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ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

3月中旬のこと、東京駅でちぃさんと待ち合わせ。

 

向かったのは、3月10日に開業したばかりの「東京ミッドタウン八重洲」。

左側は1月13日に開業した「YANMAR TOKYO」。

 

「東京ミッドタウン八重洲」が入居する八重洲セントラルタワーの外壁には、フィルムタイプの巨大なLEDディスプレイが設置されている。

 

信号待ちの間、次々と映し出される映像を楽しく眺めることができる。

 

「YANMAR TOKYO」の前を通っていると、懐かしいトラクターを見付けた。

 

ヤンマー東京ビルが解体され、「YANMAR TOKYO」の建設が始まるまでの間、2019年4月5日から10月31日の期間限定でこの場所に開設されたバーベキュー&ビア・レストラン、『ザ・ファーム・トーキョー』に置かれていたトラクターだ。

このトラクターを眺めながら、ビールを飲んだことを思い出す。

 

その時の記事はこちら。

 

 

いよいよ「東京ミッドタウン八重洲」に入館。

「ヤエチカ」からも入館できるが、昨年9月17日に先行開業した地下には開業の翌日に既に訪問しているので、今回は1階から入館することにした。

 

地階の訪問記事はこちら。

 

 

向かった先は、2階にある「ヤエスパブリック」。

ここには9軒の立ち飲みスタイルのお店。

お店とは別に、窓際には着席できる場所もあり、好きなお店で食べ物や飲み物を購入し、テーブルに運んで楽しむこともできる。

外に向かって並んで座るカップルシートもある。

いずれの場所も人が溢れているので撮影は控える。

 

選んだお店は、『CATARATASU YAESU』。

 

ここはクラフトビールのお店。

 

注文はタブレットで、と思ったら、これはメニューだけで注文は口頭で伝え、お店のスタッフが伝票に記入する方式。

基本的にキャッシュ・オン・デリバリー。


ちぃさんとクラフトビールで乾杯。

 

交換して飲み比べたが、どちらも美味い。

 

ちぃさんに私が選んだビールは、カリフォルニアのアルマナック・ビール・カンパニーが造る、 ラウド!ヘイジー IPA。

 

私のビールは、カリフォルニアのフォートポイント・ビールが造る、ウェストファリア・ニュルンベルク・レッドエール。

フォートポイント・ビールのヘッド・ブリュワーがニュルンベルク旅行中に思いついたレシピで造ったビールなのだそうだ。

 

お供はフライドポテト。

揚げたてで熱々のポテトが美味い。

 

サクッと飲むと、もう一軒立ち寄ることにする。

お隣の立ち呑みバル、『スタンドBUCHI』は満席。

 

ちぃさんが選んだお店は、台湾ストリートフードの『オルソー』。

台湾には50回ほど行ったことがあり大好きな国なので、「ヤエスパブリック」に台湾料理の店があることは嬉しい。

『オルソー』の本店は白山にあるので、一度訪問したいと思う。

(既に訪問済で、しばらく後に記事をアップ予定。)

 

この雑多な感じが台湾の街角の食堂の雰囲気を上手く再現している。

台湾の色々な飲み物が揃っているだけでなく、ワインも何種類か置かれている。

 

料理のメニューをチェック。

色々食べたいが、このあとフレンチのフルコースを楽しむ予定なので、軽いもので我慢する。

 

搾菜山椒油干絲、ザーサイと干し豆腐の山椒油和え。

 

続いては飲み物をチェック。

クラフトビールが揃っているのが素晴らしい。

 

このあとワインをたっぷり飲む予定なので、ここでもビールを選択。

 

飲むのは、もちろん金牌台湾啤酒。

台湾でNo.1のラガーだ。

 

2軒目もサクッと飲むと、3階のレストランフロアーを見て歩く。

『ラ・テラッツァ サバティーニ』には食事に来てみようと思う。

(既に訪問済で、しばらく後に記事をアップ予定。)

 

『酛 TOKYO』では美味しい日本酒を飲めそうだ。

 

ディナー・パーティーの時間となったので、地下に下り、次の目的地に向かう。

沖縄ソウルフードの『ポーたま』には今日も行列。

ちぃさんと過ごす、八重洲での楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

3月のこと、北千住の『呑酒場 ウル虎』で、ちぃさんと過ごす楽しい夜の続き。

今夜は令和五年癸卯(みずのとう)二月四日立春朝搾りの酒の飲み較べ。

 

七種類目と八種類目の酒を注いでもらう。

 

北海道旭川市の男山が醸す、男山 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。

使用米は吟風、精米歩合は55%。

お祓い神社は、永山神社。

 

石川県白山市の小堀酒造店が醸す、萬歳楽 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。

使用米は五百万石、精米歩合は55%。

お祓い神社は、白山比咩神社。

 

一軒目のお店、『餃子のラスベガス』でそこそこ食べてきているのであまりお腹は空いていないが、悪酔い防止のためにもう少し揚物を食べることにする。

牡蠣フライは通常は二個なのだが、今日は牡蠣が小振りとのことで三個。

 

揚げたてなので、かぶりつくと熱くて舌を少し火傷してしまった。

でも美味い。

 

九種類目と十種類目の酒が届く。

 

和歌山県海南市の中野BCが醸す、超久 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。

使用米は雄町と山田錦、精米歩合は55%。

お祓い神社は、藤白神社。

 

和歌山の酒らしく、パンダのマークが付いている。

 

埼玉県飯能市の五十嵐酒造が醸す、天覧山 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。

使用米は吟ぎんが、精米歩合は55%。

お祓い神社は、神明神社。

 

十一種類目と十二種類目の酒。

 

長野県伊那市の宮島酒店が醸す、純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。

使用米は美山錦、精米歩合は55%。

お祓い神社は、荒井神社。

國井さんが、「名前を入れてくれたんですよ」と嬉しそう。

大吉祈願の下に、『呑酒場 ウル虎』と書かれている。

 

新潟県柏崎市の原酒造が醸す、越の誉 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。

使用米は越神楽、精米歩合は麹米が50%、掛米が60%。

お祓い神社は、御嶽山神社。

 

十三種類目でここに置いている立春朝搾りは全種類制覇。

十四種類目は大好きな土佐酒を選ぶ。

 

島根県出雲市の旭日酒造が醸す、旭日 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。

使用米は吟吹雪、精米歩合は60%。

お祓い神社は、大隴神社。

 

高知県香南市の高木酒造が醸す、豊能梅 REFRESH 純米吟醸 おりがらみ 生酒。

 

豊能梅の純米吟醸おりがらみは何度も飲んでいるが、このREFRESHバージョンは初見。

 

通常の豊能梅 純米吟醸 おりがらみ 生酒は松山三井を50%磨きで醸されているが、これは吟の夢を60%磨きで醸されている。

使用酵母はどちらも高知酵母のAC95。

 

十五種類目、十六種類目の酒は、春らしく華やかな酒を選ぶ。

 

千葉県香取郡の鍋店が醸す、不動 純米吟醸 おりがらみ 無濾過生原酒。

 

山形県産出羽燦々を用い、精米歩合は55%、使用酵母は協会1801号。

 

茨城県筑西市の来福酒造が醸す、来福 さくら酵母 純米 うすにごり 生原酒。

 

茨城県産五百万石を用い、精米歩合は59%。

東京農大の、さくら花酵母が使われている。

まさに春を告げる酒だ。

 

たっぷり日本酒を楽しんだ後の〆は、さくらそば。

前回はゆずそばだったが、季節に合わせてそばの香りを変えるとは粋だ。

桜の香りが心地良く、〆の蕎麦が美味い。

國井オーナーに見送られ、ほろ酔い加減で店をあとにする。

 

せっかく北千住に来たので、有名なお惣菜屋さんで買い物をすることに。

 

ところが、時間が遅すぎて既に閉店。

繁華街をふらふら歩いて帰途に就く。

 

ちぃさんと過ごす、北千住での楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

 

3月のこと、ちぃさんと北千住で過ごす楽しい夜の続き。

『餃子のラスベガス』を出ると、次に予約しているお店に向かう。

 

向かったのは、グルメブロガーさんには有名なこのビル。

 

お気に入りのお店のドアには、恐ろしげな虎の絵。

 

『呑酒場 ウル虎』には、昨年秋の初訪問以来、今回で四回目。

 

店内には先客が何組も居るので撮影は控え、日本酒の冷蔵庫をパチリ。

 

こちらの冷蔵庫には魅力的な季節の酒が。

 

季節の酒は、立春朝搾り。

 

こちらは、今日のフリーフローの日本酒。

 

まずは、令和五年癸卯(みずのとう)二月四日立春朝搾りでスタート。

立春朝搾りと言えば、reinaさん。

reinaさんに敬意を表し、栃木のお酒から。

 

一種類目の酒は、栃木県佐野市の第一酒造が醸す、開華 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。

reinaさんの記事で見て、飲みたいと思っていた酒。

使用米は、五百万石、美山錦で、精米歩合は55%。

出荷前にお祓いを受けた地元の神社は、赤城神社。

 

「立春朝搾りという企画を提唱したのは開華なんだそうですよ」と、オーナーの國井さん。

そのせいか、開華のエチケットには立春朝搾りの説明が書かれている。

立春朝搾りは全国各地の蔵が参加する早春の一大イヴェントで、令和5年の参加蔵は、43。

開華は最大の26回目の参加。

 

二種類目の酒は、栃木県さくら市のせんきんが醸す、仙禽 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。

使用米は山田錦、精米歩合は60%。

お祓い神社は、今宮神社。

 

お酒をこぼさないように、グラスを持ち上げずに乾杯。

お酒は二種類ずつ注文し、グラスを交換して両方の酒を味わうことにする。

 

三種類目と四種類目の酒は立春朝搾り以外から。

 

新潟県長岡市の越銘醸が醸す、山城屋 純米大吟醸 生酛 中取り 原酒、miracle world of micro organisms(微生物の奇跡の世界)。

 

すっきりとした飲み口でするすると飲んでしまう。

使用米は五百万石、精米歩合は50%、新潟酵母で醸され、アルコール度数は14%と低め。

 

山形県酒田市の楯の川酒造が醸す、楯野川 純米大吟醸 清流。

 

純米大吟醸らしいフルーティーな香り。

使用米は出羽燦々、精米歩合は50%、使用酵母は山形KA、この酒もアルコール度数は14%。

 

アペロでそこそこ食べてしまったので、酒の肴は軽いものを選ぶ。

でも悪酔いしないように、最初に揚物を胃に入れることに。

 

ここのアジフライは美味いのだ。

 

自家製もつ煮込み。

大根がしみしみで美味い。

 

二人に取り分け、七味をたっぷり掛けて食べる。

 

五種類目と六種類目の酒は再び立春朝搾り。

 

岡山県浅口市の嘉美心酒造が醸す、嘉美心 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。

使用米はあけぼの、精米歩合は58%、使用酵母は白桃酵母。

お祓い神社は、大浦神社松尾分社。

 

徳島県鳴門市の本家松浦酒造場が醸す、鳴門鯛 純米吟醸 生原酒 立春朝搾り。

使用米は徳島県産山田錦、精米歩合は58%。

お祓い神社は、阿波神社。

ちぃさんと過ごす、北千住の『ウル虎』での楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

 

3月中旬のこと、北千住駅に降り立つ。

 

何故北千住に来たかと言うと、餃子を食べるため。

ある日ちぃさんに、「猛烈に餃子を食べたくなった」と話すと、北千住にある餃子のお店を三店紹介してくれた。

 

その中から行きたいお店を選ぶと、ちぃさんが予約してくれたのだ。

 

お店の場所は、旧日光街道沿い。

予約した翌日にはTV番組で”餃子の美味しいお店”として取り上げられていたそうで、期待が高まる。

 

そのお店は、2022年1月29日にオープンしたばかりの『餃子のラスベガス北千住店』。

福岡の人気のビストロ『Yorgo』のオーナーシェフが手掛ける、福岡で人気の餃子居酒屋で、今回関東初出店。

 

まだ夕方早い時間なので、私が一番乗り。

右側にカウンター席、左側には半個室。

 

上段の椅子席と下段の座敷との二段に分かれた面白い構造。

 

私が選んだのは、この上段の半個室。

 

上段の席からは店内を見渡すことができる。

ステンレス製の大きな水槽の中には、ビール瓶がぎっしりと並べられている。

このあと、ビール瓶の上に砕き氷が豪快に山盛りに盛られた。

 

スタッフがキャベツを切って餃子作りの準備をしている。

大きな鍋は水餃子用、その奥には焼き餃子の鉄板が4台並ぶ。

 

壁には、”自家製餃子”の説明。

 

ちぃさんは今日はネイルの日。

もう少し時間が掛かりそうなので、メニューをチェックし、注文。

ここのあとにもう一軒お店を予約しているので、食べ過ぎ注意。

 

ここのビールは、赤星の瓶ビール。

 

ビールのお供は早採りザーサイともやしの塩ナムル。

箸袋が面白い。

何種類かあるようで、私には”餃子~特製の皮とタレ~編、餃子のおいしさの裏側”を、ちぃさんには”餃子~肉へのこだわり~編、純粋な肉汁を求めて”を選ぶ。

 

箸袋の裏側に、ラスベガスの餃子の美味しさの理由等が書かれている。

 

ちぃさんが到着し、ビールで乾杯。

 

新しいネイルのデザインは、手書きの桜の花。

東京の開花宣言の日に相応しいネイルだ。

 

鶏団子の黒酢ソース。

思った以上にヴォリュームがある。

黒酢の香りが食欲を誘う。

 

鶏肉の団子がずっしりと重い。

 

赤星を飲み干すと、白ワインで乾杯。

 

水餃子が届く。

これも驚きのヴォリューム。

 

水餃子には納豆ダレが合うのだそうだ。

他にも、ニラ醤油、塩レモンダレ、パクチーダレがある。

 

水餃子に納豆ダレ、これは新鮮な組み合わせで美味い。

 

焼き餃子も大きく、具がぎっしりと詰まっている。

 

これがお店自慢の”粉ラー油”。

山椒、白ゴマ、唐辛子、ごま油で作られている。

 

皮がモチモチで美味い。

ここは再訪ありの旨い餃子屋さんだ。

サクッと餃子を味わうと、次に予約しているお店に向かうこととする。

ちぃさんと過ごす、北千住の楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

4月下旬から5月初旬のウォーキング。

 

この雲は、絡み合った綿花。

以前アーカンソー州の見渡す限りの綿畑の中を車で走った時のこと。

畑の綿は既に収穫を終えていたが、畑から少し離れた路傍に1本の綿の木を見付けた。

車を止め、人生初の綿摘みをしたことを思い出す。

腰をかがめ、棘のある花殻から綿を摘むのが如何に大変な作業であるかわかった気がした。

この雲は別の物にも見える。

失敗作のポン・デ・リング。

久し振りにドーナツを食べたくなった。

 

春に野原を彩るのは、ハナニラ(花韮)。

ネギ科ハナニラ属(イフェイオン属)の多年草で、原産地は南アフリカ。

葉や球根を傷つけると、ネギやニラと同じ香りがする。

 

繁殖力が強い丈夫な植物で育てやすく、白から薄紫や薄青の可愛い花を咲かせる人気の植物だ。

花色には、ピンクや黄色もある。

花言葉は、”悲しい別れ”、”耐える愛”、”恨み”、”卑劣”。

 

真っ白なモコモコの可愛い花は、コデマリ(小手毬)。

バラ科シモツケ属の落葉低木で、原産地は中国南東部。

 

中国から渡来し江戸時代初期から観賞用に広く栽培されていた、日本人に馴染みの深い花だ。

花言葉は、”優雅”、”上品”、”友情”、”努力”。

 

池袋ルミネの植え込みに咲いていた白い花は、ウエストリンギア・フルティコサ。

シソ科ウエストリンギア属の常緑低木で、原産地はオーストラリア。

 

別名はオーストラリアンローズマリー。

ローズマリーに似ているが、香りは無い。

花言葉は、”真実の愛”、”誠実”。

 

同じ植え込みにはもう一種類面白い植物が植えられている。

6月上旬に花を咲かせていたのは、グレビレア。

ヤマモガシ科グレビレア属の常緑低木で、原産地はオーストラリア。

池袋ルミネの植え込みはオーストラリア花壇だ。

 

花に見えるのは総苞で、複数の雌しべが飛び出して開花する。

花言葉は、”あなたを待っています”、”情熱”、”平和”。

 

先週のベランダ菜園の収穫。

ミニトマトも赤唐辛子も樹に生っているのはあと僅か。

ミニトマトは今回も高温障害により多くの実が割れ、収穫と同じくらいの個数を廃棄した。

 

四日前の収穫。

暑過ぎたせいだろうか、鷹の爪の色が綺麗な赤にならない。

 

高温障害によって割れた実は破棄。

昨年まではこんなことはほとんど無かったので、今年の暑さが異常でレッドラインを超えたことがわかる。

 

今朝の収穫。

ミニトマトも鷹の爪も残り僅か。

あとは早く気温が下がり、また花が咲き始めることを望みたい。

 

家でビールを飲むことはほとんど無い。

でもこんなに猛暑が続くと、冷えたビールを飲みたくなる。

 

冷蔵庫から取り出したのは、クラフトビール、スプリングヴァレー、豊潤496。

 

ビアカップはKEYUCAの真空ステンレスマグカップ。

冷凍庫で冷やしておいた。

 

この濃厚な旨み、贅沢な味わいが堪らない。

やはりスプリングヴァレーは美味い。

久し振りに代官山の『スプリングヴァレー・ブルワリー東京』に行きたくなった。

暑い夜に美味しい、今夜のお家ビールでした。

 

前回『スプリングヴァレー・ブルワリー東京』に行った時の記事はこちら。

 

 

 

 

 

 

六本木の国立新美術館にあるフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で友人達と過ごす楽しい夜の続き。

メンバーは、かずみさんご夫妻、KEiさん、しづちゃん、mayuさん、そして私。

今夜は、「ルーブル美術館展 愛を描く」特別ディナー。

 

五本目のワインを抜栓する。

 

南ローヌを代表する造り手、ファミーユ・ペランの、コート・デュ・ローヌ、クードレ・ド・ボーカステル、2015年。

 

このワインは、シャトー・ヌフ・デュ・パプの最高峰、シャトー・ド・ボーカステルの弟分。

シャトー・ド・ボーカステルの畑の道一本隔てた東側の畑のぶどうで造られている。

セパージュは、グルナッシュ30%、ムールヴェードル30%、シラー20%、サンソー20%。

 

ヴィアンドは、牛フィレ肉のグリエ、リンゴのピューレと赤ワインのソース、ジャガイモのドフィノワと共に。

 

右がピノ・ノワール、左がクードレ・ド・ボーカステル。

クードレはカシスやブラックチェリーの香り。

素晴らしい果実の凝縮感、黒い土やスパイスのヒント。

コート・デュ・ローヌの枠を超える素晴らしいワインだ。

 

並行して飲んでいるピノ・ノワールは、ドメーヌ・アレクサンドル・パリゴ、ブルゴーニュ、オート・コート・ド・ボーヌ、クロ・ド・ラ・ペリエール、2019年。

 

デセールが届く。

説明は以下のとおり。

 

ルーヴル美術館が誇る「愛」の絵画74点が六本木に来日。来春開催 ...

4人のアモル(キューピッド)が矢で射抜かれたハートを掲げ、2人のアモルが矢を焼いている構図。

白い的にはハートを外した矢の跡が幾つもあり、本当の愛を見付けるのは難しいことを示し、残った矢を焼いているのは真実の愛は一度きりであることを暗喩しているようだ。

 

この絵を観た上でデセールを見ると、ハートがまさに射抜かれている。

 

可愛いアモルのビスキュイが散りばめられ、フランボワーズのソルベが燃え立つような愛を感じさせる。

 

ここで、かずみさんの奥様のお誕生日のお祝い。

奥様を囲んで、記念撮影。

 

食後は熱いコーヒーで楽しかった今夜のディナーを締めくくる。

 

コーヒーカップは表と裏でデザインが異なる。

このカップはここでも買うことができる。

 

今夜飲んだ五本のワイン。

我ながらなかなか良い選択で、どれも美味しかった。

 

松尾支配人に見送られ、満ち足りた思いで店をあとにする。

 

レストランを撮影するには、ここは絶好のポイント。

 

正面のエントランスは既に施錠されているので、非常口から外に出る。

遠くに見えるのは東京タワー。

 

雲がかかった夜空に六本木ヒルズの森タワーが聳え立つ。

 

正門前から後ろを振り返ると、黒川紀章の代表作の一つの建築物は既に灯りが落とされている。

 

「東京ミッドタウン六本木」まで来ると、大江戸線、日比谷線、千代田線に分かれ、帰途に就く。

 

しづちゃんと私は乃木坂方面へ。

「メルセデスミー」の『アップステアーズ』の前では、「ここで遊歩さんとシャンパーニュをいっぱい飲んだね」、と思い出に浸る。

 

乃木坂駅の上には、”恋人の聖地”、桂由美ブライダルサロン。

「ここにはアモルが居そうだね」、と思わず微笑んでしまう。

友人達と過ごす、「ルーブル美術館展 愛を描く」鑑賞と、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』でのコラボディナーの楽しい夜でした。

 

 

 

 

 

 

六本木の国立新美術館にあるフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で友人達と過ごす楽しい夜の続き。

メンバーは、かずみさんご夫妻、KEiさん、しづちゃん、mayuさん、そして私。

今夜は、「ルーブル美術館展 愛を描く」特別ディナー。

 

ワインは三本目。

選んだワインは私の定番、クローディ・ジョバールが造る、リュリー、モンターニュ・ラ・フォリ、2012年。

 

クローディはブルゴーニュで注目の女流醸造家で、彼女のワインは大好き。

2012というバックヴィンテージが残っていたのも、サン・ロベールの2012VTと同じく嬉しい驚き。

 

白ワイン二種の飲み較べ。

右がボルドー・グラーヴ、左がブルゴーニュ・リュリー。

クローディのリュリーはより熟成感が強く、熟した洋梨、パッションフルーツ、パイナップルの香り。

濃厚で複雑なストラクチャーを持つ、素晴らしい熟成シャルドネだ。

 

ボルドー、グラーヴの白は、シャトー・サン・ロベール、キュヴェ・ポンセ・ドゥヴィル、2012年。

 

ポワソンが届く。

料理の説明は以下のとおり。

 

リナルドとアルミーダは、16世紀末頃にイタリアの詩人タッソーによって書かれた叙事詩『解放されたエルサレム』に登場する恋人たち。

物語の舞台は、第1回十字軍がエルサレム奪回をめざして進む11世紀末。

十字軍の勇士リナルドの活躍に、十字軍を壊滅するよう命を受けた美しい魔女アルミーダが挑戦する。

ところが彼女の憎しみは間もなく愛に変わり、魔術で彼を宮殿に連れてきて、二人は恋に酔いしれるという場面。

画面の左には、リナルドを魔女から解き放とうとやってきた二人の兵士、カルロとリバウド。

この二人が女性たちに誘惑される場面を描いた作品も今回展示されている。

 

という絵を踏まえた上でこの料理を見る。

植田シェフは苦労されたと思う。

 

仙台産スズキのポワレの上には、プロヴァンス風サラダとフヌイユ。

 

帆立貝のポワレの上には、トウモロコシのカダイフ。

 

二種の白ワインを飲みながらの食事は楽しい。

 

ヴィアンドが届く前に、赤ワインを抜栓。

ドメーヌ・アレクサンドル・パリゴ、ブルゴーニュ、オート・コート・ド・ボーヌ、クロ・ド・ラ・ペリエール、2019年。

 

このワインの特徴は、何と言ってもクロ・ド・ラ・ペリエールという単一畑のぶどうが使われていること。

 

赤果実の綺麗な果実味、活き活きとした酸味、そして滑らかで力強いタンニンのバランスが素晴らしい。

アレクサンドル・パリゴの丁寧なワイン造りを感じるピノ・ノワールだ。

 

ヴィアンドが届く。

この説明も以下のとおり。

 

旧約聖書の「創世記」をテーマに描いた作品。

神が作ったアダムとエバがエデンの園で、食べることを禁じられていた木の果実を食べる場面が描かれている。
兄で画家のアドリアーン・ファン・デル・ウェルフとの共作。

 

牛フィレ肉のグリエがアダムで、ジャガイモのドフィノワがエバ。

禁断の木の実、リンゴのピューレが添えられている。

 

肉の焼き色とヴォリューム感が素晴らしい。

友人達と六本木、「国立新美術館」の『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で過ごす楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

六本木の国立新美術館で開催された”ルーブル美術館展 愛を描く”を鑑賞した後は、”ルーブル美術館展コラボディナー”を楽しむことにする。

 

今夜のディナーの場所は、この上、天空のレストラン、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』。

”ルーブル美術館展 愛を描く”は大変な人気なので、館内のカフェも大盛況。

 

エレベーターで三階に上り、左側に見えている連絡橋でレストランに渡る。

 

右下に見えているのは二階にあるカフェ、『サロン・ド・テ ロンド』。

 

連絡橋の手前には、「本日はご予約で満席です」の立て札。

”ルーブル美術館展”の力は偉大だ。

コロナによる行動制限中は美術館自体が閉館となり、このレストランも苦境が続いた。

やはり良い企画展があってこそのロケーションの店だ。

 

長いテーブルに私達の席がセッティングされている。

 

酔っ払う前に、記念撮影。

今夜のメンバーは、かずみさんご夫妻、KEiさん、しづちゃん、mayuさん、そして私。

 

テーブルには何時ものセッティング。

このセルヴィエットが食欲を誘う。

 

今夜は”ルーブル美術館展”とコラボした特別ディナー。

 

まずは乾杯。

絵画鑑賞で乾いた喉と疲れた身体を冷えたスパークリングで癒す。

 

抜栓したワインは、ヴーヴ・アンバル、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ロゼ、ミレジム、2019年。

 

ヴーヴ・アンバルは1898年創業のクレマン・ド・ブルゴーニュの元祖と言える、クレマン専業メゾン。

 

ヴーヴ・アンバルのロゼは以前はN.M.だったが、2016VTからミレジムをリリースしている。

 

瓶内二次発酵で造られたヴーヴ・アンバルのクレマンはガス圧も高く美味い。

2018VTは黒ぶどうの比率が高かったようでコクが強かったが、2019VTはフレッシュで切れが良い。

 

アミューズは、オリーブのサブレ、栗のマドレーヌ。

 

バゲットが届く。

お供はカレー風味の鶏のリエット。

 

クレマン・ド・ブルゴーニュをあっという間に飲み干すと、二本目のワインを抜栓する。

選んだワインは、ボルドー、グラーヴのシャトー・サン・ロベール、キュヴェ・ポンセ・ドゥヴィル・ブラン、2012年。

 

キュヴェ・ポンセ・ドゥヴィルの2012VTがまだ残っていたことが嬉しい驚き。

アルコール度数は14%と高め。

 

青りんごやハーブの爽やかな香りに、樽香も感じる。

果実味は濃厚だが、酸とミネラルがあるのでとてもバランスが良い。

熟成した重層的な味わいを持つ、リッチなボディだ。

バリックを用い、9~10ヶ月間シュールリーで熟成。

セパージュは、ソーヴィニヨン・ブラン80%、セミヨン20%。

 

アントレが届く。

料理の説明は、以下のとおり。

 

鳥籠

のどかな風景を舞台に、女性が一羽の鳥の入った鳥籠を持って男性と見つめ合っている。

当時、若い女性が鳥籠を持つ図像は、恋の虜となる幸福の寓意であったそうだ。

 

クルトンが帽子、青く着色した大根が上着でオマール海老がスカート、そしてグリーンアスパラガスとマーシュが森の緑を表している。

植田シェフの苦労が窺える力作。

もちろん食べるととても美味い。

ところで、マーシュはオミナエシ科の一年草。

フランス語でマーシュ、英語でコーンサラダ、日本語ではノヂシャ。

友人達と六本木、「国立新美術館」の『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で過ごす楽しい夜は続きます。

 

 

 

 

 

 

六本木の国立新美術館で開催された「ルーブル美術館展 愛を描く」の鑑賞記の続き。

一緒に鑑賞した友人達は、かずみさんご夫妻、KEiさん、しづちゃん、mayuさん。

(国立新美術館での展覧会は終了し、現在は京都市京セラ美術館で9月24日まで開催されています。)

 

Ⅲ.人間のもとに-誘惑の時代

オランダでは17世紀、フランスでは18世紀になると、神話や聖書ではなく、現実世界の人間たちの恋愛が盛んに描かれるようになる。

 

Ⅲ-1 室内と酒場-オランダ絵画における愛の悦びと駆け引き

オランダでは世俗の人々の人間味あふれる愛の情景が描かれるようになる。

17世紀の多くの風俗画を観ているが、あまりに世俗的過ぎて好みではないものが多い。

でも寓意が随所に散りばめられた絵は、謎解きのようで面白くもある。

 

ハブリエル・メツー「《ヴァージナルを弾く女性と歌い手による楽曲の練習》、または《音楽のレッスン》」(1659-1662年頃)

音楽を奏でる男女は17世紀後半のオランダで好まれた画題の一つ。

共に楽譜を見ながら話し合う二人は恋人同士と考えられる。

 

サミュエル・ファン・ホーホストラーテン、「部屋履き」(1655-1662年頃)

レンブラントの弟子が描いたオランダ風俗画。

人物は登場していないが、慌てて脱ぎ捨てられた部屋履き、鍵が差し込まれたままの錠前。

オランダの人々はこの暗示的な表現に秘められたエロティシズムを感じ取っていたようだ。

 

Ⅲ-2 優雅な牧歌的恋愛-フランス流の誘惑のゲーム

18世紀のフランスでは、自然の中で上流階級の男女が話しをしたりダンスをする中で誘惑の駆け引きをする場面の画題が人気となる。

 

ニコラ・ランクレ、「鳥籠」(1735年頃)

長閑な牧歌的風景の中で、男女が仲睦まじく寄り添っている。

女性が持つ鳥籠は、恋の虜となる幸福の寓意。

伝統的に鳥のモチーフは、エロチックな意味と結び付けられている。

 

Ⅲ-3 エロティシズム-《かんぬき》をめぐって

18世紀後半になると、女性の性的魅了を強調した絵画が知的エリートの美術愛好家の間で流行となる。

 

ジャン=オノレ・フラゴナール、「かんぬき」(1777-1778年頃)

今回の企画展を代表する作品。

18世紀のフランスでは自由奔放な性愛の快楽を肯定する”リベルティナージュ”という思想・生き方が上流階級の一部の知的エリートの間で流行した。

この作品はまさに”リベルティナージュ”の風潮を体現した作品。

男性の熱情に抵抗しながらも身を任せる女性。

他にも色々な寓意が描かれている。

かんぬきは男性性器の暗示、壺は女性性器、薔薇の花は処女喪失の暗示。

ベッドサイドに置かれた林檎は、エバの誘惑と原罪のモチーフ。

奔放な愛の賛美でもあり、道徳的警告でもある、考えれば考えるほど意味深な絵だ。

 

フランソワ・ブーシェ、「褐色の髪のオダリスク」(1745年)

究極のエロティシズムと言える作品。

モデルは13歳年下の妻。

オダリスクは、トルコ、オスマン帝国のハレムで奉仕する女奴隷のことで、18~19世紀のヨーロッパのオリエンタリズムで流行ったテーマ。

 

Ⅲ-4 夫婦の幸福の演出

Ⅲ-5 結婚の絆か、愛の絆か?

一方で18世紀後半になると、夫婦間の愛情や子供への思いやりといった家族の絆を尊重する作品も描かれるようになった。

 

ギヨーム・ボディニエ、「イタリアの婚姻契約」(1831年)

イタリアに魅了されたフランスの画家の作品。

裕福な農家の婚姻契約の場面を描いたもの。

公証人は婚姻契約を作成し、婚姻契約をする男性は許嫁を真っすぐに見つめ、女性は恥ずかしそうに顔を伏せ、母親は優しく娘の手を握る。

一方で公証人の横に座る父親は召使の若い女性に目を奪われているという面白い構図。

 

Ⅳ.19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇

驚いたことに、第Ⅳ章は撮影可能。

展示作品8点を撮影。

その中から4点をピックアップ。

 

Ⅳ-1 アモルとプシュケ

 

フランソワ・ジェラール、「アモルとプシュケ」または「アモルの最初のキスを受けるプシュケ」(1798年)

美しい絵だ。

アモルはプシュケに触れているようで触れていない、そしてプシュケはアモルが見えていないような表情をしている。

二人の物語を書くと長くなってしまうので省略するが、幾多の試練を乗り越えて、二人は天空で結ばれるのだ。

 

Ⅳ-2 ロマン主義における男性の情熱

 

クロード=マリー・デュビュッフ、「アポロンとキュバリッソス」(1821年)

アポロンと美少年キュバリッソスの愛の神話を描いた絵画。

キュバッソスの身体は両性具備的に表現されており、当時はこの身体が思春期の若者の理想的な姿だった。

 

Ⅳ-3 死に至る愛

 

ウジェーヌ・ドラクロワ、「アビドスの花嫁」(1852-1853年頃)

イギリスの詩人バイロンが1813年に発表した「アビドスの花嫁」に基づく絵画。

オスマン帝国時代の高官の娘ズレイカと、その従兄で海賊の首領セリムの仲を引き裂く悲恋の物語。

ズレイカを政略結婚させるために取り返そうとする高官の軍隊に追い詰められ、死に瀕しながら応戦しようとするセリムをズレイカが引き留めている。

ドラクロワらしい力強い絵画だ。

 

アリ・シェフェール、「ダンテとウェリギリウスの前に現れたフランチェスカ・ダ・リミニとパオロ・マラテスタの亡霊」(1855年)

14世紀イタリアの詩人、ダンテの「神曲」の「地獄篇」に登場するパオロとフランチェスカの悲恋の物語。

不義の恋の結果殺された二人の亡霊が永遠に地獄を彷徨っている姿を、ダンテとウェリギリウス(古代ローマの詩人で、地獄でダンテを案内している)が見つめている構図。

ダンテの「神曲」は19世紀前半、ロマン主義の時代に流行していた。

 

今回の企画展も素晴らしかった。

鑑賞を終えた一行は、ディナーに向かうこととする。

友人達と過ごす、国立新美術館での楽しい午後は続きます。

 

 

 

 

 

 

3月中旬のこと、乃木坂駅に降り立つ。

今日は友人達と国立新美術館で待ち合わせ。

目的は、”ルーブル美術館展 愛を描く”。

ルーブル美術館には何度か行ったことがあるが、収蔵作品があまりに多すぎて、集中力が持たない。

そのため、今回のようなテーマを絞って作品を選抜した企画展はとても嬉しい。

(国立新美術館での展覧会は終了し、現在は京都市京セラ美術館で9月24日まで開催されています。)

 

ルーヴル美術館展、2023年に国立新美術館で開催へ。テーマは「愛 ...

このポスター、よく見ると”LOUVRE”の”U”と”R”が薄くなっていて、濃い文字だけを読めば”LOVE”になっている。

 

この企画展のみどころは、公式ホームページによると以下の四点。

1.ルーブルが世界に誇る珠玉の絵画コレクションから厳選された、「愛」の名画、73点が一堂に集結。

2.古代の神々の愛、キリスト教の愛、恋人たちの愛、家族の愛、官能の愛、悲劇の愛・・・16世紀から19世紀半ばまで、ヨーロッパ各国の主要画家の名画により、多様な愛の表現に迫る!

3.「愛」というテーマを通して、誰もが知る傑作から隠れた名画まで、日本初公開作品を含め、新たな発見や出会いのある展覧会。

4.なかでも、18世紀フランス絵画の至宝、フラゴナールの「かんぬき」が26年ぶりに来日。

 

展示はプロローグと四つのセクションに分かれている。

 

プロローグ-愛の発明

ヨーロッパ世界の文化の源流には、古代ギリシャ・ローマとキリスト教の二つがある。

プロローグではこれら二つの文化における愛の起源の表現が紹介されている。

 

プロローグ1 愛の神アモル

ここは、古代ギリシャ・ローマの世界の愛の起源。

 

フランソワ・ブーシェ、「アモルの標的」(1758年)

まず目に飛び込んでくるのは、圧倒的な存在感のこの絵。

ロココ様式の優美な絵だ。

美の女神、アフロディーテの息子はギリシャ神話ではエロス、ローマ神話ではクピドまたはアモル、そして英語ではキューピッド。

この絵では矢が命中したハートをアモルが捧げ持ち、愛の誕生を告げている。

地上のアモルは残った矢を焼き、真実の愛は一つだけであることを示している。

 

プロローグ2 アダムとエバ

ここは、キリスト教の世界の愛の起源。

 

悪の知識の木のそばのアダムとエバ

ピーテル・ファン・デル・ウェルフ、「善悪の知識の木のそばのアダムとエバ」(1712年以降)

バロック期のオランダの画家の作品。

旧約聖書の創世期のアダムとエバが描かれている。

同じ題材の絵を多くの画家が描いており、その多くが秘部を葉っぱで覆っているが、この絵は裸体がそのまま描かれている。

 

Ⅰ.愛の神のもとに-古代神話における欲望を描く

ギリシア・ローマ神話の愛は、相手のすべてを自分のものにしたいという強烈な欲望と一体となっている。

このセクションではその欲望を原動力とする神々や人間の愛の展開が絵画でどう表現されたのかが紹介されている。

 

Ⅰ-1 欲情-愛の眼差し

相手を観ることによって、愛=欲望がかき立てられる。

神や人間が愛する者の無防備な寝姿をそっと眺める画題は、ルネッサンスから19世紀まで数多く描かれている。

 

アントワーヌ・ヴァトー、「ニンフとサテュロス」(1715-1726年頃)

二人はギリシャ神話の登場人物で、山や泉などの自然物の精であるニンフと、人間の身体とヤギの脚を持つサテュロスを組み合わせた画題は、多くの画家たちによって描かれている。

白い肌の美しいニンフと、浅黒く醜いサテュロスの対比が、強烈なエロティシズムを生み出している。

 

Ⅰ-2 暴力と魔力-欲望の行為

神でも人間でもひとたび恋に落ちると、その相手を手に入れるために行動する。

男性の場合は力に訴え、女性の場合は魔力や妖術を使う、そんな画題が好んで描かれてきた。

 

セバスティアーノ・コンカ、「オレイテュイアを掠奪するボレアス」(1715-1730年頃)

ルネサンス以降の神話画において定番の主題となった、ギリシア・ローマ神話の男性の神々が気に入った女性を誘拐するエピソードを描いた作品。

北風のボレアスが、川辺でニンフたちと遊んでいた王女オレイテュイアを力づくで連れ去る場面が描かれている。

王女がとても重そうだ。

 

ドメニキーノ(本名 ドメニコ・ザンピエーリ)、「リナルドとアルミーダ」(1617-1621年頃)

イタリアの詩人トルクアート・タッソの叙事詩「エルサレム解放」の中から騎士リナルドとイスラム教徒の魔女アルミーダの恋物語の場面を描いた作品。

敵のリナルドを殺すはずが恋をしてしまったアルミーダは、魔力でリナルドを誘惑し、自分の宮殿に連れていってしまう。

周りにはアモルが描かれ、二人が恋に落ちていることが表現されている。

左の茂みに潜んでいるのはリナルドを連れ戻しに来た二人の兵士。

しかしこの二人の兵士も女性たちに誘惑されてしまう。

 

ジュゼッペ・パッセリ、「アルミーダの庭のカルロとウバルド」(1685ー1690年頃)。

二人の兵士が誘惑されている場面を描いた絵も展示されている。

 

Ⅰ-3 死が二人を分かつまで-恋人たちの結末

神話の世界の恋人たちの愛の結末は、プシュケとアモルのように結婚でハッピーエンドになる例も少しはあるが、その多くが悲しい結末を迎えている。

 

16世紀後半にヴェネツィアで活動した画家、「アドニスの死」(1550-1555年頃)

アドニスの死は、ルネサンス以降の西洋絵画で最も好まれたテーマ。

愛の女神ヴィーナスと絶世の美青年アドニスの恋は、狩猟の最中に猪にアドニスが突き殺されるという悲劇で幕を閉じる。

中央には死せるアドニス、左には気を失ったヴィーナス、二人を支え、アドニスに布を掛けようとする三美神。

遠い背景では、アモルたちが猪に矢を射っている。

 

フランソワ・ブーシェ、「プシュケとアモルの結婚」(1744年)

こちらは数少ないハッピーエンドの絵画。

美貌のプシュケに美の女神ヴィーナスは嫉妬するが、息子のアモルは誤って愛の矢を自分に刺してしまい、プシュケに恋をする。
さまざまな試練の後、二人が結婚する場面で神々が祝福しようと集まっているが、ヴィーナスだけは腹を立てて反対側を向いている。

 

Ⅰ-4 愛の勝利

テーマはアモル。

可愛いアモルは王侯貴族に好まれた画題。

 

ウスターシュ・ル・シュウール、「母に叱られ、ケレスの腕のなかへ逃げるアモル」(1645年頃)

母親のヴィーナスに叱られ、今にも泣き出しそうなアモル。

神々ではあるが、とても人間らしい情景が描かれている。

ケレスはローマ神話の豊穣神、地母神。

 

Ⅱ.キリスト教の神のもとに

キリスト教の愛の中で重要な位置を占めるのは、親子愛。

古代神話の愛する者を奪ってでも所有するという愛とは異なり、愛する者のために自分を犠牲にする愛が描かれている。

 

Ⅱ-1 「ローマの慈愛」からキリスト教の慈愛へ

ここには「ローマの慈愛」と「放蕩息子の帰宅」の二点が展示されている。

 

シャルル・メラン、「《ローマの慈愛》または《キモンとペロ》」(1628-1630年)

初めてこの絵を観た時は、老人が若い女性の乳房を吸う、何という不道徳な情景かと驚いた。

ところがこの絵は古代ローマのウァレリウス・マクシムスの「著名言行録」に描かれている父キモンと娘ペロの教訓的な逸話をテーマにしたものだった。

キモンは牢獄で処刑を待つ身で食べ物を与えられていなかったため、ペロは牢獄の父を訪れ、密かに授乳して栄養を与えていたのだそうだ。

 

Ⅱ-2 孝心・親子愛-聖家族にみる模範

聖母マリアと幼子イエスをモチーフとする「聖母子」や、彼らを中心として父のヨセフや親戚たちが集う様子を描いた「聖家族」の絵画にも、人間が手本とすべき愛の表現をみることができる。

 

サッソフェラート(本名 ジョヴァンニ・バッティスタ・サルヴィ)、「眠る幼子イエス」(1640-1685年頃)

これぞ「聖母子」と言える作品。

幼子イエスを優しく抱く聖母マリアは慈愛に満ちながらも、表情には憂いが感じられる。

ルネサンス以降、眠る幼子を抱く聖母像は、キリストの受難の暗示として盛んに描かれるようになった。

 

Ⅱ-3 犠牲に至る愛-キリストの犠牲と聖人の殉教

キリスト教におけるもう一つの愛の姿は、キリストの磔刑、すなわち受難。

神は人類を救うために我が子イエスが十字架にかけられるという究極の犠牲を受け入れた。

その意味で磔刑の主題は人間に対する神の愛と言える。

また、聖人たちの殉教は、神への愛のためなら死をも厭わないという犠牲の念と言える。

 

ウスターシュ・ル・シュウール、「キリストの十字架降下」(1651年頃)

キリストの遺骸を十字架から下ろす場面が描かれている。

聖書の記述に従い、アリマタヤのヨセフ(右)、聖ヨハネ(中)、ニコデモ(左)がキリストの遺骸を運び、キリストの足にマグダラのマリアが口づけをしている。

画面の右側では、聖母マリアが片腕をキリストに向かって開いている。

 

Ⅱ-4 法悦に至る神への愛-マグダラのマリアの官能的・精神的な愛

愛する神と一体となる神秘体験をした聖人たちは、概して恍惚とした表情で描かれ、官能性を帯びている。

ここにはマグダラのマリアを描いた作品が二点展示されている。

 

さて、まだセクションⅢ.とⅣ.が残っているが、書き疲れたので続きはまた明日。