「痛くないマッサージでも、母乳が出るようになるのですか？」

こんにちは。

先日、講座にいらしたママが、

おっぱいマッサージを受けた話をしてくださいました。

なんと、「陣痛より痛かった」そうです。

そのママは笑顔で話しておられましたが、

胸が痛みました。

ちょっと待ってーーー。

痛いマッサージは、受けなくていいですー！！！

病院でも、病院以外でも。

「赤ちゃんはおっぱい大すきマンガ母乳子育てライフ」

（すずきともこ著　堀内勁監修　自然食通信社）より引用

「陣痛より痛いマッサージ」って…。

だれにも受けてほしくないです。

そんなに痛い目にあわなくても、母乳は出ます。

(私が入院中に受けた乳管開通マッサージでさえ、乳首をひねるので少し痛かったけど、「飛び上るほど」「陣痛より痛い」ことはなかったですー。)

もしもマッサージを受ける場合は、

「痛くないマッサージ」を選んでほしいです。

おっぱいマッサージには種類（流派）があって、

「痛いマッサージ」と、

「痛くないマッサージ」があるのです。

ここまでお話ししたところで、ママから聞かれました。

Ｑ．

「痛くないおっぱいマッサージでも、

効果があるのですか？？」

（０歳の赤ちゃんのママ）

Ａ．

あります。

個人差はあると思いますが。

（マッサージが上手な人と、あまり上手でない人がいる）

（どの分野でも、そうですよね）

私自身、おっぱいトラブルのときに（白斑でした）

「ハマの神の手」の異名を持つ、

ベテラン助産師のＯさんにマッサージをお願いしました。

Ｏさんは家まで出張してくださいました。

私が、３人目と４人目の子に授乳していたときです。

（１５年くらい前かな）

私が受けたおっぱいマッサージは、ぜんぜん痛くなかったです。

楽です。そして、

おっぱいがふわふわになって、

乳首のチリチリする痛みが消え、

授乳がすごく楽になりました。

授乳するたびに、気持ちいい。

スムーズなんです。

おっぱいトラブルのときは

あまり授乳が楽しくなかったのですが、

マッサージを受けた直後から、

授乳が楽しくなって、うれしかったです。

他のママからも、

「おっぱいマッサージのとき、気持ちよくて眠ってしまった」

「（痛くないマッサージで）効果があった」という体験談を聞きました。

（Ｏさんではない、別の助産師さんのマッサージです）

マッサージ以外にも、

母乳が出るようになる方法がいくつもあります。

・１日に何回も授乳する（１０回でも２０回でも）

・赤ちゃんが欲しがったら授乳する（自律授乳）

・乳輪部を吸ってもらう（乳首ではなく）

・吸い方、抱き方を教えてもらう

・赤ちゃんとママのおへそが向き合うようにする

（赤ちゃんが体や首をねじって飲まない）

・後ろに寄りかかって授乳する

（ママが前かがみにならない）

・ママがリラックスする

・ギュッとしめつける下着はつけない

・ママの肩こりをほぐす

・ママの体をあたためる、ふだんからお味噌汁を飲む

・粉ミルクを足すときは、昼間に足す

（夕方以降は足さない方がよい）

・ほ乳ビンを使わない

（コップかスプーン、ソフトカップで授乳する）

・ほ乳ビンを使うときは、乳首にこだわる

（母乳と名称にあっても、よくない乳首があるそうです）

（私はドイツのヌークを持ってました。

ヌークなら絶対大丈夫、というわけではないかもしれないけど、

ましな方ではないかな）

・夜中に少なくとも１～２回は授乳する

（母乳を作るホルモンの分泌がよくなる）

などなど、試してみてくださいね。

そして、マッサージを受けたいときには、

受ける前に

「痛いマッサージですか？

痛くないマッサージですか？」と

質問してみましょう。

インフォームドコンセントの、１つだと思います。

受けるなら、「痛くないマッサージ」を選んでくださいね。

それに、そう質問すると、「え？痛くないマッサージがあるの？」とマッサージをする人が気づいて、痛くないマッサージを身に付けようとするかもしれない。産後のママたちに痛い思いをさせたいわけではないはずだから。そうしたら、痛いマッサージを受けるママたちが減っていきます。質問してみることには、大きな意味があると思うのです。