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cb650r-eのブログ

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鷲尾さんの話のつづき。

 

ところで、鷲尾さんの話の続きには、書けないことも多かったが、次のような話もされた。
 

福井県民へのアンケート調査によると、60代以上の世代は子育てを「楽しみや喜び」と捉えているが、20代の若者は「負担や苦労」というイメージを強く持っているそうだ。このギャップが結婚や子育てへの意欲低下に繋がっているんだとか。

「なるほど…」と俺が返すと、鷲尾さんはさらに続けた。
「福井県は共働き率が全国1位で、長年にわたって高い水準を維持しているんですが、問題は女性に偏った家事や育児の負担です。これが若者にとって子育ての大変さを強調しちゃうんですよね。」

「福井県は、”仕事と子育てが両立できる社会”を実現しようと、子育て支援に力を入れているんです。具体的には、保育料の無償化や育児支援サービスを強化しています。さらに、”ふく育さん”という家事・育児サポーターサービスも提供しており、地域全体で支え合いながら子育てをサポートしているんですよ。」

「なるほど、福井ってやっぱりいいところだな…」と感心していると、鷲尾さんが総括を始めた。
「そして、福井の特徴である3世代同居や地域コミュニティの支え合いを未来に向けて維持することが、これからも重要だと思います。」

 

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山ちゃん、生きてたんだね。
  

4月1日付で地域戦略部に異動して以来、目まぐるしい日々が続いていた俺だが、ようやく一息つける週末がやってきた。
 

天気もいいし、久々にK1(高野山付近にある峠道)でも流してみるか――そう思い立った俺は、CB650R E-clutchに火を入れた。
 

4月にしては結構肌寒く、K1に向かう道中でもすれ違うバイクはわずかだった。
やがて、K1のライダー休憩所が近づいてくる。
そこにいたのは、お馴染み、芸人ミヤゾンそっくりな、Kawasaki Ninja ZX-25R乗りの、あの森君だった。

 

俺は、おもむろに森君のバイクの横にCBを停める。
「よお、森君、久しぶり!」
森君はちょっとびっくりした顔をして、ワンテンポ置いてから叫んだ。
「山ちゃん、生きてたんだね!きっと、バイクで事故って死んだんだと思ってたよ!」
「なんだよ、藪から棒に。仕事が忙しくて、ちょっと来れなかっただけだって。」
「だって山ちゃん、おじさんのくせにバカだから、絶対死んだと思ったもん。」
「おいおい、ずいぶんな言い草だな。」

 

俺は苦笑いしながら、森君の人懐こさに何度も救われたことを思い出していた。

 

 

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明日の予定は…。

 

明日の予定は…。

「山本さん、お泊まりは?」島根さんが俺に尋ねた。
「コートヤード・バイ・マリオット福井ですけど。」
「うゎ、ブルジョア。」
「これも、大事な視察なんです。」
「あ、そうなんですね。明日のご予定は?」
「全くのフリーなんで、観光でもしようかと。」
「明日、社用車で9時にホテルに迎えに行きますよ。私が一日、観光アテンドします。今夜はご馳走になり過ぎましたので、その調整です。」

俺は、少し考えたが…。
「ご迷惑ついでに、よろしくお願いします!」
酔っぱらった俺は、島根さんとがっちりと握手していた。

 

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〆は和牛ステーキ!

 

鷲尾さんも島根さんも、コース料理を堪能しながら、スイスイ日本酒を飲み干していく。
「次は、黒龍の『しずく』行ってみましょう!」
俺はメニューを再確認。「えっと、『しずく』は、720㎖で15,200円。」
こちらは、ずいぶんとリーズナブルだな。もう、金銭感覚が完全に破壊されていた。

 


最後にこの店のオリジナルブランド牛のステーキをいただき、お開きになった。
クレジットカードで支払った金額は、もはや想像もつかない金額だったが、すでにそんなことはどうでもよくなっていた。

会計を終えて外に出ると、島根さん、鷲尾さんから、お礼の言葉をいただいた。
「こちらこそ、貴重な話をありがとうございました。でも、ここでの話は報告書に書けないものばかりでしたけど。おっとこれは冗談ですよ。」


鷲尾さんは、颯爽とタクシーを拾って家路につかれた。
 

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PRICELESS

 

ゴールデンウィーク初日の今日。
人生で初めて、長女とタンデムツーリングに出かけた。
 

CB650Rを選んで、本当に良かったと思った瞬間だった。
デジタル全盛のこの時代に、あえてアナログなオートバイで走り出す。
娘を後ろに乗せて――事故はもちろん、もらい事故すら許されない、究極のツーリング。
 

「カーブ、めちゃくちゃ楽しかったね。」
娘が笑う。
「そうだね。」


こみ上げるものを隠しながら、答えた。
リターン・ライダー、そう悪くもないな。
 

「パパは、なんでバイクが好きなの?」
「……。」


たぶん、40年前の青年は、こんな日を、どこかで予感していたのかもしれない。

 

 

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「黒龍」祭りだ!

 

福井県は「幸福度日本一」と評価され、特に仕事面と教育面で全国トップとされています。仕事面では、有効求人倍率が高く、女性の就業率が高いことが評価されていますが、将来的な人口減少によって人手不足が課題となる可能性もあります。また、女性の管理職比率が低く、女性の力を十分に活かせていない点も課題です。

さらに、非正規雇用が増加し、若者の結婚が難しくなっている問題もあります。ウェルビーイング経営を通じて、生産性向上と収益増を目指し、収益を若者や女性に投資することで、結婚や出産を促進し、ウェルビーイングを高めることが重要だとされています。これにより、企業と従業員の信頼関係が深まり、地方へのUIターンも促進され、人口増加に繋がる可能性があると考えられているのです。

5分ほど話すと、鷲尾さんはコップのビールを飲みほして、言った。
「堅い話は、これくらいにして、あとはお酒を飲みながら本音トークと行きましょう!」
「福井の日本酒こそ日本一!今日はご馳走になりますよ、山本さん。」
「はい、何でもたのんでください。」

まずは「黒龍 石田屋 純米大吟醸」をお願いします。

「あ、はい。」と俺は言って、メニューから探した。「黒龍 石田屋 純米大吟醸」、720㎖で26,400円!?
俺は、何度も「桁」を見間違っていないか確認した。
会社の金とはいえ、四合瓶で2万6千円だと。俺は、多少のめまいを感じた。

 

 
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鷲尾さん登場!

 

「3名で予約しております、大阪ビジネスコンサルタンツの山本です。」
「お連れの方、先にお部屋にお通ししております。」
「早いな、鷲尾さん。」と島根さんが後ろから言った。

部屋に入ると、先に来ていた鷲尾さんに挨拶。
「大阪ビジネスコンサルタンツ『地域戦略部』の副部長を最近始めました、山本です。」
「鷲尾です。山本さん、ユニークな方。千崎さんから聞きましたよ、『大阪ビジコンの陰のエース』だとか。」
「『陰の』は余計ですけど。」
「まあ、先ずは飲みながら始めましょう。」と島根さん。

冷えたビールで乾杯したところで、鷲尾さんが言った。
「酔っぱらう前にレクチャーを済ませちゃいましょう。」

以前、県庁の「みらい創生部」の部長をしていたときの経験をお話ししますね。
「宜しくお願いします。」

 

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エンゲージメントとは?


「企業の取り組みとしては、『従業員ファースト経営』の実践があります。従業員のウェルビーイングを大事にし、エンゲージメント向上に努めている企業が多いですね。」と島根さんが言った。
「エンゲージメント…」(よくわからない俺)

 

島根さんがニヤリと笑う。「ここでは、企業と従業員の『関係性』という意味ですね。」
「横文字多いなぁ」と心の中でつぶやくが、さすがに口には出さなかった。

「労働時間や健康管理に配慮し、ポジティブな環境作りに注力している企業も多いです。」
「確かに、それなら社員もやりがい感じて働けそうですね。」

「社員間のコミュニケーションを促進し、経験価値を高めることに焦点を当てた活動(エクスペリエンス活動)にも力を入れている企業が増えています。」
「エクスペリエンス活動」…やはり横文字か。

島根さんの中身の濃いレクチャーは、気づけば夕方まで続いた。

「おっと、もうこんな時間ですね。鷲尾さんを待たせちゃいけないので、そろそろ『鐵船』行きましょうか?」と島根さんが言った。
「引き続き、宜しくお願いします。」と俺は言った。

 

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Well-being 社会とは?

「弊社では、企業は『Well-being社会』を目指すべきだと考えています。特に人口減少を抱える日本の企業や社会の成長戦略を、『価値循環』に基づいて考えるべきだと。ここで言う価値循環とは、企業が成長しながらも社会全体の価値を高める仕組みです。」
「なるほど、企業が自分たちだけでなく社会全体に貢献する、という感じですね。」
「その通りです。」


「さて、ウェルビーイング(Wb)には3つのレベルがあります。」と島根さんが続ける。
パーソナルWb(個人の幸福感)
ソシエタルWb(社会貢献)
プラネタリーWb(地球環境の保護)

「これらを全て向上させることが目標です。」と島根さんが力を込めて言ったが、俺の頭の中は少々パニックを起こしつつあった。

「福井県では、地域社会のウェルビーイングを実現しようとする活動が盛んなのです。」
「…さすが、幸福度日本一。」と、内心で感心しつつも、なかなか次の言葉が出てこない。

「具体的に教えていただけますか?」と俺は尋ねた。

 

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30年ぶりの福井

 

大阪駅から、JRで敦賀駅へ。敦賀駅から新幹線に乗って約20分で福井駅に到着。


福井駅からは、路面電車に乗って、福井総合研究所の事務所がある福井中央銀行本店に向かった。
「なんだか、ちょっと観光気分だな…」と心の中でつぶやきながら。

受付を済ませてエレベーターで3階に上がると、島根さんが待っていて、小さな会議室に通してくれた。名刺交換を終え、早速本題に入る。

「さて、早速ですが、福井県は『幸福度日本一』と評価されていますが、どうしてそうなったのでしょうか?」
島根さんが軽く微笑みながら答えた。

 

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