今回、水原の公演で念願のオク・ジュヒョンさんとレオさんの共演を見ることができました。始まる前からドキドキ。
■4月7日14時~の配役
エリザベート:オク・ジュヒョン
トート:レオ
ルキーニ:パク・ガンヒョン
フランツ・ヨーゼフ:ミン・ヨンギ
ゾフィー:イ・テウォン
ルドルフ:ユン・ソホ
子ルドルフ:テヤン
エリザベート:オク・ジュヒョン
トート:レオ
ルキーニ:パク・ガンヒョン
フランツ・ヨーゼフ:ミン・ヨンギ
ゾフィー:イ・テウォン
ルドルフ:ユン・ソホ
子ルドルフ:テヤン
★ルキーニ:パク・ガンヒョン
パク・ガンヒョンさん、11月28日の鑑賞以来だったので、新鮮な感じで見ることができました。水原公演のガンヒョン・ルキーニのほうが好きかな。
11月28日の最初に鑑賞したときは「物語の語り部」そのままでラストを迎えた印象でしたが、今回は、語り部でありながら、陰に陽にその時代の異常性の表現の印象が強かったです。「デス・ノート」のデュークみたいにジュヒョンさんの間近でレロレロしたりしているのは、彼のルキーニならではだったのかも。
そして、ラスト、「実在する人物」としてエリザベートの前に現れたルキーニは、なんとなくトートから誘われるまま凶器になるヤスリを受け取ってしまい、たぶん何も考えずにエリザベートを刺してしまう感じでした。
ルキーニ、恒例アドリブで今回印象的だったのは、ルキーニが精神病院のシーンで「狂った人は、ここ会場にもたくさんいますね。どこにいるかな」と鏡を観衆に向けるところは、自分に鏡を向けて床をのたうちまわって観客の笑いを誘っていました。
※「笑う男」のこのMVを見て、あのルケーニとは乖離が大きすぎてびっくりしました。
★フランツ・ヨーゼフ:ミン・ヨンギ
ヨンギさんが出てくるたびに、「ケンちゃんもレオさんもお世話になっています…」と頭が下がるばかりです。ただ、会場の音響がおさえめで(割れてなかったけど)、ヨンギさんのテノール、あの底から上がってくる骨太な響きが物足りなかった感じ。もっと音響のいいホールで聞きたかった…。ぜひ、舞浜アンフィシアターで切望。
★ルドルフ:ユン・ソホ
すっかり、ルドルフを自分のものにしてしまっている感じ。プロローグでもちびドルフといっしょに踊るところは視線を奪われるようになりました。レオさんの「闇は広がる」でも、「トートに嵌められた!!」感じがすごく出ていてよかった。今回の配役で成長した感じです…。死ぬところは「床に頭ぶつけるな…ぶつけるな…」と念じながら見ておりましたが、うまくに倒れておりました。
城南公演の記念写真でもエリザベートと3人そろって(≧▽≦)。
★エリザベート:オク・ジュヒョン
アルトの音域だけど、オク・エリの歌声は甘く好きです。3月27日のコンサートに行けなかったので、今回、オク・ジュヒョンさんの歌声を聞くことができてよかった。2012年の初演の頃からこの役をやっていますが、エリザベートをずっと模索している感じです。オク・エリの歌声を楽しめるのは第一幕まで。第二幕からは、だんだん歯車がずれている物語さながらに、微妙な不協和音で歌いあげます。一番印象が強かったのは、第二幕で、亡くなった父とのコーラス。他の二人のときはひたすらに亡くなった父を想う雰囲気だったのが、ひたすらに「自分の人生を呪っているんだろうな」という雰囲気を醸し出していたのにはびっくり。実際、愛娘のマリー・ヴァレリーが結婚するときは結婚の愚かさを切々と説いたそうです。
これはレオさんのときだけなのか、私が鑑賞したときだけなのか、わからないんですけど、刺された後、侍女が退場した後、黒衣を脱ぎ捨て、白い衣装になったとき、客席のほうを向いて自分の足元を見て、自由になったとわかるや軽やかにターンした後、トートに向かう…という演出がよかった。
トートとの抱擁も他の二人のエリザベートと比べると軽い感じ。「自分が死を選んだ」「トートのものにはなっていない」という感じの終わり方で、「なるほどな…」と思いました。次は7月7日に東宝ミュージカルで「エリザベート」を見るんですが、比較が楽しみです。(ウキウキ)
それにしても、鑑賞中、心を19世紀末に持っていかれた感じがしました。また、なぜかこの一週間、古い屋敷に入っていく夢を頻繁に見るようになってしまったのは、このときの鑑賞が原因ではないかと勝手に思っています。
★トート:レオさん
最後に見たのが千秋楽に見たジュンスのトートでしたから、ジュンスの鬼気迫るトートとの違いを無意識に追っていたように思います。ジュンスのトートのときの「最後のダンス」は、二人の闘いに近いものがありましたが、レオちゃん、ぷっと吹き出しちゃったよね…('◇')ゞ。オク・ジュさんが面白いことをしたのかな…と思って双眼鏡で追ったら、エリザベートがトートを見る目というよりは、違う感じがしましたね…。エリザベートが押し返すところは、すごい勢いで押し返されていました…。今まで見たトートのうちで、
一番かわいいトートだったかも…💖。
その後のイベントのときに、レオさんが冗談まじりに「こわいんです」といったときに、納得してしまいました…💦。
それにしても、本当に「エリザベート」は奥深いです。
■鑑賞メモ
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