
【つまみ読みにはGOOD】 2001年
その割に地価が高いからであると説く。
1)都市の発展と停滞の考察 2)東京の考察 3)地方の発展を
阻む税制 の三段立て。最後のは「高度経済成長は復活できる」
の理解を助ける。
こちらはさしずめ「税源移譲で地方は都市化できる」といったところ。
1)で面白いのは京都について。
例えば。長年修学旅行客を相手にしてきた。大量の客を効率的に
泊まらせれば済み それで低いサービスだろうが文句も出ない。
そのためにホテルのグレードをあげようという考えもなく 2000年の
「ダイタモンド」誌のホテルランキングには20位までにひとつも京都の
ホテルは登場しない有り様。 これのどこが観光都市なのか。
2)「東京を分散させるためには、地方都市が都市の本当の魅力で
ある匿名性と機会性を獲得することが必要」。
3) 地方が中央からの補助金で支えられているのは周知だが
そのために地方が実力以上の地価となる。すなわち割高である
ために公共投資以外の投資が集まらない。そのため一向に発展
せず、その反面 地価が高いので物価も高くなる。
結果、地方なのに何もいいことはない。 これは面白い視点・論法。
【つまみ読みにはGOOD】 2001年
- 原田 泰
- 都市の魅力学
総理大臣とメディア
「大統領とメディア」
の著者による日本の政治宣伝とメディアに
ついて。基本的にはつまらない。
唯一興味を惹いたのは政治記者について書かれている部分。
政治記者出身の主な政治家が羅列れていて
緒方竹虎 川島正次郎 河野一郎 保利茂 橋本登美三郎
福田一 長谷川峻 石田博英 小坂徳三郎 藤尾正行 田川誠一
山中貞則 田中六助 伊東宗一郎 安部晋太郎 奥田敬和
小宮山重四郎 森喜朗 細川護煕 浅野勝人 鈴木恒夫
額賀福志郎 中川秀直 丹羽雄哉 五十嵐文彦 石原伸晃
安住淳 と並ぶ。
上の方には名だたる党人政治家が並ぶが 下るに連れて
せこくなる。 記者から代議士も減る傾向にあり、これはマスコミの
エリート化の結果と著者は推測している。
ちなみにこの書籍では 政党のCM戦術について多くのページが
費やされているが これが決定的につまらない。
「広告代理店の悩み」という項(88ページ)に関係者の「声」というの
がある。その関係者というのは マーケなのかPRなのかクリエイ
ティブなのかメディアバイングなのか よくわからない立場の「声」に
なっている。(となると営業局の「声」になるのであろうけれども)
これに象徴されるようにどこもかしこも広告のどの要素の話なのか
中途半端で そのため広告論として成立しておらず 情報の羅列に
過ぎなくなっている。
【つまみ読みにはGOOD】 2002年
ついて。基本的にはつまらない。
唯一興味を惹いたのは政治記者について書かれている部分。
政治記者出身の主な政治家が羅列れていて
緒方竹虎 川島正次郎 河野一郎 保利茂 橋本登美三郎
福田一 長谷川峻 石田博英 小坂徳三郎 藤尾正行 田川誠一
山中貞則 田中六助 伊東宗一郎 安部晋太郎 奥田敬和
小宮山重四郎 森喜朗 細川護煕 浅野勝人 鈴木恒夫
額賀福志郎 中川秀直 丹羽雄哉 五十嵐文彦 石原伸晃
安住淳 と並ぶ。
上の方には名だたる党人政治家が並ぶが 下るに連れて
せこくなる。 記者から代議士も減る傾向にあり、これはマスコミの
エリート化の結果と著者は推測している。
ちなみにこの書籍では 政党のCM戦術について多くのページが
費やされているが これが決定的につまらない。
「広告代理店の悩み」という項(88ページ)に関係者の「声」というの
がある。その関係者というのは マーケなのかPRなのかクリエイ
ティブなのかメディアバイングなのか よくわからない立場の「声」に
なっている。(となると営業局の「声」になるのであろうけれども)
これに象徴されるようにどこもかしこも広告のどの要素の話なのか
中途半端で そのため広告論として成立しておらず 情報の羅列に
過ぎなくなっている。
【つまみ読みにはGOOD】 2002年
- 石澤 靖治
- 総理大臣とメディア
大統領とメディア
大まかには 大統領選とメディア、大統領とメディア の構成。
メディアを巻き込んでの米国大統領選のドンチャン騒ぎは
有馬哲夫「中傷と陰謀 アメリカ大統領選狂騒史」新潮新書 に
ゆずるにして この著書では第四の権力としてのメディアについての
考察が読みどころ。
メディアの権力化はニクソン政権時に明確に始まる。
自分を支持してくれる「サイレントマジョリティ」がいるはずだという
ニクソンに対し NBCの記者が「実体のないもの」とそれを否定した。
それとウォーターゲート事件。
つまりは権力にかみつくことをメディアの意義とし出した。
やがてメディアは 「イメージ化」「安易なエンターテイメント化」
「単純化」を推し進め ビジネス化していく。
その結果 1968年にネットワークのニュースでの大統領候補者の
スピーチは平均43.1秒であったのが、1996年には8.2秒までになった。
# そうなると必然的に30-60秒を確保できる選挙CMの価値が
上がる。すなわちTV局はそれにより媒体費で儲けることになる。
それがやがて クリントンのモニカ・ルインスキー乱交騒動に
行きすぎを感じた米国民が2000年の大統領選の頃にはメディアを
避けるようになる。そしてネットに走った。
それが「Eポリティックス」 につながっていく。
【つまみ読みにはGOOD】 2001年
メディアを巻き込んでの米国大統領選のドンチャン騒ぎは
有馬哲夫「中傷と陰謀 アメリカ大統領選狂騒史」新潮新書 に
ゆずるにして この著書では第四の権力としてのメディアについての
考察が読みどころ。
メディアの権力化はニクソン政権時に明確に始まる。
自分を支持してくれる「サイレントマジョリティ」がいるはずだという
ニクソンに対し NBCの記者が「実体のないもの」とそれを否定した。
それとウォーターゲート事件。
つまりは権力にかみつくことをメディアの意義とし出した。
やがてメディアは 「イメージ化」「安易なエンターテイメント化」
「単純化」を推し進め ビジネス化していく。
その結果 1968年にネットワークのニュースでの大統領候補者の
スピーチは平均43.1秒であったのが、1996年には8.2秒までになった。
# そうなると必然的に30-60秒を確保できる選挙CMの価値が
上がる。すなわちTV局はそれにより媒体費で儲けることになる。
それがやがて クリントンのモニカ・ルインスキー乱交騒動に
行きすぎを感じた米国民が2000年の大統領選の頃にはメディアを
避けるようになる。そしてネットに走った。
それが「Eポリティックス」 につながっていく。
【つまみ読みにはGOOD】 2001年
-
- 石澤 靖治
- 大統領とメディア