小学校5年生、重度知的障害と自閉症りこちゃん。

先日、初めて美容室で、髪を切ることができました。

 

健常の子どもしか知らない方には、想像できないことだと思いますが、ここまで来るのに長い道のりでした。

今まで、私の知り合いの美容師さんに家に来てもらって、切ってもらってました。家で切るのですら、以前は嫌がり、なかなか切らせてくれなかったのに。月日を重ねて段々、素直に座って切らせてくれるようになりました。

 

今回、私が勇気を出しました。

「ここのお店だったら、もしかしていけるかも」とリサーチして、事前に電話でそーいう子だとお伝えして。駄目だったら、あきらめようと半ば開き直って。

 

結果。すんなり、お店に入り。椅子に座り。ものの30分で切り終えました。

拍子抜けしました。

お店の人も「全然、お利口さん。こーいうお子さんも沢山くるけど、一番おとなしくてやりやすかった」と誉めてくださり。

 

たかだか美容室で髪を切るっていうことですが、約8年かかりました。

それでも、りこちゃんが積み重ねてきたこと、彼女の成長を実感しました。

 

美容室で髪を切れたことを、今までずーっと切ってくれた美容師さんに報告したら、

「感慨深くて、泣きそう」と私以上に喜んでくれました。

この美容師さんが、8年もの間、りこちゃんに付き合ってくれたから、りこちゃんは美容室で髪を切れたんです。美容師さんに感謝。

 

 

療育の世界では、「積み重ね」ってよく言われるし、言われている時は「そんなもん、所詮無理なもんは、無理なんじゃない、この子には」って卑屈になる時はあります。だけど、今回は、本当に積み重ねなんだと思いました。

 

って、感動したエピソードの数日後に、排便にまつわる残念な事件もあって。

いいことばっかりじゃねぇ~なぁ、とがっかりしていたところ。

一昨日の鹿児島の大雨災害のニュースを見たら、

「こんなこと、些細なことだ」と思えるようになりました。

被害に遭われた方が一刻も早く日常を取り戻せますように。

 

 

私は学校が夏休み中は、仕事がお休みです。

仕事のストレスから解放されますが、夏、夏休み特有のストレスと闘う毎日です。

 

まず、暑すぎる。

昨日自閉っ娘りこちゃんの精神科の定期受診で電車で病院に行きましたが、移動がとにかく暑かった。昨日の暑さは、やばかった。車窓から見える風景には、出歩いている人をほとんどみかけなかったです。

 

先日町の祭りがあったのですが、よせばいいのに、長男・次男はそれぞれ友達と祭り会場に出かけました。暑すぎてとにかく心配。心配し過ぎで、逆にうっとうしいと息子達には言われましたが。だって人が死ぬような暑さじゃん!もうさぁ、祭りも日程変えろや(怒)夏に祭りをしなきゃいけないっていうがっちがちの固定観念がいけないと思う!!!

私の心配は無用で、2人とも祭りを堪能してました。母の心配って価値ないですわ。

 

写真は↓、祭りで次男が自分のお小遣いで買ってきたお面を私が被ってます。ほうれい線が隠せないさすが、アラフィフ。

このお面をいたく気に入った次男は、祭りの間中ずーっと頭にのっけていたそうです。ちょっと、その行為可愛くないですか。まぁ、価格1000円です。お祭り価格。その他、かき氷と、チョコバナナ(500円)を購入したそうです。長男が以前、祭りで800円もするくそ不味いたこ焼きを買って以来、我が家では「祭りの時は、お金に余裕を持って」を教訓にしています。自分の小遣いだから、祭りで多少の失敗した買い物をしてもそれも勉強。

 

 

話が脱線しました。

夏、夏休みストレスの一番を占めるのが、子供達の予定を立てて、いかに暇にさせないかに頭を悩ませることです。

今週から、長男の陸上部の練習が休みになるので、息子達2人そろって塾の夏期講習にぶち込みました。お金は跳んでいったけど、家でダラダラさせるよりまし!

子供を暇にさせることが、一番子供をダメにすると思ってます。

それ以外にも、朝からあれこれ用事をいいつけたり、とにかく午前中のうちから、動かしてます。暇にさせない!っていう強い信念の元動いている私は、息子達からしたら鬼教官でしょう。

次男は、まぁ、素直に私のいうことをききますが、思春期長男は「うるせぇなぁ」と私を煙たがってます。で、昨日は長男に宿題のことや、陸上部の練習についての姿勢について、一喝したもんで、バトルですよ。

「陸上も勉強も全部、中途半端じゃないか(怒)」と言った私の言葉の「陸上も中途半端」に反撃してましたよ、長男。

いや、がんばっているんだろうけどさ。中学時代、部活で全国大会に行った私からしたら、意識が低すぎなんっすよ。私の部活の3分の1も練習してないくせに、何故、勉強がはかどらないか。

ほどほどの中学時代を送った旦那氏からしたら、私の中学時代が異常だそうで。

「部活なんて、やれるペースでやりゃいいじゃん」だそう。話があいませんな。

 

先日、長男は三者面談で、今時珍しいくらい熱血な担任の先生から、叱咤激励されて泣いてましたよ。私はそれを横で見て「その涙、今だけじゃないでしょうね?」と冷ややかに見てまして。泣くくらい、心に響いたのなら、行動で示してほしい。

 

そして、ですよ。

例のごとく帰省シーズンが迫ってます。

まず、今回は「私と自閉っ娘りこちゃんは、義実家には帰りません!男どもで帰省してください!」と旦那氏に宣言。毎回毎回、旦那氏より先に私が義実家に子供らを連れて帰り、帰った先でもあれこれどこかに連れて行く等してたんですが、段々りこちゃんが他2人と同じような行動もとれなくなりつつあって、苦痛だったんですよ。親戚周りでも毎回気がひけるし。

どうして、私ばっかりこんなに気を遣わないといかんのか!!!と。自分に正直になりました。

実母に「義実家は、私とりこちゃんは行かないことにした」と相談したら

「そっちの方があちらも気楽だから、気にしなくていいんじゃない」と。

自分の実家には時期をずらして、りこちゃんと次男を連れて帰ることにしました。

ほんと、自分の実家は気楽!!セパレート帰省をお勧めします。

 

義実家帰省に伴うストレスからは解放されてますが、それでも、帰省の日程を決めたり、飛行機のチケットを取ったり等は私がやりましたよ。毎回、毎回、旦那氏の人任せには腹がたってしかたない。いつも、無計画なもんで、結局私がしびれをきらして動いちゃうっていう。

 

それで、今日もですよ。広島の平和記念式典をテレビで見ていた息子達が「ここに行きたい。原爆ドームを見てみたい」と言ってきて。

前々から旦那氏が「いつか、広島には連れて行きたい」と言っていたんですが、案の定自分から動くわけでもなく。

今朝、勢いで原爆資料館の予約チケット購入しましたよ。自分は行かないけど。

義母に電話して「○日に広島に男どもは行くことにしたけど、親戚関係の集まりとかは大丈夫ですか?」と確認。大丈夫ってことで、息子ら旦那氏は広島へ行くことになりました。もう一回言うけど、私は行かんけど。いっつも、そう(怒)家族の旅行等、何故、いつも私が計画から予定から準備から全てをしないといけないのか(怒)

 

夏が嫌い、夏休みが嫌い最後の項目です。

ご飯を作るのが嫌っ!!!

ずーっと、ごはんのことを考えてます。

手抜きの日ももちろんあるけど、なんとなく体のことを考えてバランスよい食事を提供しようとしている自分がいます。ああ、もう昼じゃん。

本当は、外食がしたいんだけど、もはや、暑くて外食すら行く気が失せる。そして、息子達は「外食はめんどくさい」だそうで。これも腹が立つ。

 

 

お昼の準備しますわ・・・。

 

夏休みに入ってから、三人の子ども達のあれこれで、記録しておきたいことが溜まってます。小出しにしていかないと、なんか溜まっていて気持ちが悪い。

 

次男が先週林間学校に行ってきました。

 

帰宅した次男は、興奮気味に林間学校での出来事を沢山話してくれました。

とにかく、楽しかったそうです。夏のよい思い出ができました。母、安堵。

熱中症を心配していたけど、現地は涼しくて、快適だったそうです。

ほんと、よかった・・・ずーっとこの夏、長男の陸上部の活動も含め、熱中症の心配ばかりしているもんで。

 

そんな次男と、土曜日に家庭科の宿題の裁縫にとりかかりました。

手縫いで何か作ってくるっていう課題です。この課題、長男の時は長男に任せてしまったので、出来上がったものを見て酷すぎて、驚愕したものです。

夏休み明けの授業参観で長男の作品が展示されていた際は、恥ずかしくて、その作品をこっそり隠したくなりましたもん。

しかし、手が器用な子ってほんとすごいの作るんですよね。今や、家庭科はジェンダーレスの科目ですが、それでも未だに裁縫なんかは、女子のイメージですよね。

思えば、長男の酷い作品は、「男子だよねぇ~」で笑ってもらえたけど、長男が女子だったら・・・末恐ろしい。多分みんな笑えない。ひいてたと思います。男子でよかった。

 

私は、裁縫が本当に苦手です。もし、自閉っ娘りこちゃんが普通の女の子だったら・・・

私の血を受け継いで、裁縫は苦手だったでしょう。それでも、女子だからっていうこともあり、子供の頃の私がそうだったように、周りの目を気にして見栄をはり、能力以上の作品を作ろうとして、母娘でバトルだったのかな。こーいうのもあれだけど、普通の女子が経験する、女子の世界特有の煩わしいあるあるは、りこちゃんとは無縁なので、ある意味りこちゃんが普通じゃなくて、ちょっとよかった(苦笑)

 

長男の時の失敗もあり、次男には「教科書に乗っている一番簡単そうな奴を作った方がいい」とアドバイスしました。そして、教科書に習って、一緒に材料を買いに行き、ノートに設計図を書かせて、布(フェルト生地)の採寸・裁断も丁寧にやらせました。

口であれこれ説明するよりも、私も同じものを作った方が間違いがないと思い、見本として、私も同じものをつくりました。見本になるか心配ではありましたが、なんとか作れました。

それが↓

 

ペンケースです。

左のボタンが一つのは私作、ボタン二つが次男作。

波縫いの粗さは、目をつぶっていただきたいです。

 

一応50年弱生きてきたので、綺麗さはともかく、何かを縫う、ボタンをつけるってことは経験してきたので、私は1時間弱くらいでできました。次男は、針を指にさして「いたっつ」と叫んだり、玉留めがもはや布から離れた箇所にできたり、見えない箇所はひどいもんでしたが、3時間かけて完成させました。

作りながら、2人で「ソーイング・ビー」の人達って本当に尊敬するっていう話になりました。ほんと、世の中の裁縫を生業にしている人、趣味で何でも布で作っちゃう人、尊敬!!!

今回次男につきっきりで、それなりのものができたので、長男の時も、ちゃんと一緒にやればよかった・・・と後悔も。やっぱりねぇ、どの子にも手をかけないといけない時間って必ずある。

 

私は、長男・次男には「ボタン付けだけはできた方がいい」と言ってます。

それは、我が家の旦那氏が全く裁縫ができなくて、ワイシャツのボタンが取れれば、つけてくれと当たり前のように私に頼んでくるからです。

旦那氏は、中学校で家庭科をやっていない世代。

「結婚してなかったら、こーいう時(ボタンが取れた時)、どうすんの?」と尋ねたら、

「まぁ、あきらめて新しいの買うしかないよね」との回答が。そうですか。

 

長男・次男には、

「結婚できるとは限らないんだから、ボタン付けくらいはマスターしときなさい」

と改めて助言した次第です。