増加していく認知症
世界保健機関(WHO)によると、2019年時点で、世界中で約5,0億人が65歳以上であり、そのうち10%から20%が認知症を患っています。
2020年代半ばまでに、世界中で認知症患者の数は1億人を超え、2050年には2億人以上に達すると予測されています。
日本でも高齢化が進行しており、それに伴い認知症の患者数も増加しています。
厚生労働省の調査によると、2020年時点で日本国内における認知症の推計患者数は約720万人程度であり、65歳以上の高齢者の約7人に1人が認知症を患っているとされています。
この数は将来的に増加し、2040年には約1000万人、2060年には約1400万人に達すると予測されています。
ストレスと認知症の研究
最新のストレス研究は、COVID-19パンデミックが個人や社会全体に与えるストレスの影響が焦点となっています。
社会的距離の実践、経済的不確実性などがストレス要因として特定されています。
ストレスは、脳の構造や機能に影響を与え、記憶、注意力、思考能力などに悪影響を及ぼしています。
また、最新の疲労研究では、疲労が身体的な活動やストレス応答、神経伝達物質の変化など、さまざまな生物学的メカニズムによって引き起こされることが示されています。
特定のホルモンや神経伝達物質が疲労感にどのように関与するかについての研究も進行中です。
疲労は、思考能力や判断力、記憶力などの認知機能に影響を与える可能性があり、疲労が長期間持続する場合には、うつ病や不安障害が懸念され、慢性的なストレスが認知機能の低下や認知症のリスクを増加させています。
明日へ続く