ブロンプトンで秘湯へ行こうサードステージ中間報告。半年で十湯を巡りました。月に平均一、二湯のじっくりペースですが、いずれも湯質・走り・秘湯度のいずれも高水準の素晴らしい湯でありました。秘湯めぐり三年目にして、ようやく真の秘湯の味わい方がわかってきたような気がします。
10月には福島・安達太良山中腹にある名湯くろがね温泉 、11月にはノーベル賞秘湯の白山温泉 、12月には廃止直前の衣温泉 、雪の中房温泉 、そして凍てつく増富温泉。増富温泉津金楼 では武田の重臣津金氏の末裔にあたられる名物大おかみとお話しすることができました。そして年明けの1月には昭和レトロの菅野温泉 と知る人ぞ知るみなかみのきむら苑 へ、2月には 雪山の帰りに那須の大丸温泉 、そして3月には日本一濃い湯ではないかと思われる加賀井温泉 と緑の湯で有名な観世温泉 へ行ってきました。
半年が経過したところで改めてブロンプトンで巡ってきた湯をふり返って見たいと思います。（タイトル或いは写真をクリックして各記事へ。）
くろがね温泉 （2015年10月）
福島・二本松市岳
あだたら山に奇跡の秘湯を発見だ。源泉が至近で湯の新鮮さはこの上ない。登山の行き帰りにくろがね小屋に立ち寄って湯を楽しもう。
ノーベル賞秘湯「武田乃郷 白山温泉」 （2015年11月）
山梨・韮崎市鍋山
黄緑色のモール泉だ。温泉ファンの間で全国的に有名な韮崎旭温泉 と浴感が似ており、非常に温まる印象だ。韮崎旭温泉との違いは炭酸気泡がないことぐらいか。大村先生のノーベル賞を祝して是非入りに行こう。
上諏訪・衣温泉 ～ 失われ行く昭和の湯 （2015年12月）
長野・上諏訪
素晴らしき昭和の鄙びた共同湯だった。昨年末に廃止となり、もうあの湯につかることはできない。
増富温泉津金楼 （2015年12月）
山梨・北杜市増富
武田信玄が金山開発中に発見した隠し湯といわれている。見るからに濃い源泉が惜しげもなく大量に注がれていた。さわると30度なので少し温かい感じだ。冷たいはずなのにラジウム泉というのは、あまり冷たい感じがしない。
雪の山岳秘湯、中房温泉 （2015年12月）
長野・安曇野有明
北アルプス燕岳（つばくろだけ）の登山口にある秘湯として知られ、標高1,462メートルの高地にある。中房温泉に通じる林道は既に雪に閉ざされて通行止め、到達困難度はかつてないレベルだ。スタッドタイヤ を装着して行ってきた。雪に閉ざされたモノクロームの世界を抜けると、そこには素晴らしい秘湯が待っていた。
下諏訪共同湯『菅野温泉』 （2016年1月）
長野・下諏訪
菅野温泉はかの有名な旦過源泉を引きながら、旦過の湯 よりも地元密着で、たたずまいがあまりに昭和レトロな秘湯共同湯 である。湯はあつくて体に沁み渡るようだ。
みなかみ『天狗の湯』きむら苑 （2016年1月）
群馬・みなかみ
42度に達するか達しないかの源泉が注がれている。炭酸が多く含有されているようだ。パチパチと気泡がはじける。仄かな硫黄香もある。
那須・大丸温泉 （2016年2月）
栃木・那須
雪山を堪能したあとは秘湯である。大丸温泉は那須温泉の最も奥に位置し、標高も１２５０メートルと高所にある。温泉の川を堰き止めた野趣あふれる露天風呂で有名だ。上流から川のように源泉が流れてくる。そう、露天風呂が川なのである。
松代・加賀井温泉一陽館 （2016年3月）
長野・松代
湯と雰囲気の両方とも非常に濃い超有名秘湯「加賀井温泉一陽館」である。鉄分や炭酸やらカルシウムを驚異的に大量に含有した湯なのだ。他の温泉とは含有量が一桁違うのである。
戸倉（とぐら）観世温泉 （2016年3月）
長野・千曲
湯が緑で有名な観世の湯である。地元で一番人気の共同湯は本日も賑わっていた。
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