【ミュージカル】ミュージカル『マタ・ハリ』 | いろいろといろ

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10月11日、ミュージカル推しの甲斐翔真さんがアルマン役で出演している『マタ・ハリ』2025年版を鑑賞。今をときめく人気俳優が目白押しのせいか、ファンクラブで申し込んだものの、当選したのは10月11日12時~のマチネのみ凝視。遠いのと時間も長いので、この1回に全集中~グッ

 

 

メモオフィシャルサイト

ミュージカル『マタ・ハリ』2025年公演|梅田芸術劇場

 

カメラ公演場所は、池袋の東京建物ブリリアホール。

 

2021年の『マタ・ハリ』のときも雨が降っていたんですよね~(笑)

 

カメラ配役です。

 

 

 


ゆめみる宝石概要:

1917年、第一次世界大戦下のパリ。
ドイツ軍の侵攻が迫る中でも、マタ・ハリのダンスはパリ市民の心を捉えて離さない。ヨーロッパ中の皇族や政府高官、軍人たちを魅了した彼女は、戦時下のヨーロッパを自由に往来して公演を行っていた。
そこに目をつけたフランス諜報局のラドゥー大佐は、断れば人生の秘密を暴くとほのめかし、マタ・ハリにフランスのスパイとして働くよう要求する。
ラドゥーの要求に怯え、悩むマタだったが、戦闘機パイロットのアルマンと恋に落ち、自分の人生を生きるため、一度だけフランスのスパイを務めることを決心する。
だが、マタの想像を超えた国家同士の謀略は、愛を知った彼女の命運を変えていくのだった。
出典:ミュージカル『マタ・ハリ』2025年公演|梅田芸術劇場

 

ゆめみる宝石感想

 

 2016年、2017年の韓国版、2021年日本公演とみてきましたが、今回、一番、感動しました。1917年、芸術的にはクリムトやミュシャを代表とするアール・ヌーボーと呼ばれる芸術がウィーンやパリで花を開き、東洋に刺激された華やかなファッションや調度品が出回る華やかさの一方で、1914に年第一次世界大戦が勃発し、前年の1916年にはオーストリア皇帝 フランツ・ヨーゼフ二世が逝去、時代が目まぐるしく変わっているとき。マタハリ自身も時代の流れに翻弄された人でした。

 

 どこを軸にするかで、同じ演目でも、衣装や背景、演じ方がとても変わってくるなものなんだなぁとしみじみと思いました。韓国は、その時代の華やかさやどろどろの人間関係に重きを置いていたように思います。さて、日本はというと…、ここからはネタバレになります。

 

注意注意注意 ネタばれ注意 注意注意注意

 

 冒頭は銃声とともに、戦争に翻弄される兵士や市民の群舞で始まり、そこに大輪のバラのようにマタハリが現れるという展開。また、今回のセットはモノクロで背景には不穏な雲や空気の流れが描かれており、どのシーンでもこの背景でした。

 

セットの模型(撮影可でした)

 

 この背景は、その時代の不穏な空気や、爆発による噴煙をあらわしてるように思われます。このモノクロの世界に輝くマタハリは、天上の人。

 

出典:柚希礼音さんのオフィシャルインスタ

 

 

 

 

出典∶matahari_2025

 

ゆめみる宝石マタハリ


 柚希礼音さんが舞台に立つと、柚希さん自身が歩んでこられた経験との相乗効果なのか、セリフや一挙手一投足にマタハリのバックグランドが、ジュワヮ〜と滲みでてきます。2018年、2021年、2025年とマタハリを演じ続けていらっしゃるそうですが、オク・ジュヒョンさんと同じようにはまり役なんだなと思いました。


 今回うれしかったのは、韓国2016版にはあったのですが、再演版以降、なくなっていた「From way up there(邦題:遥か空から)」が復活していて、尚、2017年版でストーリーが展開されていたことでした。
 

カメラ今回、アルマンの故郷リヨンに降り立ったときこの歌を熱唱!!このときが二人の幸せの絶頂だったんですね。

出典:柚希礼音さんのオフィシャルインスタ


 以下のEMKのリンクで韓国版を聞くことができます。2分すぎからのマタ・ハリとDUETでコーラスが厚くなって、二人の心の高揚と結びつきが素晴らしい歌なんですよね。韓国でも2022年版から復活しているようです。


カメラ韓国2016年版の1シーン

出典:NewsCulture

 

 初演では、出会って身の上話をして、いきなり、この曲に入っていましたが、出会いのシーンが短縮されて、マタハリのマンションで日の出を見るという展開になったので、この歌がなくなってしまいました(涙)。聞きたくなって、探してみたら、Love4VIXXというアカウントで、韓国語英語でアップされていました。なつかしい~。このときのレオさんの先生だったオク・ジュヒョンさんが恋人というよりも先生が生徒をみるような視線で見ているような…('◇')ゞ。

 

ゆめみる宝石ラドゥー大佐

 

 甲斐翔真君のファンクラブチケットだったということもあり、今回のラドゥー大佐は加藤和希さんでした。韓国版や前回のラドゥー大佐は、アールヌーボー調の屋敷で、安全なところから命令しているという感じでしたが、今回は(2022年からロシアのウクライナ侵攻もあってか、ウクライナにお金を送りすぎて緊縮財政をとらざるを得ないフランスが身近に見えるからか)、ラドゥー大佐は戦争の中を生きているという印象を持ちました。



撮影日∶2025年10月11日


 セットの背景がいいですよね。漫画の効果線のように、戦争と時代に翻弄される登場人物の不安や恐怖を表現しているようです。その中で、マタハリの魅力にからめとられて苦悩するところが印象的でした。

 

ゆめみる宝石アルマン

出典:kai_shoma

 初々しさ満載のアルマン飛び出すハート

ヒヨコサインをもらうために待っていたなんて、ミュオタ甲斐翔真くんが柚希さんのサイン待ちしていたのでは…なんて想像してしまいます。


逢瀬を重ねた後の「From way up there(邦題:遥か空から)」では、マタハリとアルマンの二人の高揚感。初演時のアルマン役レオさん自身、この歌が好きだったんだなぁと9年前のことを思い出してしまいます。


 韓国の推しと比べてしまうようですが、韓国版は、軍隊が身近にあるためか、上下関係の描写は電気が走ったかと思うくらい、ピリピリした演出で【上官には逆らえない】という感じでした。特に、キム・ジュンヒョンさんがラドゥー大佐をやったときは舞台が零度以下真顔当時のレポ)。


今回は、席が遠かったせいか、あのピリピリが体感できなくて残念無念。

 

 その緊張感の後の「Man to Man」の感情の昂りが素晴らしい。上官の言うことに全く逆らえなかったヒヨコヒヨコが、恐ろしいラドゥー大佐いわば体制にたてつくんです。愛する人のために国家と戦う…。この曲で、ラドゥー大佐の嫉妬とアルマンの行き場のない怒りが会場に広がっていきます。


 もう少し時間がゆるせば、マタハリに「本当のことを言おうか」迷うアルマンも追加してほしい…。


病院病院

On The Edge of Knif(邦題 綱渡りの命)のコーラスが韓国版より厚かったように思いました。戦争で失われていく命を謳って印象的でした。

 

ゆめみる宝石アンナさん

 

 マタハリの衣装係であり、心の支えとなる女性。「あなたを通して見た世界は私の現実」と歌い、精いっぱい推しを応援する姿は現代の私達につながるのかも。裏方で支えてきた人の愛が光る歌に心を動かされました。時代や男に翻弄されて最後にいきついたアンナさんの愛。これも愛だったのだと改めて気づかされました拍手

 

花束フィナーレ


 最後の「One Last Time」。

アルマンと出会う前の夢見がちなマタハリだったら、気づかなかったアンナの応援(愛)。その愛に支えられて散っていったのだと思わされました。


初めて、「マタハリ」が好きになれたかも。


2025年10月25日 追記

本日、甲斐翔真くんは大阪千秋楽。明日はファンミです。


出典∶甲斐翔真さんのオフィシャル

出典∶柚希礼音さんのインスタグラム


メモ関連記事

 

 

メモ過去関連ブログ記事

■韓国 初演版(2016)

 

 

 

 

■韓国再演版(2017)

 


■日本 マタ・ハリ2021

 

 メモ参考書籍 

 



パンフレットで紹介されていた書籍です。

 



ウインク、右と左どっちが得意? 

→左。

考えてみたら、左側に筋力があるのかも。

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