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ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

6月のこと、しづちゃんと池袋で過ごす楽しい午後の続き。

『エノパニーノ・イケブクロ』でのランチを済ませると、再び東武池袋に戻る。

 

今日は高知県の懇意にしている酒蔵、高木酒造の販売会。

豊能梅、土佐金蔵などの酒が並ぶ。

 

六代目の高木一歩さんから最近の酒造りの情報を色々教えていただき、好きなボトルを二本購入。

 

豊能梅 土佐の夏純吟。

豊能梅 純米吟醸 おりがらみ 生酒。

この二本は、毎年必ず飲んでいる。

 

お隣の「エノテカ」にも立ち寄ってみると、ブルゴーニュのジャンテ・パンショとニコラ・ロシニョールのワインが並べられている。

 

この二人の著名な生産者の来日イベントが開催されたのだそうだ。

 

東武池袋を出て向かったのは、『くら寿司』。

『エノパニーノ』でランチは済ませているのでお腹は空いていないが、この機会に人生初の『くら寿司』を経験してみたかったので、しづちゃんに付き合ってもらった。

 

午後まだ早い中途半端な時間なので、待ち時間無しで入店。

 

注文はタッチパネル。

レーン上を空の寿司ケースが次々と流れている。

 

何を注文すればよいのか、レーン上に張り出されているおススメやフェアの紹介を眺める。

 

メニューがいっぱいあって目移りする。

 

まずは生ビール。

 

しづちゃんと乾杯。

泡があっという間に消えてしまった。

 

レーンのスピードが速いので、こんな皿に載せないとこぼれてしまうのだろう。

 

しめ鯖、甘海老、鰹、鯵、鰯が到着。

寿司は到着したが、醤油を差す小皿がない。

ガリを乗せる取り皿もない。

仕方がないので、寿司の皿をそれぞれ一枚ずつ取り皿に使うことにする。

 

次に、山葵が無いので探していると、レーンの上を回ってきた。

次に探したのは、ガリ。

どうやら生姜のガリは有料で別注文のようで、卓上には初めて見る大根ガリ。

最初は違和感があったが、食べているうちにこれがガリに思えてくるのが不思議。

 

穴子、赤貝。

穴子がとても薄く、「穴子の薄造りだ」と二人で大笑い。

 

ミル貝、ヤリイカ。

 

生ビールの次は、日本酒。

しづちゃんは雁木、私は作。

 

私は〆に、今月のおすすめ麺、旭川醤油ラーメン。

 

麺リフト。

豚骨と魚介出汁が合わさった、濃厚な味わい。

背脂が散らされている。

ランチを二回食べたような感じで、もうお腹はいっぱい。

しづちゃんと過ごす、池袋の楽しい午後でした。

 

 

 

 

 

 

今日からはまた時系列記事に戻ります。

 

6月のこと、しづちゃんと池袋で待ち合わせ。

 

東武池袋の日本酒販売会に、懇意にしている高知県の高木酒造が出店するので、蔵の六代目に会いに来たのだ。

 

しづちゃんと落ち合うと、まずは高木酒造のブースを訪問し、六代目の高木一歩さんにご挨拶。

ランチを食べた後に戻ってくるとお伝えする。

 

ランチに向かった先は、『エノパニーノ・イケブクロ』。

イタリア食材とワインの輸入会社のアンテナショップで、イートインもあり、軽食とワインを楽しむことができる。

 

5坪の小さなお店で、カウンター席が五つ。

先客がお二人いらっしゃったが、席を確保できてラッキー。

 

今日のグラスワインをチェック。

ワインだけでなく、シャルキュトリーやフォルマッジオも充実している。

 

まずは、泡でスタート。

 

イタリア、ロンバルディア州の、コンタディ・カスタルディ、ブリュット、フランチャコルタ。

フランチャコルタの名門、ベラヴィスタのオーナーが設立したカジュアルなブランド。

 

カジュアルと言っても最高品質のフランチャコルタ、瓶内熟成期間は規定の18ヶ月を超える26ヶ月と長い。

セパージュは、シャルドネ80%、ピノ・ビアンコ10%、ピノ・ネロ10%。

 

しづちゃんと、「お久し振りです」の乾杯。

やはりフランチャコルタは美味い。

 

シャルキュトリーとチーズの盛り合わせを注文。

アメリカ産のプロシュート、17ヶ月熟成。

サラミ・フィノッキオーナはフェンネルシード入り。

ぶどうの搾りかすに漬け込んだ、フランスのハードチーズ。

どれも注文を受けてからスライスされるので、とてもフレッシュ。

 

プロシュート用に、グリッシーニを一袋もらう。

 

ロベルトのグリッシーニは名画シリーズ。

これを食べるのは、上野の『アルヴィーノ』以来。

 

なかなか綺麗に巻けた。

このプロシュートはアメリカ産だが、イタリア移民が作っているのだそうだ。

 

店長の佐伯さんが、「このピスタチオ、美味しいですよ」と出してくれた。

ピスタチオは大好きで、テヘランに行くと、専門店で炒りたてで熱々のピスタチオを大量に買っていたことを思い出す。

 

しづちゃんの白ワインは、ロンバルディア州のテヌータ・マッツォリーノが造る、ブラン・シャルドネ、プロヴィンチャ・ディ・パヴィア、2021年。

 

ブルゴーニュタイプのエレガントなシャルドネなのだそうだ。

 

私のワインは、カラブリアのスタッティが造る、マントニコ・ビアンコ、2021年。

スタッティはカラブリアの二大ワイナリーの一つで、創業は1784年と古い。

 

カラブリアの地ぶどうのマントニコを飲むのは初めて。

パッションフルーツ、パイナップル、そしてシトラスの香り。

濃厚な果実味のあとには、ハーブのヒント、ミネラルもしっかり。

 

左がマントニコ、右がシャルドネ。

 

ランチの仕上げには、パニーニ。

メニューには書かれていないものもあるそうだ。

 

二種類を作ってもらい、半分ずつに切ってもらう。

 

プロシュート・コット。

コットは、加熱の意味。

中身は、プロシュート・コッタ、モッツァレラチーズ、ルッコラ、特製ソース。

 

カラブリア。

ピリ辛のパニーニ。

サラミピカンテ、薫製チーズ、ンドゥイヤ、ルッコラ。

ンドゥイヤは、カラブリアの豚肉で作るピリ辛のペーストサラミ。

 

三杯目のワインは、赤を選ぶ。

 

トレンティーノ・アルト・アディジェ州のチェンブラが造る、ピノ・ネロ、2022年。

 

アルプスの麓、チェンブラの谷にあるワイナリー。

 

光り輝くルビー色。

レッドチェリーやラズベリーの香り。

トレンティーノらしいクリーンでフレッシュな果実味、活き活きとした酸が心地良い。

ワインもシャルキュトリーもチーズもパニーニも美味しかった。

今度は食事前にサクッと飲みに来よう。

店を出ると、再び東武池袋に向かいます。

 

 

 

 

 

 

11月のこと、友人たちと丸の内で過ごす楽しい夜の続き。

「丸ビル」のベトナミーズ、『カサブランカシルク』でたっぷり食べたっぷり飲んだあとは、二次会の店に移動。

 

マルキューブのスーパーマリオのパワーアップ・イルミネーションは丁度ライティングショーが行われている。

 

夜景を見るため、1階から「丸ビル」を出る。

目の前には東京駅丸の内駅舎。

 

「KITTE」に入る。

今年の「KITTE」のクリスマスのコンセプトは、「こころ、くるむ、クリスマス」。

 

高さ13.5mのモミの木、”ブリーズツリー”。

約3万個のLEDライトが飾られ、長さ約100mの白いリボンがアトリウムに張り巡らされている。

 

「KITTE」を通り抜け、「TOKIA」に入館。

 

予約しているのはこの左側の明るいお店、『ムーチョ・モダーン・メキシカーノ』。

二次会と言えどもこの時期の丸の内は予約なしでは席の確保は難しい。

 

店内に一歩足を踏み入れると、若い熱気に圧倒される。

 

予約しておいた奥のテーブルはもう少し静かに飲むことが出来る。

 

天井からは無数の蜘蛛の糸。

これだけあれば地獄から這い上がれそうだ。

 

メキシカンとくれば、フローズンマルガリータ。

ピッチャーでもらい、四人で分けて飲む。

 

私が分けたが、一つのグラスの量が少なくなってしまった。

 

四人で乾杯。

今夜のメンバーは、きゅーちゃん、ちぃさん、ピエールロゼさん、そして私。

お店の客がとても若いので、「私たちが圧倒的に平均年齢を上げてるね」と四人で頷く。

 

チポトレBBQビーフナチョス。

甘辛バーベキューソースと柔らかく仕上げたスパイスビーフにチーズソースとサワークリームがトッピングされている。

 

ライム味のフローズンマルガリータは美味しいが、テキーラがたっぷり入っているので酔いが回る。

 

ピエールロゼさんが混ぜ混ぜしてくれた。

 

濃厚な旨味。

これはフローズンマルガリータがますます進む。

 

3種のとうもろこしにベーコン、バター、塩コショウを加えてさっと炒め、たっぷりのタヒンとサワークリームとマヨネーズのエローテソース。

 

フローズンマルガリータを飲み干すと、スパークリングワインをボトルで。

可愛い方が注いでくれる。

 

またまた四人で乾杯。

 

オーストラリアのウォーターホールズ・クリーク、ブリュット、ブラン・ド・ブラン。

シャルドネ100%の切れの良いブリュット。

 

サクッと飲むと帰途に就く。

今夜もよく食べよく飲んだ。

 

振り向くと、「TOKIA」がある東京ビルディングが明るく輝く。

友人たちと過ごす、丸の内の楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

 

11月のこと、友人たちと丸の内のベトナミーズ、『カサブランカシルク』で過ごす楽しい夜の続き。

メンバーは、きゅーちゃん、ちぃさん、ピエールロゼさん、そして私。

 

最初の料理は三種の生春巻き。

美味しく、ビールが進む。

 

海老とパクチーのベトナムサラダ。

 

海老がごろごろ入っているのが嬉しい。

パクチーは好きなのでもっと入っていても良い。

 

ここからは中華点心。

大根餅と揚げ点心。

 

甜麵醬が届く。

 

揚げ点心は何かと思ったら、肉の餡を餅でくるんで揚げたものだった。

 

ビールを飲み干すと、白ワイン。

 

イタリア、アブルッツォ州のチトラが造る、オルテンセ・ビアンコ。

ボトルはマグナム。

フレッシュな青リンゴの香りを持つ爽やかな辛口。

セパージュは、トレッビアーノ70%、シャルドネ20%、ペコリーノ10%。

 

蒸し点心が届く。

 

小籠包、フカヒレ入りプリプリ海老餃子、焼売。

 

黒酢醤油が届く。

中には生姜の千切り。

 

小籠包はレンゲに乗せて肉汁がこぼれないように。

 

フカヒレ入り海老餃子は名前どおりプリプリ。

 

焼売は、ベトナムの定番ソース、ヌックチャムで。

 

白ワインを3杯飲んだあとは、赤ワイン。

これもマグナム・ボトル。

イタリア、アブルッツォ州のチトラが造る、オルテンセ・ロッソ。

カシスやプルーンの果実味、まろやかなタンニンを持つミディアム・ボディ。

セパージュは、モンテプルチアーノ50%、サンジョヴェーゼ50%。

 

鳥取県産大山鶏のガイヤーン、ココナッツ香るスパイスロースト。

あれ、ガイヤーンはタイのイーサン地方の料理では。

ベトナムにもガー・ヌン・ラチャンというライムを利かせた焼き鶏料理がある。

 

二段重ねになった鶏がヴォリューミー。

ヌックチャムとライムが添えられている。

 

赤ワインはミディアム・ボディなのでスパイシーな鶏料理にもよく合う。

 

〆はベトナム炒飯。

ベトナムの五目炒飯、コム・チエン・タップ・カムだと思う。

サラミソーセージのようなラップスーンが入っている。

 

赤ワインを2杯飲んだあとは、〆にハイボール。

 

私たちは開店と同時に入店したので店内はガラガラだったが、食事を終えるころにはこんなに賑やかに。

 

奥のテーブルも満席。

たっぷり食べて飲んだ一行は、次のお店に移動することに。

友人たちと過ごす、丸の内の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

今夜は記事の時系列を飛び越えて、最近の記事をアップ。

 

11月のこと、友人たちと丸の内のお店で待ち合わせ。

 

今日は二重橋側から行幸地下通路を通って丸の内へ。

 

マルシェが開催されている。

そうか、今日は金曜日だ。

 

行幸マルシェは毎週金曜日に開催されていて、この日も果物、ワイン、白だし等々、色々な出店があって楽しい。

 

早めに着いたので、丸の内仲通りにイルミネーションを観に行く。

 

”丸の内ストリートパーク”は始まったばかりなのでまだ出店数は少ないが、クリスマスオーナメントの販売店には多くの客。

(丸の内ストリートパーク:11月14日~12月25日)

 

”丸の内ブライトホリデー”の今年のテーマは、スーパーマリオ。

(丸の内ブライトホリデー:11月14日~1月13日)

 

「丸ビル」のマルキューブには、スーパーマリオのパワーアップ・イルミネーション。

11月14日に点灯式が行われ、私も招待に応募したが、今年も外れ。

 

15分間隔でライティングショーが実施されている。

 

スーパーマリオのグッズ販売コーナーも。

 

友人たちとの待ち合わせ場所の5階に上がる。

上から見下ろすと、全体像がよくわかる。

 

5階のテラスからは東京駅丸の内駅舎を見渡すことが出来る。

ここで偶然、友人たちと遭遇。

 

開店時間となったので、今夜のレストラン『カサブランカシルク』に向かう。

 

店内はかなり広いが、満席の予約なのだそうだ。


”カサブランカシルク”の店名は、モロッコのカサブランカから海のシルクロードを航海してベトナムに至る航路をイメージしたもの。

店内には白いユリが飾られ、壁の絵も白ユリ。

このユリは店名に合わせた、カサブランカ。

 

店の奥側にも多くのテーブル。

シーリングファンが南国の雰囲気を醸し出している。

 

ここはベトナム料理と中華点心のお店。

 

まずはビールで乾杯。

今夜のメンバーは、チーム・スーパードライ。

きゅーちゃん、ちぃさん、ピエールロゼさん、そして私。

 

ビールはもちろんスーパードライ。

この四人で最初に出かけた場所が守谷のスーパードライ・ミュージアムだったので、ピエールロゼさんがチーム・スーパードライと命名。

 

最初の料理はベトナミーズの生春巻き。

添えられているソースは、マンゴー、青唐辛子とオリーブオイル、スイートチリ。

 

ニョクマムとニンニクと唐辛子のソース、ヌックチャムも別皿で届く。

 

蒸し鶏とマンゴー。

 

海老と青パパイヤ。

 

マグロとアボカド。

 

三種のソースを付けて食べる。

スターターとしてとても美味い。

 

10月にホーチミンシティに旅した時、料理教室で生春巻きを作った。

10人ほどの生徒の中で私の生春巻きが一番綺麗だと先生に褒められたが、やはり『カサブランカシルク』のプロの作品の方が美味しそうだ。

友人たちと過ごす、丸の内の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

6月のこと、彼女と六本木の「国立新美術館」のフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で過ごす楽しい夜の続き。

 

今夜の赤ワインは、大好きな造り手の上級ワインの、しかも素晴らしいヴィンテージ。

スッド・ウエスト、マディランのアラン・ブリュモンが造る、シャトー・モンテュス、マディラン、プレステージ、2000年。

 

アラン・ブリュモンはマディランの帝王と呼ばれる造り手で、地ぶどうのタナで造られたワインを世界で高い評価を獲得するレベルに引き上げた功績で、フランス最高勲章、レジオンドヌールを授与されている。

 

素晴らしい黒果実の凝縮感と熟成感、後味には出汁のニュアンス。

実は彼女はタナのワインは強すぎるので苦手。

でも23年間の熟成を経たこのワインは円熟味があり、とても美味しいとのこと。

ぶどうはタナ100%、熟成は新樽100%のオーク樽。

 

食べ過ぎ注意と言いながら、美味しいのでバゲットは二個目。

 

ヴィアンドは、高知県鈴木牧場の四万十麦酒牛リブロースのグリエ、四万十町桐島畑の粒マスタードのソース、季節の高知野菜と共に。

桐島畑は約80種類の野菜を育て、粒マスタードやジンジャーシロップが有名。

 

ビールミールを基本としたバランスの取れた発酵飼料で長期肥育をした麦酒牛は、柔らかくサシが強くてもすっきりとした後味が特徴。

口の中でとろける美味さ。

 

この茄子は、竜馬茄子なのだそうだ。

 

美味い牛肉とフルボディの熟成赤ワインは最高の組み合わせ。

 

デセールは、グランマルニエの香る温かいスフレ、高知山北みかんとクリームチーズのアイスクリーム、岡宗農園の土佐小夏のマセレ。

 

スフレは時間勝負。

萎まないうちに熱々をいただく。

 

アイスクリームもマセレ(シロップ漬け)も高知の果物尽くし。

 

「これが土佐小夏です」と、松尾支配人が見せてくれる。

 

今夜の植田シェフの料理も素晴らしかった。

熱いコーヒーを飲みながら、彼女と話が弾む。

 

松尾支配人に見送られ、店をあとにする。

 

このお店の満足感はとても高い。

また来なければだ。

 

振り返ると、美術館の明かりは既に消え、静寂に包まれている。

 

「東京ミッドタウン」まで戻ってきた。

 

今夜はミッドタウンガーデン側からガレリアに入る。

 

福光屋がまだ開いていたので、少しお買い物。

 

そして、何時ものプレッセ・プレミアム。

 

彼女と私の翌朝用のサラダを何点か購入。

 

今夜も楽しい、彼女と過ごす六本木の夜でした。

 

 

 

 

 

 

6月のこと、彼女と六本木の「国立新美術館」のフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で過ごす楽しい夜の続き。

 

イヴ・ジャック、ラ・キュヴェ・セレクション、ブラン・ド・ブラン。

好きな銘柄のシャンパーニュでディナーの始まり。

今夜はシェフの特別コースをお願いしている。

高知県の食材を使ったコースなのだそうだ。

 

フランス産鴨フォアグラのポワレ、四万十産香り米のリゾットとグリーンアスパラガス、ソース・ポルト。

『ポール・ボキューズ』の料理にはフォアグラは欠かせない。

日本に輸入されるフォアグラのほとんどはハンガリー産だが、『ポール・ボキューズ』は何時も高価なフランス産。

 

フォアグラのポワレの下には、四万十産の香り米のリゾット。

丸く整形して焼かれている。

ソースは、ソース・ポルトとグリーンアスパラガスのソースの二種。

 

これが四万十産の香り米なのだそうだ。

松尾支配人がわざわざ持ってきてくれた。

”香り米(ヒエリ)は、四万十町で古来より大切に守り育てられてきた風味豊かな素晴らしい香りのお米”なのだそうだ。

 

一種類目の白ワインは、大好きな造り手のソーヴィニヨン・ブラン。

アルフォンス・メロ、サンセール、ラ・ムシエール、2013年。

ソーヴィニヨン・ブランを熟成させるとここまで美味しくなるのかと嬉しくなる。

 

アルフォンス・メロはサンセールで19代続く名門。

フランスのワイン評価誌で、ドメーヌ・ド・ロマネ・コンティやシャトー・ディケムと並んで最高評価を獲得している。

アルフォンス・メロのワインは大好きで、私のセラーには何時も何本か入っている。

 

ラ・ムシエールはメロ家の家宝と言える、サンセールの丘の最上部にある南東向きの畑。

この畑からは区画ごとに素晴らしいサンセール・ブランが造られている。

 

二種類目の白ワインは素晴らしい造り手のシャルドネ。

ドメーヌ・アレクサンドル・パリゴ、ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ、クロ・ド・ラ・ペリエール、2019年。

 

人気の造り手、アレクサンドル・パリゴが、クロ・ド・ラ・ペリエールの単一畑のシャルドネを用いて造るワイン。

 

クロ・ド・ラ・ペリエールは、パリゴーとムルソーのセバスチャン・マニャンとの共同所有の希少な単一畑だ。

 

ソーヴィニヨン・ブラン(右)とシャルドネ(左)の飲み較べが楽しい。

 

ポワソンは、高知県産生姜真鯛のロースト、谷農園の茗荷のベーニェ、ハマヤさんの土佐酢で漬けた茗荷のベアルネーズソース。

生姜真鯛は高知県産の生姜を飼料に加えることにより、魚の臭みを消した高知県特産の真鯛。

 

高知市の谷農園の茗荷は刺身で食べると美味いと言われる、ブランド茗荷。

それをベーニェ=衣揚げにしている。

 

真鯛の上には九条ネギ。

真鯛も茗荷もベアルネーズソースを付けて食べると美味い。

 

ここで、松尾支配人から土佐酒のプレゼントが届く。

 

土佐郡土佐町の土佐酒造が醸す、桂月 純米大吟醸 CEL-24。

CEL-24は甘みの強い酒を醸す高知県の吟醸酵母。

亀泉や豊能梅のCEL-24は日本酒度が-10~-15と甘口だが、この酒は-4と控えめ。

 

使用米は吟の夢または山田錦、精米歩合は50%。

 

フルーティーな甘い香りを持つが、酸があるので食事にも合わせやすい美味い酒だ。

彼女と過ごす、六本木の「国立新美術館」での楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

今朝のベランダ菜園の収穫。

 

赤唐辛子は14本。

これで今年の収穫は丁度700本。

ミニトマトは生っているものの大部分を収穫。

もう少し熟してから収穫したいところだが、流石に寒くなり実が熟さないまま落ちてしまうようになったので収穫。

12月になってもベランダ栽培で収穫できるとは、毎回書いているが日本の温暖化は着実に進んでいる。

 

6月のこと、彼女と六本木で待ち合わせ。

 

ここに来ると必ず撮影する、安田侃氏の作品、「意心帰」。

 

何時もはミッドタウンガーデンに出て緑の中を歩くのだが、彼女が日焼けしたくないというので、今日は地下道を進む。

 

向かったのは、「国立新美術館」。

 

六本木だと、羽田空港に向かう航空機の高度がとても低い。

 

黒川紀章氏が最後に設計した美術館のフォルムが美しい

 

美術館には傘を持って入館することはできない。

エントランスの正面には、広い傘の保管所がある。

 

今日のディナーの場所は、この逆コーンの構造物の上。

 

今は企画展が行われていないので、一階のカフェに客は少ない。

 

エレベーターで3階に上がり、今夜のレストラン、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』を撮影。

左に見えている橋を通ってレストランに渡る。

 

上から見ると、1階のカフェのテーブルが規則正しく並べられているのがわかる。

 

こちらはグッズの販売店。

常設の広い販売店は地下にある。

 

レストランサイドにいる酒巻マネジャーが手を振ってくれたが、彼女がお化粧直しの間こちらで待つとジェスチャーで伝える。

 

彼女が戻ると、橋を渡って店内に進む。

 

今夜も何時ものテーブル。

 

このセルヴィエットを見ると、何時ものことながら俄然食欲が湧いてくる。

パブロフの犬状態だ。

 

松尾支配人がシャンパーニュを持って現れる。

今夜のシャンパーニュも好きな銘柄。

イヴ・ジャック、ラ・キュヴェ・セレクション、ブラン・ド・ブラン。

イヴ・ジャックは、コート・デ・ブラン近郊のバイエに本拠地を置く、家族経営のメゾン。

 

素晴らしい泡立ち。

柑橘系の爽やかな香り。

口当たりはキリリと引き締まった辛口。

その後に豊かな熟成感、ブリオッシュや炒ったナッツのニュアンスが現れる。

やはり素晴らしいシャンパーニュだ。

 

ぶどうはシャルドネ100%。

使われているぶどうの収穫年は、2017年、2018年、2019年。

デゴルジュマンは、2022年3月25日。

ドサージュは、10g/ℓ。

 

バゲットが届く。

 

このバゲットが美味しく、食べ過ぎてしまうのが問題。

 

お供は、カレー風味の鶏のリエット。

これがまたバゲットによく合う。

 

彼女と過ごす、「国立新美術館」での楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

6月のこと、ちぃさんと虎ノ門ヒルズの「虎ノ門横丁」で過ごす楽しい午後の続き。

 

十割蕎麦の『瑠灯』で日本酒を6杯ずつ飲んだあとは、横丁内を散策。

ここにはクラフトジンの蒸留所を併設した、『虎ノ門蒸留所』がある。

 

ここが蒸留所。

色々なフレーバーを付けることができるクラフトジンは大人気だ。

 

小腹が空いたので、少し食べることにする。

どのお店も混雑していたが、客が一人もいない店があったので、静かに食べることができると思い入店。

(写真に写っている右の男性はお店のスタッフ、左の女性はちぃさん。)

 

まずは冷えた生ビールで乾杯。

 

ここのビールは、マスターズドリーム。

 

お通しとキムチの盛り合わせが届く。

 

お通しはホタテとワカメ。

驚いたことに、塩辛いだけで、味、旨味が無い。

 

カクテキは大根の苦みが強く、熟成感が無い。

オイキムチは食べられるが、水っぽい。

ペチュキムチは発酵させていないのか、旨味が無い。

 

チャプチェが届く。

味付けがとても甘い。

 

ヤンニョムチキンも頼んだが、撮影忘れ。

取り皿に移した一個だけ写真があったが、これだけは美味しく食べることができる。

結局ヤンニョムチキンを食べただけで、あとは残して店を出る。

私は出された料理は決して残さないように努めているが、こんな経験は初めて。

ここに出店している店は厳選されているので、普段はこんなことはないはず。

シェフが不在か何かで間違いがあったのだろう。

 

津軽三味線の演奏者が通路を練り歩き、どのお店も華やいだ雰囲気。

 

最後はちょっと残念な思いで、「虎ノ門横丁」をあとにする。

人生長く生きていればこんなこともある。

でも、残り少ない人生でこんなことは二度とあってほしくない。

ネガティヴな記事は書かないことにしているのだが、今回は驚きが大きく、書いてしまった。

 

オーバル広場に出ると、「ルーツ」の前で撮影会。

もうかなり暗くなっているのだが、スマホのカメラでは明るく写ってしまう。

ちぃさんに焦点を当てているので照明が当てられた背景が明るく写る。

 

ちぃさん撮影の写真は、もう少し夜っぽく写っている。

私よりも「ルーツ」に焦点が合っているようだ。

 

日本のビルは真四角ばかりだと批判されてきたが、最近のビルは意匠も素晴らしい。

 

ちぃさんと過ごす、築地、虎ノ門での楽しい休日でした。

 

 

 

 

 

 

6月のこと、ちぃさんと虎ノ門ヒルズで過ごす楽しい午後の続き。

 

ステーションタワーで”ティファニー ワンダー”展を観た後は、T-デッキを渡り、森タワー側に向かう。

 

T-デッキには、インド人のアーティスト、N・S・ハルシャ作の、「マター」。

南アジアを中心に生息する手の長い猿、ラングールが地球のような球体を左手に持ち、右手で天空を指さしている。

あ、手前は色は似ていても猿の一種ではなく、ちぃさん。

 

こちらは色は似ていないが猿の一種に近いかも。

 

オーバル広場には、スペインのアーティスト、ジャウメ・プレンサ作の「ルーツ」。

8つの言語の文字を使い、膝を抱えて座る人間をかたどった作品で、言語は日本語、中国語、アラビア語、ヘブライ語、ラテン語、ギリシャ語、ヒンディー語、ロシア語。

 

向かった先は、ビジネスタワー。

「虎ノ門横丁」開業4周年を祝した記念イベント、”虎横祭(とらよこまつり)”が開催されているのだ。

 

僅か二日間だけの開催で、色々な催しや各店舗の特別メニューを楽しむことができる。

 

まず目を引いたのは多くの客で賑わう、十割蕎麦のお店、『瑠灯(るちん)』。

 

この張り紙に吸い寄せられない人はいるだろうか。

 

氷水の中には、一升瓶がざくざく。

 

早速、一時間一本勝負で飲み始める。

 

最初の酒は二人とも、山形県天童市の出羽桜酒造が醸す、出羽桜 吟醸酒 桜花。

吟醸酒のパイオニア、出羽桜の定番の酒だ。

 

「一時間、目一杯飲みましょう」の乾杯。

 

おつまみも少し注文。

 

鯖と人参のしりしり。

これが驚きの美味しさ。

 

醬油豆長芋きゅうり。

何だか面白い食材の組み合わせ。

酒によく合う。

 

続く酒は二人とも、富山県黒部市の銀盤酒造が醸す、銀盤 播州50 純米大吟醸。

 

ちぃさんの三杯目の酒は、新潟県妙高市の鮎正宗酒造が醸す、鮎正宗 崑(びしゃもん) にごり 純米。

 

私の三杯目の酒は、東京都福生市の田村酒造場が醸す、田むら 吟ぎんが 純米吟醸。

 

どちらも美味い。

でも、ちょっとペースが速いかも。

 

ここは酒の肴が美味いので、次回はゆっくり飲みに来ようと思う。

 

ちぃさんの四杯目の酒は、高知県高知市の酔鯨酒造が醸す、酔鯨 特別純米酒。

 

私の四杯目の酒は、福井県勝山市の一本義久保本店が醸す、伝心 夏 純米大吟醸。

 

交換し合って飲むと、二人の好みが良くわかる。

どちらかというと、ちぃさんは淡麗辛口、私は芳醇旨口が好み。

 

ちぃさんの五杯目の酒は、兵庫県丹波篠山市の鳳鳴酒造が醸す、鳳鳴 田舎酒 吟醸。

 

私の五杯目の酒は、岩手県二戸市の南部美人が醸す、南部美人 純米吟醸。

 

それにしても、この価格でこれだけの酒が揃っているのは素晴らしい。

 

ちぃさんの六杯目の酒は、静岡県浜松市の花の舞酒造が醸す、花の舞 日本刀(かたな) 純米吟醸。

キレッキレの辛口の酒だ。

ラベルが剥げてしまっていたので、撮影を断念。

私の六杯目の酒は、大分県玖珠郡久重町の八鹿酒造が醸す、八鹿 吟醸 桃。

 

どの酒も美味いが、一時間で六杯は飲み過ぎ。

ほろ酔い加減で気持ち良く店をあとにする。

ちぃさんと過ごす、虎ノ門の楽しい午後は続きます。