6月のこと、ちぃさんと虎ノ門ヒルズで過ごす楽しい午後の続き。
ステーションタワーで”ティファニー ワンダー”展を観た後は、T-デッキを渡り、森タワー側に向かう。
T-デッキには、インド人のアーティスト、N・S・ハルシャ作の、「マター」。
南アジアを中心に生息する手の長い猿、ラングールが地球のような球体を左手に持ち、右手で天空を指さしている。
あ、手前は色は似ていても猿の一種ではなく、ちぃさん。
こちらは色は似ていないが猿の一種に近いかも。
オーバル広場には、スペインのアーティスト、ジャウメ・プレンサ作の「ルーツ」。
8つの言語の文字を使い、膝を抱えて座る人間をかたどった作品で、言語は日本語、中国語、アラビア語、ヘブライ語、ラテン語、ギリシャ語、ヒンディー語、ロシア語。
向かった先は、ビジネスタワー。
「虎ノ門横丁」開業4周年を祝した記念イベント、”虎横祭(とらよこまつり)”が開催されているのだ。
僅か二日間だけの開催で、色々な催しや各店舗の特別メニューを楽しむことができる。
まず目を引いたのは多くの客で賑わう、十割蕎麦のお店、『瑠灯(るちん)』。
この張り紙に吸い寄せられない人はいるだろうか。
氷水の中には、一升瓶がざくざく。
早速、一時間一本勝負で飲み始める。
最初の酒は二人とも、山形県天童市の出羽桜酒造が醸す、出羽桜 吟醸酒 桜花。
吟醸酒のパイオニア、出羽桜の定番の酒だ。
「一時間、目一杯飲みましょう」の乾杯。
おつまみも少し注文。
鯖と人参のしりしり。
これが驚きの美味しさ。
醬油豆長芋きゅうり。
何だか面白い食材の組み合わせ。
酒によく合う。
続く酒は二人とも、富山県黒部市の銀盤酒造が醸す、銀盤 播州50 純米大吟醸。
ちぃさんの三杯目の酒は、新潟県妙高市の鮎正宗酒造が醸す、鮎正宗 崑(びしゃもん) にごり 純米。
私の三杯目の酒は、東京都福生市の田村酒造場が醸す、田むら 吟ぎんが 純米吟醸。
どちらも美味い。
でも、ちょっとペースが速いかも。
ここは酒の肴が美味いので、次回はゆっくり飲みに来ようと思う。
ちぃさんの四杯目の酒は、高知県高知市の酔鯨酒造が醸す、酔鯨 特別純米酒。
私の四杯目の酒は、福井県勝山市の一本義久保本店が醸す、伝心 夏 純米大吟醸。
交換し合って飲むと、二人の好みが良くわかる。
どちらかというと、ちぃさんは淡麗辛口、私は芳醇旨口が好み。
ちぃさんの五杯目の酒は、兵庫県丹波篠山市の鳳鳴酒造が醸す、鳳鳴 田舎酒 吟醸。
私の五杯目の酒は、岩手県二戸市の南部美人が醸す、南部美人 純米吟醸。
それにしても、この価格でこれだけの酒が揃っているのは素晴らしい。
ちぃさんの六杯目の酒は、静岡県浜松市の花の舞酒造が醸す、花の舞 日本刀(かたな) 純米吟醸。
キレッキレの辛口の酒だ。
ラベルが剥げてしまっていたので、撮影を断念。
私の六杯目の酒は、大分県玖珠郡久重町の八鹿酒造が醸す、八鹿 吟醸 桃。
どの酒も美味いが、一時間で六杯は飲み過ぎ。
ほろ酔い加減で気持ち良く店をあとにする。
ちぃさんと過ごす、虎ノ門の楽しい午後は続きます。