ミュージカルに行き始めたのは、バレエダンサーのアダム・クーパーが好きで「雨に唄えば」に行ったのがきっかけ。それから、どっちかというと欧米系の「TOP HAT」。
その次に行ったのがSHINeeのキーくんが「三銃士」に出演したのがきっかけで、韓国のミュージカルに…。
…という推しが中心で回っているから、日本のミュージカルまで気が回らなくて、コロナになってやっと、「マリー・アントワネット」(東急シアターオーブ)を皮切りに「ロミオとジュリエット」(赤坂ACTシアター)、そして「マタハリ」(東京建物Brillia Hall)。
生の舞台を見ると、元気、もらえます。
特にマタハリは、嫌いな演目にも関わらず、推しのレオさん(VIXX)が出演していたので、「カタルシスを感じるために、すっごい脳内補完した作品」だったから、思いもひとしお…。
で、6月26日の前楽に行ってきました。
でも、神奈川から池袋は遠かったというか、JRの信号機事故と日暮里の乗客の線路立ち入りで、40分前につくように出かけたはずが、10分遅れで到着…。
韓国版と日本版の大きな違いは、マタハリとアルマンVSラドゥーの恋愛ドラマというよりは、ドイツとフランスの駆け引きに重点を置いたところかな。
だから、第二幕の振り付けは韓国版はマタハリが愛する人を殺すような振り付けだったけど、日本版はドイツとフランスに翻弄されるマタハリを表現していた感じがしました。
■愛希れいかさんのオフィシャルインスタより
また、衣装がすばらしかった!!
またも愛希れいかさんのオフィシャルインスタからです。
公演が終わったら、マタハリの衣装の展示をしてほしいですよね~。
セットは、多少物足りなさがあったけど、意匠でザワザワしなくて、よかった…。韓国版は「そのままミュシャっぽい絵」を置いたセットや「ラドゥー大佐の肖像画」をもってきたりしていて、うんざりだったんです…
。
目新しいのは、ラドゥー大佐やアルマンの主演陣に加えて、バレエが踊れて歌える宮尾俊太郎さんがドイツ側のヴォンビッシングさんを演じていることですね。
第二幕の冒頭の愛希れいかさんとのダンスはさすが!!!
その反面、アルマンの描写が韓国版の初演版に比べて激減しているのが残念。特に惜しかったのはアルマンが「ほんとうのことをいおうか」を悩んで歌うシーン。あれがあるのとないのとは全然、説得力が違いますね。アルマンのアナとの絡みもなかったので、アルマンを知らないアナが、マタハリを慰めても、あんまり説得力が…。
ラドゥー大佐の描き方も、ただのストーカーっぽくなっていて、不満。マタハリを襲って、妻にそれをみられるような醜態はなかったんですよね。また、日本版では、義父の言葉添えで、ラドゥー大佐がマタハリを逮捕するのを決心しますが、韓国版は、ラドゥー大佐の奥さんが「マタハリを逮捕すればあなたは安泰よーん
」と蛇のように歌って誘惑。本心はマタハリを助けたいラドゥー大佐は、妻の言い分に負けてしまったという展開でした。
そして、韓国のほうが、歌唱力でサポートできる人たちがたくさんいるので、魅せられました。たとえば、ラドゥー大佐役のキム・ジュンヒョンさん。音域が広くて、バリトン的な歌い方からファルセット的な歌い方まで自由自在。アルマン役のレオさんはそこまで歌唱力はないけど力強いファルセット。ジュンヒョンさんの低音ボイスとレオさんの高音のアンサンブルがすばらしかった。ジュンヒョンさんのような相手に合わせて、サポートできる俳優さんがEMKにはそろっている感じがします。
また、アルマンとマタハリが恋に落ちる瞬間の演技もよかった。再演版では、マタハリがとっておきの有田焼(当時の貴族の持ち物)のカップでお茶を出してもてなすんですが、アルマンはそんなの知らず無造作にグビー。その無造作さがほほえましいシーンなどがあって、こまやかだなぁと思っていました。
マタハリが撃たれた最後に流れるオルゴールのメロディー。
これは、初演版でアルマンがプレゼントしたオルゴール。このプレゼントにほだされて、オルゴールのメロディーに包まれて、マタハリはアルマンに自分の過去を吐露します。二人の幸せな時間のメロディーだったということを思い出しました。
※再演版/日本版は二人がいっしょに日の出を見るシーンに使われています。
今回の日本版マタハリでのカタルシスは、初演版から脳内補完しつつ鑑賞している強みでしょうか(笑)。
■初演版
■再演版










