昭和の代議士
河野一郎、三木武夫、大野伴睦や川島正次郎ら、戦後自民党の党人派の
大御所を育んだのは戦前のごちゃついた国会であったのだろう。
なにしろ戦前に21回行われた総選挙で、単独過半数を得た政党は
6例しかないのである。(14)
おまけに国会の地位は不安定ですらあったのだ。
官僚出身者の大量当選は、吉田内閣時。
48年に選挙に備えて民自党に官僚を大量入党された。翌49年に
佐藤栄作に池田勇人、橋本竜伍、前尾繁三郎、西村英一らが当選する。
後の大映・永田雅一をも巻き込んでの政争は、党人派-官界派であると
同時に、戦前派-戦後デビューの争いでもあったのだろう。
【面白くはないが読んで損もしない】 2005年
大御所を育んだのは戦前のごちゃついた国会であったのだろう。
なにしろ戦前に21回行われた総選挙で、単独過半数を得た政党は
6例しかないのである。(14)
おまけに国会の地位は不安定ですらあったのだ。
官僚出身者の大量当選は、吉田内閣時。
48年に選挙に備えて民自党に官僚を大量入党された。翌49年に
佐藤栄作に池田勇人、橋本竜伍、前尾繁三郎、西村英一らが当選する。
後の大映・永田雅一をも巻き込んでの政争は、党人派-官界派であると
同時に、戦前派-戦後デビューの争いでもあったのだろう。
【面白くはないが読んで損もしない】 2005年
- 楠 精一郎
- 昭和の代議士
自爆テロリストの正体
9.11の犯人はじめ、イスラム原理主義組織のテロリストは
貧しい地域の出ではなく、中流以上の階層で、ヨーロッパの
生活経験の中で、イスラムのアイデンティティに目覚めて
テロリストになった。
これだけのことがしつこく書かれている。
「国際テロネットワーク」 (現代新書)の方が断然いい。
【わざわざ読むほどのものではない】 2005年
貧しい地域の出ではなく、中流以上の階層で、ヨーロッパの
生活経験の中で、イスラムのアイデンティティに目覚めて
テロリストになった。
これだけのことがしつこく書かれている。
「国際テロネットワーク」 (現代新書)の方が断然いい。
【わざわざ読むほどのものではない】 2005年
- 国末 憲人
- 自爆テロリストの正体
市場の声
一時期、やたらとニュースで聞かれた「市場の声」。
政府の政策-公共事業・不良債権処理etc-を株式市場が
評価する。90年代後半に繰り返されたことである。
それ故に小渕恵三は野菜の株を両手に「株あがれー」とやって
みた訳だ。
その「市場の声」を、経済企画庁→JPモルガン→立命館大学の
著者によって、解説。
【物足りず】 1999年
政府の政策-公共事業・不良債権処理etc-を株式市場が
評価する。90年代後半に繰り返されたことである。
それ故に小渕恵三は野菜の株を両手に「株あがれー」とやって
みた訳だ。
その「市場の声」を、経済企画庁→JPモルガン→立命館大学の
著者によって、解説。
【物足りず】 1999年
- 小塩 隆士
- 市場の声―政策評価機能発揮のために
伸びる会社 ダメな会社の法則
佐高信が、司馬遼太郎を読む経営者はダメで、藤沢周平を読む
経営者はOKなどど、馬鹿げたことをいたるる所に書き散らしていたが、
こういう「経済ジャーナリスト」は、アナリストやファンドマネージャーが
わんさか居る時代には無用であることはいうまでもない。
野村やゴールドマンサックスでファンドマネージャーを務めた
藤野英人、「スリッパの法則」(スリッパに履き替える会社は成長しない)で
知られる人物である。数千社の社長に会い、投資価値を計ってきたわけで
ある。
で、その手の会社・社長を見抜く法則を60ほど上げて解説している。
面白いのが「社員同士を『さん』づけで呼び合う会社への投資はリターンが高い」。
これは人事が年功序列でない現れ。(逆に役職で呼んでのは降格人事がない証)
【話のネタ本にGOOD】 2000年 講談社+α新書
経営者はOKなどど、馬鹿げたことをいたるる所に書き散らしていたが、
こういう「経済ジャーナリスト」は、アナリストやファンドマネージャーが
わんさか居る時代には無用であることはいうまでもない。
野村やゴールドマンサックスでファンドマネージャーを務めた
藤野英人、「スリッパの法則」(スリッパに履き替える会社は成長しない)で
知られる人物である。数千社の社長に会い、投資価値を計ってきたわけで
ある。
で、その手の会社・社長を見抜く法則を60ほど上げて解説している。
面白いのが「社員同士を『さん』づけで呼び合う会社への投資はリターンが高い」。
これは人事が年功序列でない現れ。(逆に役職で呼んでのは降格人事がない証)
【話のネタ本にGOOD】 2000年 講談社+α新書
- 藤野 英人
- 伸びる会社ダメな会社の法則
観光都市 江戸の誕生
永井荷風に拝墓趣味があったことは、随筆などから知られるが、
本書を読むと江戸時代に、風流や粋とは別に、観光気分で
拝墓していることがわかる。
江戸時代、お寺さんは見世物で参拝客争奪戦を繰り広げた。
今日にもなお行われる、ご開帳はその一環であった。
【わざわざ読むほどのものではない】 2005年
本書を読むと江戸時代に、風流や粋とは別に、観光気分で
拝墓していることがわかる。
江戸時代、お寺さんは見世物で参拝客争奪戦を繰り広げた。
今日にもなお行われる、ご開帳はその一環であった。
【わざわざ読むほどのものではない】 2005年
- 安藤 優一郎
- 観光都市 江戸の誕生
投資信託を買う前に
投資信託を買う前に、目論見を読む際に注意したいことを
授けよう……という類の本ではない。
かといって読み物として面白いわけでもない。
ひとつだけメモ。
米国のフィディリティはファンドマネージャーを中途採用せず、
全て社内で育てる。その分、地位が高く、結果がパフォーマンスで
現れる。
【読むだけ無駄】 2000年
授けよう……という類の本ではない。
かといって読み物として面白いわけでもない。
ひとつだけメモ。
米国のフィディリティはファンドマネージャーを中途採用せず、
全て社内で育てる。その分、地位が高く、結果がパフォーマンスで
現れる。
【読むだけ無駄】 2000年
- 伊藤 雄一郎
- 投資信託を買う前に
戦後史の中の日本社会党
のちのち運輸大臣をつとめる伊藤茂が「ウラル山脈を越えられなかった」と
語ったと田原総一朗だったと記憶するが言っていた。
西欧の社会民主主義政党に成れなかったということである。
なにしろ社会党が市場経済を認めるのは、つい最近のこと(村山内閣時)で
ある。
そのウラル越えを阻んだのは、向坂逸郎ら社会主義協会派である。
しかし本書には協会派にあまり触れられていない。
その分、違ったものが見えてくる。
・初の社会党政権・片山内閣誕生時、西尾末広が政務の補佐役に
目をつけたのが佐藤栄作であった。しかし佐藤は巣鴨プリズンにいる
岸信介に相談し、断る。(35)
・片山内閣の経済安定本部は保革入り乱れた人材の宝庫であった。
しかしそれ以前に吉田茂内閣では吉田はマルクス経済学の大御所・
大内兵衛に大蔵大臣を、同じくマル経の有沢広巳に安定本部長官を
依頼している。(39)
・講和条約を巡っての社会党の左右分裂は、資金力のある総評が
決定的な役割を果たす。(89-)
・西尾末広らの離党(民社党結党)の際に、河上派の多くが離党するが、
残党組も、総選挙に離党する意向であった。これを食い止めたのが
総評の太田薫で、次回の選挙での最大限の協力を河上派残留組に
言い渡し、さらに河上丈太郎を委員長に担ぎ上げる。(147)
かくして「議会主義の厳守」を綱領で謳った右派社会党は、
議会制民主主義と現行憲法の否定を党是とする左派社会党に
総評主導で呑み込まれるのであった。
さらに面白いのが中国である。浅沼稲次郎が「日中共同の敵」と米国を
位置づける演説を行い、中国を喜ばせた。この反応は社会党も喜び、
反安保と「日中共同の敵」論を社会党の生命線とする。(このあたりは
総評・日教組にとっては願ったり叶ったりであろう)
一方で中国は社会党の訪問団を迎えたその日に初の核実験を行うわ、
ニクソンと接近するわ、公明党の仲介で田中角栄と日中平和友好条約を
結ぶわで、社会党をコケにする。
それもそのはず、所詮は一介の野党に過ぎなかいのである。
残すは石橋政嗣の詭弁のみとなって行くわけだが、石橋については本書では
あまり触れられていない。
【話のネタ本にGOOD】 2000年
語ったと田原総一朗だったと記憶するが言っていた。
西欧の社会民主主義政党に成れなかったということである。
なにしろ社会党が市場経済を認めるのは、つい最近のこと(村山内閣時)で
ある。
そのウラル越えを阻んだのは、向坂逸郎ら社会主義協会派である。
しかし本書には協会派にあまり触れられていない。
その分、違ったものが見えてくる。
・初の社会党政権・片山内閣誕生時、西尾末広が政務の補佐役に
目をつけたのが佐藤栄作であった。しかし佐藤は巣鴨プリズンにいる
岸信介に相談し、断る。(35)
・片山内閣の経済安定本部は保革入り乱れた人材の宝庫であった。
しかしそれ以前に吉田茂内閣では吉田はマルクス経済学の大御所・
大内兵衛に大蔵大臣を、同じくマル経の有沢広巳に安定本部長官を
依頼している。(39)
・講和条約を巡っての社会党の左右分裂は、資金力のある総評が
決定的な役割を果たす。(89-)
・西尾末広らの離党(民社党結党)の際に、河上派の多くが離党するが、
残党組も、総選挙に離党する意向であった。これを食い止めたのが
総評の太田薫で、次回の選挙での最大限の協力を河上派残留組に
言い渡し、さらに河上丈太郎を委員長に担ぎ上げる。(147)
かくして「議会主義の厳守」を綱領で謳った右派社会党は、
議会制民主主義と現行憲法の否定を党是とする左派社会党に
総評主導で呑み込まれるのであった。
さらに面白いのが中国である。浅沼稲次郎が「日中共同の敵」と米国を
位置づける演説を行い、中国を喜ばせた。この反応は社会党も喜び、
反安保と「日中共同の敵」論を社会党の生命線とする。(このあたりは
総評・日教組にとっては願ったり叶ったりであろう)
一方で中国は社会党の訪問団を迎えたその日に初の核実験を行うわ、
ニクソンと接近するわ、公明党の仲介で田中角栄と日中平和友好条約を
結ぶわで、社会党をコケにする。
それもそのはず、所詮は一介の野党に過ぎなかいのである。
残すは石橋政嗣の詭弁のみとなって行くわけだが、石橋については本書では
あまり触れられていない。
【話のネタ本にGOOD】 2000年
クレムリン秘密文書は語る
ソ連崩壊後に明るみになった秘密文書を通じての日ソ関係をあぶり出す。
第一章 岡田嘉子の亡命とスターリン粛清。
第二章 日本共産党への政治資金提供と野坂参三の闇。
第三章 日本社会党への政治資金提供と社会党の親ソ的言論。
第三章 ノモンハン事件の捕虜やシベリヤ抑留、北方領土など。
著者は50年前の出来事を言い訳で逃れるも一応は真摯に受け止めた
共産党と違って、20年も前のことなど知るかという態度の社会党(社民党)を
批判している。
著者の構成が上手く、その都度その都度、手短に当時のソビエト共産党の
解説を済ましている。
【通勤用にGOOD】 1994年
第一章 岡田嘉子の亡命とスターリン粛清。
第二章 日本共産党への政治資金提供と野坂参三の闇。
第三章 日本社会党への政治資金提供と社会党の親ソ的言論。
第三章 ノモンハン事件の捕虜やシベリヤ抑留、北方領土など。
著者は50年前の出来事を言い訳で逃れるも一応は真摯に受け止めた
共産党と違って、20年も前のことなど知るかという態度の社会党(社民党)を
批判している。
著者の構成が上手く、その都度その都度、手短に当時のソビエト共産党の
解説を済ましている。
【通勤用にGOOD】 1994年
- 名越 健郎
- クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史