というわけで 、あだたら山に奇跡の秘湯を発見、思わず『ブロンプトンで秘湯へ行こうサードステージ』が始まるのである。

 

くろがね小屋。またの名を「くろがね温泉」という。

 

【くろがね温泉】

平安時代には既に温泉があることを知られていたと云う。江戸時代になり、二本松藩が一帯を温泉街として整備、『湯日温泉』と呼ばれて遠方の湯治客も多く訪れるなど賑ったと云う。しかし、1824年(文政7年)、豪雨の影響で鉄山(くろがねやま)が崩れ落ちてその土石流が温泉街を襲い湯治客など63人が死亡する大惨事が起き温泉街は壊滅した。現在立ち入り禁止となっているくろがね小屋の裏手の源泉地帯が湯日温泉街の中心であった場所らしい。温泉はその後、曲折を経て10㌔離れた標高500~600メートル地点へと集団移転した(1906年)。これが現在の岳温泉である。尚、岳温泉はくろがね温泉脇の源泉から約8㌔の引き湯をしている。

 

[今回のルート]

距離 17.68 km (ブロンプトンでくろがね小屋までの上り4.95 km、くろがね小屋から峰の辻往復徒歩2.1 km、ブロンプトン下り10.5km)
高度上昇 664 m



 

山津波に消えたかつての温泉街はこのあたりにあったのであろう。


 

感慨にふけっている場合ではない。さっそく久しぶりの温泉に入ろうではないか。

 

このワクワク感は何だろう。

 

素晴らしい。小さな湯船だが一人には十分に贅沢である。

 

温泉源はすぐそこだ。新鮮でない訳がない。

 

この溢れ出し感も極上である。

 

窓からは、紅葉がはじまりつつある山の絶景と、谷を吹き降ろしていく涼風(すずかぜ)で、秘湯気分は上々だ。

 

くろがね温泉、今日は素晴らしい温泉との出会いがあった。

 

安達太良山 。次回はまじめに山頂まで登ります、はい。

 

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『ブロンプトンで秘湯へ行こうサードステージ』では、ブロンプトンで秘湯へ行こうシリーズの原点である「ブロンプトンならでは」感を大切にしながら、既に訪れた名湯への再訪に加えて、未だ出会えていないとっておき秘湯もご紹介していきたいと思います。引き続きよろしくお願いします。

 

 

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