【K-POP】#VIXX #レオ #エリザベート ソウル千秋楽(2)※主にレオトート | いろいろといろ

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 ソウル最終公演の感想です。
 
 11月に鑑賞したときもすごかったのですが、今回はルドルフ役のユン・スホくんの成長が著しくレオさんとの共演が印象に残りました。ユン・スホくん、前回鑑賞したときは、母エリザベートとの葛藤にとても力が入っており、トートとはただコーラスを合わせているように見えておりましたが、今回の「闇が広がる」は聞きごたえがありました。

 

■ムンジョン監督インスタ
[moonjeongkim0820]

(LINE訳)
地方公演のない私と本当の最後の公演を😭
#エリザベト#、一日が過ぎたが、#今日行く前にアップロード#ありがとうございます❤

 

聞けば聞くほど、奥が深いミュージカルです。まずはルドルフについて注目した構成から。

【第一幕「万人のためにつくして」】

 ここでは、「自由」を叫んで死刑になる母親が皇帝に懇願しますが、そこでゾフィー皇太后がこんなふうに歌います。
 
容赦してはいけません
強くでなさい
冷たくするのよ
厳しくなるのよ
 
【第二幕「(ルドルフ)僕があなたの鏡だったら」】
 
 ルドルフとエリザベートが、「私は私だけのもの」をコーラスで歌うのですが、以下のセリフの部分は上のゾフィーの旋律でこんなふうに歌っているよう。
 
なぜ邪魔をするの
何があったの?
何か用?
 
 
 そして、以下のようにルドルフに言い放ちます。
 
 
私はとっくの昔に
皇帝の手からすりぬけてしまったの
あらゆる束縛を断ち切ったの
だから、お願いなどしないわ。
例え、あなたのためであっても
 
 第一幕に処刑される男は実は30年後のマイヤーリンクを予見しする、そんな構成だったんだなと。最初は、なぜトートがそこで唐突に出てくるのかがわからなかったんですが。 
 
 この後、マイヤーリンクのワルツ…という流れですが、ここの流れを一番作っていたのはキム・ソヒョンさんのエリザベート。少女時代、美のまっさかりの淑女から中年まで、そして老年に入ったところを歌い分けてとりわけ、上の部分をゾフィー皇太后を想起させるように歌っていました。だからこそ、より旋律の対比がオリジナルよりも強烈に印象に残ったんです。ちなみに、エリザベートのアリアを一番高いソプラノで決めていたのもソヒョンさんでした。
 

■キム・ソヒョンさんの「私は私だけのもの」

 

■シン・ヨンスクさんの「私は私だけのもの」

 

■2012年のオク・ジュヒョンさんこのときはキム・ソヒョンさんと同じ音で決めてた!

 

 

 
 
 さて、ここのトートの演技がジュンスとレオでは全然違うのが印象的でした。何が違うかというと、男/ルドルフへのキス
 
 
 ジュンスはというと、両手でその顔を包み込み、生気を吸い込むかのような激しいキス(絶対、唇をあわせてる)なのに対して、レオさんはそっとついばむようにキスをしているよう(観客からは顔を隠しているので、顔を近づけているだけかも)。第一幕の男へのキスが象徴的で、レオは右手を上にあげて長いローブの袖を震わせながら、ついばむようにキスをしていました。まるで鳥のように…。

 そんなレオさんにユン・ソホくんがよくついてきたように思います。ムンジョン監督の3ショットを見ると、仲良くなったんでしょうか。「闇は広がる」の後、トートとルドルフが見つめあうところがありますが、そこで「やった」という心の声を聴いたような。そして、マイヤーリンクのところで、レオさんのキスの後、ピストルで自身を撃つところは渾身の演技。2階から見ても、ヒヤっとするくらい床に頭を打ち付けたようでした。ジュンスのときはそうでもなかったので、レオさんとの関係がうまくいっていたからこそ、こんなケミストリーが生まれたのかなと思っています。
 
 そんな彼らをみながら、昨年6月、キム・ジュンヒョンさんと共演したときの「闇は広がる」が被ってました。レオさんもジュンヒョンさんのような立場になってきたかと思うと、それがうれしくもあり…。
 
 
 
■関連したツィなど
(ツィの内容をお借りしています)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、以下雑学ですが、

上記の件は実話だったようで、2002年の皇后エリザベート展(監修 塚本哲也氏)の図録にはこんなふうに記載されています。
 
(以下引用)
 エリザベートは父皇帝と政治的に衝突し、宮廷内の保守勢力の中で孤立し、しかも妃のシュテファニーとの間もうまくいかず苦悩の極みにあった皇太子ルドルフの立場を全く知らず、また知ろうともしなかった。
(略)
 精神的に行き詰ったルドルフがすでに内心自殺を決意していた1888年12月のクリスマスの夜、久しぶりにあった母親にしがみつき、長い間泣いたときもまだ彼女はルドルフの心情に気づかなかったという。周囲の人々がもらい泣きするほどの感動的な情景だったにもかかわらずである。ルドルフの自殺はその1か月後で、エリザベートはそれこそ初めてどっと泣き崩れたという。
 
 
 で、私、この図録を見てルドルフを少し別の方向から見ることができるようになりました。いたいけな10代の少女を道連れにしたのは許せないのはやまやまなんですが。
 
■ルドルフが16歳のときに描いた鳥の絵
 1873年のウィーン万博博覧会で鳥学者のフレーム博士と親交を結んだそうで、鳥に関する論文については皇太子の肩書をはずして公開されたそうですが、高く評価されたのだとか。
 
 
 #このやさしい線、しかもスケッチなのに羽の柔らかさや形状を的確に描いています。ルドルフについては、8歳の頃に描いたピストルで撃ち殺す絵を引用して、彼の人間性を語る書籍が多いのですが、この絵を見て、深く反省。やっぱりハプスブルク関係で、日本の第一人者は塚本哲也氏ですよね。
 
あと、この展覧会で展示されていたエリザベート関連の写真です。
 
■洗礼用白衣とエリザベートの乳歯
#個人所蔵とあるのでハプスブルク家ゆかりか、ヴィッテルスヴァッハ家ゆかりの方の所蔵品なんでしょうか。
 
■ルケーニに暗殺されたときに着ていたドレス(複製)
 
この展覧会たしか、あんまり集客がなかったように記憶しています。いまだったら、ものすごく集客するでしょうね。それにしても、実家から往復4時間かかる会場に足を運び、図録まで買ってきた2002年の私には感謝。
 
さて、これらは、「数年後VIXXやレオさんに愛が枯れているかもしれない私」に向けての鑑賞メモですが、果たして効力があるのかな汗。とりあえず、今まで書いた鑑賞メモと特に参考した記事を以下にまとめます。
 
■鑑賞メモ
 
■参考になった情報をまとめた記事