今回は展示替え関係は無く、前期展見学後、ブログで紹介しきれなかったものとなります。
「第一章 仏像の誕生と東漸」から四種、「第四章 南伝」より六種です。
写真は正面・左右から撮ったもの、塼仏のように1枚の写真に三つ写っているものなどがあり、写真の数=実数ではありません。
作品名には「擦擦」(つあつあ)など聞きなれない言葉がついているものがあります。コトバンクでは「さつさつ」と出ていて、泥で作った小塔と出ています。作品の説明欄には粘土で型を作り、焼かずに乾燥させ固めた塼仏の一種とあります。
塼仏(せんぶつ)も難しい言葉ですが、粘土板に雄型を当てて型を起こし、焼いた半肉彫の仏像と説明にはあります。
こうした作品も「仏像」と呼ばれることを学びました。
以下、紹介させていただきます。
第一章 仏像の誕生と東漸
仏伝図 クシャーナ朝 2~3世紀 石造
供養者像浮彫 北魏時代 6世紀前半 石造 正面
供養者像浮彫 北魏時代 6世紀前半 石造 右側
供養者像浮彫 北魏時代 6世紀前半 石造 左側
浮彫如来坐像 敦煌石窟伝来 6世紀後半 北周時代
触地印・禅定印三尊塼仏 7~8世紀 唐時代 土製
第四章 南伝
台座光背 インド・パーラ朝 11~12世紀か 銅造
如来坐像 タイ・ラタナコーシン朝 19世紀~20世紀 銅造
菩薩坐像 鍍金 ネパール 16世紀 銅造
如来坐像残欠 ミャンマー・パガン朝 13世紀 石造
仏頂尊勝母坐像擦擦 附・納入品 彩色 チベットもしくは中国か 17~18世紀 土製