ひきこもりの双子の母

心理カウンセラー/白根月子
激務で家にほぼいない夫、ひきこもり20代の双子の息子たち、猫2匹♂♀、亀2匹と暮らす、希死念慮から脱出した還暦主婦です。

 

成育歴が子どもに及ぼす影響って、

確かにあります。

同じ親の元で育っても

兄弟によって影響の受け取り方は

違います。

 

私の“生きづらさ”の原因となった

エピソードを思い出しながら

綴っていきます。

  

 

私の祖父は“孫は男の子”

という偏屈で頑固な人だった

ようです。

 

私より2歳上の兄は

祖父から溺愛されていました。

 

私が生まれた時、

祖父は、抱くことはおろか

私の顔を見ることさえなく、

近所の人に

 

『若いもんは、違う性別が

 いいらしい』

 

と、孫が女だったことを

腹立たし気に言って回ったそうです。

 


祖父の膝の上には

いつも兄が座っていました。

 

私がまだハイハイをしていた頃

兄がいつも座っている祖父の膝に

私も乗ってみたいと思ったのでしょう

 

ハイハイしながら

胡坐をかいて座っている祖父に近づき

膝の上に登ろうとした私の両脇を抱えて

祖父は私を床におろしました。

 

もちろんこれは

私自身の記憶ではなく

 

後々、

偏屈で頑固な祖父に苦労した母の

愚痴の中で聞いた話です。

 

 

たぶん、その話を聞いたのは

私が小学校の低学年くらいだった

と思うのですが、

なんだかとても悲しくて

その場は、笑って胡麻化したけれど

後で一人、布団にもぐって

泣いたことを覚えています。

 

 

小さな子どもにとって

たとえ、祖父であったとしても

 

自分の誕生を喜ばれなかった

自分の存在を嫌がられていた

 

ということを知るのは、

とても辛いことなのです。