7月8日、9日にマタハリのミュージカルを見にいってきました。
入り口からマタハリづくし。
トイレもマタハリの赤一色!!
■7月8日 19時30分の配役
マタハリ :オク・ジュヒョン
アルマン :チョン・テグン
ラドゥ大佐:ムン・ジョンウォン
アンナ :キム・ナユン
■7月9日
マタハリ :チャ・ジヨン
アルマン :チョン・テグン
ラドゥ大佐:キム・ジュンヒョン
アンナ :チェ・ナレ
ここからはざっと物語の流れです。もう千秋楽ですが、また見ていないという方は続けてお読みにならないほうがよいかと思います。
<第一幕>
■第一次世界大戦の概況
(CR:@ivanmenchell)
そして、マタハリという踊り子についての紹介が流れ、マタハリの部屋へセットが変更。そして、そこに情報部のラドゥ大佐がマタハリを訪問し、マタハリにスパイを要望する。
(CR:@ivanmenchell)
■パーティで義父からプレッシャーをかけられるラドゥ大佐。ラドゥ大佐の妻、キャサリンが出てくるのはこのシーンのみ。
■ステージがはけたあと、マタハリは暴漢に襲われる。窮地を救ったのがアルマン少尉。(これはすっごい殴られた後の風景)
(CR:@ivanmenchell)
■ラドゥ大佐の情報部で戦況が伝えられる。
■マタハリの家で介抱されるアルマン
(CR:@ivanmenchell)
時間がたつにしたがって、惹かれ合っていく二人
(CR:@ivanmenchell)
(CR:@ivanmenchell)
■この後、アルマンがラドウ大佐の手先であることがわかる。
■またマタハリの部屋にラドウ大佐が訪問し、ドイツの内偵を依頼される。
(CR:@ivanmenchell)
■マタハリ、ドイツの将校を訪問する。
(CR:@ivanmenchell)
■アルマン、ラドウ大佐より尾行するように指示を受ける。
(実はこのときのアルマンはまだフランス空軍の軍服なのに、次のシーンでは↓)
■リヨンで落ち合う二人
(CR:@ivanmenchell)
■しかし、壁に耳あり、障子に目あり・・・・実はマタハリの行動はドイツtとフランスにスパイされていました。
(CR:@ivanmenchell)
■パリ ラドウ大佐はアルマンがマタハリと落ち合ったことを知ります。
■マタハリ、パリのラドゥ大佐に内偵の結果を報告にくる。その直後、アルマンが報告にくるが、実際のところどうだったのか、責められる。
(CR:@ivanmenchell)
■ここからラドゥ大佐とアルマンとの確執が始まり、アルマンは激戦のヴィッテルの偵察を命じられる。
(CR:@ivanmenchell)
■アルマン、マタハリに手紙をしたためるが、本当のことをかけずに終わる。
■これから死地に赴くアルマンの部隊。
(CR:@ivanmenchell)
■アルマンの手紙を読んだマタハリはアルマンの部隊のいる格納庫にかけつけるが、アルマンの部隊はすでに飛び立った後だった。
(CR:@ivanmenchell)
<第二幕>
これからの物語を暗示するようなマタハリ旧作のカバー。覆面を付けたマタハリは自身に絡んできた男性スパイを刺し殺してしまう。
決めポーズはまるでミュシャ作のメディア。第二幕のこのオープニングアクトは圧巻でした。
(CR:@ivanmenchell)
■格納庫の前でアルマンの部隊の帰還を待つマタハリとほかの隊員の関係者たち
(CR:@ivanmenchell)
■一部の帰還兵よりアルマンは墜落したことを伝えられる。
■墜落現場。
この後、アルマンは捕虜としてベルリンに護送される。
(CR:@ivanmenchell)
■マタハリ、ラドゥ大佐の元を訪れ、アルマンがベルリンのベルリッツ病院にいることを聞き出す。
■本名でパスポートをとり、ベルリンにわたり、アルマンと再会する。だが、アルマンから実はアルマンがラドゥ大佐の指示で身辺をスパイしていたことを知り、マタハリは失意でパリに帰る。
この後のマタハリとラドゥ大佐、アルマンのそれぞれの思いを歌い上げるアンサンブルが鳥肌もんです。
■アルマン、マタハリを想い病院を脱走する。
(CR:@ivanmenchell)
旧版では、第一幕でステージに出ていくマタハリを見送った後に唄っていたものですが、ここでは、より深刻な危機の中にあって愛する人を想う歌になっています(たぶん)。
■ドイツ、マタハリが二重スパイだと偽の情報を流す。
■ラドゥ大佐、ドイツのマタハリがドイツのスパイだという暗号通信を受信。苦悩の中でマタハリに逮捕状を出す。
■傷心のマタハリ、パリの屋敷に帰宅。アナはマタハリにあれほどあなたを想っていた人はいないといって慰めるが、そこに憲兵が乱入し、マタハリは逮捕される。
■裁判では孤立無援。
(旧作のダンスがここでもマタハリの心情を表現するものとして披露される)
(CR:@ivanmenchell)
■裁判の間に、病院から脱走してきたアルマンが乱入し、ラドゥ大佐と取っ組み合いになる。ラドウ大佐の格闘の末、自分のピストルで撃たれ、マタハリの腕の中で絶命する。
(CR:@ivanmenchell)
■アルマンの喪に服しているのか、黒服で牢獄にいるマタハリにアナが最後の面会にやってくる。思い出をたどりながら、アナはマタハリを送り出す。
■処刑場で銃殺される直前に投げキッスをして倒れるマタハリ。その胸中に何がよぎったか・・・・・
ということで、前作の余計な情報や紛らわしい情報を整理して、とてもシンプルな形で、2時間20分、第一次世界大戦の中、歌姫の恋を見た気がします。
オク・ジュヒョンさんのマタハリは、旧マタハリのイメージも残しつつ、自由奔放な大女優らしいマタハリでした。彼女の演技には心を掻き立てられるものがあります。6回めの鑑賞でやっと涙が出ましたが、それは彼女のマタハリでした。
チャ・ジヨンさんのマタハリは、また違った意味でよかったです。
kalafinaという女性ボーカルグループに例えると、高音パートを歌うWakanaさんをオク・ジュヒョンさんに例えるとすると、低音パートを歌うKeikoさんのイメージが強かったです。この方のマタハリはおそらく今回の演出の方が強くイメージしていたマタハリではないかと思います。ステージ上の絵作りがとてもうまい方だと思います。また1シーン1シーンの目千両というのか、目力がすごい。ただ、この方が止まるべきところで止まっているので、背景のモブで注意すべきところが目に入ってきます。例えば、以下のシーンでは、時間がたっていることをダンスで表現しているのですが、チャ・ジヨンさんの回で初めて気づきました。
また、この絵作りもチャ・ジヨンさん。オク・ジュヒョンさんは正面に向かせていたのですが、この構図にしたのは、レオの鼻の高さを計算しているなぁと思いました。
また、テグンちゃんもアルマンもちょっとだけ演じ方が違っているように思えました。オク・ジュヒョンさんのときは前作のかわいいアルマンを引きづっていましたが、チャ・ジヨンさんのときは若干「エデンの東」のジェームズ・ディーンにあるような意思の強さが入っていたように思います。
7月9日の配役ではラドウ大佐役はキム・ジュンヒョンさんでした。昨年、マタハリ、アルマンともラドゥー大佐に負けていましたが、今回はすごかった!!!!!
千秋楽も同じ配役なので、また見るのを楽しみにしています。