ひきこもりの双子の母
心理カウンセラー/白根月子
激務で家にほぼいない夫、ひきこもり20代の双子の息子たち、猫2匹♂♀、亀2匹と暮らす、希死念慮から脱出した還暦主婦です。
前回までのお話はこちら
小学生くらいになると、
どこかで、私のすべてを母に
握られているような、
どうしても逆らえないような、
圧力を感じていました。
いつも私より先回りして
指示してくるし、
私が指示通りに動けなかったり
母の気に入らないことをすると、
正座をさせられて、
長い長い説教が始まるのです。
しかも、めちゃくちゃ記憶力が
良かった母は、
今回のことだけではなく、
『あの時はこうだったし』
『その次はこんなだったし』
と、過去のことも全て
持ち出してくるのです。
つまり、説教されるたびに
私の失敗事例が1個ずつ増えて行き、
ようやく前回までの失敗の
嫌~な気持ちを忘れかけていたのに
再び、今までの全ての失敗の
嫌~な気持ちを思い出さなくては
いけないという
地獄のような説教タイム。
母は、私のことを何とかしようと
思ってのことだったのでしょうが、
子どもの私からすれば
『お前は何をやっても駄目な奴』
という烙印を
いくつもいくつも押され続けているのと
同じことでした。
そのため小学生の頃は、一見すると、
元気そうで明るい私でしたが、
常に母の目を気にして
心の中では、いつもオドオドして
いたのです。