デニー・レイン特集 Vol.1

kazukunの神出鬼没-デニー・レイン ムーディー・ブルース

 ムーディー・ブルース在籍時。左端がデニー・レイン。


 ビートルズ解散後、ポールが結成したバンド「ウイングス」。

 メンバー・チェンジが激しかったこのバンドで、結成から解散までずっとポールの良き右腕として活躍したのが今回特集するデニー・レイン。

 ポールという人物は、どうもリーダー・シップに欠けるきらいが。ビートルズ後期はレコーディング時のトラブルが原因で、リンゴがスタジオを後にしてしまいます(なので「バック・イン・ザ・U.S.S.R.」「ディア・プルーデンス」では、リンゴがドラムを叩いてません)。ポールにドラミングを責められたという話です。

 音に対する要求が高かったせいでしょう。ついついスタジオでは口煩くなってしまうのかも。メンバー・チェンジが激しかったのは、おそらくリンゴと同じ理由だと推測します。

 そんなポールにずっと付き合っていたのですから、デニー・レインという人物はたいそう器が大きかったはず。

 そんな彼のウイングス結成以前の曲を。



 とはいっても世間に知られているのはたった1曲。

 デニー・レインの十八番といえば、「ゴー・ナウ!」でキマリ!!(1964年)。

kazukunの神出鬼没-GO NOW 2


kazukunの神出鬼没-GO NOW 1


kazukunの神出鬼没-GO NOW 日本盤


 「ゴー・ナウ!」 ムーディー・ブルース


 「ゴー・ナウ! Live/NME, 1965」 ムーディー・ブルース


 リード・ヴォーカル&ギターがデニー・レイン。バンドの中心メンバーでした。

 「ゴー・ナウ!」はカヴァー・ヒット。オリジナルはベッシー・バンクスという女性シンガー(1964年)。

kazukunの神出鬼没-ベッシー・バンクス


kazukunの神出鬼没-ベッシー・バンクス シングル盤


 オリジナルは希少盤なのでしょう(プロデュースは有名なコンビなのに)。YouTubeにアップされた音はノイズだらけでした。

 「ゴー・ナウ!」 ベッシー・バンクス


 ウイングスもステージで取り上げてます。私が初めて聴いたのも、このアルバムから。

「ウイングス・オーヴァー・アメリカ」

kazukunの神出鬼没-OVER AMERICA ジャケット


kazukunの神出鬼没-OVER AMERICA ディスク


 「ゴー・ナウ!」 ポール・マッカートニー&ウイングス


 「ゴー・ナウ!」は、ムーディー・ブルース初の大ヒット。

 しかし後が鳴かず飛ばずで、デニーはバンドを脱退してしまいます。

 中心メンバーが抜けてしまったムーディー・ブルース。新たにジャスティン・ヘイワード&ジョン・ロッジが加入すると、それまでのR&Bカヴァーからプログレッシヴ・ロックというジャンルのパイオニアに。

 「メロトロン特集 Vol.1」で紹介したビッグヒットがそれ。

  http://ameblo.jp/bsrs/entry-10689107566.html


ジョン・レノンそっくり


 ムーディー・ブルースが成功を収める中、バンドを脱退した後のデニーは試行錯誤の日々が続きます。

 その時代に発表されたナンバーがこちら(1967年)。

kazukunの神出鬼没-say you don't mind


 「セイ・ユー・ドント・マインド」 デニー・レイン


 この映像のデニーにはビックリ!! 「サージェント・ペパーズ」のジョン・レノンそっくりじゃないですか。前出のNMEライヴでは、リッケンバッカーを弾いてましたし。

 ジョンの才能と比較しては酷ですが、デニーもギター・ヴォーカル・作曲と三拍子揃ってます。ポールにとって、ジョンの代役といっても当たらずとも遠からず!?

 旧知のポールに拾われてからの活躍は、もう皆さん御存知でしょう(初期のムーディー・ブルースは、ブライアン・エプスタインと契約していました)。



 今も昔もデニーを代表する曲は、「ゴー・ナウ!」。

 1999年の映像で、この記事を終わりとします。

 「ゴー・ナウ! (1999年)」 デニー・レイン




 ↓「セイ・ユー・ドント・マインド」は今回初めて観ました。私同様ビックリした方は、こちらのバナーをクリック(ビックリしなくてもかまいませんが)。「ゴー・ナウ!」って、ツイッター全盛時代にはピッタリのタイトル!?
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