ひきこもりの双子の母
心理カウンセラー/白根月子
激務で家にほぼいない夫、ひきこもり20代の双子の息子たち、猫2匹♂♀、亀2匹と暮らす、希死念慮から脱出した還暦主婦です。
二男が不登校になってから2年くらい
経った頃、知り合いつてに、捨て猫の
引き取り手を探しているという話が
あり、以前、子どもたちも
猫か犬が飼いたいと言っていたこともあって、
♂と♀を一匹ずつ譲り受けることに
なりました。
最初の頃は、いつも2匹くっついて、
人の目が届かないところに隠れていましたが、
生まれて3ヵ月くらいで引き取ったからか、
家族に慣れてくれるのも早かったかも
しれません。
ある日、私が長男に何か言おうとして、
やっぱり例のごとく、私火山の火口から
マグマが流れ出して、止まらなくなって
しまったことがありました。
♂のクロちゃんも、♀のミーちゃんも
私の長男の間に座り、
ハラハラしているような様子で
見守っていました。
が、
私火山が噴火しようとした寸前、
ミーちゃんが、私の胸のあたりに
大の字みたいな恰好で
飛びついてきたのです。
そして、私にしがみついたまま
心配そうな顔をして、
うなだれている長男の方を
振り返って見ていました。
自分は猫にも劣るのか・・・
と、とても悲しく情けなかったです。
二男は、その当時から今も、
ミーちゃんとクロちゃんを見かけるたびに
『可愛いねぇ』
と、撫でながら、笑顔になります。
また、ずっと一人で家にいる二男にとって
家にいる猫たちの存在は、とても
大きかったんじゃないかと想像します。
猫たちは、ある意味、我が家の救世主的な
存在なのです。